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JavaScriptとは?Javaとの違いやできること、基礎知識を紹介 - 忍者CODEマガジン

JavaScriptとは?Javaとの違いやできること、基礎知識を紹介

基礎知識

JavaScriptは、Web(ウェブ)開発に不可欠なプログラミング言語です。Webページに動きを加えられるほか、ユーザーとインタラクティブ(※1)にやりとりできる機能を付けられます。初心者でも理解しやすいシンプルなコードが特徴です。

今回は、JavaScriptの基本的な特徴や、JavaScriptを使ってできることについて詳しく解説します。

※1:ユーザーの操作に対して即座に反応すること

JavaScriptとは?主な特徴

JavaScriptは、Webブラウザ上で動作するスクリプト言語です。スクリプト言語とは、特定のタスクを自動化するために使われるプログラムの一種で、一般的にコンパイル(※2)を必要としません。

JavaScriptは、HTMLやCSSと組み合わせて使用され、Webページに動的な要素(※3)を加えられます。これにより、ユーザーのアクションに応じてページの内容を変更したり、インタラクティブな動きを作り出したりすることが可能です。

JavaScriptの主な特徴は、軽量で柔軟な構造を持つこと、そして広く普及しているため、豊富なリソースやライブラリを利用できる点です。さらに、JavaScriptはクロスプラットフォーム(※4)対応であり、どのブラウザ(Windows、Mac、iOS、Andoroidなど)でも動作できます。

関連記事:
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【初心者向け】CSSとは?HTMLとの違いから学習方法まで解説

※2:人間が書いたプログラムをコンピューターが直接理解できる形に変換すること
※3:Webページ上で変化したり、ユーザーの操作に応じて反応したりする部分のこと
※4:WindowsやMacなど、複数の異なる環境で動作できるプログラミングのこと

Webページに「動き」を与える

JavaScriptを使用すると、Webページに「動き」を追加することができます。この動きとは、アニメーションやユーザーの操作に応じたページの変化のことを指します。ボタンをクリックするとメニューが表示される動作や、スクロールに合わせて要素が動くアニメーションなどが代表例です。

アニメーションとは、文字や画像などの要素が連続的に変化していく動きのことです。JavaScriptは、これらのアニメーションを制御するためのさまざまな関数や手法があり、よりWebページをインタラクティブなものにできます。

サーバーサイドの開発もできる

JavaScriptは主にフロントエンド(Webサイトやアプリの見た目や動きを制御する部分)の開発言語として知られていますが、サーバーサイド(ユーザーの目に見えない裏側で動作するプログラム)の開発にも使用できます。サーバーサイドの開発とは、データベース(※5)の操作や、ユーザーが入力した情報を処理するプログラムを作成することです。

サーバーサイドでJavaScriptを利用する際には、「Node.js」という環境がよく使われます。Node.jsは、JavaScriptでサーバーサイドの処理を実行するためのプラットフォーム(※6)で、リアルタイムのアプリケーションを作る際に多く利用されます。例えば、チャットアプリやオンラインゲームなど、データのやり取りが瞬時に行われる必要があるサービスの開発に適しています。

※5:大量の情報を効率的に保存し、管理するシステム
※6:ソフトウェアを動作させるための基盤となる環境

非同期処理ができる

JavaScriptのもうひとつの特徴として、非同期処理が可能な点があげられます。非同期処理とは、ひとつの処理が完了するまで待たずに、次の処理を進める仕組みのことです。これにより、時間のかかる処理(例えばサーバーからデータを取得する作業)が終わるまで画面が止まることなく、ユーザーは快適に操作できます。

例えば、Google Mapのようなリアルタイムでデータを取得・表示するアプリケーションは、この非同期処理の機能を活用しています。ユーザーが地図を動かすたびに新しい情報を取得しますが、その間も地図の操作は可能です。

JavaScriptの非同期処理は、イベント駆動型のプログラミングを支えています。イベント駆動型プログラミングとは、ユーザーの操作(クリックやスクロールなど)に応じて処理を実行する方式のことです。この方式により、Webページ上の複雑な動作をシンプルに実現できます。

例えば、ボタンをクリックしたらデータを取得し、取得が完了したら画面に表示する、といった一連の流れを簡単に記述できるのです。

関連記事:「【JavaScript入門】awaitの使い方と非同期処理

JavaScriptとJavaの違い

JavaScriptとJavaは、名前が似ているため混同されやすいですが、まったく異なるプログラミング言語です。

JavaScriptは、主にWebページに動きを与えるためのスクリプト言語です。Webブラウザ上で動作し、HTMLやCSSと連携してユーザーの操作に応じてインタラクティブに機能します。例えば、メニューの表示やアニメーションの制御などに使われます。

一方、Javaはオブジェクト指向の汎用プログラミング言語(※7)で、業務システムやアプリケーションの開発に広く使用されています。オブジェクト指向とは、プログラムを部品(オブジェクト)の組み合わせとして設計・開発する方法論のことです。大規模なシステム開発に向いており、銀行のシステムやAndroidアプリの開発にも用いられています。

JavaScriptという名称は、実はJavaの人気にあやかって付けられました。JavaScriptが開発された1995年当時、Javaは新しい革新的な言語として注目を集めていました。

その際、JavaScriptの開発元であるNetscape社(当時のブラウザ開発会社)は、この人気に便乗しようと考えたのです。当初は「LiveScript」という名前でしたが、Javaの開発元であるSun Microsystems社(現Oracle社)とのライセンス契約を結び、「JavaScript」という名称を採用しました。

このような経緯があるため、JavaScriptとJavaの名前は似ていますが、実際の機能や使用目的は異なります。混同しないようにしましょう。

関連記事:「【入門】Javaとは?特徴やメリット、需要などを初心者向けに解説

※7:さまざまな種類のソフトウェアやアプリケーションを開発するのに使える柔軟性の高いプログラミング言語

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JavaScriptでできること

JavaScriptは、Webページにインタラクティブな機能を追加するためのスクリプト言語で、さまざまな用途で利用されています。初心者でも理解しやすいシンプルなコードで複雑な動作を実装できることから、Web開発において非常に重要な役割を果たしています。

ここでは、JavaScriptで具体的にどのようなものが作れるのかについて解説します。

ポップアップウィンドウの表示

JavaScriptを使うことで、ユーザーがページを開いたときやボタンをクリックしたときにポップアップウィンドウ(画面上で自動的に表示される小さな別ウィンドウ)を表示できます。例えば、ページ上のボタンをクリックした際に、注意事項や追加の情報を表示するウィンドウが開くのは、この技術によるものです。

ポップアップウィンドウは、アラート(重要なお知らせや警告)や確認メッセージを表示する際に便利で、ユーザーのアクションを促すための手法としてよく利用されています。

計算機機能の作成

JavaScriptを使えば、シンプルな計算機も作成できます。ユーザーが入力した数字を元に、足し算、引き算、掛け算、割り算などの計算を瞬時に行い、結果を表示します。

こうした計算機能は、自動計算や動的なコンテンツの作成に活用されます。例えば、以下のような場面で役立ちます。

・Webページ上でリアルタイムに計算結果を表示させたい場合
例:住宅ローンの返済額をシミュレーションする

・ショッピングサイトでの価格計算機能
例:商品の数量変更に応じて、合計金額を即座に更新する

・フォームでの入力値の検証
例:ユーザーが入力した数値が正しい範囲内かどうかを確認する

チャットボットの作成

JavaScriptを使って、チャットボットを作成することも可能です。チャットボットとは、ユーザーとの会話を自動で行うプログラムのことです。身近な例として、Webサイトの訪問者からの質問に自動で応答するチャットボットがあげられます。

簡単なチャットボットの場合、特定のキーワードに対して事前に設定された応答を返す仕組みを作成できます。例えば、ユーザーが「営業時間」と入力したら、「平日9時から17時まで営業しています」といった応答を自動で返すようなプログラムです。

より高度なチャットボットを作るには、JavaScriptとサーバーサイドの技術を組み合わせます。これにより、下記のような機能を持つチャットボットを作成できます。

・ユーザーの入力をより柔軟に解析し、適切な応答を生成する
・過去の会話履歴を記憶し、文脈に応じた返答をする
・外部のデータベースやAPIと連携して、リアルタイムの情報を提供する

このような高度な対話型チャットボットは、企業の顧客対応やサポートシステムとして活用される事例が増えています。例えば、オンラインショップの問い合わせ対応や、ITヘルプデスクでの初期対応などに利用されています。

Chrome・Firefoxにおける拡張機能の作成

JavaScriptを使って、Google ChromeやFirefoxといったブラウザの拡張機能を作成することも可能です。ブラウザ拡張機能とは、Webブラウザの機能を追加したり、カスタマイズしたりするためのプログラムです。例えば、特定のWebページに自動的にテーマを適用する機能や、ページ内の特定の要素を変更する機能などがあげられます。

JavaScriptを使えば、ユーザーのニーズに合わせたカスタム拡張機能を作成でき、ブラウザの利便性を向上させることが可能です。

JavaScriptの基礎文法

JavaScriptを学ぶ際には、基本的な文法を理解することが大切です。

まず押さえるべき基礎文法は下記の通りです。

・出力
出力とは、プログラムが実行された結果を画面に表示することを指します。例えば、`console.log()`を使ってテキストや数値を出力できます。これは、プログラムの動作を確認したり、ユーザーに情報を伝えたりするのに役立ちます。

・コメントアウト
プログラムの一部を一時的に無効にするためのもので、コードの説明や後で使用する予定のコードに使います。JavaScriptでは、`//`を使って1行コメントを、`/* */`を使って複数行コメントを作成できます。

・変数
変数は、数値や文字を一時的に保存するための箱のようなものです。`let`や`const`を使って変数を宣言します。

例えば、`let age = 25;`とすると、`age`という名前の変数に25という値を保存できます。

・条件分岐
特定の条件が満たされた場合に実行する処理を指定する機能です。`if`文を使って、条件に応じて処理を分岐させることができます。

例えば、年齢が18歳以上かどうか確認する際は、下記のように記述します。

if (age >= 18) {
console.log(“成人です”);
} else {
console.log(“未成年です”);
}

これらの基本的な概念を理解し、実際にコードを書いて試してみることで、JavaScriptの基礎を身に付けられます。プログラミングは実践を通じて学ぶことが重要なので、少しずつ複雑なプログラムに挑戦していくことをおすすめします。

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まとめ

JavaScriptは、Web開発において重要なスクリプト言語であり、フロントエンドからサーバーサイドまで幅広く利用されています。JavaScriptを効率良く学ぶためには、プログラミングスクールの利用が有効です。初心者の方も、まずは基礎をしっかり学び、実際の開発に役立つスキルを身につけていきましょう。