WordPressのメリット・デメリットは？他のCMSとの違いも解説

WordPressは世界中で愛用されている人気の高いCMS（コンテンツ管理システム）です。初心者にも使いやすい仕様で、自由度が高く、多彩な機能を手軽に追加できる点が魅力です。今回はWordPressの特徴を詳しく見ていきます。

WordPressのメリット

 

WordPressは、世界中で利用されている人気の高いCMSです。特にWeb（ウェブ）制作初心者にとって、WordPressは多くの利点を持つため、他のCMSやウェブサイトビルダーと比べて優れた選択肢といえます。ここでは、WordPressを使うことで得られるメリットについて詳しく紹介します。

メリット1｜無料で使うことができる

WordPressの最大の魅力は、基本的に無料で利用できることです。WordPressはオープンソースのソフトウェアであり、誰でも無料でダウンロードして使用できます。ただし、WordPressを使うためには、サイトを設置するためのサーバーとドメインの費用が必要です。これらの費用は月額1000円程度かかります。

また、WordPress.comというブログサービスでは無料プランも提供されています。ただし、無料プランでは広告が表示されるため、広告を非表示にしたい場合や広告収入を得たい場合、あるいは特定のプラグインを利用したい場合には有料プランの選択が必要です。

メリット2｜機能を簡単に追加できる

WordPressでは、標準機能に加え、必要に応じて「プラグイン」と呼ばれる拡張機能を追加できます。

プラグインは、WordPressに問い合わせフォームの作成や導入、目次の自動表示、セキュリティの強化といった機能を足せるものです。プラグインを使用することで多種多様な機能を簡単に追加できます。

プラグインの利用方法も非常にシンプルです。WordPressの管理画面からプラグインを検索し、インストールして有効化するだけで、すぐに新しい機能を導入可能です。

メリット3｜直感的に操作できる

WordPressはプログラミングの知識がなくても操作できるため、初心者にも優しいCMSです。WordPressの管理画面は分かりやすく、テキストを入力し、チェックボックスにチェックを入れるだけで簡単にサイトを構築できます。

メリット4｜SEO対策もできる

SEO（Search Engine Optimization）対策は、サイトの検索エンジンでの上位表示を目指すための施策です。WordPressでは、SEO対策に適した機能が多数用意されています。

WordPressでは、独自ドメイン（インターネット上の住所のようなもののなかでオリジナルのもの）での運用が可能です。サイト全体での内部リンクの最適化、画像の最適化、メタディスクリプションやメタキーワードの設定などが簡単に行えます。

これらの機能を駆使することで、サイトの検索順位を向上させ、より多くの訪問者を集めることができるでしょう。

メリット5｜デザインの自由度が高い

WordPressには、「テーマ」と呼ばれるテンプレートが多数用意されています。これらのテーマを利用することで、直感的で美しいデザインのサイトを作成可能です。さらに、テーマのカスタマイズも自由に行えるため、自分のイメージに近いサイトを簡単に構築できます。

ただし、テーマを大幅にカスタマイズしたい場合は、HTMLやCSSなどの知識が必要となる場合があります。

メリット6｜改善が活発に行われる

WordPressは世界中で非常に多くのユーザーに利用されており、フォーラムをはじめ活発なコミュニティが存在します。このため、日々新しい機能やセキュリティ改善が行われており、常に最新の技術やトレンドに対応できる点も大きなメリットです。

メリット7｜WordPressに関する情報がWeb上にたくさんある

WordPressは世界中で多くのユーザーに利用されており、Web上には豊富な情報がアップされています。問題が発生した場合でも、インターネットで簡単に解決策を見つけることができます。また、YouTubeではWordPressの使い方を解説する動画も多く、視覚的に学ぶことも可能です。

WordPressのデメリット

WordPressは世界中で広く使われているCMSですが、利便性が高い一方でいくつかのデメリットも存在します。これから、初心者の方が注意すべきWordPressのデメリットについて詳しく解説します。

デメリット1｜セキュリティ対策が別途必要

WordPressは、最もサイバー攻撃の標的になりやすいWebサイトのひとつです。これは、WordPressが世界で最も使用されているCMSであるため、脆弱性を狙った攻撃が頻発しているからです。

また、WordPressはIDとパスワードがあればどこからでもアクセスできるため、セキュリティのリスクが高まります。実際に、過去にはWordPressの大きな脆弱性が原因で、世界中のサイトが改ざんされる事件も発生しました。

このため、WordPressを利用する際には、一般的なCMS以上に強固なセキュリティ対策が求められます。以下のような対策が効果的です。

・定期的にバックアップを取る
・セキュリティ対策用のプラグインを導入する
・セキュリティの高いサーバーを選ぶ

これらの対策を講じることで、リスクを最小限に抑えることが可能です。

デメリット2｜個別サポートがない

WordPressでは電話によるサポートがありません。FAQ形式のサポートは用意されていますが、対応は限られており、特定の問題に対する迅速な解決を望むことは難しいです。

トラブルや疑問が生じた場合、ユーザーは「コミュニティフォーラム」と呼ばれる掲示板を利用して解決策を探すことが一般的です。しかし、これはユーザー同士での知識の共有が主となっています。そのため、解決策が見つかったとしても自分でWordPressを操作して問題を解決する必要があります。

デメリット3｜サーバーとドメインの設定には知識が必要

WordPressを利用するには、有料の「サーバー」と「ドメイン」を合わせて用意することが一般的です。特に、一からサーバーのインストールを行う場合には、PHPなどの言語を設定するスキルが必要です。

サーバーやドメインの設定が難しいと感じる場合には、WordPressのインストールが完了済みのレンタルサーバーを利用するのがひとつの策です。これにより、手間を省きながらWordPressを活用できます。

デメリット4｜プラグインのバージョン管理や互換性に注意

WordPressはオープンソースのソフトウェアであり、脆弱性が発見されるとすぐにアップデートが行われます。WordPressのアップデートは管理画面から簡単に行うことができますが、プラグインのアップデートは別途必要です。

インストールしたプラグインの状況も定期的に確認し、その都度アップデートを行うことが求められます。さらに、最新のWordPressバージョンはインストールしたプラグインと互換性がない場合もあります。

そのため、WordPressをアップデートする前にプラグインのアップデートを済ませておくことが推奨されます。

WordPressを習得するのに向いている人

WordPressは、ウェブサイトを簡単に構築できるツールです。そのため、コーディングの知識がなくても、ある程度のクオリティのウェブサイトを作成できます。

特に、シンプルなデザインや基本的な機能を備えたサイトを作りたいと考える初心者にも適しています。多くのテーマやプラグインが提供されているため、技術的なスキルがなくても必要な機能を追加したり、デザインをカスタマイズしたりすることが容易です。

一方で、より複雑なデザインやマーケティング目的での活用を考えている場合、多少の技術的知識やウェブ制作のリテラシーが求められることもあります。自分で情報を調べて、必要な設定やカスタマイズを行う能力があると、さらに効果的にWordPressを活用できます。

WordPressはWebサイト構築の経験がまったくない初心者でも始めやすい反面、基本的な知識を持っている人や、自主的に学習できる人の方がWordPressの多様な機能を最大限に引き出せるでしょう。

まとめ

WordPressは、初心者にも使いやすいオープンソースのCMSとして世界中で高く評価されています。無料で使用できること、機能の追加が簡単であること、直感的な操作性、SEO対策に強い点、そしてデザインの自由度の高さなど、さまざまなメリットがあります。

一方で、セキュリティ対策の必要性やサポートが限定されている点、プラグインの管理が求められる点などデメリットも存在します。これらを理解し、自分のニーズに合わせて最適なCMSを選びましょう。WordPressの導入を検討中の方は、ぜひこれらのポイントを参考にしてみてください。

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