システムエンジニアの給料が安いといわれる理由3選！年収を上げるために必要な行動を解説

システムエンジニアは労働時間が長く、年功序列の評価制度を設けている企業も依然として多い状況です。また、自ら学ばなければスキルアップする機会に乏しい環境にあるため、給料が安いと感じることがあります。しかし、キャリアを積み重ねることで年収を増やすことは十分に可能です。特に、上流工程に携わるエンジニアは一般に給料が高く、フリーランスとして独立することで、収入を大きく上げるチャンスも出てきます。今回は、システムエンジニアの給料が安いとされる理由と、年収を上げるための具体的なステップについて解説します。

システムエンジニアの給料が安いといわれる理由3選

システムエンジニアに興味を持つ人の間では、給料が安いという話を耳にすることも少なくありません。実際に、他の職種と比較すると「給料が低い」と感じることもあるようです。ここでは、その背景にある主な理由を3つ解説します。

労働時間が長い

システムエンジニアの仕事は労働時間が長いことから給料が安いといわれることがあります。IT業界は日々変化を続けており、技術を学び続けることが必要不可欠です。技術、システムに関する知識を身に付けるのはもちろん、障害発生時の対応に迫られることもあります。緊急対応にともなう夜間の作業や、システム障害が解決するまで徹夜で作業するケースも珍しくありません。

例えば、年収500万円のシステムエンジニアが年間300日、1日12時間働いている場合、時給は約1390円になります。労働時間が長く、時間外対応が常に続く労働環境にあると、年収自体は高く見えても、実際には低く感じることがあります。

年功序列で評価される

IT業界の企業に年功序列の評価制度が残っていることが、システムエンジニアの給料が低いとされる要因のひとつです。年功序列の会社では個々のスキルや成果ではなく、年齢や勤続年数が重視されます。結果を出しても、その成果が給料に直結しないため、不満を感じるエンジニアが多いのです。

さらに、若手エンジニアは「経験が足りない」という理由で重要な業務に携わる機会が少なく、キャリアアップが難しい状況に置かれることもあります。これにより、実際に業務量が多いのにもかかわらず、業務の重要性が高くないとみなされ、給料が上がらない状況になってしまいます。

スキルアップできる環境が整っていない

システムエンジニアとして市場価値を高めるためには、常にスキルを磨く必要があります。しかし、職場によってはスキルアップを支援する環境が整っていないことも少なくありません。IT業界は急速に進化しているため、数年前に最先端だった技術がすでに古くなっていることもあります。

一方で、労働時間が長く業務量が多く、自らのスキルを磨く時間が取れない会社が多く存在するのも現実です。また、新たにスキルを身に付けたとしても、実際の業務で活用できなければ市場価値を高める機会を逃し、結果として給料が上がらない可能性も考えられます。

システムエンジニアの年収の実態

ここでは、具体的なデータを基にシステムエンジニアの年収について詳しく解説します。

【職種別】システムエンジニアの平均年収

システムエンジニアの年収は職種によって異なります。下記は主要な職種の平均年収です。

職種	平均年収
アプリケーションエンジニア	518万円
データベースエンジニア	412万円
サーバーエンジニア	454万円
ネットワークエンジニア	446万円
セキュリティエンジニア	487万円
Web（ウェブ）エンジニア	424万円

担当するプロジェクトや求められるスキルによって、年収に差が生じます。例えば、セキュリティエンジニアは高度なセキュリティ対策のスキルが必要なことから、他の職種に比べて高めの年収となる傾向があります。

出典：doda「平均年収ランキング（職種・職業別の年収情報）【最新版】」

関連記事：「【エンジニアの仕事一覧】将来性や未経験から目指す方法も紹介！」

【年齢別】システムエンジニアの平均年収

システムエンジニアの年収は、経験年数やスキルに応じて年齢とともに上昇します。下記は年齢別の平均年収です。

 

年齢	平均年収
20～24歳	341万円
25～29歳	454万円
30～34歳	513万円
35～39歳	598万円
40～44歳	647万円
45～49歳	675万円
50～54歳	680万円
55～59歳	732万円

システムエンジニアの平均年収は、全職種の平均と比べて高い傾向があります。特に、20～24歳で比較すると、全職種の平均年収が273万円に対してシステムエンジニアは341万円と高くなっています。また、一般的に最も給与が高くなる55～59歳では、全職種の平均年収が546万円に対して、システムエンジニアは732万円と高水準です。システムエンジニアのキャリアは長期的な視点で見ると、安定した収入が期待できる職業といえます。

出典：
国税庁「令和４年分　民間給与実態統計調査」
jobtag「システムエンジニア（業務システム）」

フリーランスのシステムエンジニアの平均年収

フリーランスのシステムエンジニアは、スキルや実績によって収入が大きく異なります。平均年収は576万円ですが、300万円から800万円程度で分布しています。フリーランスの場合、経験豊富なエンジニアであるほど高単価の案件を受けられるようになり、年収を大幅に増やすことができます。

フリーランスとして働くメリットは、自分が働いた分だけ収入に反映される点です。会社に所属して働くのと比べると、努力が年収という形で結びつきやすいのも特徴でしょう。

関連記事：「フリーランスエンジニアの年収とは？世代別・職種別に解説！」

高収入なシステムエンジニアになるためには？

未経験から高収入のシステムエンジニアを目指すには、ただ作業を行うエンジニアではなく、プロジェクト全体を見渡し、責任あるポジションを担うのが近道です。下記のポイントを意識し、システムエンジニアとしての収入増につなげましょう。

上流工程を担当できるエンジニアを目指す

上流工程を担当できるエンジニアになると、年収が上がる可能性が高まります。上流工程とは、システムの企画や設計、要件定義など、プロジェクトの初期段階で行われる重要な業務のことです。これらの工程を担当するには、技術的な知識だけでなく、クライアントの要望を正確に理解し、プロジェクト全体を成功に導く力が欠かせません。

プロジェクトの進捗管理や人員管理を担うプロジェクトマネージャーも、上流工程に携わる役割のひとつです。プロジェクトの進行における責任が大きいため、年収もそれに比例して高くなりやすいのが特徴です。

開発経験が豊富な人材になる

エンジニアとして開発経験が豊富であれば企業からの信頼度が高まり、年収アップのチャンスが広がります。開発経験が多数あるとプロジェクトにおける重要な役割を任される機会が増え、より収入が高いポジションを狙うことが可能です。

自分が手がけた開発実績をまとめてアピールし、転職や新しい仕事を獲得することにつなげることが大切です。複数の技術分野にまたがる経験があれば、企業にとって貴重な存在となり、給与面で有利に働きます。

資格を取得する

資格があれば自分のスキルや専門知識を証明でき、転職や昇進の際に大きなプラスとなります。システムエンジニアにおすすめの資格には、下記のようなものがあります。

基本情報技術者試験（FE）は、IT分野の基礎知識を問われる国家試験で、新人エンジニアにとっての最初のステップとなります。

応用情報技術者試験（AP）は、より高度な技術や問題解決能力が求められる資格です。

ネットワークスペシャリスト試験（NW）は、ネットワーク分野に特化したエンジニア向けで、収入アップが見込める資格です。

独立を目指す

フリーランスエンジニアとして独立すると、年収が大きく上がる場合があります。フリーランスは、自分で案件を選び、単価交渉をして高単価のプロジェクトに加われば収入アップが期待できます。また、成果次第で報酬が増えるのも会社に属するのとは異なる特徴で、努力次第で高収入を得ることが可能です。

ただし、独立は一定のリスクをともないます。スキルや経験が不足していると、高単価の案件を受注するのは大変で、仕事が安定しない場合もあります。また、確定申告や事務作業を自分で担う必要もあることから総合的な管理能力も求められます。

まずはスキルアップに注力し、実績を積むことから始めましょう。

高収入なシステムエンジニアを目指すならNINJA CODE

システムエンジニアとして高収入を目指すなら、NINJA CODEがおすすめです。NINJA CODEでは、実務で必要なプログラミングスキルを体系的に学べるため、現場ですぐに活躍できる人材を目指せます。また、副業支援や転職支援も充実しており、独立後や転職時に役立つポートフォリオの作成が可能です。

さらに、案件獲得保証プランでは、受講終了後に5万円分の案件を提供しているため、最初の一歩もスムーズに進めます。詳細は下記をご確認ください。

＞＞サービス詳細

まとめ

システムエンジニアの給料が安いと感じられるのは、長時間労働や年功序列制度、スキルアップの環境不足などが理由として考えられます。しかし、上流工程を担当するエンジニアやフリーランスとして独立することで、収入を大幅に増やすこともできます。資格取得や実績を積み重ねていくことも重要です。まずは、自分のキャリアプランを見直し、積極的にスキルアップを図り、より高収入を目指しましょう。