あなたに合った学習プランは?LINE適正コース診断はこちら プログラミングが全て無料で学習可能!
PHPの将来性とは?今から学んでも遅くない理由を徹底解説! - 忍者CODEマガジン

PHPの将来性とは?今から学んでも遅くない理由を徹底解説!

プログラミング言語の辞書

PHPは、Web(ウェブ)開発に特化したプログラミング言語であり、幅広く利用されています。特にWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)(※1)でも使われており、依然として高い重要性を持つ言語と言えます。

将来のキャリアを考えると、PHPを学ぶことで多くのチャンスが生まれるでしょう。今回は、PHPを学ぶメリットとデメリット、言語としての将来性について詳しく解説します。

※1:Webサイト制作に必要な機能をそろえたシステム

PHPの将来性は高い!

PHPはWeb開発に特化したプログラミング言語で、特にサーバーサイドでの処理に優れています。サーバーサイドとは、Webサイトやアプリケーションの裏側で動作する部分のことです。

現代のWeb開発においても、依然として高い需要があります。ただし、特定の分野によっては需要がやや低下している部分も見られます。

近年、PHP以外にも新しい技術やトレンドに対応する言語が増えていますが、PHPは安定したニーズがある言語として認識されて続けています。そのため、PHPの将来性は十分にあるといえるでしょう。

なお、PHPの基本概念や習得するメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:「【初心者必見】PHPとは?できることや基礎知識について徹底解説!

PHPの将来性が高い理由

PHPは、現在もWeb開発において非常に重要な役割を果たしています。将来性についても有望視されている理由は複数あります。

下記では、PHPの将来性が高いとされる理由を詳しく解説します。

WordPressで使われている言語だから

PHPは、Webシステムの開発でより多く使用されている言語です。Q-Successの調査サイト「W3Techs」によると、全世界のWebサイトの40%以上でWordPressが使われていることがわかっています。WordPressとは、ブログやWebサイトを作成・管理するためのCMSです。

WordPressのカスタマイズや機能の追加にはPHPの知識が必要である点を考えても、PHPの需要は非常に高いといえます。Webサイトを管理し、新しい機能の追加をしたいと考える企業の多さを考えると、PHPエンジニアは今後も求められるでしょう。

出典:Q-Success「Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, May 2023

PHPで作られたシステムの保守に必要だから

既存のWebサイトやシステムの多くは、PHPを使って開発されています。これらのシステムを保守・改修する際に、PHPの知識は欠かせません。

特に企業サイトや大規模なWebサービスの維持・運営には、PHPエンジニアの存在が重要です。PHPを基盤とした数多くのシステムを維持していくために、引き続きPHPエンジニアの需要が見込まれます。

PHPエンジニアが多いから

PHPは、多くのエンジニアに使われているプログラミング言語のひとつであり、特にバックエンド開発を主に行うエンジニアの間で広く使われています。

バックエンド開発とは、Webサイトやアプリケーションの「裏側」で動作する部分を担当する開発のことです。ユーザーが直接目にする部分(フロントエンド)とは異なり、バックエンドはデータベース(※2)の管理やAPI(※3)の実装など、アプリケーションの内部で動作する機能を担当します。

PHPエンジニアが多いということは、それだけ開発のリソースが確保しやすいことを意味します。そのため、企業が安心してPHPを採用できる環境が整っており、案件も生まれやすい状況にあります。

実際に、paizaが行った調査によると、転職で企業からニーズが高い言語ランキングとして、PHPは3位にあがっています。このことから、PHPは一定の需要があることが読み取れるでしょう。

出典:paiza「「プログラミング言語に関する調査(2022年版)」の結果を発表。平均年収が高い言語、転職で企業ニーズが高い言語など

※2:決まった形式で整理されたデータの集まり
※3:Application Programming Interfaceの略称で、異なるソフトウェアやWebシステムをつなげる仕組みのこと

PHPが「オワコン」「時代遅れ」と懸念される理由

PHPは依然としてWeb開発に広く使用されていますが、一部では「オワコン」や「時代遅れ」と懸念されることがあります。

下記に、いくつかの理由を紹介します。

AIやスマホアプリの開発に向かない

PHPは主にWebアプリケーションの開発に特化しており、AI開発やスマホアプリの開発には適していません。AI開発やスマホアプリ市場は急速に拡大しており、これらの分野で使われる言語はPythonやSwift、Kotlinなどが主流となっています。

それぞれの特徴は下記の通りです。

・Python
Web開発のほか、データ分析や機械学習に活用されている言語。

・Swift
Apple社が開発した言語で、iOSアプリ開発に特化している。

・Kotlin
Androidアプリ開発の公式言語。

そのほか、インストールして使用するタイプのアプリケーションや、機械学習モデルの開発においてPHPの需要は減少している傾向にあります。これが、PHPが時代遅れとされる理由のひとつです。

未経験からPHPを学ぶなら
忍者CODE

適正コース診断2

大規模な開発には向いていない

PHPは自由度が高く、エンジニアによってコードの書き方が異なることがあります。この柔軟性がPHPの強みではありますが、大規模なプロジェクトでは、チーム間でコードの一貫性を保つのが難しくなることがあります。

特に、バージョンアップやメンテナンスの際にはトラブルが発生しやすく、大規模開発にあたっては他の言語が選ばれることが多くなっています。この点も、PHPが敬遠される理由のひとつです。

過去にセキュリティが甘かった

PHPはかつて、セキュリティ面での問題が指摘されていました。特に、昔のバージョンでは脆弱性が多く、セキュリティ対策が十分ではなかったことから、PHPの信頼性が疑問視されることがありました。

現在ではセキュリティは大幅に改善されているものの、過去のイメージが残っており、その誤解が解けていない側面があります。

他の言語でも代用可能

最近では、PHPの代わりに他のプログラミング言語が選ばれるケースが増えています。特にRubyやJavaScript、Goなどの言語が人気を集めており、それらがPHPの役割を代替できると考えられています。

これらの言語は、それぞれに独自の特徴と強みを持ち、多くのエンジニアからの支持を急速に集めています。

・Ruby
読みやすさを重視したプログラミング言語。「Ruby on Rails」というフレームワーク(※4)を使った開発が有名。

・JavaScript
Webページにアニメーションなどの動きを付けるプログラミング言語。

・Go
Googleが開発したプログラミング言語。

上記の言語は、単にPHPの機能を代替するだけでなく、現代のWeb開発が直面する新たな課題にも柔軟に対応できる能力を備えています。例えば、大規模なデータ処理やリアルタイムの通信など、PHPが苦手とする領域でも高いパフォーマンスを発揮します。

このような理由から、PHPが他の言語に押される場面も増えていることが、時代遅れとされる要因のひとつです。

※4:Web開発でよく使われる機能を備えた枠組みのこと
※5:プログラムにおいて頻繁に使う機能やコードをまとめたもの

PHPのメリット・デメリット

PHPを学ぶかどうか迷っている方に向けて、メリットとデメリットを比較して解説します。

PHPのメリット

PHPのメリットは次の通りです。

習得難易度が低い

PHPの文法は比較的シンプルであるのが特徴です。例えば、「Hello, World!」をテキストで表示する場合、下記のように記述します。

<?php
echo ”Hello World!”;
?>

また、PythonはWeb開発に特化しているため、Webサイト制作でよく使われる言語であるHTML(※6)やCSS(※7)と一緒に学習することで、すぐに成果を実感できます。

※6:Webページの構造を定義するための言語
※7:Webページのデザインを設定するための言語

PHPの情報が豊富

PHPは長い歴史を持ち、多くのエンジニアに利用されてきたため、オンラインに豊富な情報が存在します。

公式ドキュメントや学習サイト、コミュニティなどでのサポートが充実しており、問題が発生しても解決方法を見つけやすいのも特徴です。初めてプログラミングを学ぶ方でも安心してPHPを習得できます。

PHPのデメリット

PHPは学びやすく情報も多く仕入れられる一方で、下記のようなデメリットもあります。

自由度が高すぎる

PHPは柔軟な記述が可能なため、コーダーによってコードの書き方が異なる場合があります。この自由度の高さはデメリットにもなり得ます。

コードの書き方が適切でなくても動作してしまうことからコードの品質が統一されにくく、チーム開発ではコードの保守性や可読性に影響が出る可能性があります。

インタプリタ言語のため処理速度が遅い

PHPは「インタプリタ言語」と呼ばれる種類の言語です。インタプリタ言語とは、書かれたコードを実行する際に、1行ずつその場で解釈して動作する方式です。

インタプリタ言語は、プログラム全体を事前に機械語に変換してから実行する「コンパイル型言語」と比較して、実行速度が遅くなりがちです。したがって、複雑な処理や大量のデータを扱う場合には、処理に時間がかかることがあります。

一方で、PHPのコードを適切に最適化することで、他のインタプリタ言語であるPythonやRubyよりも速く動作させることも可能です。効率的なコーディング技術を身につけることが重要です。

まとめ

PHPは、特にWeb開発において役立つ言語であり、今でも多くの場面で使用されています。そのメリットとしては、習得が比較的容易で、豊富な情報やサポートが得られる点が挙げられます。

一方で、AI開発やスマホアプリ開発には向いていないなどのデメリットも存在します。PHPを学ぶか迷っている方は、自分の目的に合った言語選びが大切です。まずはPHPを試し、実際の開発経験を積んでみましょう。

PHPなどのプログラミングスキルを身に付けるなら、オンラインプログラミングスクールの「NINJACODE」をご検討ください。

NINJACODE」では、Web制作を通してPHPの使い方が学べる「Web制作スクール」をご用意しています。Web制作の基礎的な知識のほか、応用課題のWeb制作やPHPを使った掲示板作成に取り組めるため、実用的なスキルが身に付けられます。

また、現役クリエイターであるメンターと1on1で質問できるチャットサポートもついていることから、挫折することなく学習することが可能です。

無料体験レッスンもありますので、まずは下記より詳細をチェックしてみてください。

>>Web制作スクール