システムやソフトウェアの開発に関わる「ITエンジニア」は、転職を考えている方にとって人気の職種です。未経験からITエンジニアを目指す場合には、先々にどのようなキャリアパスがあるのか知っておくことで、後々のキャリア形成をスムーズに進められます。
今回は、ITエンジニアのキャリアパスや転職で失敗しないためのポイントを解説します。
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【ITエンジニア】キャリアパスを考えることの重要性
IT業界には多種多様な職種があり、「エンジニア」と名がつく職業だけでも数多く存在します。キャリアパスを明確にしないと、必要なスキルが獲得できず、キャリアの方向性が定まらないままに転職を繰り返してしまう可能性があります。
5年後、10年後、20年後と、キャリアプランを練れば、自分がどのような転職先を選ぶべきかが判断できます。
ITエンジニアの主なキャリアパスは4つ
ITエンジニアのキャリアパスは、大きく4つに分類されます。何を選択するかで目指すべき職種が変わってくるため、しっかりと押さえておきましょう。
1.スペシャリスト
エンジニアとして、ひとつの分野を突き詰めていく「スペシャリスト」を目指すキャリアパスがあります。例えば、「ネットワークを極めてネットワークスペシャリストを目指す」「クラウドを極めてクラウドエンジニアを目指す」など、自分の得意分野を極めることで、その分野における市場価値の高い人材になれます。
スペシャリストは、プロジェクトにおいて実装部分を担当することがほとんどですが、ときにはチームの責任者を任されることも少なくありません。エンジニアとして現場で働き続けたい人は、スペシャリストを目指すのが良いといえます。
2.ゼネラリスト
プロジェクトにおいて幅広い業務を担当するのが「ゼネラリスト」です。ゼネラリストとは、「幅広い知識に精通した人物」といった意味があります。
例えば、「幅広い言語を習得する」「フロントエンド開発だけでなくバックエンド開発もできるようになる」「ネットワークだけでなくセキュリティにも精通している」といった人材がゼネラリストといえるでしょう。
ゼネラリストは開発プロジェクトにおいてリーダー的存在を任されることが多く、マネジメントスキルが要求されるケースがあります。
3.マネージャー
マネージャーとして、開発部門やチームをマネジメントするキャリアパスもあります。職種を例に挙げると、「プロジェクトリーダー」や「プロジェクトマネージャー」が該当します。
マネージャーは社内外の人と接する機会が多い上に、部門やプロジェクトを統括する立場であることから、コミュニケーションスキルや調整スキル、マネジメントスキルが必要です。管理職になると、人事評価や人材採用などにも携わることがあり、経営の知識も求められます。
4.フリーランス/起業
エンジニアとして十分なスキルと経験があれば、独立してフリーランスを目指したり、会社を設立したりすることも可能です。フリーランスになれば、好きなタイミングで働けたり、希望の仕事を選べたりなど、働き方の自由度が増します。また、会社員と違って働いた分だけ稼げることから、高収入を目指しやすい点もメリットです。
しかし、フリーランスは自分で仕事を獲得していかなければいけないため、営業の知識が求められます。起業する場合には、経営や財務の知識なども必要となるでしょう。
ITエンジニアのキャリアパス例
ITエンジニアのキャリアパスは多様にあります。ITの知識さえあれば、まったく違う業務をするエンジニアへ転職することも可能です。
ただ、キャリアに一貫性を持たせるためにも、転職する際は前職と関連性の深い職種を選ぶことが大切です。ここでは、ITエンジニアのキャリアパスとして代表的な例を4つピックアップして紹介します。
キャリアパス例①:「プログラマー」→「システムエンジニア」
プログラマーは、コードを書く作業である「プログラミング」を担当するエンジニアです。システムやソフトウェア開発においては、下流工程を担当します。IT業界においてはスタート地点的な職種であり、未経験からIT業界のキャリアをスタートさせたい場合にはプログラマーがおすすめです。
プログラマーの上位職種にあたるのが「システムエンジニア」です。システムエンジニアは、クライアントの要望をヒアリングし、ニーズに合ったシステムを設計する役割を担います。プログラマーとして順調に経験を積めば、システムエンジニアへのキャリアアップが目指せます。
キャリアパス例②:「プリセールス」→「ITコンサルタント」
プリセールス(エンジニア)は、システムの構築やソフトウェア製品の導入を検討しているクライアントに対して、技術的な面から営業をサポートする職業です。
職種としてはエンジニアに該当されますが、実際の業務内容は営業寄りです。ITエンジニアとしての十分な知識が必要であるほか、コミュニケーションスキルや経営のスキルも求められます。
ITコンサルタントは、ITを活用してクライアントの経営課題を解決する職業です。クライアントに対して、IT戦略の立案やシステムの導入をサポートします。開発プロジェクトにおいては最上流工程を担当するIT業界の上位職種です。
プリセールスとして培った「エンジニアスキル」「コミュニケーションスキル」「経営スキル」は、ITコンサルタントへの転職に役立ちます。
キャリアパス例③:「ネットワークエンジニア」→「インフラエンジニア」
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計・構築・運用・保守を担当するエンジニアです。具体的には、クライアントの要件に基づいてネットワーク機器や種類、回線などを決め、ネットワークを構築します。立ち上げたネットワークは随時設定や構成の変更を行い、トラブルが生じたときには対応します。
インフラエンジニアは、ITインフラ全般を担当するエンジニアです。ネットワークエンジニアが、サーバーの設計・構築・運用に関する知識を身に付ければ、インフラエンジニアを目指せます。
キャリアパス例④:「AIエンジニア」→「データサイエンティスト」
AIエンジニアは、AI(人工知能)を活用したシステム開発を担当するエンジニアです。室内を自動で掃除するお掃除ロボットや自動運転技術などのAIシステムを開発します。
データサイエンティストは、大量に集めたデータ(ビッグデータ)を活用して、企業の経営をサポートする職業です。例えば、季節による売上変動に基づく在庫管理、顧客データに基づく商品の開発などに、データサイエンティストの技術が活用されます。
AIエンジニアとデータサイエンティストの両者の役割は異なるものの、AIに関わる部分は共通していることから、キャリアパスとして適しています。
ITエンジニアのキャリアパスを考える上で大事なポイント
人生において、転職はそう何度もできるものではありません。そのため、ITエンジニアのキャリアパスを考える際には、下記2つのポイントを押さえておきましょう。
自分の得意分野や興味のある分野を見極める
キャリアパスについて考える際には、まず自己分析をして、自分の得意分野や興味のある分野を明確にすることが大切です。得意な分野や興味のある分野を仕事にできれば、モチベーション高く働けて、成長も早くなります。
自分の過去のキャリアを振り返り、培ったスキルや得た経験を洗い出してみてください。たとえITエンジニア未経験でスキルがなくても、性格や考え方によって適したキャリアパスがわかることがあります。
例えば、「黙々と作業を進めるのが得意」「ひとつのことに没頭するタイプ」であれば、スペシャリストが向いているといえるでしょう。「人と接するのが得意」「さまざまなことに興味がある」といった場合は、ゼネラリストやマネージャーを目指すのが賢明です。
キャリアのゴールを明確にしてプランを練る
目指すべきキャリアのゴール(最終地点)を決め、そこから逆算してキャリアプランを立てるのもポイントです。キャリアのゴールが曖昧だと、方向性がぶれてしまい、一貫性のない転職を繰り返してしまう可能性があります。
また、キャリアプランは面接でも聞かれることがあります。明確に言語化できるようにしておけば、IT業界未経験の転職であっても、長期的に働く意志や入社意欲をアピールできて選考が有利に進むでしょう。
まとめ
エンジニアのキャリアパスは、主に「スペシャリスト」「ゼネラリスト」「マネージャー」「フリーランス・起業」の4つがあげられます。ITエンジニアを目指す場合は、キャリアパスについても考え、自分に合った転職先を選びましょう。
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