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Web(ウェブ)アプリケーションって何?仕組みや開発言語について - 忍者CODEマガジン

Web(ウェブ)アプリケーションって何?仕組みや開発言語について

基礎知識

Web(ウェブ)アプリケーションとは、ユーザーがインターネットを介して利用するアプリケーションのことです。ブラウザを通じてアクセスでき、ダウンロードやインストールは不要です。身近な例としては、オンラインショッピングサイトや動画配信サービス、SNSなどがあります。

Webアプリケーションの基本から学びたい方に向けて、今回はWebアプリの仕組みや開発言語を詳しく解説します。

Webアプリケーションとは

Webアプリケーションとは、ユーザーがインターネットを介して利用するアプリケーションのことを指します。Webブラウザを通じて直接アクセスでき、特別なダウンロードやインストールが不要です。

代表的なWebアプリケーションには、Amazonや楽天のようなオンラインショッピングサイト、YouTubeやTwitchのような動画配信サービス、インスタグラムやX(旧Twitter)などのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)があります。

特徴をまとめると、下記の通りです。

・ダウンロードやインストールが不要
・常にインターネット接続が必要
・ユーザーによるデータの保存や投稿が可能

Webアプリケーションとそのほかのサービスとの違い

Webアプリケーションは、Webサイトやネイティブアプリケーションとは異なる特徴を持っています。具体的な違いについてみていきましょう。

Webサイトとの違い

Webサイトは主に情報提供を目的とした静的なページの集まりであり、ユーザーは閲覧のみを行います。ブログやイベント情報サイト、企業のコーポレートサイトなどがこれに該当します。Webサイトは閲覧者に更新権限がないのが特徴です。

一方、Webアプリケーションは、ユーザーが双方向に利用できるアプリケーションであり、データの送受信やユーザーによるデータの更新が可能です。これにより、ユーザーはより動的な体験を得ることができます。

ネイティブアプリケーションとの違い

ネイティブアプリケーションとは、ユーザーがデバイスにダウンロードしてインストールするタイプのアプリケーションです。スマートフォンアプリや、オフラインで利用可能なPCゲームなどが該当します。

ネイティブアプリケーションはダウンロードとインストールが必要であり、インターネット接続が不要な場合もあります。オフラインで利用できるものも多く、インターネット接続が必須ではありません。

一方、Webアプリケーションはブラウザ上で動作し、インターネット接続が常に必要です。例えば、AmazonやSNSのインスタグラムにはWebアプリとスマートフォン用のネイティブアプリの両方が存在しますが、利用方法や機能に若干の違いがあります。

Web(ウェブ)アプリケーションの仕組み

Webアプリケーションは主にフロントエンド(クライアントサイド)とバックエンド(サーバーサイド)の2つの要素から構成されており、これらが連携してユーザーにサービスを提供します。それぞれ詳しく解説します。

フロントエンド(クライアントサイド)

フロントエンドとは、ユーザーがブラウザを通して直接目にする部分です。検索バー、ボタン、テキスト入力部分など、ユーザーが操作できるすべての要素が含まれます。

フロントエンドはHTML、CSS、JavaScriptなどの技術を用いて構築され、ユーザーに対して視覚的なインターフェースを提供します。例えば、ユーザーが検索バーにキーワードを入力して検索ボタンをクリックすると、その操作がバックエンドに送信され、必要なデータが返されます。

バックエンド(サーバーサイド)

バックエンドは、Webアプリケーションの本体部分です。これはユーザーからは見えない部分であり、サーバー上で動作します。バックエンドはデータの処理や保存、検索結果の表示などを担当します。

例えば、ユーザーが検索バーに入力したキーワードをもとに、サーバー側でデータベースから該当する情報を取得し、それをユーザーに返す処理が行われます。

バックエンドはPHP、Ruby、Python、Javaなどのプログラム言語で構築され、複雑なロジックを処理します。

データベース

データベースは、Webアプリケーションのデータが保存されている場所です。ユーザーからの要求に応じてデータを検索し、必要な情報を提供します。例えば、オンラインショッピングサイトでは、商品情報やユーザー情報がデータベースに保存されており、ユーザーが特定の商品を検索すると、その情報がデータベースから取得されます。

データベースはMySQL、PostgreSQL、MongoDBなどのデータベース管理システムを使用して構築され、効率的なデータ管理と高速な検索を実現します。

これらの要素が組み合わさることで、ユーザーはWebブラウザを通じてさまざまな機能を利用できるWebアプリケーションを体験することができます。フロントエンドがユーザーとのインターフェースを提供し、バックエンドがデータ処理を行い、データベースが情報を保存・管理することで、スムーズで効果的なサービスが構築できます。

Webアプリケーションの開発言語

Webアプリケーションの開発にはさまざまなプログラミング言語が使用されており、それぞれに特徴や利点があります。

ここでは、初心者にもおすすめの言語をいくつか紹介します。

1.Python

Pythonは人気上昇中の言語で、特に初心者にとって扱いやすい言語として知られています。Pythonはシンプルで読みやすい文法を持ち、さまざまなライブラリやフレームワークが豊富に用意されているため、開発の幅が広がります。

例えば、DjangoやFlaskなどのWebフレームワークを使用することで、効率的にWebアプリケーションを開発することが可能です。Djangoは、Web開発に必要なほぼすべての機能(認証システム、管理パネル、フォーム処理、ファイルアップロードなど)を標準で搭載しているフレームワークです。セキュリティに強く、大規模なアプリケーションに適しています。Flaskは「マイクロフレームワーク」として知られており、必要最低限の機能のみを搭載しています。拡張を通じて必要な機能を追加できるため、柔軟性が高く、小規模な開発に向いています。
また、Pythonはデータサイエンスや機械学習の分野でも広く利用されており、今後も需要が高まることが予想されます。

2.Java

Javaは汎用性が高いバックエンドの開発言語であり、多くの企業で採用されています。ほかの言語に比べてセキュリティや機能性に優れており、金融業界が提供しているバンキングシステムや各企業が提供しているクラウドサービスなど、大規模なシステム開発に適しています。

初心者にとっては少しハードルが高いかもしれませんが、一度習得すれば広範なプロジェクトに対応できる強力なスキルとなります。

3.PHP

PHPは動的Webページを生成できるサーバーサイドのスクリプト言語で、Web開発の初期から広く利用されています。PHPはカスタマイズ性に優れ、データ処理が速いため、中小規模のWebアプリケーション開発に適しています。例えば、WordPressのようなコンテンツ管理システム(CMS)やECサイトの開発などです。

また、構文がシンプルでわかりやすく、プログラムがどう動くかを把握しやすいのが特徴です。ネット上でも学習に役立つサイトや動画が多く存在するため、初心者でも比較的簡単に学べます。初めてWebアプリケーションを開発する方にとっても良い選択肢です。

4.Ruby

Rubyは日本人エンジニアが開発したプログラミング言語で、日本国内の開発コミュニティが活発です。Rubyはシンプルで直感的な文法が特徴で、初心者でも始めやすい言語として評価されています。

特に、Ruby on RailsというWebフレームワークを利用することで、迅速かつ効率的にWebアプリケーションを開発することができます。Ruby on Railsはオープンソースのウェブアプリケーションフレームワークであり、SNSなどの大規模なプラットフォームやECサイト、ソーシャルネットワークサービスなど、さまざまなウェブアプリケーションの開発に使用されています。

Web(ウェブ)アプリケーションの開発の流れ

Webアプリケーションの開発は多くのステップを踏む必要がありますが、流れを理解することで、初心者でも効率的にWebアプリを作成することができます。

ここでは、Webアプリケーションの開発の流れについて解説します。

1.作りたいWebアプリの企画・設計

最初に行うのは、Webアプリの企画と設計です。企画段階では、開発の目的やスケジュール、プロジェクトメンバーを明確にします。

次に、要件定義を行い、必要な機能や性能を確認し、洗い出します。設計段階では、内部処理の流れ、画面構成、データベースの構成、画面設計図を作成します。具体的にどのようなWebアプリを作りたいか、既存のアプリを参考にピックアップしておくと良いでしょう。

2.使用するプログラミング言語の決定

次に、使用するプログラミング言語を決定します。フロントエンドの開発には、HTML、CSS、JavaScriptなどが一般的に使用されます。バックエンドの開発には、PHP、Ruby、Python、JavaScriptなどが利用されます。

それぞれの言語の特徴を理解し、プロジェクトに最適なものを選びましょう。

3.フレームワークの選定

使用するプログラミング言語が決まったら、それに合わせてフレームワークを選定します。フレームワークを利用することで、開発効率を大幅に向上させることができます。

例えば、PHPならCakePHP、RubyならRuby on Rails、PythonならDjango、JavaScriptならAngularJS、Visual Studio Codeを使用する場合はASP.NETが一般的です。それぞれのフレームワークの特徴を理解し、プロジェクトに最適なものを選びましょう。

4.デザインの決定と作成

次に、デザインを決定し、作成します。まずデザインカンプ(完成イメージ)を作成し、クライアントやチームと共有します。デザインが確定したら、必要な素材を作成または収集します。

デザインはユーザー体験に大きく影響するため、丁寧に進めることが重要です。見やすく、使いやすいデザインを心がけましょう。

5.開発スタート

デザインが決定したら、いよいよ開発を開始します。開発は主にフロントエンド開発とバックエンド開発に分かれます。

フロントエンド開発では、ユーザーが直接操作する部分を作成します。これには、HTML、CSS、JavaScriptを使用します。バックエンド開発では、サーバー側の処理やデータベースとの連携を行います。PHP、Ruby、Pythonなどを使用します。

6.テストと実装

開発が完了したら、次に行うのはテストです。テスト段階では、開発したWebアプリが問題なく動作するかを確認します。

バグや不具合が見つかった場合は修正を行い、再度テストを繰り返します。問題が解決したら、実際にリリースします。リリース後もユーザーからのフィードバックを基に、継続的に改善を行っていくことが重要です。

まとめ

今回は、Webアプリケーションの基本概念から、主要な開発言語、フロントエンドとバックエンドの役割、開発プロセスまでを解説しました。

なお、Webアプリ開発に興味があるものの、一人では難しいという方はスクールで学ぶのもひとつの手です。

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