年収が高い職業は？転職のコツや注意点もあわせて解説

高収入を得るためには、必ずしも経験や資格が必要なわけではありません。今回は、専門知識や資格がなくても始められ、高水準の報酬を目指せる職業に注目し、転職のコツ、注意点などを解説します。

【未経験・無資格OK】平均年収が高い職業7選

年収の高い職業には専門性が高く、取得が難しい資格を必須とするようなものが多くあります。例えば、医師などがそれに当たります。

しかし、未経験・無資格で始められて、高い年収が期待できる職業も多くあるのです。まずは、未経験・無資格でも就職・転職しやすい職業を7つピックアップして紹介します。

参考：厚生労働省「職業情報提供サイト（日本版O-NET）」

不動産営業

不動産営業の平均年収は579.5万円です。不動産営業は高単価の商材を取り扱い、成果報酬で年収が決まることが多いため、高収入を稼ぎ出しやすい職業のひとつです。

物件のリサーチと情報収集、物件のプレゼンテーション、物件の案内などを行います。経験がなくても、コミュニケーション能力や営業力があれば高収入を目指すことが可能です。ただし、宅建士（宅地建物取引士）の資格があれば、より幅広い業務を行うことができ有利です。

ITエンジニア

システムエンジニア（基盤システム）の平均年収は684.9万円です。高収入の理由は、業界全体の人手不足です。

経済産業省によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足するといわれています。
出典：経済産業省「ＩＴ分野について」

デジタル化が進む現代において、IT業界やWeb（ウェブ）業界では慢性的な人手不足が続いています。そのため、自社で求める専門性や実践的スキルを効率良く習得できる教育体制を整え、未経験者を積極的に採用する企業も増加しています。資格や技術なしで始めても、実力を磨けば高収入を目指せる職種だといえます。

コンサルタント

経営コンサルタントの平均年収は947.6万円です。特別な資格を有していなくても入職可能で、企業によっては成果報酬も取り入れているため、高収入を得るチャンスがあります。

コンサルタントはデータ収集と分析能力、ヒアリング能力、課題解決能力が求められます。企業の経営課題を解決し、成長をサポートする役割を担うため、高い報酬が期待できます。

Webマーケター

Webマーケターの平均年収は645.5万円です。WebマーケターはウェブサイトやSNSなどで商品やサービスの認知度や購買欲を上げるためのマーケティング活動を行います。高収入の理由は、デジタルマーケティングの重要性が増していることと、成果が収益に直結するためです。

この職業は、経験を積めば、副業にも活かしやすいスキルを獲得することができます。未経験からでもマーケティングの基本を学び、実践を通じてスキルを磨くことで高収入を目指せます。

記者

新聞、テレビ、雑誌、Webメディアなどのメディアで情報を発信するのが記者の仕事です。新聞記者・放送記者の平均年収は571.7万円です。高収入の理由は、仕事の内容が極めてハードで勤務時間が長いためです。

求められるスキルには、文章力、取材力、情報収集能力が含まれます。大手メディア企業に就職し、さまざまな現場で経験を積むことで、高収入を得ることができます。

発電員・変電員

発電員・変電員の平均年収は580.4万円です。発電所や変電所で電力供給を維持するための業務を行います。高収入の理由は、電力供給の安定を支える重要な役割を果たしているためです。

電気工学の基礎知識が必要ですが、多くの企業で入社後に研修が行われるため、未経験でも始められます。キャリアを発展させる上では、危険な高電圧設備の下での作業もあるので、電気主任技術者、第１種ボイラー・タービン主任技術者、エネルギー管理士などの資格取得が奨励されています。

長距離トラックドライバー

長距離トラックドライバーの平均年収は485.3万円です。物流会社や運送会社に勤め、大型トラックで荷物を運ぶ仕事です。高収入の理由は、長時間の労働と、運送業務の重要性から来る需要の高さによるものです。

会社によっては免許の取得を入社後に支援してくれるため、大型免許を持っていなくても入職可能です。長距離の運転が主な業務となり、体力的にハードですが、努力次第で高収入を得ることができます。

【未経験・無資格から】年収の高い職業に転職するコツ

年収の高い職業へ転職したいと考えている方は下記のポイントを押さえておきましょう。

平均年収の高い業界で探す

年収が高い業界は、電気・ガス・熱供給・水道業、金融業・保険業、情報通信業などがあげられます。概して企業規模が大きく、高度な専門知識や技術を必要とするため、相応の報酬が期待できます。

未経験や無資格からでも転職支援やスキルアップを通じてこれらの業界に転職することが可能です。

成長している業界・安定した業界で探す

業界が成長産業であることも、稼げる職業の特徴です。市場の拡大とともに企業が成長しやすく、それに比例して高い給与が見込めます。

特に、IT業界は急速に成長しており、新しい技術やサービスの需要が増加し続けています。また、DX推進によって業界をまたいで影響を与えていることから、さらなる成長が期待できる業界です。

また、時代の変化に左右されることなく需要があるインフラ系や医療系の業界は業績が安定しています。これらの業界は業績悪化や倒産のリスクが低く、安定した職業と言えます。
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外資系企業で探す

外資系企業は、一般的に報酬が高く、成果に応じた報酬制度が整っています。国際的なビジネス環境で働くことで、スキルやキャリアの幅を広げることができ、高収入を目指せます。

インセンティブのある企業・職種を探す

金融や不動産系の営業に代表されるように、インセンティブ報酬の大きい仕事では、成果次第で青天井の報酬を狙えます。

インセンティブは給料に反映されるため、自分が頑張れば頑張るほど給料が増えるのが魅力です。自分の実力を試したい方には最適な選択肢です。

転職支援を受ける

年収アップを狙った転職の効果的なサポートを求めるなら、転職エージェントに相談すると安心です。非公開求人募集や企業情報など、個人での転職活動では得られない情報やアドバイスを受け取ることが可能です。

また、ITエンジニアへの転身で年収アップを目指すなら、転職支援のあるスクールに通ってスキルを身に付ける方法もあります。基礎から実践的なスキルまで習得することで、高収入な職業に転職しやすくなります。特に、ITエンジニアの求人はポートフォリオの提出が必須なケースが多いため、スクールを通して作成すると効率的です。

オンラインのプログラミングスクール「NINJACODE」では、1on1での転職サポートを提供しており、キャリアの棚卸しからポートフォリオの添削、履歴書・職務経歴書の添削、そして面接対策まで、理想のキャリアを実現するための全面的な支援を行っています。

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年収が高い職業へ転職する際の注意点3選

年収が高い職業への転職を目指す際には、給与だけでなくさまざまな要素を考慮することが重要です。下記に、特に注意すべき3つのポイントを紹介します。

社風や福利厚生も確認する

転職先の企業を探す際には、業務内容や給与だけでなく、社風や福利厚生の詳細も確認する必要があります。

入社後に「思ったような働き方ができない」「労働条件が悪い」などのミスマッチが起こらないようにするためにも、事前に企業文化や福利厚生について調査することが重要です。長期的に働きやすい職場かどうかを見極めましょう。

ネームバリューやイメージだけで転職先を選ばない

よく知られている有名な企業だから、給料が高そうだからといった理由で転職先を選ぶのは避けるべきです。なんとなく企業を選んで採用されても、実際にやりたい仕事ができなかったり、キャリアアップに繋がらなかったりする可能性があります。

転職先を選ぶ際には、企業のネームバリューやイメージだけでなく、自分が本当にやりたい仕事や将来のキャリアプランに合致するかどうかを慎重に考慮しましょう。

労働条件を必ず確認する

転職を検討する際には、労働条件を確認することが重要です。給与や労働時間、休日制度、残業の有無など、明記されている労働条件をしっかりとチェックしましょう。

また、労働条件が自分のライフスタイルや価値観に合っているかどうかも重要なポイントです。例えば、フレックス制度やリモートワークの有無など、自分の働き方に合った条件かどうかを確認しておきましょう。

まとめ

今回は、未経験・無資格でも高収入が期待できる職業を紹介しました。努力次第で高収入を得ることが可能な職業は、さまざまなジャンルに存在しています。

自分に合った職業を見つけ、スキルアップや転職エージェントの利用など具体的な行動を起こしてみましょう。キャリアアップのために一歩踏み出すことで、将来の可能性が広がります。