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JavaとJavaScriptの違いを解説!特徴・用途・将来性を比較 - 忍者CODEマガジン

JavaとJavaScriptの違いを解説!特徴・用途・将来性を比較

プログラミング言語の辞書

プログラミング学習で混同されがちなJavaとJavaScript。
名前は似ていますが、開発の経緯から目的、使われる場所まで全くの別物です。
本記事では、それぞれの言語の基本的な特徴や用途、文法、将来性の違いを分かりやすく解説します。Web制作を目指すのか、大規模なシステム開発に携わりたいのか、あなたの目的に合った言語選びの指針がきっと見つかるはずです。

Javaの概要と主な用途


Javaは、Sun Microsystems(現在はOracle)が開発したオブジェクト指向言語です。「一度書けば、どこでも動く(Write once, run anywhere)」という思想で設計されており、OSに依存しないアプリケーションを開発できるのが大きな強みです。その堅牢性と安定性から、多くの企業で長年にわたり採用され続けています。

Javaについての詳細な情報はこちらの記事でも解説しているため、あわせてご覧ください。
関連記事:【初心者向け】Javaとは?特徴・メリットとデメリット・できることを解説

大規模システム開発

Javaは、銀行の勘定系システムや企業の基幹システムといった、高い信頼性と安全性が求められるミッションクリティカルな分野で広く利用されています。大規模な開発でも破綻しにくい、厳格なオブジェクト指向の思想がその理由です。

Androidアプリ

Android OSの公式開発言語として長く使われてきた歴史があり、豊富なライブラリや開発実績を持ちます。現在主流の言語はKotlinに移行しつつありますが、今でも多くの既存アプリがJavaで開発・保守されています。

サーバーサイド

Webアプリケーションの裏側で動作するサーバーサイド処理の定番言語でもあります。JavaのフレームワークであるSpringHibernateは、大規模サービスのバックエンドを構築する際の有力な選択肢の一つです。

 

JavaScriptの概要と主な用途

JavaScriptは、Netscape Communications社によって開発されたスクリプト言語です。
JavaScriptは、主にWebブラウザ上で動作し、Webサイトに動きや対話性(インタラクティブ性)を加えるために使われます。私たちが普段見ているWebサイトのほとんどでJavaScriptが使われており、HTML(※3)やCSS(※4)とともに、Web制作には必須の言語と言えます。

※ HTML…Webページの骨組みをつくる言語
※ CSS…HTMLで作成した構造に色やデザインを加える言語

Webフロントエンド

Webサイトの見た目や操作性(UI/UX)を向上させるために不可欠な技術です。HTMLで書かれた文書構造やCSSでデザインされた要素を、JavaScriptが動的に操作することで、スライドショーやポップアップ、入力フォームの制御などを実現します。

Webアプリケーションとフレームワーク

近年では、jQuery、React、Angular、Vue.jsといったライブラリやフレームワークと共に用いられることが主流です。これらを使うことで、単一のページで動作する複雑で高機能なWebアプリケーション(SPA)を効率的に開発できます。

> ITの分野では、ある特定の機能を持ったコンピュータプログラムを他のプログラムから呼び出して利用できるように部品化し、そのようなプログラム部品を複数集めて一つのファイルに収納したものをライブラリという。
> 引用:IT用語辞典 e-Words

サーバーサイド (Node.js)

Node.jsという実行環境の登場により、JavaScriptはサーバーサイド開発にも利用されるようになりました。リアルタイム通信や高速なI/O処理を得意とし、Web APIやマイクロサービスの開発で採用が増えています。

文法・仕様における主要な違い

両言語のコードの書き方や設計思想には根本的な違いがあります。特に、変数の扱い方(データ型)とオブジェクトの設計モデルは、それぞれの言語を特徴づける重要な要素となっています。

静的型付けと動的型付け

Javaは静的型付け言語です。変数(データを入れる箱)を使う前に「この箱には数字しか入れません」と厳密に型を宣言する必要があります。ルールが厳しい反面、開発の早い段階でエラーを検知しやすくなります。

一方、JavaScriptは動的型付け言語です。型の宣言が不要で、同じ変数に数字を入れたり、後から文字列を入れたりと、柔軟な記述が可能です。

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構文と制御構造

Javaでは、文の終わりにセミコロン(;)が必須であり、{}(中括弧)でコードのブロックを明確に区切ります。一方、JavaScriptではセミコロンは多くの場合省略可能です。また、if文やfor文といった基本的な制御構造は共通していますが、JavaScriptにはforEachswitch文など、より多彩な記述方法が用意されています。

変数宣言とスコープ

Javaの変数は、宣言されたブロック({})の中でのみ有効な「ブロックスコープ」を持ちます。対して、JavaScriptでは、varで宣言された変数が関数全体で有効になる「関数スコープ」と、letconstで宣言された変数がブロック内でのみ有効になる「ブロックスコープ」の両方が存在し、使い分けが必要です。

関数の定義と呼び出し

Javaでは、関数は必ずクラスに属する「メソッド」として定義されます。一方、JavaScriptでは、functionキーワードで単独の関数を定義できるほか、名前を持たない「匿名関数」や、より簡潔に書ける「アロー関数」など、柔軟な関数の定義が可能です。

オブジェクト指向モデル:クラスベース

Javaのオブジェクト指向は、厳密な設計図である「クラス」を元にオブジェクトを生成する、クラスベースという考え方を採用しています。大規模な開発でも品質を保ちやすい、堅牢な設計が可能です。

オブジェクト指向モデル:プロトタイプベース

JavaScriptでは、既存のオブジェクトを複製して新しいオブジェクトを作る「プロトタイプ」という仕組みを採用しています。クラスベースの言語に比べて、より動的で柔軟なオブジェクト操作が可能です。

将来性と学習の指針


どちらの言語も将来性は高いですが、活躍できる分野や求められるスキルが異なります。自身のキャリアプランに合わせて、戦略的に学習する言語を選択することが重要です。

Javaの需要と安定性

大企業や金融機関での需要は非常に安定しており、求人数も多いのが特徴です。新規開発だけでなく、大規模システムの保守・運用案件も豊富にあるため、長期的に安定したキャリアを築きやすい言語と言えるでしょう。

JavaScriptの多様性と発展性

Web技術の中心であり、フロントエンドからサーバーサイド、デスクトップアプリまで、非常に用途が広いのが魅力です。新しい技術(フレームワーク)が次々と登場しており、トレンドを追い続けることで多様なキャリアパスを描けます。

初心者の学習ステップ

もしあなたが「Webサイトを作りたい」「Webデザイナーやフロントエンドエンジニアになりたい」と考えているなら、まずはHTML/CSSと合わせてJavaScriptから学ぶことを強くおすすめします。書いたコードの結果がすぐにブラウザ上で確認でき、学習のモチベーションを維持しやすいでしょう。

JavaとJavascriptはどちらを選ぶべき?

プログラミング言語の選択において、JavaとJavaScriptのどちらを選ぶべきか迷う方は多くいるのではないでしょうか。この2つの言語は、その用途や特徴が大きく異なるため、目的や難易度に応じた選び方が重要です。

目的で選ぶ

業務システムやアプリを開発するなら、Javaがおすすめです。Javaは汎用性が高いため、小規模なスマートフォンアプリから大規模な企業の業務システムまで構築できます。

また、Androidアプリの開発にはJavaが多く使用されており、豊富なライブラリやフレームワークも用意されています。

一方、WebサイトやWebサービスを作るなら、動的な処理を得意とするJavaScriptを選びましょう。HTMLやCSSとの相性が良い言語であるため、フロントエンド開発では欠かせない言語であるといえます。

難易度で選ぶ

言語の習得難易度も、選択のポイントとなります。

Javaは多機能であり、幅広い用途に対応できますが、その分習得するためには時間がかかります。特に、オブジェクト指向プログラミングの理解や、Java仮想マシン(JVM)に関する知識は必須であるため、しっかり学んでおかなければなりません。

また、開発環境の設定やデバッグ方法など、言語以外の知識も求められるため、初心者にとっては少しハードルが高いことが懸念されます。

一方でJavaScriptは、比較的簡単に始められる言語です。ブラウザ上で直接コードを実行できるため、コンパイル(※)の必要がありません。

また、開発中にリアルタイムで結果を確認できる点も、学習をスムーズに進められる理由のひとつです。ただし、スクリプト言語ならではのクセもあるため、深く学ぶにはそれなりの時間が必要です。

※コンパイル:記述したプログラムをコンピューターが理解・実行できる形式に変換すること

Java・JavaScriptの学習方法

ここでは、JavaとJavaScriptを学ぶための具体的な方法について紹介します。

書籍で学習する

書籍を使った学習は、体系的な知識を得られるため非常に有益です。基本的な知識から高度な技術まで順序立てて学ぶことができるため、初心者の方でも独学で進めやすい方法といえます。

また、情報の信頼性が高く、コストパフォーマンスが良いのもメリットです。

ただし不明点が生じた場合、自分で調べて解決する必要があるため、習得するのに時間がかかる傾向にあります。

オンライン学習スクールに通う

オンライン学習スクールに通うことは、効率的なプログラミング学習において非常に有効な手段です。スクールでは目的に合わせたカリキュラムが提供されるため、短期間で集中的に学習を進めることができます。

また、講師に直接質問できる環境が整っているため、疑問点をすぐに解決できるのも大きな利点です。

学習の効率を高めるために、自身の生活スタイルや学習期間を考慮して、適切なプログラミングスクールを選びましょう。

NINJACODEは動画教材を活用したプログラミングスクールです。講師が画面上で操作を実演しながら教えるため、視覚的に理解しやすく、自分でも手を動かして学ぶことができます。実際の作業をイメージしながら覚えられるため、上達しやすいのが特徴です。さらに、受講期間に制限がなく、チャットサポートも無期限で受けられるため、自分の納得がいくまで学習することができます。

受講前の不安やお悩みがあればメンターと相談できるので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

JavaとJavaScriptは、名前こそ似ていますが、全く異なる特徴と役割を持つ言語です。それぞれの違いを正しく理解し、あなたのキャリアプランや作りたいものに合わせて、学ぶべき言語を選択することが重要です。

JavaとJavaScriptの主な違いは以下の通りです。

主な用途
– Java: 大規模システム、Androidアプリ
– JavaScript: Webサイトのフロントエンド、Webアプリ

実行環境
– Java: JVM(OSに依存しない)
– JavaScript: 主にWebブラウザ

データ型
– Java: 静的型付け(厳密)
– JavaScript: 動的型付け(柔軟)

オブジェクト指向
– Java: クラスベース
– JavaScript: プロトタイプベース