【文系出身者大歓迎!】文系がプログラマーになれる理由とその方法

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プログラミングは理系の職業で、文系には難しいのではないかと考えている方もいるかもしれません。実はプログラマーは出身学部を問わず誰でも目指すことができます。今回は文系でもプログラマーになれる理由を踏まえて方法を紹介します。

文系でもプログラマーになれる!

プログラマーになるのに理系であることは必須ではありません。なぜ文系でもプログラマーを目指せるのか理由を説明します。

プログラマー全体の3~4割は文系出身

文部科学省の「令和4年度学校基本調査」によると、大学卒業後に情報処理・通信技術者の職に就いた学生は35,595人でした。このうち、人文科学系が4,149人、社会科学系が12,580人、合計16,729人の文系出身者が従事しており、これは全体の47%におよびます。

情報処理推進機構の「IT人材白書2020」でもIT関連に従事する人の専攻分野がわかります。同調査によると、IT・情報系以外の文系の人の割合は、先端IT従事者で30.2%、先端IT非従事者(先端IT以外のIT従事者)で34.6%でした。

いずれの調査もプログラマーに限定した結果ではないものの、IT業界の3〜4割は文系出身と推測できます。

出典:「学校基本調査 / 令和4年度 高等教育機関《報告書掲載集計》 卒業後の状況調査 大学」(e-Stat)

出典:「IT人材白書2020」(情報処理推進機構)

高度な計算式は必要ない

文系もプログラマーになれる2つ目の理由は、基本的に高度な計算式を使う必要がないことです。

文系が「プログラミングは難しい」と考える要因に数学の得意不得意がありますが、数学の知識はそこまで重要ではありません。必要な理系知識は四則演算など小学校レベルのものが多く、微分積分のように複雑な計算は求められないためです。

文系がプログラマーで活かせるスキル

公的機関の調査などからもわかるように、プログラマーになるうえで「理系ではないから」といって気後れする必要はありません。実は、文系だからこそ活かせるスキルもあります。例えばコミュニケーションスキル、読み書きのスキル、語学力です。それぞれ詳しく解説します。

コミュニケーションスキル

文系出身者が活かせる能力の1つがコミュニケーションスキルです。

プログラマーの仕事はプログラミングだけではありません。ひとりで黙々と作業を行うイメージが強い職業ですが、システム開発はチームで行うことから、担当者間での伝達や相談などコミュニケーションが発生する機会が多くあります。

また、クライアントとやり取りをするポジションになると、先方の意図を正しく読み取る能力も必要になります。システム開発を円滑に進めるうえで欠かせない能力です。

読み書きの能力

実際の業務では、設計書を読み解いたり、システム開発のマニュアルや計画書を作成したりする場面もあります。書類の内容を正確に読み解く力、誰が見てもわかりやすい資料を作成できる力は、プログラマーの仕事にも活かすことができます。

語学力

語学を得意としているのも文系のアピールポイントです。プログラミング言語は英語ベースのものも多いことから理解に役立ちます。

また、情報収集の点でも有利に働きます。例えばコードの不具合を調査する場合、英語のサイトでないと情報を得にくいこともありますし、最新のIT関連情報はシリコンバレーをはじめとする海外から発信されるため、いち早く情報を入手することができます。

翻訳技術が進んできてはいるものの、原文で読めるのであればそのほうが早いため、高い語学力はプログラミング業界でも存分に発揮することができます。

文系がプログラマーを目指すときのポイント

文系からプログラマーを目指すときに押さえておきたいポイントを2つ紹介します。

論理的思考力を伸ばす

論理的思考力とは、ものごとを理路整然と並べて考える力のことです。ロジカルシンキングともいわれ、日々問題を発見し解決が求められるプログラマーには必要な能力です。

文系でも論理的思考力の高い人はいます。苦手な場合でも、文系の得意とする人の行動や思考を理解する力はユーザビリティを意識した問題解決に役立ちます。

プログラミングが楽しいと思えるかが大事

文系・理系を問わず、プログラミング自体が合わない人もいます。なぜなら、プログラミングはエラーと修正の繰り返しだからです。以下に該当する場合はプログラミングとの相性が悪いと考えられます。

・思い通りにプログラムが動かずもどかしい

・エラーの原因にいつまでも悩む

・バグ修正がストレスに感じる など

プログラミングが楽しいと思えることは仕事にしていくうえで大切です。まずはプログラミングの向き不向きを確かめてから今後のキャリアを考えていきましょう。オンラインスクールの無料体験レッスンなどで実際の雰囲気を確かめてみるのも良いです。

文系出身者がプログラマーになるロードマップ

プログラマーを目指す文系出身者のロードマップを5ステップに分けて紹介します。

STEP1:プログラミングを体験する

「文系出身でプログラミングができるかわからない」と感じている方には、プログラミングを体験することをおすすめします。先にもお伝えしたように、プログラミングを勉強するうえで楽しいと感じられるかは重要で、その感情が学習の挫折や就職後のギャップをカバーしてくれます。

プログラミングを実際にやってみて、「無理なくできそう」「ストレスなく学べる」と感じたらプログラマーの素質は十分あります。

STEP2:プログラマーになりたい理由や目標を明確にする

プラミングにも以下のようにさまざまな領域があります。

・Web(ウェブ)サービスやWebアプリに関わるWebエンジニア

・人工知能に関わるAIエンジニア

・AndroidやiOSアプリを開発するスマホアプリエンジニア

・電子機器のプログラムに関わる組み込みエンジニア

など

プログラマーを目指すならどのような領域で何を目指すのか、なぜプログラマーになるのかを明確にしましょう。モチベーションが上がるほか、就職時の面接にも活用できます。

STEP3: 学ぶプログラミング言語を決める

プログラマーを目指す理由や設定した目標から、目的に合ったプログラミング言語を探します。文系でプログラミングの学習が初めてなら、難易度が低いとされている言語、よく使われる言語で学習ツールの多い言語がおすすめです。例えば、以下のようなものがあります。言語があります。

・文法がわかりやすい「Python」

・Ruby on Railsとの組み合わせで使いやすい「Ruby」

・Webサイトのバックエンド開発で使用する「PHP」

・難易度は高いものの広く使われる「Java」

STEP4:プログラミングを勉強する

プログラミング言語の習得には時間がかかります。エラーの解決や専門用語、仕組みの理解など、忍耐を要する場面も多々あります。

プログラミング学習を乗り切るには、プログラミングそのものを楽しんで、自分にとって効率の良い学習方法を見つけるのが近道です。勉強方法は、大きく分けて次の3つがあります。

独学

プログラミングの書籍やオンライン学習サイトを利用して独学する方法です。ライフスタイルに合わせて学習に取り組みやすい、コストを抑えられるなどのメリットがあります。

スクール

プログラミングスクールで授業を履修して習得する方法もあります。カリキュラムが組まれているため挫折しづらく、疑問点を質問できるのがメリットです。

NINJA CODEは初心者向けの学習プログラムを提供しています。丁寧な解説や半永久的に利用できる質問チャットサポートなどの手厚いフォローが特徴です。挫折せずにプログラミングを習得できる仕組みが構築されています。

無料体験レッスンではプログラミングが自分に合っているか確かめられますので、ぜひご検討ください。

未経験OKの会社で働く

未経験OKの企業で働くことで、給与をもらいながらプログラミングスキルを身に付けることができます。また、学生の場合は新卒向けの長期インターンシップに参加する方法もあります。現場の空気感を生で体験できるのがメリットです。

STEP5:就職活動をする

プログラミングのスキルを身に付けたら就職活動に移ります。新卒と既卒では就職のやり方が異なるため確認しておきましょう。

新卒の場合

キャリアセンター(就職課)やインターン、就活エージェントなどを利用して就職先を見つけます。新卒求人は未経験OKのものも多く見つかるため、文系の強みであるコミュニケーションスキルなどをアピールすると良いです。

既卒の場合

転職サイトやエージェントを利用して転職先を見つけます。中途採用はスキル重視のため、ポートフォリオを用意しておくなどの対策が必要です。

まとめ

理系の職業と思われがちなプログラマーは文系でも目指すことができます。プログラマーになるには、なぜ目指すのかを明確にして、楽しみながら必要なプログラミング言語のスキルを身に付けましょう。