フロントエンドエンジニアはつらい?理由と求められるスキルを解説

基礎知識

フロントエンドエンジニアがつらいといわれる理由

フロントエンドエンジニアがつらいといわれるのは、主に次のような理由からです。

・納期に追われがち
・やることが多い
・デザインのセンスが問われる
・関連する業務を兼務しがち

具体的にどういうことなのか、本当につらいだけなのかといった点について解説します。

納期に追われがち

フロントエンドエンジニアがつらいといわれるのは、納期に追われがちであることが一因です。クライアントからの予期せぬ修正依頼により、工数が増加しても納期は変わらないケースがあるためです。

また、Webデザイン・使用する素材(動画や写真)・文章の提出が遅れ、ギリギリまで「サンプル」の文字で、仮のまま作業が行われることもあります。こういった提出の遅れは、すべてコーディング作業にしわ寄せがくる結果、納期に余裕がなくなるのです。

また、複数の案件を並行して進めることが多い状況が、納期に追われる事態にさらに拍車をかけます。バックエンドエンジニアと比べられがちなフロントエンドエンジニアですが、業務完了後の達成感はひとしおです。

また、最近では、働き方改革に積極的に取り組んでいるIT企業も出てきており、納期に追われる事態の改善は進みつつあります。

やることが多い

所属企業やスキルによって違いはあるものの、プログラマーやWebデザイナー・コーダーなどの専門職に比べ、フロントエンドエンジニアは仕事内容が多岐にわたります。具体的には、下記の通りです。

・会議などに出席し、クライアントの要望をヒアリング
・ワイヤーフレームやサイトマップの設計(画面設計)
・Webデザイナーとの打ち合わせ
・実装(JavaScriptを用いてのコーディング作業)
・デバック、ブラウザチェックとデバイステスト
・バグやデザインの修正 など

やることが多い結果、忙しくなりがちですが、いつのまにか幅広い業務に対応できるフルタスクエンジニアになれるメリットもあります。経験できることが多い分キャリアアップが可能なので、つらいばかりとも言い切れません。

デザインのセンスが問われる

画面などのデザインは、専門のWebデザイナーが担当することが多いのですが、フロントエンドエンジニアが兼務する場合もあります。そのため、デザインの知識がないと、クライアントの要望に応えて作成したのに、ユーザーから「使いにくい」「分かりにくい」などといわれてしまいます。その結果、修正やアップデート作業が増えてしまうのです。

ただし、センスは知識さえあれば磨かれていきます。Webデザイナー職も、最初は未経験からスキルアップしていることを思えば、学ぶ機会ができたと捉えたほうが良いでしょう。

関連する業務を兼務しがち

フロントエンドエンジニアは、関連する業務について兼務を依頼されがちです。例えば、サイトに表示するバナーやボタンをPhotoshopやIllustratorを使用して作成する短納期での発注を兼務するなどです。

HTML・CSSによるコーディングをマークアップエンジニアやWebコーダーの代わりに行う場合もあります。フロントエンドエンジニアにはHTMLやCSSの知識も必須で、コーディングの作業もこなせるだけに、兼務を依頼されやすいのです。

コーディングにかけられる時間は4日間程度と短く、スケジュールが押している場合や請負可能なコーダーが見つからない場合は、代わりに行わざるを得ません。

ただし、複数領域の業務を兼務する経験を積むことで、プロジェクトマネージャーなどを任されるチャンスが増えるので、つらいだけとは言い切れません。

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フロントエンドエンジニアのやりがいは?

フロントエンドエンジニアは、納期前に忙しくなりやすい側面はありますが、その分やりがいも大きい職種です。具体的にどのようなやりがいがあるか見ていきましょう。

チームで形あるものを作る達成感

フロントエンドエンジニアは、チームでカタチあるものをつくる達成感の大きい仕事です。ユーザーやクライアントと関わりながら、もっとも人目に触れる部分をカタチにしていく仕事なので、頑張った成果が目に見えて実感できる喜びがあります。

最新の技術やツールに触れられる

フロントエンドエンジニアが関わるのは、ユーザーの目によく触れる部分でもあり、最新の技術やツールを採用する機会が多くなります。新しい技術などをいち早く使えるので、好奇心旺盛な人には、たまらない環境です。

自分のアイデアや個性を活かせる

自分のアイデアや個性を活かせることもフロントエンドエンジニアの大きなやりがいです。顧客やユーザーのニーズを踏まえて、自分なりにプログラムやデザインを決められるので、独自のアイデアを試せます。

さらに発揮した個性が評価されれば、次の仕事にもつながるのは大きな魅力です。

フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴

フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴は、次の通りです。

・チャレンジ精神が豊富
・デザインにも興味がある
・臨機応変な対応ができる
・地道な作業も苦にならない

フロントエンドエンジニアに向いている人について詳しくは、下記の記事でわかりやすく解説しています。あわせてご覧ください。

フロントエンドエンジニアに向いている人はこんな人!

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フロントエンドエンジニアに求められる知識とスキル

フロントエンドエンジニアの仕事内容は、年々幅広くなってきているため、求められる知識やスキルも増えています。ここでは、必須のものから、あると仕事のやりやすさや就職の有利さにつながるスキルまで、5つを紹介します。

ひとりでWeb制作の多くの部分を手掛けられるスキルがあれば仕事の幅が広がり、後々キャリアアップにもつながるので習得を目指しましょう。
フロントエンドに欠かせないスキルを習得するなら、Webサイト制作スクールがおすすめです。

コーディングスキル

コーディングスキルは、フロントエンドエンジニアの必須スキルです。

具体的には、HTML(マークアップ言語)で構成とテキストを入力し、CSSでレイアウトやデザインなどを調整します。その後、JavaScriptで、アニメーションなど「動き」の指示をプログラミングすることが必要です。

UI・UXの知識

クライアントやWebデザイナーとの打ち合わせで意見交換するのに欲しいスキルがUI・UXの知識です。デザインのパターンだけでなく、アンチデザインパターンも学ぶ必要があります。常に使いやすいUIがどのようなデザインなのか考え、実装可能かどうかの検証も必要です。

モバイル端末の知識

近年、モバイル端末からのWebサイト閲覧数がPCを上回り、SEO対策としても、モバイル端末での見やすさは重要といえます。各端末に合わせたデザイン設計はコストがかかるため、表示最適化可能なBootstrapやBulmaの知識は必須です。ライブラリを使用し、効率的に開発できるスキルが求められます。

CMS構築スキル

近年、CMSを利用したWebサイトが増えているので、CMS構築スキルの習得は欠かせません。コーディングしたページをCMSに組み込む作業が必要となるためです。

PhotoshopやIllustratorのスキル

クライアントから送られてきた写真に、加工・サイズ調整が必要な場合などに対応できるので、PhotoshopやIllustratorのスキルがあると役立ちます。簡単な操作ができる程度で構いません。

また、バナーやボタンを作成できればクライアントからの修正依頼をデザイナーに頼まずに済みます。

まとめ

フロントエンドエンジニアの仕事は、納期に追われがちなど、大変な側面はあります。しかし、ユーザーの目に見える仕事のため、やりがいも大きいのが特徴です。

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