HTMLとCSSはWeb(ウェブ)制作に欠かせない基礎的なスキルです。これらの技術は比較的習得しやすく、プログラミング初心者でも独学向きの言語といえるでしょう。
今回は、独学でHTMLとCSSを学びたい方に向けて、効果的な学習方法や注意点を解説します。また、独学のメリットや注意すべきポイントにも触れ、スムーズにスキルを身に付けるためのアドバイスを提供します。
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HTML/CSSは独学でも習得できる?
HTMLとCSSは、どちらもWeb制作に欠かせない技術であり、プログラミング初心者でも取り組みやすい言語とされています。
ここでは、HTMLとCSSの役割について、独学できる理由とあわせて解説します。
HTMLとCSSの役割
HTMLは、Webページの基本的な構造を定義する言語です。例えば、見出し・段落・画像・リンクといったページの要素を記述します。
一方、CSSはHTMLで作成された要素にスタイルを適用し、見た目をデザインするための言語です。例えば、文字の色やフォントサイズ・背景色・要素の配置などを細かく指定することができます。
これらの言語はWeb制作において密接に連携しており、HTMLで作られた構造に対して、CSSを使ってデザインを施すという流れがWebサイト制作の基本です。そのため、HTMLとCSSをセットで学ぶことが重要です。
独学できる理由
HTMLとCSSは、他の言語に比べると難易度が低く、直感的に理解しやすい点が独学に適している理由のひとつです。タグやスタイルの基本的なルールさえ覚えれば、簡単なWebページであればすぐに作成することができます。
また、これらの言語はエラーが起きた際のトラブルシューティングも比較的容易で、初心者が学びながら試行錯誤しやすい環境が整っています。
さらに、学習リソースが豊富であることも、独学をサポートする大きな要素です。初心者向けの書籍を使うほか、プログラミングが学べる無料の学習サイトもあるため、独学でも体系的に学べる環境が整っています。
このように、HTMLとCSSは独学で学びやすい環境が整っており、初心者に適した言語です。
HTML/CSSを独学する学習ロードマップ
HTMLとCSSを独学するためには、効率的な学習ステップを踏むことが重要です。下記ロードマップでは、初心者向けに4つのステップを通じて独学の方法を解説します。各ステップを順に進めていくことで、確実にスキルを向上させ、最終的にはオリジナルのWebサイトを作り上げることができるようになります。
1|テキストエディタを用意
HTMLとCSSの学習を始めるにあたり、まず準備すべきなのはテキストエディタです。
PCには標準でエディタがインストールされていますが、初心者には『VScode』をおすすめします。これはMicrosoft社が提供する無償のコードエディタで、豊富な拡張機能が揃っており、プログラミング初心者にも非常に使いやすいツールです。
HTMLやCSSに適した拡張機能を導入すれば、より快適にコーディングを始められます。
2|HTML/CSSの書き方を学ぶ
テキストエディタを用意したら、次はHTMLとCSSの書き方を学びます。
参考書やオンライン動画サイトを活用すると効果的です。初めは、基礎的な構文や要素の理解を深め、知識の定着率を向上させるため、基本的なサンプルコードを実際に書きながら学習を進めていくことが重要です。書いたコードがブラウザでどのように表示されるか確認しながら学習を進めていきましょう。
3|Webサイトを写経・模写する
次に、実際にWebサイトの写経や模写を行います。
写経は既存のコードを見ながらそのまま書き写すこと、模写はコードを見ずにWebサイトを再現することを指します。この2つの手法は、実践的なスキルを身につけるために非常に有効です。
まずは簡単なサイトから始め、次第に難易度の高いサイトに挑戦することで、HTMLとCSSの理解を深めていきます。また、写経や模写を行った後には、必ずブラウザで表示を検証し、どのような部分にミスがあったのか確認する習慣をつけることが大切です。
4|オリジナルのWebサイトを作る
最後に、学んだスキルを使ってオリジナルのWebサイトを作成します。企業向けのコーポレートサイトやECサイト、採用サイトなど、さまざまな種類のサイト作成に挑戦してみましょう。この段階では、すべてを自分で設計し、コーディングすることで、さらなるスキルアップが期待できます。
また、自分の作品をまとめたポートフォリオを作成することも大切です。ポートフォリオとは、自分の成果物をまとめた作品集のことです。
ポートフォリオを作っておくことで、自分の技術力や作品の魅力をアピールできるため、転職活動や案件獲得の際に役立ちます。
HTML/CSSを独学する際の注意点・ポイント
HTMLとCSSは比較的簡単に学び始められるプログラミング言語ですが、効率的に独学を進めるためにはいくつかのポイントに注意する必要があります。下記では、独学を進める上で役立つアドバイスを紹介します。
目標を定める
独学で学ぶ際には、まず明確な目標を設定することが大切です。学習のゴールとして、いつまでにどのレベルまで達成したいかを決めることで、進捗を把握しやすくなります。また、大きな目標のほかに、毎日の小さな目標を立てると学習のモチベーションを保つことができます。
学習目標の具体例(小さな目標)
・今日はHTMLの基本タグを理解する
・明日はCSSのレイアウトに挑戦する
成果目標の具体例(大きな目標)
・1か月後には簡単なWebウェブページを作れるようにする
・3か月後にはCSSを使ってデザインをカスタマイズできるようになる
学ぶ順番に気を付ける
HTMLとCSSは、他の言語に比べると難易度が低く、最初に学ぶには適した言語です。しかし、後でJavaScriptのような、より複雑な言語を学ぶ際に、難易度の違いで挫折する場合があります。
そこで、HTML/CSSだけでなく、早い段階でJavaScriptにも触れておくことをおすすめします。これにより、Webページの構造とデザインだけでなく、動きやインタラクションも理解できるようになります。
アウトプットを意識する
学んだ知識は、実際に手を動かしてアウトプットすることで定着します。参考書や動画で勉強するだけではなく、自分でコードを書いてWebページを作る経験を積むことが重要です。
例えば、参考にしたサンプルサイトを真似して同じようなページを作ってみたり、学んだ知識を使って自分なりのオリジナルページを制作したりすることで、理解が深まります。
暗記しなくてよい
多くのプログラミング初心者は、HTMLタグやCSSプロパティを暗記しようとしがちですが、実際は必要ありません。必要なときは検索すればすぐに見つかるため、暗記よりも、各タグやプロパティがどのように機能するのか、本質を理解することに力を入れましょう。
例えば、「<div>タグがどのようにHTMLの構造を整えるか」や「CSSのflexboxを使ってレイアウトをどのように管理するか」といった点に注目すると、実際のコーディングで役立つ実践的な知識が身に付きます。
継続的に学習する
独学を難しくする理由のひとつは、進捗を管理する方がいない点です。学習のペースが乱れてしまったり、途中で停滞してしまったりしてもアラートがないので、ズルズルと遅れて結果として挫折してしまうことがよくあります。
これを防ぐためにも、学習計画とスケジュールをしっかりと立て、1日1~2時間の勉強時間を確保する、もしくは、1日10分でも毎日継続することが大切です。定期的な学習がスキルの向上につながります。
他の言語・スキルも学べばさらに活躍できる
HTMLとCSSだけでは、Web制作のすべてをカバーすることはできません。例えば、Webページに動きを加えたり、動的なコンテンツを作成したりするには、JavaScriptの知識が必要です。また、サーバーサイド(サービスを提供する側のコンピュータで動くもの)で動的なWebサイトを構築するにはPHPなどの他のプログラミング言語が役立ちます。
さらに、Webデザイナーを目指すのであれば、「Photoshop」や「Illustrator」といったデザインツールの習得も重要です。これらのスキルを組み合わせることで、独学の範囲を超えて、より幅広い活躍の場を広げることができるでしょう。
HTMLやCSSを独学で学びたいと考えているなら、効率的な学習方法が重要です。
Web制作のスキルを効率良く身に付けたい方は、オンラインプログラミングスクールの「NINJACODE」をご検討ください。NINJACODEでは「Web制作スクール」を用意しており、HTMLやCSS、JavaScriptなどWeb制作に必要な言語を学べるほか、実際のWeb制作に取り組むことができるため、実務に役立つスキルを習得できます。
受講の際は現役クリエイターのメンターが付き、チャットでいつでも質問ができる環境ので、挫折することなく進められます。
また、なりたい自分にあわせて学習プランも選べます。転職支援プランならポートフォリオの相談・添削や面接対策、案件獲得保証プランなら5万円分のお仕事を獲得できるため、理想のキャリアに近づけることが可能です。
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まとめ
HTMLとCSSは、比較的学びやすく、独学でも十分に習得可能な言語です。これらはWebページの構造とデザインに不可欠であり、書籍や無料の学習サイトなどを活用することで、初心者でも体系的に学べます。
HTMLとCSSを習得するには、基礎的な概念を理解した上で、実際に手を動かすことが重要です。段階的に学んでいくことで、オリジナルサイトの制作まで進めることができるでしょう。まずは自分のペースで着実に学習を進めてみてください。