【C言語入門】constの使い方とその利点

C言語におけるconst修飾子は、変数やポインタの値を固定し、変更不可能にするためのものです。constを使用することで、プログラムの安全性や可読性が向上し、意図しない変更を防ぐことができます。

constの基本的な使い方

constは変数宣言の際に型の前に記述します。これにより、その変数は定数として扱われ、以降その値を変更することはできません。

const int a = 10;

この場合、aの値は10に固定され、後で変更することはできません。

constはポインタにも適用できます。ポインタへのconst適用は、ポインタそのものの変更を禁止するか、ポインタが指す先の値の変更を禁止するかのどちらか、またはその両方を指定できます。

const int *ptr;  // ポインタが指す値を変更不可

int *const ptr;  // ポインタそのものを変更不可

const int *const ptr;  // ポインタとその指す値の両方を変更不可

関数の引数にconstを使用することで、関数内でその引数を変更しないことを保証できます。これにより、意図しない変更を防ぐことができ、コードの安全性が向上します。

void func(const int *param);

この場合、paramは関数内で変更することができません。

安全性の向上: 変数やポインタが誤って変更されるのを防ぐことができます。
可読性の向上: constを使用することで、その変数やポインタが不変であることを明示できます。
最適化の可能性: コンパイラはconst修飾子を利用してコードを最適化することができます。

constを適切に活用することで、より堅牢でメンテナンスしやすいコードを作成することができます。