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PHPのフレームワークとは?
PHPのフレームワークは、PHP言語を使用してウェブアプリケーションを開発する際に役立つツールの集合体です。
フレームワークは、共通のコーディングパターンや機能を提供することで、開発プロセスを効率化し、保守性や拡張性を向上させることができます。
開発に必要な機能が実装されているため、1からコードを書く必要はなく、開発工数を減らせる点が特徴です。また土台がしっかり構築できるので、開発慣れしていない初心者にも向いています。
こうした利便性から多くのPHPフレームワークがあり、業務効率化を目的に世界中で利用されています。
おすすめのPHPフレームワーク10選
PHPフレームワークには多くの種類があるため、どのPHPフレームワークを利用すれば良いのかわからないという人も多いでしょう。
PHPのフレームワークはそれぞれ利用できる機能や使いやすさなどにも違いがあるため、プロジェクトに合ったフレームワークを選定することが重要です。
ここではPHPフレームワークおすすめ10選を紹介していくため、どのようなPHPフレームワークがあるのか参考にしてみて下さい。
- Laravel
- Symfony
- CodeIgniter
- Yii
- CakePHP
- Zend Framework
- Phalcon
- Slim
- FuelPHP
- Flight
Laravelの特徴
Laravelは、PHPの最も人気のあるフレームワークの1つです。Taylor Otwell氏によって開発され、2011年に初版がリリースされました。
Laravelは、エレガントで直感的な構文と豊富な機能セットを提供し、ウェブアプリケーションの開発を簡単かつ効率的に行うことができます。
Laravelは、優れたドキュメンテーションとアクティブなコミュニティを持つため、初心者から上級者まで幅広い開発者に人気があります。
Symfony
Symfonyは、PHPの高性能なウェブアプリケーションフレームワークです。
Fabien Potencierによって開発され、2005年に初版がリリースされました。Symfonyは、柔軟性、拡張性、堅牢性を重視しており、大規模なウェブアプリケーションの開発に適しています。
Symfonyは、企業や大規模なプロジェクトで広く使用されており、優れたドキュメンテーション、アクティブなコミュニティ、大規模なエコシステムを持っています。また、Symfonyのコンポーネントは、他のフレームワークやプロジェクトでも利用されており、幅広いユースケースに適用することができます。
CodeIgniter
CodeIgniterは、軽量で使いやすいPHPフレームワークの一つです。EllisLabによって開発され、現在はBritish Columbia Institute of Technology(BCIT)がメンテナンスしています。
CodeIgniterは、高速なパフォーマンスとシンプルな構文を特徴としており、小規模なプロジェクトや初心者向けの開発に適しています。
フレームワークの複雑さに取り組むことなく、素早くアプリケーションを構築することができます。
Yii
Yii(読み方:イーイー)は、PHPの高性能で拡張性のあるウェブアプリケーションフレームワークです。2008年に初版がリリースされました。
Yiiは、シンプルさ、効率性、セキュリティに重点を置いており、大規模なプロジェクトやエンタープライズアプリケーションの開発に適しています。
Yiiは、高性能なウェブアプリケーションの開発を容易にする強力なフレームワークであり、スケーラブルなプロジェクトや要求の厳しい環境でも優れたパフォーマンスを発揮します。
CakePHP
CakePHPは、PHPで開発されたオープンソースのウェブアプリケーションフレームワークです。
CakePHPは、MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャのパターンを採用しており、効率的なウェブアプリケーションの構築をサポートします。
CakePHPは、簡単な構文と豊富な機能を提供し、中規模から大規模なウェブアプリケーションの開発に適しています。
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Laminas Project
Laminas Project(旧名:Zend Framework)は、PHPのためのオープンソースのフレームワークです。
Laminasは、コンポーネントベースのアーキテクチャを持ち、柔軟性と拡張性を重視しています。Laminasは、PHPコミュニティで幅広く利用されており、企業や開発者によって信頼性の高いウェブアプリケーションを構築するために利用されています。
Laminas Projectは、柔軟性と堅牢性を備えたフレームワークであり、PHPによるウェブアプリケーションの開発を強力にサポートします。
Phalcon
Phalconは、PHPのための高速かつ効率的なフルスタックフレームワークです。
Phalconは、PHPの拡張モジュールとして実装されており、C言語で書かれた低レベルのコードによって動作します。そのため、高速なパフォーマンスと低いリソース使用量を提供します。
Phalconは、高速で効率的なウェブアプリケーションの開発を目指す開発者にとって魅力的な選択肢となっています。
Slim
Slimは、PHPで開発されたマイクロフレームワークです。
マイクロフレームワークは、軽量で最小限の機能を提供することで、小規模なウェブアプリケーションやAPIの開発を素早く行うことができます。Slimはその哲学に基づいており、シンプルで柔軟性の高いルーティングとミドルウェア機能を提供します。
Slimは、小規模なウェブアプリケーションやAPIの開発に適しており、シンプルで柔軟なフレームワークを求める開発者に人気があります。
FuelPHP
FuelPHPは、PHPのオープンソースのウェブアプリケーションフレームワークです。
FuelPHPは、高速性、拡張性、セキュリティに焦点を当てて開発されており、モダンなウェブアプリケーションの構築に役立ちます。
FuelPHPは、使いやすさと柔軟性を兼ね備えたフレームワークであり、中小規模のウェブアプリケーションの開発に適しています。
Flight
Flightはシンプルかつ軽量なPHPフレームワークです。
非同期で独立性を持つコンポーネント定義が可能なフレームワークとなっており、軽量で使いやすく、学習難易度も高くないため初心者が利用するのにおすすめです。
PHPフレームワークのポイント
多くのPHPフレームワークがあると、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。ここではフレームワークを選定する際のポイントを解説します。
技術トレンドとマッチするか
PHPフレームワークには、歴史が長くPHPのバージョン毎に適した構成になっているものや、定期的にアップデートが繰り返されているものがあります。
フレームワーク採用予定システムのPHPのバージョンとの相性を考慮したり、必要に応じて技術トレンドを考慮したりすることも、選定の際に重要なポイントです。
企業やチーム全体での学習コスト
フレームワークを採用する場合、使い方を覚える必要があり学習コストがかかります。
採用する範囲やチームの規模感によって学習コストは変化するため、利用開始までにどれくらいの期間がかかるかを考慮すべきでしょう。
システムの要件にどれだけ合うか
PHPフレームワークは、それぞれ特徴が異なります。PHPフレームワークを採用するパターンとして、新規のシステム開発と、既存システムのリプレイスが考えられますが、PHPフレームワークの特徴がシステムの要件にどれだけ合うかが選定のポイントです。
技術トレンドや学習コストとの兼ね合いはあるものの、システムの要件に適していることは、一番優先度が高いと言えるでしょう。
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PHPフレームワークを利用するメリット
PHPフレームワークを利用するメリットについて解説します。
開発効率が上がる
フレームワークには、テンプレートやクラス、ライブラリ、APIなどの開発の基盤となるコードが含まれています。そのため開発の手間を省くことができ、開発効率の向上に繋がります。
また、デザインや機能のカスタマイズもフレームワーク内のテンプレート内に手を加えることで手軽に変更ができることから、短期間のアプリケーション開発にも役立ちます。
バグを抑えることができる
フレームワークを利用すると、ヒューマンエラーが減り、バグを抑えることができます。
もしフレームワークなしでコーディングを行うと、自力で全てコードを書くことになり、ヒューマンエラーでバグが発生しやすくなります。フレームワークを利用することで、自力で書く箇所を減らすことができるためバグを抑えることができると言えます。
またフレームワークを使ってバグが発生した場合は、基本的に自力でコードを記載した部分を先に確認することができるため、バグが発生している箇所が見つけやすいこともポイントです。
セキュリティが堅牢
セキュリティ対策を意識したコードを書くのは知識が必要です。
特に、経験の浅いエンジニア・プログラマーがコーディングすると、セキュリティに関してあまり意識されていないこともあります。現在使われている著名なPHPフレームワークはすでにセキュリティ対策がなされており、フレームワークに沿って実装すれば、セキュリティ対策は済んだコードがほとんどとなります。
フレームワークは多くのシステムで開発に使用されてきたからこそ信頼度も高くなっています。
PHPフレームワークを利用する際の注意点
PHPフレームワークを利用するデメリットについて解説します。
自由な開発は難しい
テンプレート内を変更する程度のカスタマイズは手軽に行えますが、大幅にカスタマイズを行う場合には、フレームワーク内のコーディングでは対応ができず自力でコードを書いていく必要があります。
そのため、独自性やオリジナル性を大きく持たせたデザインや機能を考えているアプリケーション開発は、フレームワークで開発を効率化できる可能性が低くなります。
有料フレームワークはコストがかかる場合も
有料のフレームワークはコストがかかるため、独学で進める際には費用が自己負担となってしまいます。基本の機能は無料でも、追加機能になると有償になる場合もあるので注意しましょう。
特定のプロジェクトに参画するために学習したいといった特別な事情がなければ、無償のフレームワークで学習を進めても問題ありません。
仕組みを学ばなければいけない
フレームワークを利用するとプログラミングの知識がなくてもルールに沿って記述をするだけでアプリケーションの開発が可能である一方、不具合や応用が必要なコーディングが出てきた場合に対応仕切れず、結果修正ができない恐れもあります。
こういったトラブルを防ぐためにも、フレームワークの仕組みを理解するための学習が必要になることも覚えておいた方が良いでしょう。
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まとめ
PHPで開発を行なうエンジニアとして活躍していくならフレームワークの知識は必須になります。
PHPは、プログラミング言語の中でも比較的学びやすい言語であり、参考書籍や学習サイトなどから独学で取得することも可能です。
比較的初心者でも学びやすい言語のひとつですので、今回ご紹介したフレームワークを参考に学習を始めてみてはいかがでしょうか。
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挫折することなくエンジニアを目指すなら
独学?スクール?
これからHTMLやCSS、PHPなどプログラミング言語の学習を始めようと考えている方、または最近学習を始めた方がいらっしゃるかと思います。
ただ、実際に学習を始めるとなると
どこをゴールにしていいかわからない…
挫折してしまわないかな…
このように不安な気持ちになる方もいますよね。
たしかに、何かわからないことが出てきたとき、エラーが解決できないとき、誰かに相談できる環境がないことが理由でプログラミング言語の学習を挫折する方が多くいます。
実際にプログラミング言語初学者が挫折をする1番の理由は「不明点が発生した際に気軽に相談できる環境がない」という実態があります。
それだけ学習する環境が大事だということです。
そんな背景があるからこそ、プログラミングの勉強をする際にスクールを選ぶ方が多いのが事実です。
プログラミングスクールに通う理由は他にもあり
・効率良く学習を進めたい
・モチベーションの維持にもつながりそう
・以前に独学で挫折した経験がある
・学習者同士でつながれるコミュニティへの招待