現代のデジタル社会において、Web(ウェブ)制作のスキルは、ますます重要性を増しています。フリーランスとして参入するWeb制作者が増え、競争が激化する中で技術力を示すことは、キャリアアップや就職活動で大きなアドバンテージとなります。
そこでおすすめなのが、Web制作に関連する資格です。資格を取得することで、スキルの証明となり、専門知識を有していることをアピールできます。
今回は、初心者がWeb制作のクリエイターとして活動する上で役立つ主な資格を8つ紹介します。資格の内容や取得のメリットについて解説するので、自分に適した資格を見つけ、キャリアの可能性を広げていきましょう。
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Web制作に役立つ資格一覧
Web制作のスキルを証明するのに資格の有無はとても重要です。また、資格試験の勉強はそのままスキルとして身に付くため、効率的です。
さらに、資格取得は専門的なスキルを証明し、就職やキャリアアップに有利になります。下記に、Web制作に関連する主要な資格を紹介します。
・ITパスポート
・ウェブデザイン技能検定【国家資格】
・Webクリエイター能力認定試験
・HTML5プロフェッショナル認定試験
・アドビ認定プロフェッショナル
・Photoshop(R)クリエイター能力試験
・Illustrator(R)クリエイター能力認定試験
・色彩検定
それぞれの資格について、詳しく紹介します。
ITパスポート【国家資格】
ITパスポートは、情報処理技術者試験のひとつであり、ITに関する基礎的な知識を証明する国家資格です。試験では、ITの基本的な知識、例えばハードウェアやソフトウェア、ネットワーク、セキュリティに関する内容が出題されます。
IT初心者やこれからIT業界に進みたいと考えている方にとって、この資格は基礎知識の証明として非常に有効です。また、ITパスポートは、他の情報処理資格へのステップアップにもつながるため、ITに関するキャリア形成の第一歩としておすすめです。さらに、ビジネスにおけるITの活用や管理職へのステップアップにも役立ち、幅広いキャリア選択肢を得られます。
受験料 | ¥7,500 |
試験日程 | 通年開催、試験会場ごとに試験日時が決まっている |
合格率 | 50%前後 |
ウェブデザイン技能検定【国家資格】
ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が認定する国家資格です。この資格は、Webデザインに必要なスキルをもつことを証明するもので、デザインやコーディング、そしてインターネットに関する知識が問われます。
試験は1級から3級まであり、それぞれ学科試験と実技試験が行われます。
・3級:基礎的なインターネットとWebデザインの知識と技術が問われます。受験資格はなく、誰でも受けられる合格率の高い試験です。
・2級:Adobe PhotoshopやAdobe Dreamweaverを使用しての画像加工技術が必要となります。受験資格は3級に合格している、大学を卒業している、2年以上の実務経験などいずれかを満たしている必要があります。
・1級:Webサイトの設計やWebサイトの構築、プログラミング技術などが問われます。受験資格は実務経験が必要となり、合格率も10%~20%と難易度が高い試験です。
就職やキャリアアップにおいて有利になるのは2級からといわれています。まずは3級、2級の取得を目指しましょう。
受験料 | 1級
・学科:¥8,000 ・実技:¥25,000 2級 ・学科:¥7,000 ・実技:¥16,000 3級 ・学科:¥6,000 ・実技:¥8,000 (23歳未満の在職者の場合は¥4,000) |
試験日程 | 2級・3級試験は年に4回、1級試験は年に1回開催 |
合格率 | 1級:10-20%
2級:30-40% 3級:60-70% |
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験とは、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が認定する試験です。この試験では、Webサイト制作に必要なデザイン能力とコーディング能力が測定されます。試験はスタンダードとエキスパートの2レベルに分かれており、両方ともに誰でも受験可能です。
・スタンダード:基本的なHTML/CSSのコーディング技術が問われます。
・エキスパート:より高度なデザインやJavaScriptの使用が問われます。
エキスパートでも合格率は90%以上と難易度は基本レベルではありますが、初心者や未経験者にとってはWeb制作スキルを証明できる資格です。特に、フリーランスや在宅勤務を目指す方にもこの資格は役立つでしょう。
受験料 | ・エキスパート:¥7,700
・スタンダード:¥6,100 |
試験日程 | 1月下旬、7月下旬の年2回 |
合格率 | 87.4%(2023年度) |
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格とは、特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが認定する資格です。HTML5とCSS3の基礎知識やJavaScriptなどのWeb技術に関する知識について出題されます。また、試験はレベル1とレベル2の2段階で構成されています。
認定試験レベル1:HTML5を使用したWebコンテンツを制作する技術力のほかにAPIの基礎知識が求められます。
認定試験レベル2:JavaScriptを使用したWebコンテンツ制作スキルが必要です。受験資格はレベル1に合格していなければなりません。
APIとは「Application Programming Interface」の略であり、アプリやソフト同士を連携し利用できるようにするツールです。APIの知識があれば汎用性の高いWeb制作ができるため、レベル2の資格があれば転職者にとっても有利です。初心者や未経験者ならレベル1の資格でも十分アピールできるでしょう。
受験料 | ¥16,500 |
試験日程 | 自由に選択可能 |
合格率 | 80%前後 |
アドビ認定プロフェッショナル
アドビ認定プロフェッショナル資格は、Adobe社が公認する国際的な認定資格で、PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品に関する基礎的な利用スキルを証明します。
試験は、PhotoshopやIllustratorのツール操作や、ラフの絵をきれいに描くなど作品の制作能力が評価されます。特に、広告業界やデザイン業界でのスキルを証明する際に有効であり、クリエイティブ分野での就職活動やキャリアアップに役立ちます。また、国際的な認知度が高いため、海外でのキャリアを考えている方にも有益な資格です。
ただし、ソフトのバージョンを選んでの試験のため、資格は3年間で失効してしまいます。取得から3年後に再度受験する必要があるため注意しておきましょう。
受験料 | ・一般:¥10,780
・学割:¥8,580円 |
試験日程 | 毎月複数回、開催 |
合格率 | 非公開 |
Photoshop(R)クリエイター能力試験
Photoshop(R)クリエイター能力試験とは、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催している認定試験です。この試験では、Photoshopを使用した画像編集のスキルが評価されます。
試験はエキスパートとスタンダードの2レベルで行われますが、内容はエキスパートの方が求められる知識が多い程度で、スタンダードと重複しています。どちらも、ひとつの作品を作る実践的な能力が求められるため、Webデザインにおける画像の作成・加工スキルの証明として有効な資格です。
受験料 | ・エキスパート:¥8,800
・スタンダード:¥7,800 |
試験日程 | ・随時試験:会場により受験可能日が異なる
・公開試験:年2回開催 |
合格率 | 65.0% |
Illustrator(R)クリエイター能力認定試験
Illustrator(R)クリエイター能力認定試験とは、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が実施している認定試験で、Illustratorを用いたグラフィックコンテンツの制作スキルを測定します。Photoshop(R)クリエイター能力試験と同様に、スタンダードとエキスパートの2つのレベルがあります。
スタンダードでは基本的なツールの使用法や簡単なデザインが求められます。一方、エキスパートでは、カラーやDTP・Webデザインの基本知識の問題が追加され、実践的な能力が必要です。Webデザイナーなら、エキスパートの資格取得が望ましいでしょう。
受験料 | エキスパート:¥8,800
スタンダード:¥7,800 |
試験日程 | ・随時試験:会場により受験可能日が異なる
・公開試験:年2回開催 |
合格率 | 70.2%(2023年度) |
色彩検定
色彩検定は、文部科学省後援の公的資格で、デザインに欠かせない色の知識を身に付けられます。
3級:初心者向けの基礎的な試験内容です。「色彩心理」や「色彩調和」などの理解が求められます。
2級:3級の知識のほか「色名」「配色技能」などの知識が必要です。実務に十分活かせる内容が出題されます。
1級:「色彩と文化」「ユニバーサルデザイン」「環境色彩」「色彩とビジネス」などデザイナー業界でプロとして通用するレベルの知識が求められます。
Webデザイナーなら2級の取得を目指すと、ファッションやインテリア、マーケティングに関わるWeb制作において強力な武器となります。また、色彩の効果を活かしたデザインを提案できることで、顧客からの信頼も得やすくなるでしょう。
受験料 | 1級:¥15,000
2級:¥10,000 3級:¥7,000 UC級:¥6,000 |
試験日程 | 年2回、夏期と冬期で開催 |
合格率 | 1級:41.4%
2級:72.2% 3級:74.1% UC級:83.6% (2023年度) |
まとめ
Web制作に役立つ資格を8つ紹介しました。Web制作の初心者がスキルを証明し、キャリアアップにつなげるために資格の取得はとても効果的です。国家資格から民間の認定試験まで、幅広い選択肢があり、それぞれが特定の技術や知識を証明します。ひとつだけでなく、複数の資格に挑戦しても良いでしょう。自分の目指す分野に適した資格を選び、学習に取り組むことをおすすめします。
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