プログラミング学習を進める中で、「自分のアプリを作ってみたい」と考える方は多いでしょう。しかし、初心者にとってアプリ開発はハードルが高いと感じるかもしれません。ご安心ください。現在では、初心者でもアプリを開発できる環境が整っています。
この記事では、アプリ開発の始め方を7つのステップで分かりやすく解説します。開発方法の選び方から、作りたいものがない時に役立つアイデア集、おすすめの学習方法まで、初心者が知りたい情報を網羅しました。この記事を読めば、アプリ開発の第一歩を具体的に踏み出せるようになります。
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そもそもアプリとは?種類と特徴を知ろう

単に「アプリ」と言っても、その開発方法や特徴によっていくつかの種類に分けられます。それぞれの違いを理解し、自分が作りたいものに近い種類はどれか把握しておきましょう。
ネイティブアプリ
App StoreやGoogle Playなどを通じてスマートフォンにインストールして使用するアプリです。カメラやGPSといったOSの機能を最大限に活用でき、動作が高速で操作性にも優れています。私たちが普段「スマホアプリ」として認識しているものの多くが、このネイティブアプリです。
iOSアプリ
Apple社のiPhoneやiPad(iOS/iPadOS)で動作するアプリです。App Storeで公開するにはAppleによる審査を通過する必要があります。
Androidアプリ
Google社のAndroid OSを搭載したスマートフォンやタブレットで動作するアプリです。Google Playストアで公開されます。
Webアプリ
Google ChromeなどのWebブラウザで操作できるアプリケーションをWebアプリといいます。コミュニケーションアプリやECアプリなどが代表的です。動作はインターネット環境に大きく左右される特徴があります。
インストールが不要で、URLにアクセスするだけで使える手軽さがあります。ただし、ネイティブアプリに比べて動作速度や機能面で制約を受けることがあります。
ハイブリッドアプリ
ネイティブアプリとWebアプリの両方の性質を併せ持ったアプリです。Webサイトを開発する技術(HTML/CSS, JavaScript)を使いながら、ネイティブアプリのようにOSの機能もある程度利用できます。一つのソースコードでiOSとAndroidの両方に対応できる(マルチプラットフォーム)点が大きなメリットです。
アプリ開発はiPhoneとAndroidどちら?

ネイティブアプリ開発に挑戦しようと決めた時、多くの初心者が最初に悩むのが「iPhoneとAndroidのどちらを選ぶか」という問題です。それぞれの特徴を比較し、自分の目的や環境に合った方を選びましょう。
世界と日本のシェア率
世界的に見るとAndroidが7割以上と圧倒的ですが、日本ではiPhoneが約7割のシェアを占めています(2023年時点)。そのため、日本人向けのアプリを作りたいのであれば、iPhone(iOS)開発から始めるのが一般的です。
開発の学習難易度
iOS開発で使うSwift、Android開発で使うKotlinは、どちらも現代的で初心者でも学びやすい言語です。学習コストに大きな差はありませんが、一般的にiOS開発の方が、デザインに関する情報や日本語の技術記事を見つけやすい傾向があります。
求人数や案件の傾向
求人数は、都市部ではiOSとAndroidで大差ありません。ただし、個人の副業案件などでは、UI/UXのデザイン性が重視されるiOSアプリの需要がやや高い傾向が見られます。
アプリ開発に必要なプログラミング言語

開発するアプリによって、必要な環境やプログラミング言語は異なります。Webアプリ、iOSアプリ、Androidアプリ、それぞれに必要な環境と言語を紹介します。
おすすめのプログラミング言語について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【初心者必見】おすすめのプログラミング言語10選!選び方も紹介
Webアプリの言語
Webアプリ開発では、コーディングをしてプログラムを実行する総合開発環境(または開発エディタ)、Webサーバーを構築するソフト、実行環境が必要です。
統合開発環境・開発エディタの主なものには、Visual Studio CodeやAtomがあります。Webサーバー構築ソフトは、ApacheやMAMPが代表的です。実行環境は、Windowsの場合、Rubyなどをインストールします。
Webアプリ開発でよく使われるおすすめの言語は、Ruby、HTML/CSS、JavaScript、PHP、Goなどです。
iOSアプリ開発の言語
現在の主流はApple社が開発したSwiftです。シンプルで分かりやすい文法が特徴で、初心者でも学習しやすいように設計されています。以前はObjective-Cという言語が使われていましたが、これから学ぶならSwift一択と考えて問題ありません。
Androidアプリ開発の言語
Google社が開発を推奨しているKotlinが現在の主流です。Swiftと考え方が似ており、Javaよりも簡潔で安全なコードが書けるため、こちらも初心者におすすめの言語です。Javaも依然として使われていますが、新規開発ではKotlinが採用されるケースがほとんどです。
アプリ開発の始め方7ステップ
それでは、実際にアプリ開発を始めるための具体的な手順を7つのステップで見ていきましょう。
1. 作るアプリの種類を決める
まずは、上で解説した「ネイティブアプリ」「Webアプリ」「ハイブリッドアプリ」の中から、どの種類のアプリを開発するかを決めましょう。初心者は、最も身近で完成形をイメージしやすいネイティブアプリから挑戦するのがおすすめです。
2. 開発方法を決める
開発方法には「ノーコード」と「プログラミング」の2つの選択肢があります。
- ノーコード:コードを書かずに、パーツを組み合わせるようにしてアプリを開発します。アイデアを素早く形にしたい、プログラミングに自信がないという方に最適です。
- プログラミング:コードを書いて、より自由で独自性の高いアプリを開発します。将来的にエンジニアを目指すなら、こちらが必須のスキルとなります。
3. アイデアを出す
「どんなアプリを作りたいか」という企画を考えます。とはいえ、最初から壮大なアイデアは必要ありません。まずは「自分が普段不便に感じていること」や「あったら嬉しいもの」を起点に考えてみましょう。もしアイデアが浮かばない場合は、後述する「アプリ開発アイデア10選」を参考にしてください。
4. 必要なものを準備する
開発に必要なものは、作るアプリによって異なります。
- iOSアプリ:MacのPC、Xcode(無料の開発ソフト)
- Androidアプリ:WindowsまたはMacのPC、Android Studio(無料の開発ソフト)
- 共通:動作確認用のスマートフォン
5. スキルを学習する
開発したいプラットフォーム(iOS/Android)が決まったら、それに合わせた学習を始めます。上で紹介した言語の基礎を、書籍や学習サイト、スクールなどを活用して身につけていきましょう。
6. アプリを開発・テストする
学習と並行して、実際にアプリの制作に取り掛かりましょう。最初はチュートリアルや本を真似するところからで構いません。機能が一つ完成するたびに、意図した通りに動くか「テスト」する習慣をつけることが大切です。エラーは必ず出るものなので、一つひとつ解決していきましょう。
7. アプリをリリースする
アプリが完成したら、ストアに公開する手続きを行います。
- iOS:App Store(審査あり・年間開発者登録料が必要)
- Android:Google Play Store(審査は比較的緩やか・初回のみ登録料が必要)
自分のアプリがストアに並ぶ瞬間は、大きな達成感を得られるでしょう。
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アプリ開発は初心者でもできる3つの理由

かつては専門知識が必要だったアプリ開発も、今では初心者にとって挑戦しやすい分野になりました。その背景には、主に3つの理由があります。
豊富な開発ツール
プログラミング不要でアプリが作れる「ノーコード」ツールが登場し、専門知識がなくてもアイデアを形にできるようになりました。また、XcodeやAndroid Studioといった開発環境も進化を続けており、開発者をサポートする機能が充実しています。
学習コンテンツの充実
オンラインのチュートリアル動画、学習サイト、専門書など、アプリ開発を学べるコンテンツが豊富にあります。特に、初心者向けに体系的にまとめられた情報が多いため、自分のペースで学習を進めやすい環境です。
小さく始められる
全てのアプリが、巨大で複雑なものである必要はありません。「自分のためのToDoリスト」や「簡単な計算機」など、機能を絞った小さなアプリから作ることができます。小さく始めて成功体験を積むことが、スキルアップへの一番の近道です。
初心者向け|アプリ開発アイデア3選

「作りたいものが見つからない」という方のために、初心者でも挑戦しやすく、かつ実践的なスキルが身につくアプリのアイデアを3つに厳選して紹介します。それぞれの開発から何が学べるのか、次にどう発展させられるのかも合わせて解説します。
1. ToDoリストアプリ
なぜオススメなのか?
タスクの「追加・一覧表示・更新・削除」という、あらゆるアプリケーションの基本となるCRUD(クラッド)と呼ばれる操作を網羅的に学べるため、最初のステップとして最適です。
オンラインのチュートリアル動画、学習サイト、専門書など、アプリ開発を学べるコンテンツが豊富にあります。特に、初心者向けに体系的にまとめられた情報が多いため、自分のペースで学習を進めやすい環境です。
- 実装する機能:タスクの入力フォーム、タスク一覧表示、完了/未完了を切り替えるチェックボックス、タスクの削除ボタン。
- この開発で学べること:ユーザーが入力したデータを保存し、それを一覧として表示するUIの作り方、アプリを閉じてもデータが消えないようにする「データ永続化」の基礎。
- 発展させるなら?:タスクのカテゴリ分け機能、タスクごとに期限日を設定し、期限が近づくと通知を送る機能。
2. 天気予報アプリ
なぜオススメなのか?
外部のWebサービス(API)と連携して情報を取得・表示するという、現代的なアプリ開発に必須のスキルを楽しく習得できます。自分の作ったアプリが外部の情報を映し出す体験は、大きなモチベーションになります。
- 実装する機能:現在地の天気と気温の表示、地名を入力して検索する機能、週間天気予報の表示。
- この開発で学べること:APIとの通信方法、Webで標準的に使われるJSONというデータ形式の扱い方、通信中やエラー時の処理(非同期処理)の基本。
- 発展させるなら?:GPS機能と連携した現在地の天気自動取得、複数の地域をお気に入り登録できる機能、雨の予報がある場合に通知を送る機能。
3. 自己紹介アプリ
なぜオススメなのか?
データの保存やAPI通信といった複雑な要素を一旦脇に置き、UI(見た目)の構築と画面遷移という、アプリの最も基本的な骨格づくりに集中できるため、挫折しにくく「アプリを一つ完成させた」という最初の成功体験を得るのに最適です。
- 実装する機能:プロフィールページ(写真、名前、自己紹介文)、趣味やスキルを紹介するページ、各ページに移動するためのボタン。
- この開発で学べること:テキストや画像を画面に配置する方法、ボタンをタップした時の動作、複数の画面を持つアプリの構造と画面遷移の実装方法。
- 発展させるなら?:自分のSNSアカウントへのリンクボタンの設置、画面が切り替わる際に簡単なアニメーションを追加する。
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初心者におすすめのアプリ開発の学習方法
アプリ開発を学ぶ方法は一つではありません。自分に合ったスタイルを選びましょう。
書籍や学習サイトで独学
自分のペースで学習を進めたい方には、独学がおすすめです。現在は初心者向けの分かりやすい書籍や、動画で学べるオンライン学習サイト(Udemy、ドットインストールなど)が充実しています。費用を抑えられる点が最大のメリットです。
プログラミングスクールを活用
最短でスキルを習得し、挫折したくない方にはプログラミングスクールが最適です。現役エンジニアの講師から直接フィードバックをもらえたり、一緒に学ぶ仲間がいたりと、モチベーションを維持しやすい環境が整っています。
忍者CODEでは、未経験からでもアプリ開発エンジニアを目指せるカリキュラムを用意しています。実践的な課題を通して、リリースまでを体験できるのが特徴です。少しでも興味がある方は、ぜひ無料相談にご参加ください。
アプリ開発でよくある質問
費用はどのくらいかかりますか?
学習方法によりますが、独学なら数千円〜数万円(書籍代など)、スクールなら数十万円が目安です。アプリをストアで公開するには、別途年間登録料(iOSは約1.2万円)などが必要になります。
開発期間の目安
作るアプリの規模と学習時間に大きく左右されます。シンプルなアプリであれば、1〜3ヶ月程度の学習で基本的な機能を開発できるようになるのが一般的です。
途中で挫折しないためには?
最初から完璧を目指さず、まずは「完成させること」を目標にしましょう。エラーが出ても当たり前と考え、解決方法を調べるスキルも開発の一部です。また、学習仲間を見つけたり、スクールでメンターに相談したりするのも有効です。
紹介してきたように、アプリ開発の手順に従って作業を進めれば、初心者でもアプリのリリースまでできます。しかし、初心者がひとりでアプリ開発ができるようになるには努力も必要です。
基本的に毎日プログラミングを学習して、知識やスキルを身に付けることが重要です。アプリ開発ができるようになるには多大な学習時間が必要です。アプリ開発を後回しにせず、毎日少しずつでも学習を続けることが大切です。
エラーやバグが発生するたびに落ち込みすぎないことも、初心者がアプリ開発を成し遂げるコツです。特に、初めてアプリ開発に取り組むときは、大量のエラーやバグに直面するかもしれません。
エラーやバグは発生するものと認識して、解消法を見つけておきましょう。初心者によくあるエラーやバグの解決策は、検索で見つかることもよくあります。問題が解決できない場合は、質問サイトの利用も検討してみましょう。
ほかにも挫折しそうなときに押さえておきたいポイントについては、こちらもあわせてご覧ください。
【挫折率9割!】プログラミング学習で挫折しない方法!学習方法や考え方をアドバイスします!
初心者がアプリを開発するまでには、以上のように挫折しやすいポイントがいくつも発生します。途中であきらめずに最後までやり抜くことが、初心者がアプリ開発を成功させるコツです。
まとめ
初心者がアプリ開発を始めるための方法や手順について解説しました。重要なのは、まず「簡単なものから作ってみる」という一歩を踏み出すことです。
本記事で紹介した7つのステップに沿って、まずは身の回りの課題を解決するような小さなアプリから挑戦してみてください。開発ツールや学習コンテンツが揃った今、あなたのアイデアを形にする絶好のチャンスです。
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