「クリエイティブな仕事ができる」「自由な働き方が実現しやすい」との理由で、Web系の職種の中でも人気のあるWebデザイナー。しかし、Webデザイナーの実態を知ろうとした際、「Webデザイナーになって後悔した…」といった声もよく見かけられます。
今回は、Webデザイナーの気になる実態について詳しく解説します。
忍者CODEマガジンは、未経験からでもプロのエンジニアを目指せるプログラミングスクール「忍者CODE」が運営しているプログラミング情報サイトです。
- プログラミングの効果的な学習方法
- プログラミング用語の解説
- エンジニアのキャリアに関する情報
など、プログラミングを始めたばかりの初学者に役立つ記事を幅広く公開しています！
Webデザイナーとしての就職・転職は「後悔する」といわれる原因と実態
ネットの口コミサイトなどを見てみると、Webデザイナーとして就職・転職すると「後悔する」という意見も散見されるようです。ここでは、なぜそのように言われているのか、6つの角度から理由を探ります。
残業が多く長時間労働になりやすい
Webデザイナーは残業が多いとよくいわれます。デザイン案作成や打ち合わせに多くの時間を取られ、特に駆け出しの時期は長時間労働になりがちな傾向にあるようです。
しかし、実際は企業やチームによって拘束時間は大きく左右されます。転職前に在職者の口コミなどをしっかりリサーチすることで、長時間労働のリスクはある程度回避できるかもしれません。
また、駆け出しの時期を経てスキルが磨かれ、作業工数を短縮できれば、少しずつ業務時間を減らしていくことも可能です。
仕事量の割に稼げない
求人情報サービスdodaの調査によると、Webデザイナーの平均年収は360万円程度です。これは、全職種の平均414万円及びクリエイティブ系職種の平均383万円と比較すると低収入と言えるでしょう。
しかし実際は、スキル次第で報酬を上げていくことは可能です。フリーランスになれば、自分のスキル次第で案件を受注できるため、平均以上の収入を目指せます。
出典：「日本のビジネスパーソンの平均年収は？ 平均年収ランキング（平均年収／生涯賃金）【最新版】」（PERSOL）
Webデザイナーの年収についは、下記の記事で詳しく紹介しています。
Web（ウェブ）デザイナーの年収ってどのくらい？高収入を目指せるポイントも紹介
クライアントに振り回される
一般的にWebデザイナーの仕事は、クライアントから請け負ったデザインを作成するのがメインです。そのため、修正依頼や短納期で苦しめられるというイメージを抱かれることが少なくありません。
クライアントは成果の出るサイトを求めているため、修正依頼が頻発するケースは起こりえます。ただし、自分のコミュニケーション能力やデザインスキル次第で、これらの問題を回避、または緩和できる場面もあります。
キャリアの選択肢が狭まる
Webデザイナーのキャリアとして、スペシャリストを目指すか、上流工程にあたるWebディレクターの2択のキャリアしか構築できないというイメージを持たれがちです。そのため、キャリアの選択肢が狭まるという考えを抱く方もいるようです。
しかし実際には、企画職やマーケティング職など幅広い職種へのキャリアアップが可能な職業です。そのため、キャリアの選択肢が狭まるとは限りません。
トレンドの変化が早く、勉強し続けなければならない
Web業界はトレンドの変化が激しいため、常に勉強しないといけないという意見も多くあるようです。新しい技術が絶え間なく生み出されるので、いつでもクライアントのニーズを満たせるよう、日々トレンドを押さえておく必要があります。
しかし、デザイン制作の基礎的な知識やスキルには普遍性があります。最初の学習段階でしっかり習得しておけば、継続的に仕事を行うことは十分に可能です。
AIに仕事を奪われる
近年、ChatGPTなどの生成AIが急激に台頭してきました。簡単な画像や動画であれば生成AIだけで作成できたり、コーディングも自動でできたりします。そのため、「Webデザイナーとしてスキルを磨いても将来的に仕事を奪われるのでは」という懸念を抱く方もいるようです。
しかし、生成AIはあくまで指示内容に対しての受動的な提案をするに過ぎないため、AI自らがWebデザインをするのは現時点で難しいといえます。
また、人間の感性に訴えかけるデザインはAIには不可能であり、Webデザイナーの仕事が完全に奪われることはないでしょう。
Webデザイナーとして就職・転職して後悔する人の特徴
Webデザイナーとして就職・転職しても、必ずしも全員が後悔をするわけではありません。
では実際、どのような人が後悔しやすいのでしょうか。例外はありますが、主に下記のような特徴のある人はWebデザイナーとして就職・転職すると後悔する傾向にあるようです。
・今すぐ給料を増やしたい人
Webデザイナーはスキルにより報酬が変わりやすい職種なため、スキルを磨く時間はどうしても必要になります。
・簡単になれると思っている人
Webデザインのスキルを習得するには一定以上の努力が必要です。努力をせずに習得できるものではありません。
・地道な作業が続けられない人
デザインは意外と地道な作業も発生しがちです。根気強く続けることが困難な人は、向いていないかもしれません。
・コミュニケーション力が低い人
Webデザイナーは、クライアントのニーズをヒアリングしてデザインに落とし込んでいくスキルが求められます。
・スキルを学ぶ姿勢がない人
Webデザイナーはスキルがものを言う職種です。学ぶ姿勢がないと、そもそもWebデザイナーとしてキャリアを築くことは難しいといえます。
後悔はないという声も多い！Webデザイナーの魅力・やりがい
ここまでWebデザイナーの仕事の懸念点や、向いていない人の特徴について紹介しました。しかし実際には、「Webデザイナーになり、後悔はない」という声も多くあります。ここでは、Webデザイナーの魅力・やりがいについて5つ紹介します。
作品が形に残る
Webデザイナーとして作成したWebサイトやアプリは、多くのユーザーの目に直接触れることになります。また、自分が作成したデザインが長期間にわたって形として残ることになります。
「自分が作成したものに触れて喜んでくれる人の姿を目の当たりにすることで、やりがいを感じやすい」という声も多くあるようです。
手に職をつけられる
Webデザインをはじめ、ディレクションやマーケティングのスキルを身に付けることは、会社や時代にとらわれず自分の力で生きていけるという安心感につながります。
Webデザイナーの中には、フリーランスとして活躍している人が多く、会社の方針に左右されず、自分で案件を選択し働きやすい環境で働いている人も多いようです。
働き方の制約が少ない
Webデザイナーの仕事は、基本的に期日までに納品できれば過程は問われないことが多いです。そのため、時間の自由度が高い傾向にあります。
リモートワークが可能だったり、働く時間を調整できたりと、伸び伸びと自分らしく働ける状況を作りやすい職種であるといえます。
クライアントの成果に貢献できる
紙媒体のデザインは、デザインを変えた後の消費者行動の変化などを厳密に計測する手段がないため、デザインの貢献度を数値化しにくいという側面があります。
一方、Webデザインは、ITツールを使った計測が容易なため「Webサイトのデザインを変えてから売上が1.5倍になった」などの効果がわかりやすく、クライアントから感謝されることもあるようです。
自分の貢献度を実感しつつ働けるので、やりがいや満足感も得やすいといえます。
新しい技術に触れられる
Web業界は技術の発展が目覚ましく、常に新しいトレンドが生まれてきます。そのため、新しい技術に触れる機会が多く、未知のことに挑戦するのが好きな人にとっては、技術の習得過程で好奇心が刺激され、面白さを感じやすいです。
まとめ
Webデザイナーは残業が多かったり、なかなか稼げなかったりなどの理由で、一部の人では「後悔した」という声も見られます。その一方で、手に職をつけられるので自由な働き方がしやすく、成果が目に見えやすいので、やりがいのある仕事といえます。
今からWebデザイナーを目指したいと考えている場合は、NINJA CODEのWebデザインコースがおすすめです。基礎知識から実践的な課題まで、プロフェッショナルになるためのスキルが未経験からでも習得可能です。
副業・案件獲得保証プランなら、実際の案件を想定したLPやロゴの制作課題に取り組めるため、現場で生きるスキルを効率良く学習できます。
受講前には経験豊富なメンターに1対1で相談できるので、スクールに通うにあたっての不安や悩みも解消できます。Webデザインについて学んでみたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、Webデザイナーのなり方については、下記の記事で紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。
2月№2「web デザイナー に なるには」
