IT業界に興味がある方の中には、「IT業界はやめとけ」という言葉を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
今回は「IT業界はやめとけ」といわれる理由や、IT業界に向いている人や向いていない人の特徴を紹介します。
「IT業界はやめとけ」といわれる理由6選
「IT業界はやめとけ」といわれる理由には、主に次の6つがあります。
残業が多いから
「IT業界はやめとけ」といわれる理由のひとつに、残業が多いことがあげられます。ほかの業界と比べて特別多いというわけではありませんが、特に納期前やトラブル対応のときに、残業が発生することがあるようです。
厚生労働省が公表している「毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報」では、各業種の労働時間をまとめています。IT業界が含まれる情報通信業をみてみると、下記のようになります。
・情報通信業の月間所定内労働時間141.9時間(正規・非正規含む)
所定内労働時間とは、簡単にいうと始業から定時までの労働時間(休憩を除く)です。つまり、残業を含まない労働時間ですが、情報通信業は全業種のうち5番目に多くなっています。
・情報通信業の月間所定外労働時間15.5時間(正規・非正規含む)
残業時間を示す所定外労働時間ですが、これは全業種のうち2番目に多くなっています。
給与が低いから
給与が低いことも、「IT業界はやめとけ」といわれる理由のひとつです。
厚生労働省が公表した「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、情報通信業の平均年収は378.8万円でした。
全業種における、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与が458万円であることを考えると、IT業界はほかの業界に比べて給料が低いといえます。
一方で、上請けの企業や上流工程の職種(プロジェクトマネージャーなど)、フリーランスでは高収入が期待できます。例えば、フリーランスのプロジェクトマネージャーの年収は800~900万円といわれています。キャリアによって収入が大きく変わるのもIT業界の特徴です。
出典:
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
離職率が高い傾向にあるから
IT業界は離職率が高い傾向にあります。
厚生労働省が公表した「令和4年 雇用動向調査結果の概要」によると、IT業界が含まれる情報通信業では、令和4年(2022年)における入職者(就職者)数が20.61万人であるのに対し、離職者数が18.94万人となっており、就職した人と退職した人の数に大きな差がありません。
IT業界における離職の理由は、さまざまです。例えば、より高い待遇を求めて転職したり、ベンチャー企業でバリバリ働きたいと思い転職したり、独立を機に会社を辞めたりなどです。
下請けだと経験・スキルが身に付きにくいから
IT業界には、元請けと下請けがありますが、2次下請け、3次下請けと何層にもなっている場合もあります。下層で働くほど上流工程の仕事ができず、スキルアップにつながらないため、給料が上がりにくくなります。
IT業界で働く方が年収を上げるためには、専門的なスキルを磨いたり、上流工程の仕事をこなしたりする必要があります。
常に学びが必要だから
IT業界は最新の技術がどんどん生まれるので、常に学びが必要となります。どこの業界でも同じことがいえますが、就職してからも継続的な学習が求められます。
AIによって仕事が無くなるといわれているから
実はIT業界の仕事の一部は、AIによって仕事が無くなるといわれています。AIがどんどん発展しているので、今後、ますます仕事が奪われる可能性があります。
ただし、IT業界の仕事のすべてが失われるということはありません。上流工程は、時に非合理的な判断をするなど、人間ならではの思考が必要になる局面が多くあります。自動化が難しいため、仕事がなくなることはないでしょう。
IT業界のやりがい・魅力
一方で、IT業界の仕事は、やりがいや魅力を感じる場面も多くあります。
ここでは、IT業界のやりがいや魅力についてみていきましょう。
スキル・経験次第で年収は上がる
IT業界が含まれる情報通信業の平均年収は、ほかの業種よりも低いという調査結果がでていますが、IT業界で働く方がすべてほかの業種よりも年収が低いかというと、そうではありません。IT業界では、スキル・経験次第で年収は上がります。
専門性の高いスキルをつけたり、さまざまな経験を積んだりすることで年収アップにつながります。また、中小の企業で専門性のあるスキルや経験を身に付け、大手の企業に転職することも可能です。
IT業界は努力次第で年収を大幅に上げられる可能性があります。
柔軟な働き方がしやすい
IT業界で働くことの大きな魅力に、柔軟な働き方がしやすいことがあげられます。
IT業界では、PCやインターネット環境があればどこでも仕事ができます。そのため、必ず会社に出勤して働かなければならないということはなく、在宅ワークやノマドワークができる企業も一定数あります。
また、時間にとらわれず仕事をすることも可能で、フリーランスとして働いたり、海外に住みながら働いたりすることも可能です。特にPM、システムコンサルタントなどの上流工程を担うエンジニアや、Webデザイナー、Webディレクターなどのクリエイティブ職のエンジニアは自由な働き方がしやすい職種として挙げられます。
IT業界は柔軟な働き方がしやすいため、育児や介護をしていて会社に出勤するのが難しい方など、さまざまな立場の人が働くことができます。
将来性が高い
将来性が高いこともIT業界の大きな魅力です。
PCやタブレット、インターネットなど現代の生活にITは欠かすことができません。新しい技術がこれからも開発されることは容易に予想でき、今後ますますIT業界は成長していくことでしょう。
それに伴い、IT人材の重要性も高まっています。どこの会社もITに強い人材を求めており、スキルがあれば仕事がなくなることはありません。常に新しいスキルなどを勉強しておく必要がありますが、IT業界は成長市場であるため、給与などの待遇面も改善されていく可能性も高いでしょう。
IT業界に向いている人・向いていない人
IT業界は、「IT業界はやめとけ」といわれることがある一方、人によっては魅力的でやりがいのある仕事でもあります。
ここでは、IT業界に向いている人・向いていない人について説明します。
向いている人
IT業界に向いている人は、「ITに興味がある人」「論理的思考力がある人」「主体性、柔軟性がある人」です。IT業界は、ほかの業界に比べて労働時間が比較的長い傾向にあります。そのため、ITに興味がある方のほうが仕事を長続きします。
また、IT業界で高収入を得るためには、プロジェクトマネージャーになるなど上流工程の仕事をしなければいけません。上流工程の仕事をするためには、論理的思考力や主体性、柔軟性が必要です。
向いていない人
IT業界に向いていない人は、「勉強をするのが苦手な人」「コミュニケーション能力が低い人」「指示待ちの人」です。
IT業界は今後も新しい技術の開発が予想されるため、勉強が苦手な方は仕事についていきにくくなります。
また、コミュニケーション能力が低い方や指示待ちの方は、上流工程の仕事には向きません。そのため、給料が上がりにくい傾向があります。
下記の記事では、IT業界で働く方にとって必須ともいえるプログラミングにおける向き不向きと適性について解説しています。
IT業界で希望の働き方をするには?
IT業界は、スキルや経験次第で1,000万以上の高収入も目指せる業界です。自分に合った働き方を実現することで、よりIT業界でのキャリアを築きやすくなり、収入アップが期待できるでしょう。IT業界で希望の働き方をするには、転職支援を受けたりフリーランスとして働いたりするのがおすすめです。
しかし、未経験でもIT業界で働けるのか不安な方もいるでしょう。「NINJA CODE」は、未経験からでもプロを目指せるオンラインスクールです。転職支援や副業支援も提供しているため、「今後IT業界で働きたいけどスキルも経験もない…」「スキル習得の後は転職・独立を考えている」という方にはぴったりのサービスです。
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まとめ
IT業界は、「IT業界はやめとけ」といわれることがありますが、スキル習得や経験を積むことで、給料もアップする魅力的でやりがいのある仕事です。
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