【Python入門】クラスの継承について解説

プログラミング言語の辞書

Pythonの継承は、あるクラス(親クラスまたは基底クラス)の属性やメソッドを別のクラス(子クラスまたは派生クラス)が引き継ぐ仕組みです。

継承の基本概念

継承を使うことで、親クラスで定義された属性やメソッドを子クラスで再利用することができます。これにより、新しいクラスを一から作成する必要がなくなり、既存のコードを活用して新しい機能を追加できます。
例えば、動物を表すクラスを親クラスとし、そのクラスを継承した犬や猫のクラスを作成することができます。また、共通の機能を親クラスに集約することで、修正が必要な場合に一箇所の変更で済むため、保守が容易になったり、子クラスで親クラスの機能を拡張したり、オーバーライドすることで柔軟な機能追加が可能になります​。
そして、Pythonでは、クラスを定義する際に親クラスを括弧内に指定することで継承を実現します。例えば、Animalクラスを親クラスとして、Dogクラスを子クラスとして定義する場合、DogクラスはAnimalクラスの属性やメソッドを引き継ぐことができます。