自分のやりたいことがわからないと悩むのは、多くの人が一度は経験するものです。忙しい日常や失敗への恐れ、視野の狭さなどが、やりたいことを見つける妨げになっているかもしれません。
今回は、やりたいことがわからない原因を深掘りし、それを解決する方法やヒントを紹介します。自分の可能性を広げ、新たな一歩を踏み出すための参考にしてみてください。
自分のやりたいことがわからない原因
自分のやりたいことがわからない原因には、さまざまな要素が影響しています。ここでは、よくある原因を8つ挙げて、それぞれの特徴を解説します。
やらなければならないことが多い
日々、仕事や家事、勉強など「やらなければならないこと」に追われていると、自分のやりたいことを考える余裕がなくなります。体力的に疲れ切っている場合、考える時間が取れないどころか、考える気力すら失われてしまいます。
始める前から諦めている
自分に自信がない人は、やる前から「どうせ無理だろう」と諦めてしまうことがあります。行動に移す準備や労力を避けるため、「やるだけ無駄」と考え、結果的に何も始められない状態に陥ることも少なくありません。
人生経験が少ない
仕事や趣味を通じた活動や、多くの人との出会いが少ない場合、選択肢自体が狭まってしまいます。その結果、自分に向いていることややりたいことを見つけにくくなります。人生経験を重ねることで、自分に向いていることが見えてきて、やりたいことの精度も上がっていくでしょう。
ミスや失敗を恐れている
失敗を恐れて消極的になり、自分のやりたいことに挑戦できない人もいます。失敗したらどうしようという不安が、行動を起こす前に思考を停止させてしまうと、結果的にやりたいことを見つけられなくなります。完璧主義の人は、すべてを完璧に行おうとするあまり、何も始められないというケースに陥りがちです。
過去の失敗や挫折で「できること」しかやらない
過去の失敗や挫折から、「自分のできることしかしない」と考えるようになることがあります。「どうせ失敗する」という思い込みが、新たな選択肢を閉ざす原因になってしまうのです。諦めずに何度も挑戦することで、自分が本当にやりたいことを見つけることができるのです。
他人の意見を優先してしまう
自分に自信がなく、常に他人と比較してしまう人は、他人の意見を基準に行動している場合があります。自分の価値観が曖昧なため、自分が本当にやりたいことがわからなくなるのです。第三者の意見に頼りすぎると、自分自身の意思で行動するハードルも高くなってしまいます。
現状に満足している
現状に満足している人は、新しいことを始める必要性を感じにくいことがあります。このケースは必ずしも悪いこととは限りません。しかし、将来的に「自分のやりたいことがわからない」と悩む原因になる場合もあります。
視野が狭い
やりたいことを見つける際には、身近な範囲だけで考えてしまいがちです。考える範囲が狭いと、新しい可能性を見つけることが難しくなります。視野を広げることで、より多くの選択肢や可能性を見出すことができるでしょう。
自分のやりたいことを見つける方法
自分のやりたいことを見つけるには、これまでの経験や得意なことを振り返り、自分自身を深く理解することが大切です。ここでは、具体的な方法について解説します。
そもそも「やりたいこと」とは何か?
「やりたいこと」とは、一般的に自分の好きなことと得意なことが交わるところにあるとされています。
好きなこととは、自分が熱意を持って取り組める物事を指します。また、得意なこととは、人よりもうまくできるスキルや特性のことです。この2つが重なる領域が、やりたいこととして行動に結びつきやすいといわれています。
ただし、「どう生きたいか?」という人生の価値観とは異なります。やりたいことは具体的な行動を指し、価値観はあり方を示すものです。この違いを理解しておくことが重要です。
「やりたいこと」の見つけ方
自分のやりたいことを見つけるためには、下記のような方法を試してみることをおすすめします。
自分史を作る
自分史とは、幼少期から現在までの自分の人生の出来事や経験を時系列に書き出し、それを振り返ることで自己理解を深める方法です。具体的には、下記の手順で進めます。
2.各出来事に対して、自分が楽しかったことや誇りに思ったことを振り返ります。
3.その中で、自分がどのような場面で能力を発揮していたかを見つけます。
自分史を通して、これまで自分が何を好きで、何を得意としてきたかを整理できます。特に、自分の長所や得意なことを発揮した場面を振り返ると、やりたいことを見つけるヒントになるでしょう。
マインドマップを作る
マインドマップとは、中心に1つのテーマを設定し、それに関連するアイデアやキーワードを放射状に広げていくことで、考えを視覚的に整理する手法です。
下記の手順で試してみてください。
2.中心に「やりたいこと」や「興味のあること」をテーマとして書きます。
3.そこから放射状に関連するキーワードを広げていきます(例:「スポーツ」→「サッカー」「コーチング」)。
4.各キーワードをさらに掘り下げ、具体的な活動や仕事につながるヒントを見つけます。
マインドマップを作ることで、自分の思考を整理し、興味のある分野や得意分野を視覚的に把握できます。やりたいことをテーマにして、自分の興味や得意な分野を整理すると、新たな発見があるかもしれません。
他己分析をする
他己分析とは、他人に自分の長所や強みについて意見をもらい、客観的に自分を理解する方法です。下記のステップで進めます。
2.具体的なエピソードを交えながらフィードバックをもらいます(例:「〇〇のプレゼンがうまいね」)。
3.もらった意見をリスト化して、共通点や繰り返し指摘された点を見つけます。
他己分析を通じて周囲の友人や同僚、家族からの意見を聞くことで、自分では気づけなかった得意なことや魅力を発見できる可能性があります。これらの情報をもとに、自分がやりたいことを探る材料にしてみてください。
それでも「やりたいことがわからない」と思ったときの対処法
上記の方法を試しても、自分のやりたいことがわからないと悩んだときは、視点を変えたり、新たな行動を起こしたりすることで、ヒントを見つけられることがあります。ここでは、具体的な対処法を3つ紹介します。
読書をする
尊敬する人が書いた本を読むことで、著者の歩みや考え方を学ぶことができます。今後自分がどのように生きていくかのヒントを得られるかもしれません。
また、自分がこれまで興味を持たなかったジャンルや業界に関する本を読むことで、新たな知識を得られ、やりたいことや夢が見つかる可能性も広がります。読書に対してハードルが高いと感じる方もいるかと思います。しかし、最近は電子書籍が普及し、読み放題サービスも存在しているため、比較的手軽に読むことができます。
ロールモデルを見つける
周囲の人や著名人、歴史上の人物、あるいは物語の登場人物などから「こんな風になりたい」と思えるロールモデルを見つけてみましょう。その人物に近づくためには何をすれば良いのか、どういった仕事が合うのかを考えることが、やりたいことを見つける大きな助けになります。
副業をする
副業を始めることで、自分の得意なことや好きなことを活かす経験ができます。副業を通じて新しいスキルや人脈を得ることで、本当にやりたいことが見つかるきっかけになるかもしれません。副業が自分のキャリアや生き方にプラスの影響を与える可能性も大いにあります。
まとめ
自分のやりたいことがわからない原因を理解し、それを解決するための方法を試してみることで、新しい視点を得られるかもしれません。やりたいことを見つけるためには、自分史を作ったり、マインドマップや他己分析を活用したりして、内面を深く掘り下げることが有効です。
将来の選択肢を広げたいと考えているなら、副業やスキルアップを通じて新しい可能性を探るのもひとつの方法です。その近道として、プログラミングスクール「NINJACODE」も検討してみてください。実践的なカリキュラムや現役のプロとの1on1を通じて、副業や転職に役立つスキルを学ぶことが可能です。