Web(ウェブ)アプリ開発に必要なプログラミング言語を理解することは、アプリ作成の第一歩です。適切な言語を選び、それぞれの特性を活かして、効率的に開発を進めましょう。今回は、Webアプリ開発に使用される主要な言語とその学習方法について詳しく解説します。
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Webアプリの開発に使われる代表的な言語
Webアプリを構成する要素は複数あり、それぞれで使われるプログラミング言語も異なります。
Webアプリ開発は大きく分けて次の3つの要素に分けられます。なお、それぞれの言語の詳細は記事後半で解説します。
フロントエンド
フロントエンドは、ユーザーが実際に見たり操作したりする部分のことです。例えば、Webアプリ内でボタンを押したり、画像を見たり、フォームに情報を入力する場面などが該当します。フロントエンドでよく使われる言語には、HTML・CSS・JavaScriptなどがあります。
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バックエンド
バックエンドは、ユーザーが直接触れないWebサーバー上でデータの処理ややり取りを行う部分です。例えば、ログインした際にデータベースにあるユーザー情報を確認する作業はバックエンドで行われます。バックエンドで使われる言語には、PHP・Ruby・Pythonなどがあります。
データベース
データベースは、大量のデータを管理・保存している部分です。例えば、ユーザーの登録情報や投稿されたデータを保存する場所です。データベースの管理には、主にSQLが使われます。
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Webアプリの開発に使われる言語の特徴・メリット
Webアプリを開発する際には、目的や必要な機能に応じてさまざまなプログラミング言語を使い分けます。それぞれの言語には特徴やメリットがあり、どのような場面で使われるかが決まっています。
ここでは、Webアプリ開発に使われる主要な言語とその特徴について紹介します。
言語 | 種類 | 特徴 |
HTML | マークアップ言語(※1) | Webページの構造を定義する |
CSS | スタイルシート言語(※2) | Webページの見た目やデザインを定義する |
JavaScript | スクリプト言語(※3) | 動きのあるWebページや機能を追加できる |
Java | コンパイラ言語(※4) | 動作が速く、大規模なWebアプリ開発に向いている |
Ruby | スクリプト言語 | コードがシンプルで、Webアプリ開発に適している |
PHP | スクリプト言語 | 動的なWebコンテンツを作るのに使われる |
Python | スクリプト言語 | 初心者でも扱いやすく、汎用性が高い |
Go | コンパイラ言語 | 動作が速く、並列処理に優れている |
SQL | データベース言語(※5) | データの管理・操作を行う |
※1:文書の構造や内容を定義するための言語です。特にWebページの作成に使われ、テキストにタグを付けて、見出し・段落・画像・リンクなどの要素を指定します。
※2:Webページの見た目やデザインを整えるために使います。色・レイアウト・フォントサイズなどのデザインを定義し、視覚的にどのようにコンテンツを表示するかを決めます。
※3:アプリケーションに動的(内容や状況に応じて変化する)な表現や処理を追加するための言語です。ユーザーの操作に応じて動作を変更したり、データを処理したりします。
※4:プログラム全体を一度に機械語に翻訳(コンパイル)してから実行する言語です。処理が高速なため、特に大規模なシステムやアプリケーションの開発に向いています。
※5:データベースに保存されているデータを操作するための言語です。データの追加・削除・検索・更新などの操作を行います。主にデータ管理に用いられ、Webアプリケーションのバックエンドでも重要な役割を果たします。
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HTML/CSS
HTMLは、Webページの構造を定義するための言語です。例えば、見出しや段落、画像などの要素を配置し、Webページ全体の骨組みを作ります。
CSSは、そのWebページのデザインやレイアウトを整えるために使われるスタイルシート言語です。文字の色やフォント、要素のレイアウトなどを設定します。
これら2つはセットで使われ、Webページの基本を作り上げます。
HTMLについてはこちらの記事もご覧ください。
JavaScript
JavaScriptは、Webページに動きを加えるためのスクリプト言語です。例えば、画像をスライドさせたり、アニメーション表現を実装したり、フォームに入力されたデータをリアルタイムでエラーチェックすることができ、Webアプリのデザイン性や利便性を高めます。JavaScriptは、フロントエンドだけでなく、バックエンドの実装でも使えるため、Webアプリ開発にもしばしば用いられる言語です。
JavaScriptの基礎知識に関しては下記も参考にしてください。
Java
Javaは、処理が速く、大規模なWebアプリや業務システムの開発に適しているコンパイラ言語です。例えば、銀行や企業のシステム、アクセスが集中するWebサイトの開発に使われます。Javaはどのプラットフォームでも同じように動作するため、ユーザーはさまざまなデバイスで同じアプリを利用できます。
Javaについてはこちらの記事も参考にしてください。
Ruby
Rubyは日本人によって開発されたスクリプト言語で、Webアプリ開発に向いています。コードの記述量が少なく可読性が高いため、保守も容易です。また、オープンソースであり、無料で利用できる上、特定の機能を容易に実装できるツールやテンプレートをまとめた「パッケージ」が豊富なため、世界中の開発者に広く利用されています。特に、ショッピングサイトやSNSなど、サーバーと連携して動作するWebアプリの開発に使われます。
Rubyについてもっと知りたい方は下記もご覧ください。
PHP
PHPは、HTMLと組み合わせて使う場合が多い、動的なWebページを作るためのスクリプト言語です。ブログやECサイトなど、多くの動的コンテンツを持つサイトの開発に使われています。コードがシンプルで学びやすく、Webアプリの開発初心者が最初に挑戦する言語としても人気があります。
PHPについて気になる方はこちらの記事も参考にしてください。
Python
Pythonは、初心者にもやさしく、コードが読みやすいことで知られているスクリプト言語です。Webアプリ開発だけでなく、AIや機械学習、データ分析の分野でも多く使われています。例えば、データを大量に扱うアプリケーションや、人工知能を使ったシステムの開発に適しており、その汎用性の高さから、習得すれば開発の幅がぐっと広がるでしょう。
Pythonについては下記もあわせてご覧ください。
Go
Goは、さまざまな言語の長所を取り入れてGoogleによって開発されたコンパイラ言語で、シンプルな構文と高速な処理が特徴です。並列処理に強いため、複数のタスクを同時に処理する必要があるアプリケーションの開発に適しています。最新の画像分析や並列処理を実現するライブラリ(Web開発で使える便利な機能やツールの集まり)が提供されており、画像処理やAI関連のアプリ開発に使われています。
SQL
SQLは、データベースとやり取りをするための言語で、大量のデータを管理し、必要なデータをすばやく検索したり、追加・削除・更新する操作を行ったりします。データベース言語ではもっとも普及しており、多くの企業が採用しているため、Webアプリ開発でも必須の技術です。
SQLの基礎を学びたい方は下記もご覧ください。
Webアプリ開発に関する基礎知識・実践スキルを身に付けるなら
Webアプリ開発のスキルを本格的に身に付けたいなら、独学よりもプログラミングスクールに通うのがおすすめです。プロの講師による直接指導が受けられるため、実践的なスキルを効率よく学ぶことができます。また、スクールのカリキュラムに沿って学習を進めることで、挫折することなく進められる点もメリットです。
例えば、「NINJA CODE」では、未経験からプロのエンジニアを目指せます。アプリ開発に興味がある方におすすめなのは、「Rubyスクール」や「Pythonスクール」、「Javaスクール」などです。質問し放題のチャットサポートやキャリア相談など、充実したサポート体制があり、安心して学べます。さらに、「自分に適したコースがわからない……」という方に向けて、無料メンター相談も実施中です。オンラインで45分、1対1でじっくり悩みや不安を相談できるので、気になる方は下記からお問い合わせください。
まとめ
Webアプリ開発においては、フロントエンド・バックエンド・データベースといった各要素に適したプログラミング言語を適切に選ぶことが重要です。HTMLやCSSで土台を作ったWebページにJavaScriptやPHPで動的な機能を実現し、SQLでデータを管理するなど、用途に応じた言語を使いこなすことで、効率的なアプリ開発が可能になります。
これからWebアプリ開発を始める方は、自分に合った学習方法を選び、徐々にスキルを磨いていきましょう。
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