あなたに合った学習プランは?LINE適正コース診断はこちら プログラミングが全て無料で学習可能!
Illustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)の違いを徹底解説! - 忍者CODEマガジン

Illustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)の違いを徹底解説!

基礎知識

IllustratorとPhotoshopは、デザイン業界で広く使われるAdobeの代表的なソフトウェアで、それぞれ異なる用途に特化しています。両者を使いこなすことで、デザインの幅を広げ、より効果的な表現が可能になります。今回は、IllustratorとPhotoshopの違いとそれぞれの適した使い方について詳しく解説します。

Illustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)の違い

Illustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)は、デザイナーにとって必須のソフトウェアですが、それぞれ異なる目的や機能に特化しています。

ここでは、両者の違いを4つの観点から解説し、どちらのソフトウェアがどのような状況で使われるのかを解説します。

基本機能の違い

IllustratorとPhotoshopは、それぞれ異なる機能を持っています。具体的な機能としては下記の通りです。

■Illustratorの基本機能

・パス操作
パスとは、点と点を結んで作られる線や曲線のことで、イラストやデザインの輪郭を形作る重要な要素です。パスを自由に描き、形状を細かく編集することが可能です。
・ペンツールの活用
自由に線を描いたり、曲線や直線を簡単に調整できたりします。
・テキストの編集
文字の輪郭を編集したり、フォント(文字のデザイン)をカスタマイズしたりすることでデザインに合わせたテキストを作成できます。
・グラデーションとパターンの作成
繊細なグラデーションや複雑なパターンを作成できます。
・アートボード機能
アートボードとは、1つのプロジェクト内で複数のデザインを管理するための機能です。使用することで、異なるサイズやレイアウトのデザインを効率的に作成できます。

■Photoshopの基本機能

・レイヤー機能
レイヤーとは画像を重ねて表示する機能です。複数のレイヤーを重ねることで、複雑なデザインや合成を簡単に行えます。
・フィルター機能
ぼかしやノイズなど、さまざまな加工を写真や画像に適用できる機能です。
・ブラシツール
さまざまなブラシを使って手描き風のイラストやテクスチャ(質感)を作成できます。
・写真補正機能
明るさやコントラスト、色合いを細かく調整し、写真を美しく仕上げることができます。
・3D データの作成と編集
簡単な 3D データの作成や編集が可能です。

Illustratorは主に平面的な画像の作成、Photoshopは画像編集や3Dデータの作成に特化した機能が揃っていることがわかります。

適した作業の違い

IllustratorとPhotoshopは、それぞれ異なる種類のデザイン作業に適しています。

■Illustratorが適した作業
・ロゴ、アイコンのデザイン
・名刺、チラシなどの印刷物
・看板の作成

■Photoshopが適した作業
・写真やイラストの編集、合成
・バナーの作成
・Webサイトのデザイン

Illustratorは印刷物やロゴ、アイコンなど広告に使われる媒体のデザインに最適です。一方、Photoshopは写真の編集や加工、Webデザインに向いています。

活躍できる分野

Illustratorはグラフィックデザインの領域で使われることが多く、特に印刷物やパッケージデザイン、ロゴデザインの作成で重宝します。

一方、Photoshopは広告、写真業界、アート、Webデザインなど、幅広い領域で使用されています。

とはいえ、よりクオリティの高いデザインを作る場合は、IllustratorとPhotoshopの両方が必要です。例えば、印刷物のデザインにおいては、Illustratorでレイアウトを作成し、Photoshopで写真や画像の加工を行うケースが一般的です。

データ形式の違い

IllustratorとPhotoshopでは、使用するデータ形式にも大きな違いがあります。

Illustratorはベクターベースであり、点と点を線で結ぶことによって形状を表現します。そのため、どれだけ拡大しても画質が劣化せず、ロゴやアイコンのデザインなどに最適です。

Photoshopはピクセルベースであり、小さな正方形(ピクセル)の集合体として画像を構成します。そのため、画像を拡大するとこれらの正方形が見えてしまい、画質が低下することがあります。写真の編集や複雑なデジタルイラストに向いています。

Illustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)はどちらが良い?

ここでは、それぞれのツールの目的別の選び方や、個人の好みによる選び方について解説します。

1.目的で選ぶ

IllustratorとPhotoshopは、それぞれ異なるデザインニーズに応じて使用されます。

ロゴやアイコンの作成、印刷物や出版物の制作が主な目的であれば、Illustratorが最適です。Illustratorで作った画像は拡大・縮小しても劣化が起きないため、平面的なデザインを作成するのに向いています。

一方で、写真の編集や加工が主な目的であれば、Photoshopが適しています。Photoshopでは、写真や画像の微細な調整や加工が可能です。色補正や影付け、特殊効果を用いた画像編集に強みを持っています。

WebデザインやUIデザイン(※1)を行う場合は、両者の併用が効果的です。Illustratorでアイコンやレイアウトのベースを作成し、Photoshopで詳細な調整や画像加工を行うと、効率的に質の高いデザインを作成できます。

※1:Webサイトやアプリケーションにおいて、ユーザーが見る画面や操作する部分をデザインすること。

2.好みで選ぶ

ツール選びは個人の好みによっても影響されます。

Illustratorであれば、線や形を自由に操作できるため、ロゴやチラシ、ポスターなど比較的シンプルなデザインを作成したい方におすすめです。

一方、Photoshopは複雑な画像編集やクリエイティブな加工が得意であるため、写真を多用したビジュアルデザインや、リアルな質感を表現したい方に向いています。

Illustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)は両方を習得するのが理想

フリーランスや会社員としてデザインの仕事で活躍するには、作業内容に応じて、IllustratorとPhotoshopを適切に使い分けることが重要です。

例えば、コーポレートサイトのWebデザインを作る場合、企業ロゴやバナーはIllustratorで作成し、大まかなレイアウトはPhotoshopで作成することで、より質の高いWebデザインを提供できます。

両方の機能を使いこなせると、作業を効率良く進められるほか、一定のデザインスキルがあるとみなされるため、クライアントからの信頼も高まります。

また、Adobe社が提供しているサブスクリプションサービス「Adobe Creative Cloud」を使えば、2つのソフトウェアをスムーズに連携させることが可能です。両者とも使う場合は、利用を検討してみましょう。

まとめ

IllustratorとPhotoshopは、デザイン分野で広く使われるソフトウェアで、それぞれ異なる用途に特化しています。Illustratorはロゴやアイコン、印刷物の制作に最適で、Photoshopは写真の編集や合成、Webデザインに強みがあります。

両者を使いこなすことで、幅広いニーズに応えることができ、よりクオリティの高いデザインを作成することが可能です。ぜひ両方のソフトを習得し、デザインのスキルを向上させましょう。

未経験や初心者から、IllustratorとPhotoshopを扱うスキルを身に付けたい方は、NINJACODEの受講をご検討ください。

NINJACODEWebデザインスクールでは、IllustratorとPhotoshopの基本操作のほか、Webデザインに必要な知識を体系的に学べます。実践的な課題として、バナー作成やロゴ・アイコン作成、LP(ランディングページ)作成にも取り組めるので、即戦力となるスキルが身に付けられるのもメリットです。

未経験からプロを目指したい方は、ぜひ下記より詳細をご確認ください。

>>Webデザインスクール