未経験からエンジニアになるには、キャリアの方向性を定めた上で必要なスキル・知識を身に付ける必要があります。まったくの初心者から転職するのは難しいため、自分に合った方法で着実にステップアップしていきましょう。
今回は、未経験からエンジニアを目指すに当たって必要なスキルとその手順について解説します。
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未経験でエンジニアを目指す前に確認すべきこと
エンジニアといっても職種は多くあり、目指すキャリアに伴って身に付けるべき知識やスキルは異なります。
本格的な学習に入る前に、以下で紹介する項目を明確化しておきましょう。
エンジニアになる目的・理由
まずは、エンジニアになる目的・理由を決めましょう。
未経験からエンジニアになるにはある程度の時間やお金をかける必要があります。途中で挫折せずモチベーションを保ち続けるにも、キャリアの方向性を明確化しておくことが重要です。
なぜエンジニアになりたいのか、自分が最も魅力に感じる点は何かを言語化してみましょう。
理想の働き方
エンジニアは職種だけでなく働き方にも違いがあります。
具体的に、エンジニアの雇用形態は主に会社員・派遣社員・フリーランスの3つです。どれを選ぶかによって収入や業務内容、生活の仕方は異なります。
それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、将来的にどういう働き方を理想とするのか考えておくことが重要です。
かけられる時間やお金
エンジニアになるまでにどれほどの時間とお金をかけることができるかも事前に確認しましょう。
プログラミングスキルを習得するためには複数の方法がありますが、それぞれ必要な費用も時間も異なります。自分の資金力や生活リズムを踏まえ、学習方法を選定するようにしましょう。
必要な知識やスキル
プログラミングができるだけでは、エンジニアとして活躍することはできません。
共通して以下のようなスキルが求められますので、事前に押さえておきましょう。
プログラミングスキル
大前提として、プログラミングスキルは習得しなければなりません。
インフラエンジニアやサーバーエンジニアなど実務でプログラミングをしない職業でも、知識があると業務効率化できたり活躍の場が増えたりします。
IT全般の基礎知識
エンジニアとして働くのであれば、IT全般の知識も必要です。
ここでいうIT全般の知識とは、プログラムやインターネット、Web(ウェブ)サイトの仕組みに対する理解のことを指します。
システム開発の全容を把握し、スムーズに進めるためにも重要な要素です。
コミュニケーション力
エンジニアは上流工程になるほどコミュニケーション力が求められます。
顧客のニーズを汲み取り、システム・ソフトウェアに反映させるにはヒアリング力や傾聴力が特に必要とされます。
また設計・開発は一人で完結せず、プロジェクト体制でチームを組むことがほとんどです。当然ながら、メンバー間の意思疎通が重要になります。
伝える力や理解力が不足していると、仕様部分の認識で食い違いが発生してしまいます。要件不備や納期遅延などのトラブルを避けるためにも、コミュニケーション力は重要です。
論理的思考力
論理的思考力も、ITエンジニアに求められるスキルです。論理的思考力とは、物事の筋道をたて考える思考力を指します。
実現したい機能を付加するにはどのような指示が必要かを論理的に考える必要があります。
論理的思考力を鍛える教材を活用したり、日頃から物事を深く考える習慣を身に付けたりしてスキルを伸ばしていきましょう。
マネジメント能力
エンジニアの仕事は一人で完結することは珍しく、納期も決められていることがほとんどです。
期限までにチームで協力して作業を進めるためには、マネジメント能力が非常に重要です。
未経験からエンジニアになるためのステップ
次に、未経験からエンジニアになるためのステップを解説します。
ステップ1:目指す職業を明確にする
エンジニアになる目的や理由、理想の働き方に合わせて目指す職業を明確にしましょう。
主要なエンジニア職種と仕事概要は下記の通りです。
職業名 | 仕事内容 |
プログラマー | 設計書に基づいてプログラミングし、システム・ソフトウェアを作る。 |
システムエンジニア | システムの設計・開発・テストなど上流工程を担う。 |
プロジェクトリーダー | システム開発の現場リーダーとしてメンバーをまとめる。トラブル対応まで行う。 |
プロジェクトマネージャー | システム開発の総責任者として進行管理を担う。 |
ITコンサルタント | 企業の課題をIT技術で解決に導く。問題に対する助言や提案をする。 |
サーバーエンジニア | サーバーの設計・構築・運用・保守を担う。 |
Webエンジニア | Webサイト、ITシステム・アプリなどの設計・開発・運用・保守を担う。 |
ネットワークエンジニア | ネットワークの設計・構築・運用・保守を担う。 |
セキュリティエンジニア | 情報セキュリティに強いシステムの構築・運用、サイバー攻撃への対策などを担う。 |
インフラエンジニア | ITインフラの設計・構築・整備・保守を担う。 |
データベースエンジニア | データベースの設計・運用・管理を担う。 |
ステップ2:習得するプログラミング言語を決める
担う業務や作りたい制作物に合わせて習得するプログラミング言語を決めましょう。各業務で主に使用されるプログラミング言語は下記の通りです。
対象の言語が複数ある場合は、需要の高さや職種自体の将来性を元に学ぶ言語を判断すると良いでしょう。
業務内容 | プログラミング言語 |
Webサイト作成 | HTML/CSS、JavaScript、PHP |
アプリケーション開発 | Ruby、Python、Java |
AI開発 | Python、R言語 |
業務システム開発 | Java、C言語、C++ |
ゲーム開発 | C#、C++、Java |
詳しくはこちら【2024年最新】将来性の高いプログラミング言語12選 !
ステップ3:学習スタイルを決めて、勉強開始
習得するプログラミング言語が決まったら、プログラミングスキルの習得方法を決めましょう。
未経験であれば主に下記の3つが考えられます。
・独学で習得する
・プログラミングスクールで習得する
・実務経験を通して習得する
それぞれのメリット・デメリットを解説します。
学習方法1:独学で習得する
書籍教材やインターネットで無料公開されている動画を活用してプログラミングスキルを身に付ける方法です。
独学は、無料から手軽に学習を開始できる一方、モチベーションを維持し続けることが難しいという問題があります。
また実践的なスキルを得ることは難しいため、転職を有利に進めたい方や独立したい方にはおすすめしません。
学習方法2:スクールで習得する
プログラミングスクールで習得するのは、最も効率の良い方法です。
体系的に学べるカリキュラムが組まれているため、まったく経験のない初心者の方でも着実にスキルを身に付けることが可能です。転職・就職支援サービスを設けているスクールもあり、採用選考を有利に進める上でも役立ちます。
ただし独学と比較して費用がかかります。
なるべく費用を抑えたい場合は、無料体験レッスンを受けて費用対効果の高いスクールを探したり、オンライン型を選んだりなどの工夫が必要です。
最短でエンジニアを目指したい方はオンライン学習「NINJA CODE」へご相談ください。10万円からの手軽なコースを用意しております。
自分に合うか確かめたいという場合は、無料体験レッスンも受けていただけます。お気軽にお問い合わせください。
学習方法3:実務経験を通して習得する
未経験可の求人に応募して、実際の業務でスキルを習得する方法です。
エンジニアとして仕事を受注するには、実務経験が非常に重要です。実際の仕事の現場では、教材で学ぶこと以外の不測の事態が多く発生します。
実務を通してエンジニアに必要なスキルを磨くことで、より顧客のニーズに応えられるようになるでしょう。
ただし、実務だけでは体系的な知識を深めていくことは不可能です。
すでにある程度の知識・スキルがある方向けの方法ですので、初心者の方はほかの方法と組み合わせて知識の幅を広げていくと良いでしょう。
ステップ4:ポートフォリオを作成する
プログラミング習得後には、ポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオとは、自分の実績・作品を目に見える形でまとめた作品集のようなものです。エンジニアとしての経験・レベルを判断する大切な材料となります。
転職・就職や案件獲得のためにはポートフォリオの提出が不可欠です。スキルの習得期間中に制作した成果物などをまとめることから始めましょう。
ステップ5:エンジニア就活を行う
ポートフォリオの作成まで完了したら、いよいよエンジニア就活を開始しましょう。
就活の方法には、転職サイトやエージェントを活用・友人からの紹介・プログラミングスクールの就活支援の活用などの方法があります。
正社員としての就職ではなく、副業やフリーランスとして働くのであれば、クラウドソーシングサービスの利用などが有効でしょう。
まとめ
未経験からエンジニアになることは可能です。まずはキャリアの方向性を定めた上で目指す職業や学ぶプログラミング言語を決めましょう。
まったく制作経験のない初心者の方であれば、プログラミングスクールで体系的に知識を学びスキルを身に付けることをおすすめします。
基礎から学びたい方や手厚い転職支援を受けたい方はオンライン学習「NINJA CODE」へご相談ください。