営業職から他の職種に転職を考える方が増えています。営業で培ったスキルは、他職種でも強みとして活かすことができ、キャリアの幅を広げられるものです。今回は、営業からの転職を成功させるためのポイントとおすすめ職種を紹介します。
営業からの転職で武器になるスキル・強み
ここでは、営業職で培われるスキルのうち、さまざまな業界や職種において武器となるものを7つ紹介します。
コミュニケーション力
営業職は、相手のニーズや質問に応じて適切に対応する力が求められる職種です。顧客との対話の中では、相手の意図を汲み取り、興味を引きそうなポイントを押さえて会話を進めるスキルが身に付きます。こうしたコミュニケーション力は、対人業務が発生するあらゆる業種で役立つでしょう。
関係構築力
営業の現場では、顧客からの信頼を得て、長期的な関係を築く能力が求められます。良好な関係を築くためには、相手の期待に応えつつ柔軟に対応する力が不可欠です。このような関係構築力は、信頼関係をベースにした他職種でも重宝されるスキルとなるでしょう。
課題発見・課題解決力
営業活動を通じて、顧客の課題を発見し、それに応じた解決策を導き出す力が養われます。売上を確保するためには、顧客が抱える問題点を迅速に見極め、それを解消するための提案力が必要です。特にコンサルティング営業に携わる経験がある場合、この課題解決力は転職先でも貴重なスキルとして評価されるでしょう。
タイムマネジメント力
営業職は多くのタスクを自ら管理しつつこなさなければなりません。そのため、計画的に行動するためのタイムマネジメント力が身に付き、転職後もプロジェクトの円滑な進行に役立てられます。
情報収集力
営業活動では、短時間で必要な情報を収集するスキルが不可欠です。多くの企業や顧客を訪問する中で、状況に応じた情報収集法が自然と身に付きます。この情報収集力は他業種の調査や企画立案においても大いに活かせるスキルです。
プレゼンテーションスキル
顧客に対して製品やサービスの魅力を的確に伝えるプレゼンテーションスキルも、営業で身に付く大きな強みです。説明力や説得力は、他部署への情報共有の場でも役立つため、転職先でも高評価を得やすいスキルのひとつです。
論理的思考
営業活動では、顧客のニーズを理解し、契約につなげるために論理的に話す力が求められます。論理的思考を身に付けることで、問題の解決がしやすくなり、相手にわかりやすく説明できます。論理的思考力は、社内外のコミュニケーションにおいても評価されるため、転職後も頼れるスキルとなるでしょう。
営業からの転職におすすめの職種6選
ここでは、営業職から転職する際に、おすすめの職種について解説します。
営業職
営業職からの転職でまず候補にあがるのは、同じ職種である「営業への転職」です。前職の経験を転職先で即戦力として活かせるほか、望む条件を交渉しやすい利点があります。転職先でもスムーズに職務に取り組めるため、営業職として新たなチャレンジを望む方に適した選択肢です。
事務職
営業で培ったPCスキルや資料作成能力は、事務職でも大いに役立ちます。特に営業事務職では、営業担当者の立場を理解しながら、即戦力として業務に貢献できる点が強みです。また、事務職は一般的に残業時間が少ないため、ワークライフバランスを重視したい方に人気があります。
企画・マーケティング職
営業職で築いた顧客との深い関係や市場の理解は、企画やマーケティングの分野で活かすことができます。消費者や市場のニーズを把握し、お客様目線で提案を行う力は、マーケティング職で特に重要です。顧客対応力や市場分析の視点を活かし、企業の成長に貢献できます。
人事・採用職
営業職で身に付けたコミュニケーション能力は、人事・採用分野でも重宝されます。特に面接官としての役割では、求職者の人柄を見抜く力や、数値目標を達成してきた実績を評価されるケースが多くあります。営業経験者ならではの視点で、企業にふさわしい人材を選定するサポートが可能です。
ITエンジニア
IT業界は人手不足で需要が高く、営業経験を活かした転職の選択肢のひとつです。特に、営業力やコミュケーションスキルにプログラミング知識を組み合わせることで、セールスエンジニアやシステムエンジニア(SE)としての道が開けます。セールスエンジニアは顧客とのコミュニケーション力が求められ、システムエンジニアは論理的思考力を活かして設計業務に携われるため、営業経験者にとって適性が高い職種です。
ITエンジニアの仕事についてより詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
「ITエンジニアの働き方とは?仕事の種類についても解説! 」
販売職
営業で身に付けたプレゼンスキルは、販売職でも大いに活かせます。商品やサービスのプレゼンを通じて、顧客に購入を促すという点で共通点が多く、数値目標の達成を目指すスキルも役立ちます。お客様との直接的な接点を持ちながら、商品知識を高めれば、スムーズに販売促進を図れます。
スーパーバイザー
スーパーバイザーは、飲食店や小売店の店舗管理を担当し、営業のマネジメント経験が活かせる職種です。店舗で働くスタッフとの円滑なコミュニケーションが求められ、営業職で培った管理能力や人間関係のスキルが役立ちます。従業員のモチベーションを高め、店舗運営を円滑に進めるための重要な役割を担えます。
営業からの転職を成功させるポイント
ここでは、営業からの転職を成功させるために、押さえておくべきポイントを解説します。
自己分析をする
転職を考える際には、まず自己分析をし、自分の長所と短所を明確にしましょう。これにより、自分に合った職種を見つけやすくなり、求人を効率的に絞り込むことができます。また、長所はどのように会社に貢献できるのか、短所はどのようにフォローするかもセットで考えましょう。自己理解が深まれば、転職後の職場適応もスムーズになります。
条件の優先順位をつける
転職先でのミスマッチを避けるために、やりたい仕事内容や給与、勤務地、福利厚生などの条件に優先順位をつけておくことが大切です。これにより、入社後にギャップを感じるリスクが減り、満足度の高い転職が実現しやすくなります。条件を明確にすることで、応募先の選択がしやすくなり、納得のいく転職活動が進められます。
転職動機を明確にする
なぜ営業職から別の職種に転職したいのかを、説得力のある形で伝えられるようにしておきましょう。ネガティブな理由ではなく、新たな職場で達成したいことや挑戦したいことを伝えることで、採用担当者に好印象を与えられます。ポジティブな意図を持っていることが伝わると、採用される確率も高まるでしょう。
実績をアピールする
転職活動において、これまでの営業職での実績を具体的な数字や成果で伝えると、より信頼性が増します。例えば、他者(同僚)と比較した営業成績の数値や獲得案件数を示すことで、あなたの実力を客観的に評価してもらえる可能性が高まります。こうした実績をわかりやすくまとめておくと、面接でもスムーズにアピールできます。
転職に有利な資格取得を取る
転職先で有利に働く資格を取得しておくことで、採用される可能性が向上します。例えば、事務職を目指すなら簿記やMOS(Microsoft Office Specialist)資格、IT業界を目指すならプログラミング関連の資格が役立ちます。資格を持っていることで、その職種や業界に対するモチベーションの高さを示せるため、採用担当者に良い印象を与えられます。
就職に有利な資格についてより詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
「需要のあるおすすめの資格10選!業界別に転職や就職に役立つ資格を紹介」
まとめ
営業職で得たコミュニケーション力や課題解決力などは強力な武器となります。自己分析を行い、転職動機をポジティブに伝えることが成功に近づく秘訣です。ぜひこの記事を参考に、転職成功に向けて行動してみてください。
営業からIT業界への転職をお考えなら、実務で活かせるスキルを効率的に習得できるプログラミングスクールがおすすめです。NINJACODEでは、現役クリエイターがメンターにつき、実践的なカリキュラムにより、未経験からスムーズにキャリアチェンジを実現できます。今のスキルを活かしつつ、新しい職種に挑戦したい方は、ぜひ下記から詳細をご覧ください。