フロントエンジニアの平均年収と年収アップのポイント!

基礎知識

フロントエンドエンジニアの年収事情

ここでは、フロントエンドエンジニアの年収を紹介します。

職業全体の平均年収

フロントエンドエンジニアを含むシステムエンジニア全体の平均年収は、厚生労働省の調査によると550.2万円です。

一方で、マイナビエージェントの調査では385万円となっており、年齢や経験などによっても左右するので、400万円前後〜500万円前後が相場だと思っておくと良いかもしれません。

なお、海外のエンジニアの平均年収は、日本より300〜500万円程度高い水準です。IT企業が多数集まっているアメリカでは、国民の平均年収よりもエンジニアの平均年収のほうが150万円以上高く推移しています。

物価が高いことでも知られているスイスのエンジニアの平均年収は、1,000万円を超えるといわれています。物価も給料も日本よりも高い水準ですが、海外で働きたい、移住したいと考えている方は視野に入れてみてはいかがでしょうか。

出典:
「システムエンジニア(Webサイト開発)」(厚生労働省)
「クリエイティブ系 マークアップエンジニア・フロントエンドエンジニア」(マイナビエージェント)

都道府県別の平均年収

システムエンジニアの主な都道府県別の平均年収は下記の通りです。

・北海道 465.3万円
・東京 600.3万円
・愛知 474.8万円
・大阪 479.5万円
・広島 558.6万円
・福岡 490.5万円
・沖縄 384.7万円

東京都が最も高く、次いで広島県、福岡県、大阪府と続いています。全国平均よりも高いのは東京都と広島県のみです。エンジニアは顧客や同業者が都市部に集まっていることが多いため、地方のなかでも都市部の年収が高めです。

年齢別の平均年収

エンジニアの年齢別の平均年収は下記の通りです。

・20~24歳 322.45万円
・30~34歳 518.24万円
・40~44歳 625.56万円
・50~54歳 701.75万円

エンジニアには30代が多く、年収も20代前半よりも大幅にアップしています。その後も40代、50代と年齢が上がるにつれて経験値も増えるので、100万円前後のアップが期待できるのです。

フロントエンジニアの年収に差が出る理由

フロントエンジニアの年収は人によって差があります。なぜ差が出てしまうのでしょうか。ここでは、フロントエンジニアの年収に差が出る理由を解説します。

経験年数:需要の高い業務を長く続けると年収が上がりやすい

フロントエンジニアの仕事は、経験の有無が重要視される傾向にあります。実務経験が長い方ほど年収が上がるので、経験年数に応じて年収に差がつきやすいのです。

しかし、ただ実務歴が長いだけでは年収は上がりません。エンジニアの仕事のなかでも、クライアントが多い仕事や、顧客からの需要の高い業務を長く続けることで年収が上がりやすくなります。

働き方:フリーランスが高収入になりやすい

フロントエンジニアはフリーランスのほうが高収入になりやすい傾向にあります。正社員は、毎月安定した給料をもらえますが、企業の業績や規定に影響を受ける可能性も高いです。会社員だと勤続年数も関係するため、年数が若い方は年収が低くなります。

一方で、フリーランスは、自分で仕事を取らなければならず、体調を崩してしまった場合などは収入がゼロになることもあります。正社員に比べると安定しているとはいえません。

しかし、フリーランスの場合はクライアントから得た報酬をそのまま自分の収入にすることができます。フリーランスのフロントエンドエンジニアは高単価案件が豊富なので、会社員よりも高収入になりやすいのです。

スキル:上流工程を担えると高収入になりやすい

フロントエンドエンジニアは、習得しているフレームワーク、ライブラリによっても年収の差が出ます。フロントエンドエンジニアの業務には上流工程と下流工程があり、上流工程の業務は年収が高いのです。

下流工程はコードを書くのが主な業務ですが、上流工程はクライアントの要望を聞いてニーズに沿うように設計を行います。上流工程はプロジェクトの中心となる作業なので、この部分を担える人材は年収が高いのです。

フロントエンドエンジニアの将来性

デジタル化の進展によって、Webサイト開発の需要は増加傾向です。需要はしばらく続く見込みなので、短期的にみると将来性は明るいといえます。スマートフォンやタブレットなどの普及も、フロントエンドエンジニアの活躍の場を増やしており、追い風は続くと思われます。

しかし、一方で、Webサイト制作はある程度自動化ができる領域と考えられています。AIによるコーディングの自動化などが加速すると、Webサイト制作にエンジニアが必要なくなる可能性もあり、長期的な展望は分からないというのが実情です。

高収入なフロントエンジニアになるためのポイント

フロントエンドエンジニアとして高収入を得るためには、積極的にスキルや資格を身に付ける必要があります。ここでは、おすすめのスキルや資格について紹介します。

知識やスキルを磨く

フロントエンドエンジニアとして知識やスキルを磨くには、プログラミング言語とマークアップ・スタイルシート言語を学びましょう。

プログラミング言語

・JavaScript
初心者におすすめのプログラミング言語です。サイトのポップアップの表示やスライドする広告などに使われています。アプリや銀行のシステムにも使われており、汎用性も高い言語です。

・PHP
「WordPress」を構成しているのがPHPです。世界的にさまざまな開発に使用されているので情報が多く、初心者にもおすすめできます。

・Python
人工知能などに活用されている言語です。Webやスマートフォンのアプリ開発にも使用されています。

・Ruby
日本人が開発した言語として知られています。コードがシンプルなので、初心者でも無理なく習得可能です。

マークアップ・スタイルシート言語

・HTML
Webページを構築するために使われる言語です。インターネット上のサイトはほとんどこの言語が使用されています。

・XML
XMLは、文章の見た目を記述する言語です。電子書籍などにも使われています。

・CSS
デザインの設定などに使われる言語です。Webページのビジュアル面を整えています。

こちらで紹介したプログラミング言語やマークアップ言語、スタイルシート言語を未経験から学ぶなら、専門のスクールがおすすめです。独学では難しいので、スクールで専門の講師に習うのが効果的でしょう。

オンライン学習スクール「NINJA CODE」なら、習得すればすぐに活かすことができる実践的なカリキュラムを通して、未経験からプロを目指せます。プログラミングに興味を持っている方はぜひご利用ください。

資格を取得する

資格を持っているとスキルの証明になるので、積極的に取得しましょう。エンジニアは日々新しい情報が出てくるので、勉強を継続することが必要です。

・Webクリエイター能力認定試験
プログラミング言語の問題以外に、デザイン力が評価の対象になります。スタンダードとエキスパートがあり、合格率は90%以上と高めで、受験資格もありません。

・ウェブデザイン技能検定
ウェブデザインの基本となる検定試験です。3級は誰でも受験可能ですが、2級と1級には実務経験が必要となるため難易度も高くなります。

・HTML5プロフェッショナル認定試験
レベル1とレベル2があり、レベル2のほうが難易度は高めです。レベル2はレベル1を取得しなければ受験できません。CBT方式で受験できます。

・PMP
プロジェクトマネジメントの国際資格です。プロジェクトに携わった実務経験が問われる試験なので、一定の経験が必要です。

・CIW JavaScript Specialist
国内外を問わず、JavaScriptの認定試験として基準とされています。英語で実施される試験なので、英語力も必要です。

・Ruby技術者認定試験
基礎知識を認定するSilverと応用知識を認定するGoldに分かれています。GoldはSilverを取得しないと受験できません。

まとめ

フロントエンドエンジニアは、エンジニアのなかでも年収が高めの職種です。需要も多く、将来性もある仕事ですが、AIに仕事を奪われる可能性もあるため、日ごろの研鑽が必要です。より深い知識とスキルを身に付けることで、将来にわたって高い年収を得ることができるでしょう。

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