Web(ウェブ)関連の仕事に就きたいと考えている方のなかには、「Webクリエイター」に興味を持っている方も多いでしょう。とはいえ、Webクリエイターがどのような仕事をするのか、具体的にイメージできていない方もいるかもしれません。
今回は、Webクリエイターとは何か、主な職種や必要な知識・スキルについて解説します。
Webクリエイターとは「Web関係の仕事をしている人」の総称
Webクリエイターとは、WebサイトやWebシステムなど、Webに関するコンテンツを制作する人たちの総称です。主な業務として、Webサイトの企画や制作、運用などがあげられます。
Webクリエイターは「Webデザイナー」「Webディレクター」など、さまざまな職種に分けられます。
今後、Webクリエイターとしてキャリアアップするのであれば、常に新しい技術を学び続けることが重要です。
Webクリエイターの職種一覧
Webクリエイターには複数の職種が含まれており、それぞれ仕事内容や求められるスキルが異なります。
ここでは、Webクリエイターに含まれる職種を5つ紹介します。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトの見た目を整える仕事です。Webページのレイアウトや配色、ロゴやバナー(画像)を制作します。
基本的なデザインの知識はもちろん、最新のトレンドを取り入れるとさらに活躍の場が広がります。全国の平均年収は509.3万円、東京都の平均年収は569.8万円です。
出典:厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」
Webデザイナーの仕事内容について詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
「Webデザイナーとは?仕事内容・スキル・年収を徹底解説!」
SE・プログラマー
SE(システムエンジニア)やプログラマーもWebクリエイターと呼ばれる職種のひとつです。
SEはWebシステム・Webアプリの設計書作成や、開発全体の管理を行います。システムの操作方法を運用担当者に教えたり、開発後のアフターケアをしたりするのもSEの仕事です。
一方、プログラマーは、SEが作った設計書をもとにシステムやアプリのプログラムを作成します。仕事をする上では、プログラミング言語の知識は必須です。
どちらも全国平均年収は557.6万円、東京都の平均年収は571.7万円です。
出典:厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」
システムエンジニアやプログラマーの仕事内容について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
「システムエンジニア(SE)の仕事内容|必要なスキルや向いている人」
「プログラマーの仕事内容や必要なスキル、年収について解説!」
Webディレクター・Webプロデューサー
Webディレクター・Webプロデューサーは、Webの企画立案や制作全体の指揮を執る仕事です。
Webプロデューサーは責任者としてクライアントとコミュニケーションをとったり、予算管理をしたりとプロジェクト全体を広い視点で支えます。
一方、WebディレクターはWebプロデューサーからの指示をもとに各職種に伝達し、進捗管理を行います。
Webディレクターの全国平均年収は551.4万円、東京都の平均年収は593.7万円です。
なお、WebプロデューサーはWebディレクターの上位職種にあたるため、未経験からすぐにWebプロデューサーになるのは困難といえます。ただし、Webディレクターに関しては、Web業界での実務経験が豊富な人や、Web業界以外の業界でプロジェクトリーダーやマネージャーとしての経験を積んだ人であれば、未経験からでも挑戦できる場合があります。
出典:厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」
UI/UXデザイナー
UI(ユーザーインターフェイス)とは、画面全体のレイアウトやデザイン、フォントなどWebサイト上でユーザーが目にするものを指します。UIデザイナーは、Webサイトの見た目を調整し、より快適に使用できるよう設計するのが仕事です。
一方、UX(ユーザーエクスペリエンス)は、ユーザーがWebサイトを通じて得られる体験を指します。例えば、ECサイトでは「欲しい商品がすぐに見つけられた」「商品をスムーズに購入できた」といった体験がUXに該当します。UXデザイナーの主な仕事は、ユーザーの体験を考慮したデザインを設計することです。
いずれもWeb画面の使いやすさを向上させることを目的としており、実務では「UI/UXデザイナー」という呼称で一括りにされることが多く見受けられます。
UI/UXデザイナーの全国平均年収は557.6万円、東京都の平均年収は571.7万円です。
出典:厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」
UI/UXについて詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてください。
Webクリエイターになるために必要な知識・スキル
これからWebクリエイターを目指す場合、どんな知識やスキルが必要なのでしょうか。ここでは、Webクリエイターになるために学んでおきたい知識とスキルを5つご紹介します。
コミュニケーションスキル
Webクリエイターとして働くためには、クライアントや各職種の担当者とのコミュニケーションが欠かせません。対面だけでなく、メールやチャット、オンライン会議でのコミュニケーションなど、どの方法でも円滑にやり取りできる力が必要です。
特にWebディレクター・Webプロデューサーは「指示出しや相談」が主な業務となるため、相手に確実に意図が伝わるコミュニケーションが求められています。
Webデザインのスキル
Webクリエイターは、基本的なWebデザインの知識とスキルを身に付けておく必要があります。なかでもデザインを担当するWebデザイナーは、文字の大きさやフォント、サイト全体の配色、写真やバナーの配置など、総合的なデザインスキルが不可欠です。
また、HTML(文字や表、画像などを正しく配置するための言語)や、CSS(Webサイトの見た目を整える言語)を扱えるとよりデザインの幅が広がります。Webデザイナーを目指す方は、これらの技術も合わせて学ぶようにしましょう。
プログラミングスキル
SEやプログラマーは、Webデザイナーが作ったデザインをもとに、プログラミング言語を使ってシステムを作成します。プログラミング言語とは、Webサイトやシステムを形にするためにコンピューターに指示を出すための言語です。
SEやプログラマーを目指す場合、プログラミング言語を扱うスキルが必須です。プログラミング言語にはさまざまな種類があるため、まずは初心者向けの言語から学ぶことをおすすめします。
プログラミングの種類については、下記の記事で詳しく解説しています。
「【初心者必見】おすすめのプログラミング言語10選!選び方も紹介」
CMSを扱うスキル
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、プログラミングの専門的な知識がなくても、Webサイトの内容(コンテンツ)を簡単に作成・編集・管理できるシステムのことです。
CMSを導入している企業は多いため、管理画面の見方や保存・編集などの基本的な操作スキルは身に付けておく必要があります。
代表的なCMSのひとつであるWordPressの機能やメリットについては、下記の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
「WordPressとは?基本機能やメリット、できることを解説」
マーケティングのスキル
Webクリエイターには、デザインやプログラミングといった実践的なスキルだけではなくマーケティングのスキルも必要です。
クライアントの要望に応えるためには、市場調査やデータ分析が欠かせません。ツールを活用して常にデータをチェックするのはもちろん、「どうすればより良くなるのか」「どうしたら目標を達成するか」を考える力も求められます。
丁寧な調査・分析の上で改善を重ねれば、クライアントの売り上げアップや知名度アップを達成できる可能性が高まります。
まとめ
Webクリエイターは、Webに関わる仕事をしている人の総称です。Webデザイナーやプログラマー、Webディレクターなどさまざまな職種が含まれます。どの職種もクライアントの要望を叶えるためにそれぞれ制作業務や指示出し、進捗管理などを行っています。
Webクリエイターになるためには、Webデザインやプログラミングなど専門的な知識やスキルが必要です。現在Webに関わる仕事をしていない場合は、「自分にできるのか」「スキルを身に付けるにはどうしたらいい?」と不安に思ってしまうかもしれません。
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