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【比較あり】PHPとPython、初心者はどちらから学ぶべき? - 忍者CODEマガジン

【比較あり】PHPとPython、初心者はどちらから学ぶべき?

口コミ・評判

プログラミングを始める際、PHPとPythonのどちらを学ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。どちらも人気のある言語ですが、それぞれに特徴があります。今回は、PHPとPythonの違いや、それぞれを学ぶメリットについて詳しく解説します。

PHPとは

PHPは主にWeb(ウェブ)開発に使用されるスクリプト言語(※1)で、多くのWebサイトやアプリケーションで利用されています。まずは、PHPの特徴についてみていきましょう。

なお、PHPの基本概念や習得するメリットについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
関連記事:「【初心者必見】PHPとは?できることや基礎知識について徹底解説!

※1:記述や実行が簡単にできるプログラミング言語のこと

PHPの特徴1|動的なWebページを作成できる

動的なページとは、ユーザーの操作に応じて内容や表示が変わるWebページのことです。例えば、ユーザーがログインすると、そのユーザーの名前や個別のメッセージが表示されるサイトなどが該当します。動的なページを作成するためには、データベースからユーザーに関連するデータを取得し、その内容をページに表示する処理が必要です。

PHPは「サーバーサイド言語」として、サーバーでデータを処理し、その結果をWebページに反映させることが可能です。そのため、ECサイトやブログのように、常に変化する内容を扱う場合に役立ちます。

PHPの特徴2|コンパイルが必要ない

プログラムを動かす際、通常はコンパイルという手続きが必要です。コンパイルとは、プログラムをコンピュータが理解できる形式に変換する作業のことです。しかし、PHPの場合、コンパイル処理を行わずにプログラムをそのまま実行できます。

これにより、プログラムを書けばすぐに動作を確認することが可能となり、開発のスピードを上げることができます。特に、修正を加えた際に即座にその効果を確認できる点が、開発者にとっては便利です。

PHPの特徴3|データベースとの連携が容易

データベースは、膨大なデータを効率的に管理するための仕組みです。例えば、商品情報やユーザーのログイン情報など、Webサイトでは大量のデータを扱います。PHPは、MySQLやPostgreSQLといったデータベースシステムと簡単に連携できます。

MySQLについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
関連記事:「MySQLとは?特徴やできること、学習するメリットを解説!」

PHPを使うと、データベースから情報を取得したり、情報を保存したりする処理が容易にできます。具体的には、ユーザーの入力に基づいた検索機能や、ユーザー登録機能を実装する際に適しています。

PHPの特徴4|さまざまなサービスの開発に使用されている

PHPは、多くの有名なWebサービスの開発に使用されています。例えば、下記のようなサービスがあげられます。

・Facebook
もともとPHPを主要言語にして作られたSNSです。現在は、PHPをベースに独自開発したHackという言語で開発されています。

・Wikipedia
PHPのデータベース接続機能を用いて作られた、オンライン百科事典です。

・ぐるなび
PHPのフレームワーク(※2)であるLaravel(※3)を用いて開発された飲食店の予約サイトです。

幅広い分野で利用されているPHPを学ぶことは、多様なサービス開発に役立つスキルとなるでしょう。

※2:Webアプリケーション開発に必要な機能を集約した枠組み
※3:Microsoftの.NET開発に携わっていたテイラー(Taylor Otwell)氏が開発したフレームワーク。WebサイトやECサイトの開発によく使われる

Pythonとは

Pythonはオープンソース(※4)のスクリプト言語のひとつで、さまざまな用途に活用されています。

続いて、Pythonの特徴についてもみていきましょう。

なお、Pythonの基本概念や用途については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
関連記事:「Pythonとは何か?基本概念や使用用途について初心者向けに解説

※4:無償で利用できるソフトウェアのこと

Pythonの特徴1|読み書きが簡単

Pythonは他のプログラミング言語と比べて、文法がシンプルであることが特徴です。

例えば、「Hello,World!」といった文章を表示させる場合、Java(※5)では下記のように、多くの文字を記述する必要があります。

public class HelloWorld {
public static void main(String[] args) {
System.out.println(“Hello, World!”);
}
}

一方、Pythonでは下記の記述で表すことが可能です。

print(“Hello, World!”)

このように、コードの記述量が少なく、プログラムの構造もわかりやすいため、初心者でも扱いやすい言語とされています。

※5:システム開発で使われるプログラミング言語のひとつ

Pythonの特徴2|汎用性に優れている

Pythonは汎用性が高く、Webアプリケーションの開発やAI、データ分析など幅広い分野で使用されています。また、Pythonのコードは読みやすく、他の開発者とも共有しやすいことから、チームでの開発にも適しています。

Pythonの特徴3|動作できる環境が豊富

PythonはWindows、Mac、LinuxといったさまざまなOS(※6)で動作するため、開発者は自分の好きな環境でプログラミングを行えます。

また、Pythonには多数の開発環境が存在し、初心者でも扱いやすいものから、高度な機能を持つものまで、さまざまなツールが提供されています。そのため、Pythonを学習する際には、自分のスキルやプロジェクトに応じた環境を選べるのです。

※6:パソコンやアプリを使う際に必要なソフトウェアのこと

Pythonの特徴4|AIの開発やデータ分析に最適

PythonはAIの開発やデータ分析において、特に優れた言語です。多くのAIやデータ分析に特化したライブラリ(※7)が用意されております。

例えば、データ分析のためのロジスティック回帰分析(※8)や機械学習(※9)などが、非常に少ないコードで実装できます。そのため、データサイエンティストやAIエンジニアにとっても、Pythonは重要なスキルとされています。

※7:Web開発においてよく使われるコードや機能をまとめたもの
※8:ある出来事が起こるかどうかを予測するための統計的手法
※9:データを使ってパターンを学習し、それに基づいて新しいデータの予測や分類を行うための方法

PHPとPythonを比較

PHPとPythonはどちらも人気のあるプログラミング言語ですが、その使い方や特徴は異なります。

ここでは、どちらを学ぶべきか迷っている方のために、それぞれの言語を人気、汎用性、学習難易度などの観点から比較し解説します。

PHPとPythonの人気

近年、特にPythonの人気が急速に高まっています。これは、AI(人工知能)やデータ分析の分野での需要が急増していることが大きな要因です。

一方で、PHPも依然として多くのWebサイト開発に使用されています。特にCMS(コンテンツ管理システム)(※10)での利用が多いことが理由で、根強い人気を保っています。

※10:Webサイト制作に必要な機能が備わったシステムのこと

PHPとPythonのコンセプト

PHPのコンセプトは「HTML(※11)を簡単に取り込み、迅速にWebサービスやアプリケーションを開発すること」にあります。とりわけ、見る人によって表示する内容が異なる「動的なWebページ」を簡単に作成するための仕組みが整っています。

一方、Pythonは「コードの読みやすさ」を重視し、シンプルな文法で誰でも理解しやすい構造が特徴です。そのため、チーム開発にも適しており、幅広いプロジェクトに対応できます。

※11:Webサイトの構造を指定するためのプログラミング言語

PHPとPythonの汎用性

両方の言語とも汎用性が高いものの、用途には少し違いがあります。PHPは主にWeb開発に特化しており、サーバーサイドやWebアプリケーションの開発に使用されます。

これに対して、PythonはWeb開発に加え、AIの開発やデータ分析など、多岐にわたる分野で活用されており、より汎用性が高いといえます。

PHPとPythonの学習難易度

PHPは、Web開発に特化しており、Webサービスの作成を目指す初心者にとっては学びやすい言語とされています。ソースコードが比較的簡単で、直感的に操作できます。

一方、Pythonも初学者向けのシンプルな構造を持っており、特に基礎的な部分を習得する難易度は比較的低いと言えます。ただし、PythonでAIや機械学習といった高度な技術を扱う場合は専門的な知識が必要になり、学習難易度は上がります。

Pythonの難易度について詳しく知りたい方は、下記の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:Pythonの難易度は?他言語との比較や学ぶべき理由

PHPとPythonの案件数

プログラミングを仕事に活用する場合、言語を扱う案件数も重要です。

PHPは特にWeb開発の分野で需要が高く、freelance hubによると2024年9月時点でPHP関連の案件が約34,000件もあります。一方で、Pythonの案件は約20,900件で、Web開発やAI、データ分析の需要があります。

PHPの案件数が多い理由として、Webサイトの大部分がPHPで動作していることが考えられます。いずれにせよ、どちらの言語も案件は豊富であるため、自分の目指す分野によって選ぶと良いでしょう。

参考:レバレジーズ株式会社「fleelance hub

PHPを扱うエンジニアとPythonを扱うエンジニアの年収

エンジニアとしてのキャリアを考える際、年収も重要な要素です。

PHPを扱うエンジニアの平均年収は下記の通りです。

・Webエンジニア:503万円
・Webデザイナー:433万円

一方、Pythonを扱うエンジニアの平均年収は、下記の通りです。

・AIエンジニア:597万円
・データサイエンティスト:672万円

上記を比較した際、Pythonエンジニアの年収は、平均して600~700万円程度と高めです。専門性の高さから、Pythonエンジニアの方が、年収が高い傾向にあるといえます。

PHPとPythonの将来性

PHPは今後もWeb開発において需要が高く、特にWordPressなどのCMSの利用が続く限り、PHPの需要は減少しないと考えられます。

一方、PythonはAIやデータ分析、フィンテック(※12)、ブロックチェーン(※13)といった新しい技術分野での活用が期待されており、将来性は高いといえます。これらの技術の発展によって、Pythonはさらに幅広い分野での活躍が期待されます。

※12:金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスに情報技術を掛け合わせた革新的な動きのこと
※13:取引履歴を「ブロック」という単位で管理し、鎖(チェーン)のように連結してデータを保管する技術のこと

PHPとPythonはどちらを学ぶべき?

PHPとPythonを、言語の特徴や案件数、収入、案件、将来性などの面から比較してきました。

どちらも人気のある言語ですが、選択する際は下記の観点で考えると良いでしょう。

目的や興味のある分野で選ぶ

PHPとPythonは、それぞれ得意分野が異なります。もし、WebサイトやWebアプリケーションの開発に興味があるなら、PHPを選ぶのが良いでしょう。

一方、AI開発やデータ分析に興味があるなら、Pythonを学ぶことをおすすめします。

将来のキャリアで選ぶ

将来的なキャリアや収入を考える場合も、言語選びは重要です。

PHPは多くのWeb開発プロジェクトで需要があり、仕事の機会も豊富です。Q-Successの調査サイト「W3Techs」によると、2024年9月時点において、サーバーサイドプログラミング言語のうち、PHPが約76%のシェアを占めていることがわかっています。そのため、PHPの需要は今後も続くことが考えられます。

出典:Q-Success「ウェブサイトのサーバーサイドプログラミング言語の使用統計の過去の年間傾向

一方、AIやデータ分析といった新しい技術分野で活躍したい、または将来性の高いキャリアを目指したい場合は、Pythonを学ぶ方が有利です。Pythonを活用した仕事は年収が高めで、今後の成長が期待されています。

まとめ

PHPとPythonはどちらも優れたプログラミング言語であり、それぞれ得意とする分野が異なります。Web開発を目指すならPHP、AIやデータ分析に興味があるならPythonを選ぶと良いでしょう。

どちらの言語も需要が高く、キャリア形成に役立ちます。自分の目指す分野に合わせて学びを進め、将来に向けたスキルをしっかりと身に付けていきましょう。

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