「現職の給与に不満がある」「スキルを活かして副業を始めたい」と考えている20代後半から30代の会社員の方もいるのではないでしょうか。Pythonはデータ分析やWeb(ウェブ)アプリ開発、自動化ツール作成など、初心者でも挑戦しやすい案件が多く、スキルを磨きながら収入を得ることができます。
今回は、Pythonを活用した副業を始めるための具体的なステップや、案件選びのコツを詳しく解説します。
Pythonを活用した副業の種類
Pythonを活用した副業には、さまざまな種類があります。それぞれの分野で求められるスキルは異なるものの、Pythonを学習中の方やプログラミング初心者でも挑戦できる内容が多くあります。これらの副業を通じてスキルを磨きつつ、収入を得ることが可能です。
データ収集・分析
Pythonは大量のデータを効率的に扱えるため、データ収集や分析の副業案件が数多くあります。例えば、「スクレイピング(ウェブサイトからデータを自動収集する技術)」を使用してWeb(ウェブ)上の情報を収集し、それを分析する業務が一般的です。データ分析のスキルを向上させるためには、Pythonだけでなく統計学の知識も身に付けると良いでしょう。
2024年12月時点では、Pythonを活用したデータ収集・分析の案件が約400件あるとされています。この分野は企業からのニーズが高く、安定した収益が期待できます。
参考:レバレジーズ株式会社「fleelance hub」
Webアプリ開発
Pythonを使用したWebアプリ開発も人気の高い副業のひとつです。Webアプリの開発スキルは需要が大きく、副業で高い収入を目指す場合にも適しています。初心者は、自分で簡単なアプリを作りながら学ぶことで、基礎から応用まで幅広いスキルを習得できます。
2024年12月時点において、Pythonを活用したWebアプリ開発の案件は約1700件あり、収益性の高い副業として注目されています。
参考:レバレジーズ株式会社「fleelance hub」
機械学習
Pythonは機械学習(※)やAI関連の開発にも広く利用されています。この分野では、コンピューターにデータを与えて学習させ、精度を向上させる仕組みを構築します。ただし、クラウド関連の知識や高度なスキルが求められるため、やや難易度が高い副業です。
2024年12月時点では、Pythonを活用した機械学習の案件が約2600件あり、需要があるといえます。
参考:レバレジーズ株式会社「fleelance hub」
※コンピューターが大量のデータを学習し、データの規則性を見つけることで、予測精度を向上させる技術
自動化ツール開発
Pythonを使った自動化ツール開発は、初心者におすすめの副業です。例えば、WebページやExcelの作業を自動化するツールを作ることで、業務効率化をサポートします。未経験者でも比較的取り組みやすい内容が多いのが特徴です。
Pythonを活用した自動化ツール開発の案件は約600件あり、スキルの向上と収益を両立できる副業として人気があります。
参考:レバレジーズ株式会社「fleelance hub」
Pythonを活用した副業の単価相場
Pythonを活用した副業の平均月収は約10~30万円とされており、年収に換算すると約120~360万円が目安となります。ただし、案件の種類や内容によって単価は大きく異なります。
例えば、データ分析の案件では1万円以上の報酬が一般的です。とはいえ、案件の規模や内容に応じて報酬が変動します。自動化ツール開発も同様に1万円以上から始まり、複雑なシステムの場合にはさらに多くの報酬が期待できます。機械学習の案件では、技術的な難易度が高いため、500,000円以上の報酬が得られる場合もあります。Webアプリ開発では、200,000円以上の案件が一般的です。
これらの案件においては必要な作業時間が異なり、必ずしも単価が高い案件であれば効率良く稼げるというわけではありません。案件選びの際には、報酬だけでなく自分のスキルや利用できる時間に合ったものを選ぶことが重要です。
Pythonの高単価な副業案件を獲得するポイント
Pythonを活用した副業で高単価案件を獲得するためには、戦略的なアプローチが重要です。ここでは、具体的な方法を解説します。
クラウドソーシングサービスで案件を探す
クラウドソーシングサービスは、案件を探しているフリーランスと企業を繋ぐプラットフォームです。このサービスを利用することで、さまざまな案件を見つけやすくなります。
高単価案件の獲得を考えている場合、自分のプロフィールを充実させることが大切です。具体的には、スキルや実績、自己紹介文をわかりやすく記載しましょう。クライアントに信頼感を与えられるプロフィール作成が成功の鍵です。
自分で営業活動を行う
ブログやSNSを活用して、自分のスキルや実績を発信することも案件の獲得方法として効果的です。例えば、Pythonに関する解説記事やプロジェクトの成果物を公開することで、自分の能力をアピールできます。
クライアントと直接やり取りする場合、単価について柔軟に調整できるのも大きな利点です。目標とする単価に見合った案件を探しやすくなります。
フリーランスエージェントを活用する
フリーランスエージェントは、スキルに見合った案件を受注したい人と発注元の企業を繋ぐサービスです。このサービスを活用することで、自分の経験や能力にマッチした案件を紹介してもらうことが可能です。
また、実績があれば高単価の案件を狙いやすくなるため、スキルの継続的な向上と実績づくりが重要となります。
友人や知人に相談する
初心者にとっては、友人や知人から案件を紹介してもらう方法もおすすめです。プログラミングに精通している人脈を活用することで、自分に合った案件を見つけやすくなります。
信頼関係がある場合、一般的な相場よりも好条件で案件を受注できることがあります。まずは周囲に相談してみるのも良いでしょう。
Pythonで稼ぐために身に付けたいスキル
初心者がPythonで副業として稼ぐためには、実践で活用できるスキルを身に付けることが重要です。ここでは、具体的にどのようなスキルが必要かについて詳しく解説します。
WebAPIに関するスキル
WebAPIは、異なるソフトウェア間で情報をやり取りするためのインターフェース(※)です。Pythonでは、WebAPIを利用してデータの取得や送信を効率的に行うことができます。
このスキルを習得すると、開発効率を大幅に向上させられるため、データのやり取りが多い案件で活躍できます。また、Webアプリケーション開発のような高単価案件を受注する際には欠かせないスキルです。
※ユーザーとプログラム、またはシステム同士がやり取りをするための接点のこと
ライブラリ・フレームワークに関するスキル
ライブラリとは、特定の機能を簡単に実装できるツール群で、フレームワークはそのライブラリを活用しやすくするための枠組みです。Pythonには、機械学習に特化したライブラリ(TensorFlow、scikit-learnなど)やフレームワーク(Flask、Djangoなど)が豊富にあります。
機械学習に関する案件は内容が複雑で学ぶのに時間がかかるものの、高い需要があります。少しずつ学習を進め、これらのツールを使いこなせるようになると、副業の幅が広がります。
スクレイピングのスキル
スクレイピングは、ウェブサイトからデータを自動収集する技術で、Pythonの中でも比較的習得しやすいスキルです。
このスキルを持っていると、データ収集系の案件を受注しやすく、Pythonを活用した副業を始めやすくなります。
Webアプリケーション開発に関するスキル
Webアプリケーションを開発するには、Pythonだけでなく、HTML/CSSやJavaScriptの知識、さらにフロントエンドやサーバーサイドの仕組みの理解が必要です。
フロントエンドはユーザーが直接操作する画面部分、サーバーサイドはその裏で動作する処理部分を指します。これらに関する知識を持つことで、より完成度の高いアプリケーションを開発できるようになります。
また、Python以外のプログラミング言語を学ぶことで、より多様な案件に対応できる人材となれます。
まとめ
Pythonを活用した副業には、データ分析やWebアプリ開発、自動化ツール開発など多岐にわたる選択肢があります。これらはスキルアップと収益向上を同時に目指せるという魅力があります。案件が豊富で、学びながら収入を得ることができるでしょう。
Pythonで副業収入を目指すなら、まずは基礎からしっかり学べる環境が重要です。「NINJACODE」では、Pythonに関するスキルを身に付けられるコースを提供しています。基礎知識から実践的な内容まで学べるカリキュラムを通して、未経験からでもプロを目指すことができます。
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