JavaScriptは、初心者でもゲーム開発が可能な汎用性の高いプログラミング言語です。簡単なブラウザゲームから本格的な2Dや3Dゲームまで、多様なゲームを制作することができます。特に、Web（ウェブ）上で動作するため、幅広いユーザーにリーチできるのが魅力です。
この記事では、JavaScriptでどのようなゲームが作れるのか、開発のメリット・デメリット、必要な準備、そして実際に簡単なゲームを作る手順をサンプルコード付きで分かりやすく解説します。
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JavaScriptで作れるゲーム集｜どんなゲームが作れる？
JavaScriptは、Web（ウェブ）サイト制作に利用されることが多いですが、実はゲーム制作にも活用可能です。PCだけでなくスマートフォン向けのゲームも開発できます。さらに、Webブラウザで動作するゲームや、スマホアプリとしてのゲームも作成できるため、幅広いデバイスで楽しめるゲームの制作に適しています。
JavaScriptの基本についてはこちらも参考にしてください。
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JavaScriptで作れるゲームのジャンル例
ここでは、JavaScriptを使って作れる代表的なゲームの例をいくつか紹介します。
1.ブロック崩しゲーム
シンプルなアクションゲームで、ボールを操作してブロックを破壊するゲームです。JavaScriptの基本的なコーディングスキルで作成でき、ゲーム開発の入門として最適です。
2.タイピングゲーム
ユーザーのタイピングスキルを鍛えるためのゲームです。JavaScriptを使って、タイピングの正確さや速度を測定する機能を実装することができます。
3.RPG（ロールプレイングゲーム）
キャラクターが物語の中で冒険するゲームです。簡単なシナリオやインベントリシステム、戦闘システムをJavaScriptで作成することで、プレイヤーが楽しめるRPGを作ることができます。
4.シューティングゲーム
画面上の敵を倒すためにキャラクターやオブジェクトを操作するゲームです。JavaScriptで簡単な2Dシューティングゲームを作ることができます。
5.ボードゲーム
チェスやオセロなどのターン制ゲームも、JavaScriptを使ってオンライン上で実装可能です。ゲームロジックの理解とUI（サイトのデザインやフォントなど、ユーザーの目に入るすべての情報）の構築を学べます。
具体例としては、「Infinite Mario Bros」というスーパーマリオ風のプラットフォームゲームがJavaScriptを用いて作成されています。
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JavaScriptゲーム開発のメリット・デメリット
手軽に始められるJavaScriptでのゲーム開発ですが、他の専門的な言語と比べた際のメリットとデメリットを理解しておきましょう。
メリット
- 環境構築が簡単：Webブラウザとテキストエディタさえあれば、すぐに開発を始められます。
- 特別なソフトが不要：ユーザーはWebサイトにアクセスするだけでゲームをプレイでき、インストールの手間がかかりません。
- 豊富な学習リソース：世界中の開発者が利用しているため、MDNやStack Overflow、YouTubeなどで豊富な情報を見つけられます。
- 汎用性が高い：ゲーム開発で学んだJavaScriptのスキルは、Webサイト制作やアプリ開発など、他の分野でも活かすことができます。
デメリット
- 処理速度の問題：C++などの言語に比べると処理速度が遅いため、非常に高度で大規模な3Dゲームなどには向きません。
- セキュリティリスク：コードがユーザーから見えやすい状態にあるため、不正な改変などのリスクがゼロではありません。
- ブラウザ間の互換性：基本的にはどのブラウザでも動きますが、稀にブラウザによる挙動の違いを考慮する必要があります。
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JavaScriptゲーム開発に必要な準備
最初のゲームを作るために最低限必要なものは以下の3つだけです。
1. テキストエディタ（VS Codeなど）
まずは、コードを書くためのテキストエディタを準備します。テキストエディタは、コードを入力・編集するためのソフトウェアです。Microsoft標準アプリの「メモ帳」や、MacBook標準アプリの「テキストエディット」でもコードを書くことは可能ですが、ゲーム開発にはより高機能なエディタを使用することをおすすめします。
具体的には「Visual Studio Code」や「秀丸エディタ」、「TeraPad」などがあります。これらのエディタは、コードの書きやすさに加えて、エラーの検出など効率的な開発をサポートする機能が豊富です。
2. Webブラウザ（Google Chromeなど）
作成したゲームを実行し、動作を確認するために使います。開発者ツールが豊富な「Google Chrome」がおすすめです。
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3. 基礎知識：HTML / CSS / JavaScript
- HTML：ゲームの骨組み（構造）を作ります。
- CSS：ゲームの見た目（色、形、レイアウト）を整えます。
- JavaScript：ゲームの動き（ロジック）を実装します。
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4. JavaScriptのライブラリを知る
次に、JavaScriptのライブラリを学びましょう。ゲーム開発ではjQuery（※1）やReact（※2）などのライブラリが用いられます。自分のプロジェクトに合ったライブラリを選び、それらを活用することで、より複雑なゲームを簡単に作ることができます。
※1：JavaScriptのコードを簡潔に書くことを目的に開発されたライブラリ
※2：UI開発に用いられるライブラリ
5. ゲームを作ってみる
最後に、実際にゲームを作ってみましょう。最初はシンプルなゲームから始めるのがおすすめです。例えば、テキストベースのクイズゲームや簡単なパズルゲームなど、基本的な要素を含むゲームを作成してみましょう。動画サイトやオンラインの学習サイトを参考にするのも良い方法です。少しずつ複雑なゲームに挑戦することで、スキルを向上させていきましょう。
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【実践】JavaScriptミニゲームの作り方｜サンプルコードで解説
それでは、実際に簡単な「障害物よけゲーム」を作ってみましょう！プレイヤーを左右に動かして、上から落ちてくる障害物をよけるシンプルなゲームです。
STEP 1: ゲームの骨組みをHTMLで作成する
まず、index.htmlという名前でファイルを作成し、以下のコードを記述します。<canvas>という要素が、ゲームを描画するための舞台になります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>JavaScriptゲーム</title>
<link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
<h1>障害物よけゲーム</h1>
<canvas id="gameCanvas" width="480" height="320"></canvas>
<script src="game.js"></script>
</body>
</html>STEP 2: ゲームの見た目をCSSで整える
次に、style.cssというファイルを作成します。ここでは、ゲーム画面（Canvas）の背景色や配置を中央に寄せる設定をしています。
body {
text-align: center;
}
canvas {
background-color: #f0f0f0;
border: 1px solid #ccc;
}
STEP 3: ゲームの動きをJavaScriptで実装する
最後に、メインの処理をgame.jsというファイルに記述します。一つ一つの処理をコメントで解説します。
// canvas要素と2Dコンテキストを取得
const canvas = document.getElementById('gameCanvas');
const ctx = canvas.getContext('2d');
// プレイヤーの初期設定
let player = {
x: canvas.width / 2 - 15, // x座標
y: canvas.height - 30, // y座標
width: 30,
height: 30,
speed: 5
};
// 障害物の配列
let obstacles = [];
let obstacleSpeed = 2;
// キー入力の状態
let rightPressed = false;
let leftPressed = false;
document.addEventListener('keydown', (e) => {
if (e.key === 'Right' || e.key === 'ArrowRight') {
rightPressed = true;
}
if (e.key === 'Left' || e.key === 'ArrowLeft') {
leftPressed = true;
}
});
document.addEventListener('keyup', (e) => {
if (e.key === 'Right' || e.key === 'ArrowRight') {
rightPressed = false;
}
if (e.key === 'Left' || e.key === 'ArrowLeft') {
leftPressed = false;
}
});
// 障害物を生成する関数
function createObstacle() {
let obstacleX = Math.random() * (canvas.width - 20);
obstacles.push({ x: obstacleX, y: 0, width: 20, height: 20 });
}
// メインのゲームループ
function gameLoop() {
// 画面をクリア
ctx.clearRect(0, 0, canvas.width, canvas.height);
// プレイヤーを描画
ctx.fillStyle = 'blue';
ctx.fillRect(player.x, player.y, player.width, player.height);
// プレイヤーの移動
if (rightPressed && player.x < canvas.width - player.width) {
player.x += player.speed;
}
if (leftPressed && player.x > 0) {
player.x -= player.speed;
}
// 障害物を描画・移動
ctx.fillStyle = 'red';
for (let i = 0; i < obstacles.length; i++) {
let obs = obstacles[i];
ctx.fillRect(obs.x, obs.y, obs.width, obs.height);
obs.y += obstacleSpeed;
// 当たり判定
if (player.x < obs.x + obs.width &&
player.x + player.width > obs.x &&
player.y < obs.y + obs.height &&
player.y + player.height > obs.y) {
alert('ゲームオーバー');
document.location.reload(); // ゲームをリロード
return;
}
}
// 次のフレームを要求
requestAnimationFrame(gameLoop);
}
// 1秒ごとに障害物を生成
setInterval(createObstacle, 1000);
// ゲームループを開始
gameLoop();
JavaScriptゲームエンジン＆ライブラリおすすめ
基本が理解できたら、次はより高度な機能を持つライブラリ（＝便利な機能が集まったもの）を使ってみましょう。開発を大幅に効率化できます。
- phina.js：日本語の情報が豊富で、初心者向けに設計された国産ライブラリです。まずゲーム作りの楽しさを知りたい方におすすめです。
- Phaser：2Dゲーム開発で非常に人気のあるフレームワークです。物理エンジン、アニメーション、音声管理など、本格的なゲームに必要な機能が豊富に揃っています。
- PixiJS：2Dグラフィックの描画に特化したライブラリです。WebGLという技術を使って高速な描画を実現しており、美しいビジュアルのゲームが作れます。
- p5.js：デジタルアートやインタラクティブな作品作りのために作られたライブラリで、簡単なミニゲーム開発にも適しています。
- Three.jsS：ブラウザで3Dコンテンツを扱うための代表的なライブラリです。Three.jsを使えば、JavaScriptで驚くほど高品質な3Dゲームを開発できます。
JavaScriptのゲーム開発が学べる学習方法
独学でのスキルアップには、以下のような方法があります。
1. 書籍で学ぶ
JavaScriptのゲーム開発に特化した書籍が多数出版されています。体系的に知識を学びたい方におすすめです。
2. 学習サイトで学ぶ
-
- ドットインストール：動画形式でプログラミングを学べるサイト。JavaScriptの基本からゲーム作りの講座まで揃っています。
- Progate：スライド形式で自分のペースで学べるサイト。まずは基礎を固めたい初心者におすすめです。
3. プログラミングスクールで学ぶ
独学での挫折が不安な方や、効率的にプロのスキルを身につけたい方は、プログラミングスクールも有効な選択肢です。現役のエンジニアから直接指導を受けることで、実践的なスキルが身につきます。
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まとめ：JavaScriptでゲーム開発の世界に飛び込もう
この記事では、JavaScriptを使ったゲーム開発の基本から、簡単なゲームの実践チュートリアルまでを紹介しました。
最初は簡単なゲームからで構いません。実際に自分の手で何かを作り上げる経験は、プログラミング学習の大きなモチベーションになります。この記事を参考に、ぜひあなただけのオリジナルゲーム開発に挑戦してみてください。
JavaScriptを使いこなしたいならスクールで習得するのがおすすめ！
JavaScriptを学び始める際、独学での挫折を避けたい方にはスクールでの学習が有効です。スクールで学ぶことで、基礎から応用までしっかりと理解でき、わからないことがあれば、その場で質問できる環境が整っています。これにより、学習の進捗がスムーズに進むため、初心者にとって魅力的です。
これからJavaScriptの学習を始めようと考えている方、または最近学習を始めた方もいらっしゃるかと思います。
ただ、実際に学習を始めるとなると
どこをゴールにしていいかわからない…
挫折してしまわないかな…
このように不安な気持ちになる方もいますよね。
たしかに、何かわからないことが出てきたとき、エラーが解決できないとき、誰かに相談できる環境がないことが理由でJavaScriptの学習を挫折する方が多くいます。
実際にJavaScript初学者が挫折をする1番の理由は「不明点が発生した際に気軽に相談できる環境がない」という実態があります。
それだけ学習する環境が大事だということです。
そんな背景があるからこそ、JavaScriptの勉強をする際にスクールを選ぶ方が多いのが事実です。
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・効率良く学習を進めたい
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