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Pythonエンジニアの仕事とは?目指せるエンジニアと就職先例を紹介 - 忍者CODEマガジン

Pythonエンジニアの仕事とは?目指せるエンジニアと就職先例を紹介

基礎知識

Pythonは簡潔で読みやすい文法により、プログラミング初心者でも学びやすいことから、転職を考えている方にもおすすめの言語です。今回は、Pythonを使用した開発分野について、具体例を交えて紹介します。Pythonのもつ多様な可能性を知り、転職活動やキャリア形成に役立てましょう。

Pythonが使われる仕事

Pythonが活用される主要な開発分野について詳しく説明します。

Webアプリケーション開発

Pythonは豊富なフレームワーク(※1)とライブラリ(※2)をもち、効率的なWeb(ウェブ)アプリケーション開発が可能です。特にDjangoやFlaskなどのフレームワークは、開発スピードと拡張性を両立できることから、多くの開発者に支持されています。

これらのフレームワークを使用することで、サーバーサイドの開発も容易に行うことができ、堅牢なWebアプリケーションを構築可能です。

なお、Webアプリケーション開発では下記のプログラミング言語もよく使われます。
・JavaScript
・Ruby
・PHP
・Java

※1:開発においてよく用いられる機能を備えた骨組みのこと
※2:プログラムにおいてよく使われる共通の機能を集めたツール

データ分析・データ収集

Pythonは、データ解析や分析に適したライブラリが豊富です。Pandas、Matplotlib、NumPyなどのライブラリは、データの処理、分析、視覚化を効率的に行うために使用されます。

これにより、マーケティングやビジネスインテリジェンスの分野でのデータ分析や、Webアプリケーションのサーバー側でのデータ収集が可能です。ビジネスインテリジェンスとは、企業がデータを活用して意思決定を支援するための技術やプロセス、ツールのことを指します。

また、AI開発にも頻繁に利用され、機械学習のアルゴリズムのトレーニングや評価にも使用されています。

なお、データ分析・データ収集では下記のプログラミング言語もよく使われます。
・R
・SQL
・Julia
・Java

AI・機械学習の開発

Pythonは、AIや機械学習の分野でも広く使用されています。特にTensorFlowやKeras、Scikit-learnなどのライブラリは、AIモデルの構築、トレーニング、評価を簡単に行うことができます。なお、トレーニングは、具体的にはAIや機械学習モデルにデータを使って学習させるプロセスのことを指します。

データ分析やデータ収集に優れているため、AIを利用したアプリケーションの開発にも最適です。予測分析やパターン認識などの高度なタスクを実現することができます。

なお、AI・機械学習の開発では下記のプログラミング言語もよく使われます。
・R
・Julia
・Java
・C++

IoT開発

Pythonは、IoT(Internet of Things)開発(※3)にも適しています。軽量でありながら強力なコードを記述できるため、リソースが限られたデバイス上でも動作させることができます。

さらに、MicroPythonなどのプログラミング言語を利用することで、マイクロコントローラ(※4)上での開発も可能です。センサーからのデータ収集やデバイス間の通信を効率的に行うことができます。

なお、IoT開発では下記のプログラミング言語もよく使われます。
・C
・C++
・JavaScript
・Java

※3:デバイスや機器をインターネットに接続する技術
※4:CPU、メモリなどの周辺機器が1つに集積された半導体

ブロックチェーン開発

Pythonは、ブロックチェーン技術の開発にも利用されています。ブロックチェーンとは、オンライン上の端末同士を接続して、暗号技術で取引のデータを分散的に処理、記録する技術です。記録された情報は改ざんが困難なため、高いセキュリティ性が実現でき、金融取引システムやセキュリティ重視のアプリケーション開発に使用されます。

Pythonが活用されるのは、hashibというライブラリが存在するためです。Hashibには、ハッシュ関数、HTTPリクエストの操作、豊富な数値計算ライブラリが備わっており、ブロックチェーン開発に向いています。

なお、ブロックチェーン開発では下記のプログラミング言語もよく使われます。
・Solidity
・JavaScript
・Go
・C++

Pythonを扱う主なエンジニア

Pythonは、そのシンプルな構文と広範なライブラリによって、さまざまなエンジニアリング分野で利用されています。特に、AIエンジニア、Webエンジニア、データサイエンティストとしてのキャリアは、Pythonの知識が役立ちます。それぞれ詳しくみていきましょう。

AIエンジニア

AIエンジニアは、人工知能や機械学習の開発や研究を行います。Pythonは、機械学習ライブラリ(例:TensorFlow、Keras、scikit-learn)を使用して、効率的にAIモデルを構築するための主要な言語です。AIエンジニアは、AIを利用したシステムの開発やデータの前処理、モデルのトレーニング、評価などを担当します。

平均年収は558.3万円で、高度な専門知識と技術が求められる分、報酬も高めです。

AIエンジニアはPythonのほか、データ分析に使われるRやAIシステムの開発に使われるJavaなどのプログラミング言語も使用します。

出典:jobtag「AIエンジニア

Webエンジニア

Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの開発を担当します。Pythonは、特にサーバーサイドの開発でよく使用されます。DjangoやFlaskなどのPythonフレームワークを使用することで、効率的かつ迅速にWebサービスを構築することが可能です。

Webエンジニアの平均年収は557.6万円です。Pythonを使用することで、堅牢で拡張性の高いWebアプリケーションを開発することができます。

WebエンジニアはPythonのほか、Webブラウザ上で動くプログラムを作成するのに使うJavaScriptや、Webページの構造を作るHTML/CSSなどの言語も使います。

出典:jobtag「システムエンジニア(Webサイト開発)

データサイエンティスト

データサイエンティストの仕事は、データの収集、分析、解釈を行い、ビジネス上の洞察を提供することです。Pythonは、豊富なデータ分析ライブラリ(例:pandas、NumPy、Matplotlib)により、データ分析のための主要なツールとして利用されています。データサイエンティストは、マーケティング、予測分析、意思決定支援など、多岐にわたる分野で活躍します。

平均年収は554.3万円で、データの重要性が増すなか、特に注目されている職種です。

データサイエンティストはPythonのほか、統計分析に使われるRやデータベース操作に使われるSQLなどのプログラミング言語も使用します。

出典:jobtag「データサイエンティスト

Pythonエンジニアの主な就職先と求人例

Pythonはその柔軟性と幅広い応用範囲から、さまざまな業界で需要が高まっています。
ここでは、Pythonエンジニアの就職先と求人例を紹介します。

IT企業・アプリ開発企業

IT企業やアプリ開発企業は、Pythonエンジニアの就職先として一般的です。下記に具体的な例をあげます。

【求人例】
会社の業種:IT企業
仕事内容:データ分析・課題解決
必須スキル:Pythonを用いたデータ分析スキルや、分析ツールの使用経験

データ分析やビジネスインテリジェンスの分野で、Pythonは欠かせないスキルです。例えば、ビッグデータの解析や、ユーザー行動の意図の発見などが主な業務です。

【求人例】
会社の業種:システム開発・IT企業
仕事内容:Webアプリ開発
必須スキル:システム開発スキル

Webアプリケーションの開発では、Pythonはそのシンプルで読みやすいコードが評価されています。フロントエンド開発をするための、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング知識から、バックエンド開発でのデータの処理や保存、セキュリティの管理などに必要なSQLのプログラミング知識まで、幅広い開発スキルが求められます。特に、DjangoやFlaskといったフレームワークを用いた開発経験があると有利です。

一般企業

一般企業でも、Pythonエンジニアの需要は増えています。業務改革や製造している機器への組み込みシステム開発など、さまざまな分野で活躍できます。

【求人例】
・会社の業種:製造販売業
・仕事内容:機械学習を活用した業務プロセス改革
・必須スキル:機械学習やPythonなどのプログラミングスキル

製造業では、機械学習を用いた予測モデルの構築や、生産ラインの最適化などが主な業務です。Pythonを活用することで、より効率的な業務運営やコスト削減が可能になります。

【求人例】
・会社の業種:製造・販売業
・仕事内容:組み込みソフトウェア開発
・必須スキル:Python、C、C++などのソースコード開発経験5年以上

製品に直接組み込まれるソフトウェアの開発は、製造業のなかでも特に重要な役割を担っています。リアルタイムでの制御やデータ処理を行うため、高いプログラミングスキルが必要です。

企業の研究室

企業の研究所や研究室でも、Pythonエンジニアの活躍の場があります。研究開発職やマーケティング戦略の研究職など、幅広い分野での応用が可能です。

【求人例】
・会社の業種:映画製作・配給業
・仕事内容:画像解析の研究開発
・必須スキル:特になし(経験者優遇)

映画やメディア業界では、画像解析技術を用いた新しい表現方法の研究開発が行われています。Pythonは画像処理ライブラリの豊富さから、この分野で重宝されています。

【求人例】
・会社の業種:情報・通信業
・仕事内容:マーケティング戦略に必要なデータ収集・分析
・必須スキル:Pythonを用いた統計分析スキル

マーケティング戦略の立案には、データの収集と分析が欠かせません。Pythonを使った統計分析は、効果的なマーケティング施策の策定に大いに役立ちます。

未経験からPythonエンジニアになるには

未経験からPythonエンジニアを目指すには、基本的なスキル習得だけでなく、実践的な経験も重要です。どのような経験があれば有利になるのか紹介します。

Python以外のプログラム言語での開発経験が必要

サーバーサイドエンジニアとして2~3年以上の実務経験を有していることは、Pythonを使用した開発業務に携わるにあたり大きな利点です。これは、Pythonの求人の競争率が高く、経験者が有利になるためです。

まずは、Java、C++、JavaScriptなどの他のプログラミング言語で開発経験を積んでおくことが、Pythonエンジニアとしてのキャリアを築く上で役立ちます。どの言語を選択すべきかは希望するキャリアによって異なります。例えば、フルスタックエンジニアを目指すならJavaScript、より高度なシステムの開発に携わりたいならJavaやC++を身に付けることがおすすめです。

まずはWebアプリケーションエンジニアを目指す

未経験から始める場合、まずWebアプリケーションエンジニアとしてのキャリアをスタートすることをおすすめします。Webアプリケーションエンジニアは、多くの企業で需要が高く転職にも有利です。

JavaScript、Ruby、PHPなどの言語はWeb開発の基本であり、実際のプロジェクトで使用されることが多いです。これらのスキルを磨いた上で、Pythonのスキルをさらに強化し、専門的なポジションを目指しましょう。

まとめ

Pythonは多様な分野で活躍できるプログラミング言語であり、特にWebアプリケーション開発、データ分析、AI・機械学習、IoT開発、ブロックチェーン開発などに強みがあります。Pythonを扱うのは、AIエンジニア、Webエンジニア、データサイエンティストなどです。IT企業から一般企業、研究機関まで幅広い就職先が存在し、未経験からでも適切な学習と実践を通じてキャリアを築くことが可能です。Pythonを学び、実践を積みながら自分のスキルを高め、キャリアアップを図りましょう。

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