【Java入門】オブジェクト指向の基本概念

プログラミング言語の辞書

オブジェクト指向プログラミング(OOP)は、ソフトウェア設計およびプログラミングのパラダイムであり、データとそれに関連する操作をオブジェクトとしてまとめて扱います。

オブジェクト指向の基本

OOPの基本概念には以下の4つが含まれます。

クラスとオブジェクト

クラスはオブジェクトの設計図です。プロパティ(属性)とメソッド(操作)を定義します。
オブジェクトはクラスのインスタンスであり、クラスで定義されたプロパティとメソッドを具体的に持ちます。

カプセル化

カプセル化はデータとそれに関連するメソッドを1つの単位にまとめ、外部から直接アクセスできないようにすることです。これにより、データの保護とメソッドの一貫性が保たれます。アクセス修飾子(public、private、protected)を使用して制御します。

継承

継承は、既存のクラス(親クラス、スーパークラス)のプロパティとメソッドを新しいクラス(子クラス、サブクラス)が引き継ぐことです。これにより、コードの再利用性が高まり、共通の機能を親クラスにまとめ、特化した機能を子クラスに実装できます。

ポリモーフィズム

ポリモーフィズム(多態性)は、同じ操作が異なるオブジェクトによって異なる方法で実行されることを指します。例えば、同じメソッド名で異なるクラスのメソッドを呼び出すことができ、動的に適切なメソッドが選択されます。これにより、柔軟で拡張性の高いコードが実現します。

オブジェクト指向プログラミングは、データと操作を一つの単位としてまとめ、再利用性、保守性、拡張性の高いプログラムを設計するための強力な方法です。クラスとオブジェクト、カプセル化、継承、ポリモーフィズムという基本概念を理解することで、効率的なソフトウェア開発が可能になります。