Web(ウェブ)制作について勉強を始めるにあたっては、明確な目標と計画を立てることが重要です。特に独学では、効率的な学習ステップとモチベーション維持が鍵となります。今回は、独学でWeb制作ができるようになるための具体的なロードマップを紹介します。プログラミング初心者でも着実にスキルを身につけたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
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Web制作を独学する前にすべき準備
ここでは、独学でWeb制作を学ぶ前に行うべき準備について解説します。
Web制作を学ぶ目的を明確にする
Web制作スキルを独学で習得するためには、まず学習の目的を明確にすることが重要です。なぜWeb制作を学びたいのか、その目的をはっきりさせることで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。例えば、転職やフリーランスとして独立するためにスキルを身につけたい、趣味としてWebサイトを作りたい、など具体的な目標を設定することが求められます。
目標が不明確なまま、「スキルを身につけておいた方が良いかも」「とりあえずWeb制作の勉強をしておこうかな」などの曖昧な理由で学び始めると、モチベーションを維持できず挫折してしまいかねません。最終的に目指すゴールを定め、計画的に学習を進めることで、独学でもしっかりとスキルを身につけられます。
家族や周囲の方の理解を得る
独学でWeb制作を学ぶには、長い時間と労力を必要とします。特に、社会人として仕事をしている場合、プライベートの時間の多くがWeb制作の勉強に費やされてしまうでしょう。学習に集中する時間を確保するためには、家族や友人など周囲の人々の理解を得ておきたいところです。
理解を得ていない、説明をしていないと、周囲の人々は蔑ろにされていると考えてしまうかもしれません。また、学習を中断せざるを得ない状況になる可能性もあります。事前に周囲の人々に学習計画を説明し、協力をお願いすることで、学習に専念できる環境を整えられます。
習得までの期間を定める
Web制作の学習は、明確なゴールと期間の設定が重要です。「いつか身に付けたい」「3~4年くらいで作れるようになりたい」などの曖昧な目標では、学習が進まず結局スキルを習得できないまま終わってしまう可能性があります。
例えば、「3ヶ月でHTMLとCSSをマスターし、ポートフォリオサイトを作る」のような具体的な期限と目標を設定しましょう。学習の進捗状況を定期的に見直し、目標に向けて計画的に取り組むことが大切です。また、学習期間を設定することで、途中でモチベーションが低下するのを防ぐ効果も期待できます。
開発環境を整える
Web制作を学ぶのであれば、開発環境も重要です。学習段階であれば、高スペックのPCは必要ありません。ノートPCなら持ち運びができて便利なため、おすすめです。OSは最新を搭載し、CPUはCorei5以上、メモリは16GB以上であれば問題ないでしょう。
PCにはまずWebブラウザをインストールします。ブラウザはシェア率の高いGoogle Chromeがおすすめです。Windowsに標準搭載されているMicrosoft Edgeでも良いでしょう。
次にエディタを用意します。エディタはコードを書くためのテキスト編集ソフトです。OSに対応しているエディタをインストールします。特に、「Visual Studio Code」や「Brackets」など多くのエンジニアが使用しているエディタがおすすめです。
Web制作を独学する際のロードマップ
初めてのWeb制作学習は、何から始めれば良いのか迷ってしまうことが多いでしょう。次からは、初心者でも挫折しにくい学習計画を立てるための具体的なステップを紹介します。ロードマップに沿って学習を進め、効率的にスキルを習得しましょう。
ステップ1|学習計画を練る
何においても、独学で一番注意すべき点は「挫折」です。無理な学習計画を立ててしまうと継続が難しくなり、途中で投げ出してしまうかもしれません。
まずは、自分のライフスタイルに合わせた現実的な学習スケジュールを組みましょう。学習時間は余裕を持って設定し、無理のないペースで進めることが大切です。学習がつらいと感じないように「HTMLの基礎は○日まで」「中級者向けのコーディングは○日まで」など細かく期間を設定すると挫折しづらくなるでしょう。
ステップ2|初心者向けの本で勉強する
Web制作の独学を始める際は、まず「Web制作とは何か」を理解することが必要です。初心者向けの書籍で、基礎的な知識を身につけましょう。最初から専門的な書籍で勉強を始めると、内容が難解で挫折しやすくなります。
初心者向けの書籍では、Web制作の基本的な概念がわかりやすく説明されており、体系的に学べます。書籍は専門家がまとめた内容なので、ネット情報よりも信頼性が高い点もメリットです。
ステップ3|HTMLとCSSを学ぶ
Web制作を進める上で、HTMLとCSSの習得は避けて通れません。HTMLとCSSはホームページの骨組みとデザインを構築するための基礎的な言語です。動きのない静的なWebサイトであれば、HTMLとCSSだけで十分に作成可能です。
学習する際には、HTMLとCSSを分けずに、同時に学ぶのが効率的です。HTMLとCSSはマークアップ言語のため、まとめて学習することで理解が深まりやすくなります。また、CSSを学習する際には、CSSに対して機能を拡張した言語であるSass(Syntactically Awesome Style Sheets)も一緒に学ぶことをおすすめします。
Sass とは、CSSをより効率的に書きやすくするための言語です。Sassを使うと、コードの量が減り、管理しやすくなるなどのメリットがあります。
ステップ4|JavaScriptとjQueryの知識を身につける
動きのあるサイトを作成するためには、プログラミング言語であるJavaScriptの習得が必要です。JavaScriptは、サイトにアニメーションやポップアップなどの動的な機能を追加するために使われ、Web制作には欠かせないスキルです。
さらに、JavaScriptを効率的に使うためのライブラリであるjQueryも学んでおくと良いでしょう。jQueryを使うことで、JavaScriptでの開発が大幅に効率化されます。ライブラリやフレームワークにより、より高度な機能を持つWebサイトの制作が可能になります。
ステップ5|WordPressについて学習する
WorldPressの学習も欠かせません。現在のWeb制作の現場では、WordPressを利用するケースが非常に多く、世界中のWebサイトの約4割がWordPressで構築されています。
WordPressはCMS(コンテンツ管理システム)の一種であり、コンテンツの更新や管理が容易に行えるため、多くの企業や個人に支持されています。WordPressの使い方を学ぶことで、より実践的なWeb制作スキルを身につけられ、就職や案件獲得に有利になるでしょう。なお、WordPressで使用されている言語は、HTML、CSS、PHP、JavaScriptの4種類です。
ステップ6|ポートフォリオを作る
ポートフォリオは、自分のスキルを証明するための作品集です。特に実務未経験の場合、ポートフォリオがあることで自分の実力をアピールできます。Web制作においては、ポートフォリオの作成が非常に重要です。
アイデアの段階からサイト構築、デザイン、コーディング、テストまで、すべての工程を一人で行い、その成果をまとめたポートフォリオを作成しましょう。
ステップ7|就活や案件獲得を行う
案件を獲得するためには、クラウドソーシングサイトやSNSなどで積極的に仕事を探し、ポートフォリオを提示して自分をアピールしましょう。実績がないうちは、割に合わないような低報酬の案件でも積極的にこなし、実務経験を積むことが重要です。
また、より確かなスキルと実務経験を積むためには、Web制作会社に就職する選択肢も有効です。会社で働くことで、正しいWeb制作の流れや在り方、クライアントとのコミュニケーションなど、多くを学べます。
Web制作初心者におすすめの独学方法
Web制作のスキルを学ぶとき、独学はメリットの多い選択肢です。自分のペースで学べるだけでなく、さまざまなリソースを活用して効率的にスキルを身に付けられます。
しかし、独学の方法はさまざまで、どうやって学べば実践的なスキルが身に付くのか、初心者にとっては難しい選択です。ここでは、Web制作を独学で学ぶためのおすすめの方法をいくつか紹介します。
方法1|学習サイトを利用する
オンライン学習サイトは、Web制作スキルを学ぶ初心者にとって最適なスタート地点です。月額料金が安く、質の高い学習リソースを提供するサイトが多数存在します。下記に代表的なオンライン学習サイトの特徴をまとめます。
学習サイト名 | 料金 | 特徴 |
ドットインストール | ・無料プランあり ・プレミアムプラン:1280円/月額 |
・HTML/CSS・JavaScript・WordPressまで学習可能
・短い動画を中心とした学習サイト |
Progate | ・無料プランあり ・有料プラン: 990円~/月額 |
・HTML/CSS・JavaScriptの学習が可能
・初心者向けに特化したスライド形式の学習サイト |
Udemy | ・1000円~/1講座 | ・HTML/CSS・JavaScript・WordPressまで学習可能
・20万種類以上の講座がある |
方法2|YouTubeの動画で理解できない点を補う
オンライン学習サイトを利用していると、「ここがわかりづらい」と感じる部分が出てくることがあります。そんなときに役立つのがYouTubeです。YouTubeにはWeb制作に関連する動画が多くアップされており、非常にクオリティの高い解説動画も存在します。
特に、特定の疑問や具体的な問題解決に特化した動画が多く、「この部分だけを詳しく知りたい」「こんな表現をしたい」などのニーズに応えてくれる点がYouTubeの強みです。ただし、体系的な学習には向いていないため、学習サイトとの併用で理解度を高められます。
方法3|メンターを見つける
独学は、つまずいたときに教えてくれる人がいなければ、そこで学習がストップしてしまいます。自力で問題を解決できれば大きな力となりますが、効率的ではありません。挫折の原因となってしまう人も少なくないでしょう。そんなときには、メンターを見つけることをおすすめします。
メンターとは、学習をサポートしてくれる人のことです。不明点を教えてくれて、的確なアドバイスを得られることがあります。メンターはオンラインコミュニティやSNSでの検索から探すことが可能です。メンターが見つかれば、学習を最後まで続けられるでしょう。
方法4|Web制作のコミュニティに入る
独学は孤独な勉強方法ですが、Web制作のコミュニティに参加することで、その孤独感を解消できます。同じ志を持った仲間との交流や情報共有、意見交換は、学習意欲の向上にもつながります。
コミュニティ内では、スキルアップのための情報が飛び交い、イベントや勉強会を通じてさらなる学びの機会を得られます。また、同じ目標を持つ仲間の存在は心強く、モチベーションを維持しやすくなります。検索エンジンで「Web制作 コミュニティ」と検索するだけでも、多くのコミュニティを見つけられるので、ぜひ活用してみてください。
方法5|Web制作のセミナーや勉強会を受講する
コミュニティに参加すれば、分からないことを質問でき、実際にWeb制作をしているエンジニアから助言や回答を得られるメリットがありますが、必ず答えてもらえるわけではありません。短期間で集中して学べるWeb制作のセミナーや勉強会に参加するのも一つの方法です。
セミナーや勉強会は、最新の技術やトレンドを学ぶ機会であり、モチベーションが低下した時には良い刺激となります。特に、自分が苦手としている分野や、より深く知りたいトピックに特化したセミナーを選ぶことで、効率的に学びを深められるでしょう。
まとめ
Web制作のスキルを独学で身につけるためには、目標の設定と準備が大切です。また、ロードマップに沿って学習を進めれば、次に何を勉強すれば良いのか迷う必要もありません。書籍や学習サイト、動画での勉強でも十分に習得できるでしょう。メンターやコミュニティに入れば不明点を質問できて挫折を避けられます。一歩一歩着実に、目標に向かって勉強を進めましょう。
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