独立する際には、スキルの有無が成功するかを左右する重要な要素になります。フリーライターやWeb(ウェブ)デザイナー、動画編集者など、特別な資格が不要で独立しやすい仕事は多数存在します。
今回は、独立しやすい仕事をランキングにして紹介するほか、独立して成功するために必要なスキルやコツについて詳しく解説します。
【トップ7】独立しやすい仕事ランキング
比較的独立しやすく、特別な資格や多額の初期投資が不要な仕事をランキング形式で紹介します。独立後の年収アップを目指す方々に向けて、フリーランスとして活躍できる職業を見ていきましょう。
フリーライター
フリーライターは、雑誌やWeb(ウェブ)メディアの記事執筆を行う職業です。オウンドメディアや商品PR、インタビュー記事など、多岐にわたる記事のジャンルがあります。特に近年はインターネット広告の需要が急増していることから、Web記事の執筆依頼が増えています。2023年には、日本の広告媒体においてインターネット広告費が全体の45.5%を占めました。
また、フリーライターの魅力は、稼働時間や場所に縛られない働き方ができる点です。ライターとしての年収は100万円未満から1000万円以上まで幅広く、努力次第で高収入を目指せます。
しかし、フリーライターの半数以上が年収400万円未満という現実もあります。初期投資は少なく、独立するハードルは低いですが、収入を安定させるには経験と実績が求められます。
出典:
独立行政法人中小企業基盤整備機構「フリーライター」
独立行政法人中小企業基盤整備機構「WEBライター」
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザインや制作を請け負う仕事です。クライアントの要望を的確に反映し、ビジュアルに表現するスキルが求められます。未経験であっても、技術を磨けば独立して活動可能です。また、Webデザイナーとして経験を積めば、WebディレクターやWebプロデューサーなど、さらなるキャリアアップの道も開けます。
2023年の調査によると、Webデザイナーの平均年収は509.3万円とされています。高いデザインセンスと技術があれば、在宅でも高収入を得られる可能性はあります。最初にPCとデザインソフトにお金をかける必要はありますが、比較的安価で始められる点も魅力です。
出典:jobtag「Webデザイナー」
動画編集者
動画編集者は、撮影された映像を目的に合わせて編集する仕事です。携わる動画のジャンルは幅広く、結婚式のムービーや商品PR動画、YouTube動画などが考えられます。動画編集の仕事ではカットやBGMの挿入、エフェクト効果など、専門的な技術が必要です。細かな作業が多いため、几帳面で細部にこだわる性格の人に向いている職業といえます。
jobtagによると、動画編集者の平均年収は551.4万円(2023年度)です。YouTubeの人気の高まりとともに、動画編集の需要はさらに拡大しています。動画編集者になるには、編集ソフトや高性能なPCが必要です。最初にある程度の投資が必要なものの、在宅でも仕事ができ、比較的短期間で技術を習得できる点が魅力です。
出典:jobtag「映像編集者」
イラストレーター
イラストレーターは、本の表紙や挿絵、広告などのイラストを描く仕事です。昔はアナログで作業するのが主流でしたが、近年はデジタルツールを使うのが一般的です。近年はPCと専用ソフトさえあれば、場所に縛られずに働くことが可能になってきました。
jobtagでは、イラストレーターの平均年収が2023年度で521.2万円という結果が出ました。オリジナリティを持つ作品を描けることが成功のカギで、技術力が大きく収入に影響します。趣味から始められる職業であり、プロとして活躍できれば十分な収入を得ることができます。
出典:jobtag「イラストレーター」
ハンドメイド作家
ハンドメイド作家は、アクセサリーや洋服など、手作業でできた作品を販売する職業です。商品を作る発想力や技術が必要ですが、独自のブランドを確立できれば高い利益率が期待できます。販売は、実店舗やECを通じて行うことが一般的です。
「minne」や「creema」といったハンドメイド専門販売サービスを使えば、手軽に作品を出品できる点も魅力です。趣味と本業の境目が曖昧なため、年収はまちまちですが、アクセサリーデザイナーの平均年収は400万円程度といわれています。
エンジニア
エンジニアは、専門技術を活かしてシステムの開発や運用を行う職業です。Webエンジニア、アプリケーションエンジニア、システムエンジニア、テストエンジニアなど、様々な分野に分かれています。エンジニアの仕事では、プログラミングスキルと論理的思考力が求められます。
エンジニアは在宅でも働ける「リモート型」と、クライアントの職場で作業を行う「常駐型」に分かれ、どちらも高収入が期待できます。常駐型エンジニアの年収は700万円から1,000万円とされています。資格は必須ではありませんが、技術力を証明する資格があると独立の際に有利です。
関連記事:「Web(ウェブ)エンジニアの仕事内容や年収、必要なスキルを徹底解説」
行政書士
行政書士は、官公庁に提出する書類の作成や手続きを代行する仕事です。行政書士になるには、資格を取得し、行政書士会に登録する必要があります。行政書士の資格試験は毎年合格率が10%前後と難関ですが、取得できれば独立しやすい職業の一つです。
jobtagの2023年度のデータによると、行政書士の平均年収は551.4万円です。資格の難易度は高いものの、合格すれば確実な需要が見込まれ、安定した収入を得ることも可能でしょう。
出典:jobtag「行政書士」
仕事で独立するために必要なスキル
独立を成功させるためにはスキルが求められます。自分の力で生計を立てるためには、案件を獲得し、クライアントと信頼関係を築く能力が必要です。ここでは、独立を考える際に重要となる3つのスキルを紹介します。
積極性・決断力
自ら行動を起こす積極性と、迅速に判断できる決断力が求められます。特に、案件の獲得やビジネスの方向性を決める場面では、決断のスピードが成功の鍵といえます。積極性や決断力があれば、独立後も安定的に仕事を確保できる可能性が高まります。
営業力・セルフブランディング力
案件を獲得するためには、営業力やセルフブランディングのスキルが必要です。自分自身を魅力的にアピールして、信頼を得て仕事を増やしていくことが重要です。また、資格や経歴、実績などを明確にし、これらをアピールポイントとして活用することも成功への近道といえます。
コミュニケーション力
独立後は、ひとりで仕事を進める場面が多くなるかもしれません。しかし、顧客やクライアントと関わる機会は常にあります。信頼関係を築くためには、円滑なコミュニケーションが不可欠です。相手とのやりとりを通じてニーズを正確に把握し、それに対応する力は、リピーターや新規顧客の獲得に欠かせません。
仕事で独立を成功させるコツ
独立を考えているなら、事前にしっかりと準備を進めることが重要です。スムーズに独立するために、下記のステップを踏むことをおすすめします。
1.一定の収入を得るまでは副業として取り組む
2.長期的に利益を得られるかを再考する
3.事業計画を立てる
4.独立後に必要なスキルを習得する
不安やリスクを減らすためにも、上に挙げた項目は実践する価値があります。
一定収入を得るまでは副業にする
独立を考えているとしても、すぐに定職を辞めてビジネスを始めるのはリスクが伴います。最初は副業として取り組むことで、本業で安定収入を確保しつつ、独立後の道筋を模索することが重要です。独立直後に収益が得られるとは限りません。しばらくは副業として取り組むことが安全でしょう。
本業に差し支えないように、タイムスケジュールや体調管理に気をつけることも大切です。会社によっては副業が禁止されている場合もあるため、必ず就業規則を確認しましょう。
長期的に利益を得られるか再考する
独立を成功させるためには、短期的な収益だけに気を取られるのではなく、長期的に利益を得られる仕事を選ぶことが重要です。一時的な流行に飛びつくと、ライバルも多く、十分な知識、知見が得られず将来的に失敗する可能性があります。
また、開業資金を借り入れる場合は、返済計画も考慮する必要があります。自分が本当にやりたいことかどうか、将来的にも需要があるかなどを慎重に考えることが必要です。
事業計画書を作成する
独立を成功させるためには事業計画を立てることが重要です。事業計画書を作成すると、事業の方向性やゴールが明確になり、するべきことが見えてきます。事業計画書には、以下の項目を含めると良いでしょう。
・起業の動機
・今後の目標と事業のゴール
・事業内容
・金銭面の計画(経費、利益の見込みなど)
計画を立てることで、事業の流れを把握し、失敗のリスクを減らすことができます。
独立後に必要なスキルを習得する
独立する業種によっては、資格や特定のスキルが必要となる場合があります。たとえスキルが必要ない職種であっても、独立後は競争が激しいため、より高い実力を持っている方が案件を獲得しやすいです。
スキルは独学、大学・専門学校、オンラインスクールなどに通うと習得できます。
Webデザイナーや動画編集者、エンジニアを目指す方には、オンラインスクールで学ぶと効率的です。未経験からスキルを身に付けるなら、NINJA CODEの受講がおすすめです。
プログラミング未経験の方でも、オンラインスクールや副業からスタートして案件を獲得することは十分可能です。スキルアップを通じて、独立後の仕事の幅を広げていきましょう。
関連記事:「プログラミング未経験でも副業は可能?案件例やメリット・デメリットを解説」
まとめ
独立しやすい仕事として、フリーライターやWebデザイナー、動画編集者など、スキル習得が比較的容易で初期投資が少ない職業が挙げられます。これらの仕事は在宅でもでき、努力次第で高収入を得ることが可能です。独立を成功させるためには、積極性や営業力、コミュニケーション能力などが重要です。まずは副業として取り組み、安定した収入が得られるまでスキルを磨き、徐々に独立を目指していきましょう。
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