Javaエンジニアの仕事に興味はあるものの、知らないことも多いかと思います。実際に、目指すにしてもまずは具体的な仕事内容を知りたいものですよね。
今回は、Javaエンジニアの仕事に興味がある方向けに、Javaエンジニアの仕事内容や平均年収、Javaエンジニアに必要なスキルについて紹介します。
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Javaエンジニアの仕事内容
Javaエンジニアの主な仕事内容である、システム開発、アプリの開発、組み込み系システムの開発についてそれぞれ紹介します。
システム開発
Javaはセキュリティを考慮した設計が特徴のプログラミング言語です。そのため、セキュリティの強化が必要である銀行系のシステムや証券会社のシステム開発に用いられています。
また、在庫管理や販売管理、給与計算、会計などの主要業務を効率化させる基幹システムにも多く採用されています。
アプリの開発
JavaはWeb(ウェブ)アプリ開発のほか、スマートフォンではAndroidアプリの開発で採用されています。Java以外のプログラミング言語でも開発はできますが、速度や堅牢性の観点からアプリ開発に向いているのが大きな理由です。
組み込み系のシステム開発
組み込み系システムとは、家電や機械製品などに組み込まれたコンピューターを制御するシステムです。
主流はC言語やC++ですが、Javaが採用されることもあります。メモリ管理が容易であることや安定した動作が期待できること、マルチプラットフォームで多様なOS(WindowsやLinuxなど)に展開できることが主な理由です。
Javaエンジニアの年収
Javaエンジニアになれば、どれくらいの年収が期待できるのでしょうか。平均年収や年齢別の年収について紹介します。
平均年収
求人検索エンジンのスタンバイの言語別平均年収ランキングによると、Javaの平均年収は552万円(2021年7月現在)でした。
出典:スタンバイplus「プログラマー年収ランキング2017!言語別、第1位はScalaの626万円」
数あるプログラミング言語のなかでもトップクラスとはいかないまでも、平均年収は比較的高めです。
Javaの平均年収が高いのは、基幹システムの開発などに向いているためです。特に大企業で使用されるシステムなど大規模開発で採用される機会が多いため、Javaエンジニアの市場価値も高く設定されています。
フリーランスのJavaエンジニアは全体の平均よりも少し高めで、平均年収は約550万円となっています。個人差はあるものの、高単価案件の募集も多いのが理由です。
出典:Worship MAGAZINE「フリーランスのJavaエンジニアの仕事や年収、需要などについて徹底解説!」
年齢別年収
下記の表は、Javaエンジニアの年齢別の年収の目安です。
年代 | 年収の目安 |
20代 | 300万円~600万円 |
30代 | 500万円~900万円 |
40代以上 | 600万円~1,000万円 |
Javaエンジニアの年収は、スキルや経験によって決まります。特に年収が伸び始めるのは30代以降です。
実務経験を積み、多くのスキルを身に付けることで、より責任の大きなポジションを任せてもらえる可能性があります。チームリーダー、あるいはプロジェクトマネージャーなどのプロジェクトの責任者を任される機会も増えるでしょう。
大規模なプロジェクトを統括する立場になったり、経営に参加できるポジションに就いたりすることで年収アップを目指せます。
Javaエンジニアは将来性が高いといわれる理由
Javaエンジニアは将来性が期待できる仕事だといわれています。主な理由を4つ取り上げます。
歴史があり、現在も世界で使われている
Javaは1985年から使われている歴史の古いプログラム言語です。開発に必要な資料が豊富に存在し、標準的な言語としての地位を獲得しています。
現在も幅広い分野で利用されているほか、すでにJavaで構築されているプログラムの継続的な保守案件(※)が発生するため、将来性があるといわれています。
※保守案件…すでに開発が完了しているシステムを障害から守る案件
サーバーに適している
Javaはセキュリティを考慮して開発されたため、堅牢な言語として知られています。そのため、システムのバックエンド(サーバーサイドのシステムでユーザーから見えない領域)で活用されています。
また、処理速度が速く、フレームワークが充実していることからも人気があります。
スマートフォンアプリ開発の言語に採用されている
スマートフォンのアプリ開発に向いていることも、Javaの将来性が期待される理由です。
スマートフォンアプリのうち、Android向けのアプリの多くがGoogle提供のAndroid Studioで開発されます。Android StudioはJavaを搭載した開発ツールです。スピーディーな開発ができる上、容易にテストを実行できることから広く普及しています。
Androidは世界のOSシェアが約7割と圧倒的に強い存在なだけに、Javaは今後も大きな需要が見込まれるでしょう。
大規模開発に向いている
Javaが大規模開発に向いていることも将来性を期待できる理由のひとつです。
拡張性や堅牢性の高さ、マルチプラットフォームに対応していることなどから、Javaは大企業や官公庁のシステム開発でも広く採用されています。
大規模開発で好まれるのは、プログラムをパーツ化して開発できるJavaのようなオブジェクト指向の言語です。
オブジェクト指向の言語はJava以外にも存在しますが、Javaはセキュリティ性が強固であることから、金融機関をはじめとした大手企業、官公庁などの大規模システム開発でも選ばれています。
大規模システムはリリース後の利用期間も長いため、メンテナンスや拡張などでJavaの需要は継続していくことが見込まれます。
Javaエンジニアの魅力・やりがい
Javaエンジニアを目指すことにどのようなメリットがあるのか、魅力ややりがいについて紹介します。
実力が試される
Javaは人気の言語のひとつであることから、習得しているプログラマーの人口も多い傾向があります。
ほかのプログラミング言語と異なり、言語を理解しているだけでは優遇されないため、実力がものをいう言語です。スキルや実務経験といった実力次第では、より良い案件の獲得も目指せます。
なお、初心者視点では学習者や習得者が多いため、ノウハウや知見を得やすいメリットもあります。
汎用性が高い
Javaは人気のプログラミング言語の基本概念や機能が備わった言語です。また、歴史はあるものの、現在でも新しい機能が追加され続けています。
汎用性や柔軟性が高く、常に進化を必要とするエンジニアの仕事に向いた言語です。幅広い開発に取り入れられていることから、仕事で多様な経験値を積むのにも適しています。
より活躍できる可能性を広げられる
Javaで習得した知識やスキルは、ほかのプログラミング言語の習得にも活用できます。Javaと共通する概念や機能を持った言語も多く存在するためです。
Javaで身に付けたことは、新しいプログラミング言語を習得する場合でも基礎的な理解に役立ちます。プログラミング初心者が知っておきたい概念が詰まった言語なので、初心者にもおすすめです。
Javaエンジニアになるために習得すべきスキル・知識
Javaエンジニアになるために必要な4つのスキル・知識を紹介します。
Javaの開発スキル
Javaエンジニアになるには、Javaを用いてどのようにコードを記述するか、Javaの文法に関する知識が必要です。
まずは基本構文を習得して、開発に必要な設計からソースコードを作成できるレベルを目指します。
オブジェクト指向の知識
Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語です。Javaエンジニアになるには、オブジェクト指向がどのような概念か理解しておく必要があります。Javaの基本構文と同時並行で学習するのが効率的です。
オブジェクト指向とはなにか
オブジェクト指向はシステム開発において、処理を部品化して、組み合わせることによりプログラムを構築する考え方です。オブジェクト指向を理解するには、関連するオブジェクトやクラス、メソッドなどの概念を押さえておく必要があります。
フレームワークの活用スキル
フレームワークとはプログラムの枠組みで、システム開発の土台となる部分です。いちからコードを記述すると時間がかかります。しかし、フレームワークを活用することでコードの統一性を保てるほか、作業を効率化できます。
特に、大規模な案件の開発では開発用途に合わせてフレームワークを活用するスキルが求められます。
統合開発環境の活用スキル
プログラミングには、コードを記述するコーディング、機械語に変換するコンパイル、エラーを発見するデバッグなどの工程があります。
それぞれの工程で別々のソフトウェアを利用すると効率が低下するため、さまざまな機能をひとつのツールで完結できる総合環境開発(IDE)が便利です。
JavaのIDEとして知られるIntelliJやJava、XML、Pythonなど多数の言語を幅広くサポートするEclipseなど、さまざまなIDEが提供されているので、目的や用途を踏まえて選ぶと良いでしょう。
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まとめ
未経験でも適切な方法でJavaを習得すればJavaエンジニアを目指せます。Javaエンジニアになるには何が必要か、Javaエンジニアになることのメリットは何か知った上で、Javaの学習を進めていきましょう。
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