多くのシステム開発で採用され、高い需要を誇るプログラミング言語「Java」。そのスキルを客観的に証明し、キャリアアップの強力な武器となるのが「Java資格」です。
しかし、「どの資格を取ればいいの?」「本当に意味あるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、数あるJava資格の中から、あなたの目的やレベルに合った最適な資格が見つかるように、具体的なロードマップや勉強法を徹底解説します。未経験からエンジニアを目指す方も、現役エンジニアとして年収アップを狙う方も、ぜひ最後までご覧ください。
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主要Java資格の難易度と概要
まずは、国内で評価されている主要なJava関連資格を4つ紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを見つけましょう。
資格名 | レベル | 合格率 | 受験料 |
Oracle認定Javaプログラマ | 初級〜上級 | 非公開(難易度:中〜高) | 14,630円~37,730 円 |
Javaプログラミング能力認定試験 | 初級〜上級 | 約52%(難易度:中) | 5,400円~8,000円 |
Android技術者認定試験ベーシック | 初級〜中級 | 約45%(難易度:中〜高) | 16,500円 |
基本情報技術者試験 | 初級 | 約30%(難易度:高) | 7,500円 |
Oracle認定Javaプログラマ
Oracle認定Javaプログラマは、Javaの開発元であるOracle社が公式に認定する、最も知名度と信頼性が高い公式ベンダー資格です。Javaエンジニアとしてのスキルを証明するなら、まず取得を検討すべき資格と言えるでしょう。難易度別にBronze、Silver、Goldの3つのレベルに分かれています。シルバーとゴールドは国際資格として海外でも通用します。
– Bronze
対象者:初級
内容:Javaの基本的な文法とオブジェクト指向の基礎
スキルレベル:基本的なJavaプログラミングの知識とスキルを持つことを証明する
合格ライン:正答率60%以上
Javaの基本文法など、プログラミング未経験者向けの入門レベル。まずはここからスタートするのがおすすめです。
– Silver
対象者:初級~中級
内容:Javaの基本文法、オブジェクト指向プログラミング、ラムダ式、Date and Time APIなど
スキルレベル:中級レベルのJavaプログラミングスキルを持ち、上級者の指導のもとで開発作業が可能であることを証明する
合格ライン:正答率65%以上(SE8、SE17)/正答率63%以上(SE11)
Javaアプリケーション開発に必要な基本スキルを証明。実務で評価され始めるのはこのレベルからで、多くの企業が取得を推奨しています。
– Gold
対象者:中級~上級
内容:ラムダ式やStream APIを用いた関数スタイルのプログラミング、デザインパターン、設計から実装までのスキル
スキルレベル:設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える中上級レベルのスキルを持ち、プロジェクトのリーダーとしての役割を果たせることを証明する
合格ライン:正答率65%以上(SE8)/正答率63%以上(SE11)
大規模開発に対応できる高度な設計・実装スキルを証明する最高峰レベル。取得は難しいですが、市場価値を大きく高めます。
受験料は、ブロンズ14,630円、シルバー/ゴールド37,730 円です。
試験名 | 難易度 | 試験時間 | 出題数 | 出題形式 |
ブロンズ | 初級 | 65分 | 60問 | 多肢選択 |
シルバー(SE11) | 中級 | 180分 | 80問 | 多肢選択 |
ゴールド(SE11) | 上級 | 180分 | 80問 | 多肢選択 |
Javaプログラミング能力認定試験
Javaプログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイが主催する、プログラミングの実践的なスキルを測定することに重点を置いた資格です。知識だけでなく、実際にコードを書く能力が問われます。2023年度の平均合格率は約63%です。
受験料は3級5,400円、2級6,600円、1級8,000円で、合格ラインは正答率約70%以上です。難易度は中程度で合格率は約65%で、基礎的な知識をしっかりと学習していれば合格可能です。
1級、2級、3級の3つのレベルがあり、レベルごとに異なるスキルセットを証明します。
– 1級
レベル:上級
試験内容: 実際にプログラム、仕様書を作成する実技試験
スキルレベル:オブジェクト指向に基づく分析・設計(UML)により業務システムの流れを把握し、変更仕様に従ってプログラムの保守ができる
– 2級
レベル:中級
試験内容: Javaのオブジェクト指向に基づくアプリケーション開発能力
スキルレベル:Javaに関する一般的な知識を持ち、小規模なプログラムが適切に書ける。オブジェクト指向についての一般的な概念を理解している
– 3級
レベル:初級
試験内容: 基本的なJavaプログラミング知識の確認
スキルレベル:基本的なプログラミングスキルを持ち、簡単なプログラムの作成が可能。オブジェクト指向についての一般的な概念を理解している
試験名 | 難易度 | 試験時間 | 出題数 | 出題形式 |
1級 | 上級 | 150分 | 2問 | 実技(PC使用) |
2級 | 中級 | 90分 | テーマ別大問7問 | 多肢選択 |
3級 | 初級 | 60分 | テーマ別大問6問 | 多肢選択 |
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。Java専門の資格ではありませんが、IT業界で働く上で必須となるアルゴリズム、ネットワーク、データベースなどの基礎知識を幅広く証明できます。
特にIT業界未経験の場合、この資格を取得しているとITへの基礎的な素養と学習意欲を示すことができます。
試験は、午前に科目A、午後に科目Bが行われます。
科目Aは大きく3つに分けられ、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系からの出題です。ITパスポートの内容を含み、コンピュータサイエンス、ネットワーク、データベース、セキュリティ、システム開発技術、経営戦略など幅広く出題されます。
科目Bは、アルゴリズムとプログラミングに重点を置き、プログラミング言語の理解、データ構造、ソフトウェア設計、開発手法、問題解決能力が問われます。
受験料は7,500円で、合格ラインは正答率60%以上です。合格率は約30%と狭き門のようにみえますが、受験者の層が幅広いことも影響しているようです。IT業界で働いている方はもちろん、今後IT業界で働きたい方や学生の方もチャレンジしています。また、IT系の業種以外にも、デジタル人材育成のために、製造業、サービス業、不動産業などからも受験者が増えています。
試験名 | 試験時間 | 出題数 | 出題形式 |
基本情報技術者試験 | 科目A90分、科目B100分 | 科目A(知識)60問、科目B(技能)20問 | 多肢選択 |
Android技術者認定試験ベーシック
Android技術者認定試験ベーシックは、一般社団法人IT職業能力支援機構が実施する資格試験です。Androidアプリケーション開発のスキルを証明する資格です。JavaやKotlinを使ってAndroidアプリを開発したい人向けの資格で、ベーシックとアプリケーション技術者の2レベルがあります。
ベーシックの合格率は約45%で、Android開発の基礎知識が問われます。スマートフォンアプリ開発のキャリアに興味がある方におすすめです。
この試験は、アプリケーション技術者認定試験とプラットフォーム技術者認定試験の2種類に分かれています。受験料はいずれも15,000円で、合格ラインは正答率約70%です。Javaの基礎知識に加え、Android特有の知識も必要となるため、難易度は中〜高とされています。
– アプリケーション技術者認定試験:Androidアプリの開発に必要な知識とスキルを持つことを証明する
– プラットフォーム技術者認定試験:Androidプラットフォームに関する深い知識とスキルを持つことを証明する
試験名 | 難易度 | 試験時間 | 出題数 | 出題形式 |
アプリケーション技術者 | 中級 | 90分 | 70問 | 多肢選択 |
プラットフォーム技術者 | 上級 | 90分 | 70問 | 多肢選択 |
なお、Javaについての詳細な情報は、こちらの記事も参考にしてみてください。
Java資格取得の3つのメリット
「資格より実務経験が重要」という声もありますが、Java資格の取得には、特にキャリアの初期段階において明確なメリットが存在します。
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- スキルの客観的な証明
自身のJavaスキルレベルを第三者に対して明確に証明できます。特に未経験からの転職・就職活動では、学習意欲と基礎知識の証明となり、書類選考で有利に働く可能性が高まります。 - 体系的な知識の習得
資格取得という目標に向かって学習する過程で、Javaの文法からオブジェクト指向、APIの知識までを網羅的・体系的に学ぶことができます。独学でありがちな知識の偏りや漏れを防ぎ、確かな土台を築くことができます。 - 学習意欲と自信の向上
合格という明確な目標は、学習のモチベーションを維持する上で大きな助けとなります。また、「Oracle認定Silver」のような難関資格を取得したという事実は、エンジニアとしての大きな自信に繋がり、その後のキャリアにおいても前向きな姿勢を保つことができます。
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目的別のJava資格ロードマップ
やみくもに勉強を始めるのではなく、あなたのキャリアプランに合わせた資格を選ぶことが成功への近道です。ここでは目的別におすすめの資格と取得の順番を解説します。
H3: 未経験・就職向け
まずはIT業界への第一歩を踏み出し、Javaプログラマとして就職することが目標の場合、ITの基礎体力を示す資格とJavaの基礎を証明する資格の組み合わせが効果的です。
おすすめの組み合わせ
基本情報技術者試験:IT全般の幅広い知識をアピール。
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE:Java言語の基礎を理解していることを証明。
転職・年収UP向け
1〜3年程度の実務経験があり、より良い条件の企業へ転職してキャリアアップを目指す場合は、実務レベルのスキルを証明することが重要です。
おすすめの資格
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE:高度な設計・実装スキルを証明する最難関資格。取得は容易ではありませんが、Javaスペシャリストとしての市場価値を確固たるものにします。
専門性証明向け
Javaのプロフェッショナルとして、大規模開発のリーダーや設計者(アーキテクト)を目指すなら、最高レベルの資格に挑戦しましょう。
おすすめの資格
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE:多くの企業がJavaプログラマの採用基準の一つとして挙げる、実務スキルの証明となる資格です。これを取得することで、転職市場での評価が大きく変わります。
Java資格の効率的な勉強方法
資格取得には、自分に合った勉強法の選択が不可欠です。
独学で目指す場合
参考書や学習サイトを活用し、自分のペースで学習を進める方法です。費用を安く抑えられるのが最大のメリットです。
おすすめの参考書:「紫本」「黒本」と呼ばれる翔泳社やインプレス社の公式問題集は、多くの合格者が利用しています。
注意点:モチベーションの維持が難しく、エラーなどでつまずいた際に質問できる相手がいないため、挫折しやすいというデメリットがあります。
スクールで目指す場合
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メリット:体系的なカリキュラムで効率的に学べるだけでなく、ポートフォリオ(制作実績)の作成サポートやキャリア相談など、資格取得の先にある就職・転職まで見据えた支援を受けられます。
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Java資格のよくある質問
必要な勉強時間
一概には言えませんが、一般的にプログラミング未経験者がOracle認定資格を目指す場合、Bronzeで50〜100時間、Silverで100〜200時間程度が目安と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、あなたの現在のスキルレベルや学習に使える時間によって大きく変わります。
未経験でのGold取得
受験自体は可能ですが、Goldは実務経験豊富なエンジニアが、設計者の視点を問われる試験です。そのため、実務経験がない状態で合格するのは極めて難しいでしょう。まずはSilverを取得し、実務経験を数年積んでから挑戦するのが一般的なキャリアパスです。
資格の有効期限
Oracle認定資格は、一度取得すれば失効することはありません。ただし、Javaのバージョンアップに伴い「認定バージョン」が古くなることはあります。同様に、基本情報技術者試験にも有効期限はありませんので、一度取得すれば生涯有効なスキル証明となります。
まとめ
Javaの資格は、プログラミングスキルの証明として、多くの企業の採用や人事で活用されています。キャリアアップや就職活動でアドバンテージを得るため、自分に合った資格と勉強方法を選び、計画的に準備を進めていくことが重要です。
これからJavaの学習を始めようと考えている方、または最近学習を始めた方もいらっしゃるかと思います。
ただ、実際に学習を始めるとなると
どこをゴールにしていいかわからない…
挫折してしまわないかな…
このように不安な気持ちになる方もいますよね。
たしかに、何かわからないことが出てきたとき、エラーが解決できないとき、誰かに相談できる環境がないことが理由でプログラミング言語の学習を挫折する方が多くいます。
実際にプログラミング言語初学者が挫折をする1番の理由は「不明点が発生した際に気軽に相談できる環境がない」という実態があります。
それだけ学習する環境が大事だということです。
そんな背景があるからこそ、プログラミングの勉強をする際にスクールを選ぶ方が多いのが事実です。
プログラミングスクールに通う理由は他にもあり
・効率良く学習を進めたい
・モチベーションの維持にもつながりそう
・以前に独学で挫折した経験がある
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