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ECサイトとは?種類と例、構築の方法を徹底解説! - 忍者CODEマガジン

ECサイトとは?種類と例、構築の方法を徹底解説!

基礎知識

オンラインビジネスの成長にともない、ECサイトの重要性がますます高まっています。アプローチできる範囲を広げられるため、あらゆる事業者にとってオンラインでの販売は大きな可能性を秘めた要素です。今回は、初心者でも理解しやすいように、ECサイトの基本情報から種類、構築方法について詳しく解説します。これからECサイトを立ち上げたい方はぜひ参考にしてください。

ECサイトとは?

ECサイトとは、インターネット上で商品やサービスを販売するためのWeb(ウェブ)サイトのことです。最近では、インターネットの普及にともない、ECサイトがビジネスを始める上でとても重要なツールになっています。これにより、オンライン上で商品を販売する企業が増えてきています。

世界全体のEC市場は年々成長を続けており、2021年では5.21兆ドルを記録しました。さらに、2026年には8.15兆ドルの売上が予測されており、今後も拡大する見込みです。ECサイトは世界中の顧客にアプローチし、販売できるのが強みです。ECサイトを通じて、誰でも気軽に自分の商品を販売できる時代が来ているといえます。

出典:総務省「情報通信白書令和5年版 データ集

ECサイトの種類と例

ECサイトには大きく分けて2つの種類があります。ここでは、どのような違いがあるのか、具体例を交えて説明します。

自社ECサイト

自社ECサイトとは、ユニクロや無印良品が展開しているような、企業や個人が自分で運営するECサイトのことです。自分のブランドのWebサイト内で商品を販売し、サイトのデザインや運営方法も自由に決められます。

商品の見せ方や販売戦略を自分で調整でき、顧客との直接的なコミュニケーションを取ることが可能です。

モール型ECサイト

モール型ECサイトは、Amazonや楽天市場のような、大規模なECプラットフォーム上で商品を販売する形態です。多くの事業者が1つのサイト内で商品を販売し、消費者はそのモール内でさまざまな商品を一度に探すことができます。

モール型は、集客力が高いことが特徴です。すでに多くの消費者が利用しているため、個別に大規模な宣伝をしなくても多くの人に見てもらえるチャンスがあります。

ECサイトの構築に必要なスキル・知識

スキルと知識を蓄えることで、ECサイトのデザインや機能を自由にカスタマイズし、効率的な運営が可能になります。ここでは、必要なスキルや知識について具体的に説明します。

クライアントサイド言語を扱うスキル

クライアントサイド言語とは、主にユーザーが見る画面のデザインや動きを作り出すためのプログラミング言語です。代表的なものとして、HTML、CSS、JavaScriptがあります。

例えば、HTMLはWebページの構造を作り、CSSはその見た目を整えます。JavaScriptはページに動きを加えるために使われます。ボタンを押すと画像が変わったり、ページの一部が自動で更新されたりするのは、JavaScriptのおかげです。これらのスキルがあると、ECサイトのUI(ユーザーとの接点のこと)をより魅力的で使いやすいものにできます。

初心者でも、基本的なHTMLとCSSを学べばシンプルなECサイトを作ることができ、JavaScriptを使えばより動きのあるサイトになります。

関連記事:
HTMLとは?初心者向けに概念や基本構造などをわかりやすく解説
JavaScriptとは何か?基本概念からわかりやすく解説

サーバーサイド言語を扱うスキル

サーバーサイド言語は、サーバー側で動作するプログラムを書くために使う言語です。これは、ユーザーが行った操作に応じて、データベースから情報を取り出したり、注文処理をしたりするために重要な役割を果たします。代表的なものとして、PHP、Python、Rubyなどがあります。

例えば、顧客が商品を購入する際に、注文内容をサーバーに送信し、在庫を確認してから処理を行う部分は、サーバーサイド言語によって動いています。このスキルがあると、購入手続きや会員登録といった機能を自分で追加・管理することができます。

関連記事:
PHPとは?特徴やできること、将来性などをわかりやすく解説!
Pythonとは何か?基本概念や使用用途について初心者向けに解説
Rubyとは?Rubyの特徴とできることを初心者向けに解説します

サーバーの知識

ECサイトを運営するには、サーバーの知識も必要です。サーバーとは、サービスを提供している企業側のコンピュータを指します。サーバーが正しく動作していないと、サイトが表示されなかったり、注文処理がうまくいかなかったりします。

基本的なサーバー知識として大事なのは、どのくらいのアクセスに耐えられるか、セキュリティ対策はどうすればよいかなどがあげられます。例えば、人気商品が販売されたときに急激にアクセスが増えると、サーバーがダウンしてしまうことがあります。これを防ぐために、負荷分散やサーバーの増強を考える必要があります。

また、サーバーのセキュリティ対策も欠かせません。ECサイトでは顧客の個人情報やクレジットカード情報を扱うため、セキュリティ対策が不十分だと情報漏洩につながり大変です。そのため、SSL証明書を導入したり、定期的にセキュリティチェックを行ったりなどが求められます。

画像制作のスキル

ECサイトでは、商品画像やバナーといったビジュアルの見せ方も重要です。そのため、画像制作のスキルがあると、商品をより魅力的に見せることができます。画像編集ソフトを使いこなせると、写真の明るさを調整したり、背景を削除したりして、プロフェッショナルな見栄えに仕上げることが可能です。

例えば、Photoshopや無料のデザインツールを使って、商品の細部がはっきり見えるように画像を加工したり、セールを知らせるバナーを自分で作成したりすることができます。これにより、他のECサイトとの差別化が図れるだけでなく、サイトを訪れるユーザーにとってよりわかりやすい見た目になります。

ECサイトを構築する方法

ECサイトを構築するにはいくつかの方法があり、ビジネスの規模や目的に応じた使い分けが重要です。ここでは、主要な5つの方法について簡単に解説します。

また、ECサイトの作り方について、詳細はこちらも参考にしてください。

ECサイトの作り方と手順!初心者が本格的なECサイトを作るには?

ASP

ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)とは、すでに準備されたシステムを利用して、簡単にECサイトを作る方法です。専用のサイトに登録し、デザインや商品情報を入力するだけで、すぐにサイトを公開できます。Shopify、BASE、カラーミーショップなどが有名です。

技術的な知識があまりなくても始められるため、初心者にとってハードルが低いのが特徴です。多くのASPサービスには、決済や発送機能も最初から用意されているため、管理が楽です。

オープンソース

オープンソースのソフトウェアを使ってECサイトを作る方法もあります。オープンソースとは、ソースコードが無料で一般公開されていることです。代表的なものに「EC-CUBE」などがあります。

オープンソースを使えば、サイトを自由にカスタマイズでき、機能を追加したり、デザインを細かく調整したりすることができます。ですが、プログラミングの知識が必要な場合もあるため、初心者には少し難しいかもしれません。

パッケージ

パッケージ型のEC構築方法では、あらかじめ用意されたソフトウェアを購入して、自分でインストールすることでECサイトを作ります。オープンソースよりも手軽で、技術的なサポートが充実している場合が多いのが特徴です。

パッケージには、商品の在庫管理や決済処理など、ECに必要な機能が最初から含まれているため、比較的短期間でサイトを立ち上げることができます。

クラウドEC

クラウドECでは、インターネット上で提供されるクラウドサービスを利用してECサイトを構築します。サーバーの準備や管理が不要で、インターネットに接続している環境であれば、どこからでも管理が可能です。

初期費用が低く、月額で利用料を支払う形式が多いのが特徴です。機能が豊富で、成長に合わせて柔軟に拡張できる点もメリットです。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、ゼロからプログラミングを行って、完全にオリジナルのECサイトを作る方法です。これにより、サイトの機能やデザインを思い通りに作り上げることができ、他のECサイトとの差別化が図れます。

一方で、時間と技術が必要で、コストも高くなりがちです。そのため、規模が大きなビジネスや、特別な機能が求められる場合に向いています。

まとめ

ECサイトは、現代のビジネスにおいて重要な販売導線となっており、自分で構築するためには、スキルや知識が求められます。クライアントサイドやサーバーサイドのプログラミングスキル、サーバー管理、画像制作といった技術が重要です。また、構築方法としては、ASP、オープンソース、パッケージ、クラウドEC、フルスクラッチなど、さまざまな選択肢があります。自分のビジネスに合った方法を選びましょう。

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