育休中におすすめの副業は?育児休業給付金のもらい方や注意点も解説

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育児休業中、スキマ時間を利用して副業で収入を得たいと考えている方もいるのではないでしょうか。育児休暇中に副業しても大丈夫なのかなど、確かに注意しなければならないポイントはあります。

今回は、育児休業給付金を受け取りながら副業で収入を得る方法、おすすめの副業の種類、そして副業をする際の注意点について解説します。育児休暇中でも、自分のスキルや時間を有効に使って、収入を増せる方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

育休中に副業はできるのか?

育児休業中に副業で収入を得ることは、法律的には問題ありません。しかし、実際に副業を始める前には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

第一に、自分が勤める会社の就業規則を確認し、育休中の副業が許可されているかをチェックすることが必須です。会社によっては副業を禁止している場合もあるため、事前に確認しておくことでトラブルを避けられます。

また、副業をすることで発生する社会保険料や税金に関する知識も必要になります。副業による収入を得た場合、その収入に応じて税金が発生する可能性があり、社会保険料の計算にも影響を及ぼすことがあります。副業による収入が育児休業給付金の受給資格に影響を与えないようにするためにも、これらの点を事前にしっかりと理解しておくことが大切です。

育休中にできるおすすめの副業

ここでは、育休中でも挑戦しやすい副業について紹介します。

アンケートモニター

育休中におすすめの副業のひとつとして「アンケートモニター」があげられます。この副業は、PCやスマートフォンを使用して、自宅や外出先、育児の合間など、好きな時間と場所でできるため、育児中の方にとって非常に取り組みやすいのが特徴です。

アンケートモニターの仕事内容は、企業や研究機関が実施するWeb(ウェブ)アンケートに回答することで、1件あたり数円から数十円の報酬が得られます。

データ入力・テープ起こし

育休中に取り組むことができる副業として、「データ入力・テープ起こし」があります。この種の仕事は、特別なスキルや経験を必要とせず、誰でも始めることができるため、非常に人気があります。

データ入力は、指定された情報をコンピューターシステムに入力する作業であり、テープ起こしは、音声ファイルを文字に転写する作業です。どちらも自宅でPCを使って作業を行うことができるため、育児の合間や子どもが寝ている時間などを利用して取り組むことが可能ですが、単価は比較的低めです。

ライティング

育休中に自宅で取り組める副業のひとつとして、「ライティング」があります。特に、Webサイトのコンテンツライターとして活動することは、育児の合間に柔軟に作業を進めることができるため、育児休業中の方にとって理想的な副業の選択肢のひとつです。

ライティングの仕事は、記事作成やブログ投稿、商品説明文の作成など、多岐にわたります。初めは単価が低めであることが多いですが、実績を積むことで徐々に収入を増やすことが可能です。

イラスト・デザイン

育休中に副業を考えている方にとって、イラストやデザインの仕事は魅力的な選択肢のひとつです。この分野では、Webコンテンツ用のイラスト制作、雑誌の挿絵、結婚式のウェルカムボードのデザイン、さらにはグッズやロゴのデザインなど、幅広い仕事があります。

イラストやデザインの仕事は、クリエイティブな才能を活かせるだけでなく、育児の合間に柔軟に作業時間を設定できるため、育休中の方にとって理想的な副業といえます。

フリマアプリ

育休中におすすめの副業として、「フリマアプリ」の利用があげられます。自宅に眠っている不用品や、趣味で作ったハンドメイド品をオンラインで販売することで、手軽に副収入を得ることが可能です。

フリマアプリは、商品の出品から販売、発送までのプロセスがシンプルで、育児の合間にも取り組みやすいのが魅力です。また、不用品を売ることで家の中もすっきりし、新たな趣味の発見やスキルアップにもつながります。

カスタマーサポート業務

育休中に自宅で取り組むことができる副業のひとつとして、「カスタマーサポート業務」があります。この仕事は、電話やメール、チャットなどの通信ツールを使用して、顧客からの問い合わせに対応し、さまざまな問題や要望を解決することが主な業務内容です。

在宅勤務が可能なため、育児の合間や子どもが寝ている時間などを利用して、柔軟に働くことができます。

アフィリエイト

育休中に自宅で取り組める副業として、「アフィリエイト」がおすすめです。自分のブログやウェブサイトを立ち上げ、アフィリエイト広告を掲載することで、商品やサービスの紹介を通じて収入を得ることができます。

特に、出産や子育てに関する話題は多くの読者の関心を集めやすく、人気の高いコンテンツとなり得ます。

ウェブ開発・プログラミング

育休中に挑戦できる副業のひとつとして、「ウェブ開発・プログラミング」があります。Webアプリケーションの開発や、さまざまなシステム・サービスのプログラミングを行う仕事です。

専門スキルを要する仕事ですが、在宅で自分のペースで作業を進められるため、育児との両立がしやすいメリットがあります。

育休中に取得できる育児休業給付金の支給条件について

育児休業給付金を受け取るための基本的な前提は収入を得ていないことです。しかし、特定の条件を満たす場合は、収入を得ながらでも育児休業給付金を受け取ることが可能です。

ここでは、支給の具体的な条件を解説します。

条件【1】就労日数が10日以内であること

育児休業給付金を受け取るための重要な条件のひとつに、「ひと月の就労日数が10日以内であること」があります。この規定は、育児休業を取得している期間において、育児に専念することを目的として設けられています。

具体的には、ひと月の就労日数が10日を超える場合、または勤務時間が80時間を超える場合には、育児休業としての条件を満たさないと見なされ、育児休業給付金の支給対象外となります。

このため、育休中に副業を検討している場合は、就労日数や勤務時間に注意を払い、規定を超えないようにする必要があります。副業を行う際には、自身の就労状況を正確に把握し、育児休業給付金の支給条件を守ることが重要です。

条件【2】育休開始以前の賃金の80%未満であること

育児休業給付金の支給条件のひとつに、「育休開始以前の賃金の80%未満であること」という重要なルールがあります。この条件は、育児休業中に副業などで収入を得た場合に適用され、育休開始前の賃金を基準に給付金が計算されます。具体的には、育児休業給付金と副業などからの収入の合計額が、育休開始前の賃金の80%を超えないようにする必要があります。

育休中に副業を行う場合は、この80%のルールを意識し、収入が育休開始前の賃金の80%を超えないように注意が必要です。副業による収入がこの基準を超えると、給付金の支給額が減額される可能性があるため、副業を始める前には、しっかりと計画を立てることが大切です。

副業しながら育児休業給付金をもらう方法

育児休業給付金を受け取りながら副業を行う方法には、いくつかのポイントがあります。まず、別の会社で働く場合、賃金の額を調整する必要はありませんが、育児休業給付金の支給条件として設けられている就労日数の規定を超えないよう注意が必要です。

一方で、個人で稼ぐタイプの副業、例えばフリーランスでの業務やオンラインでの小規模ビジネスなどでは、就労時間や賃金の概念が適用されないため、育児休業給付金を受け取ることが可能です。この場合、育児休業給付金の支給条件に影響を与えずに副収入を得られます。

育児休業中に副業を考えている場合は、これらのポイントを踏まえ、自身の状況に合った副業を選択し、計画的に取り組むことが大切です。また、副業を始める前には、勤務先の就業規則や育児休業給付金の詳細な支給条件を確認し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることをおすすめします。

育休中の副業に関するよくある質問

ここまで育児休業給付金を受け取りながら副業で収入を得る方法、おすすめの副業の種類、そして副業をする際の注意点について解説してきましたが、それでも育休中の副業に関してよく分からない点があるかと思います。ここでは、育休中の副業に関してよくある質問と回答を紹介しながら深掘りしていきます。

Q.育休中に副業すると社会保険料はどうなるの?

育児休業中に副業をすると、社会保険料(健康保険・厚生年金保険)に関して疑問を持つ方が多いですが、この点については明確なルールがあります。

育児休業を認めている会社に所属している場合、副業をしていても社会保険料の支払いは継続して免除されることが一般的です。これは、育児休業中は正規の勤務をしていないとみなされるため、社会保険料の免除措置が適用されるためです。

Q.育休中に副業すると会社にばれる?

育児休業中に副業をして、その収入が会社に知られるかどうかは、多くの人が気になるポイントです。副業による収入がある場合、その収入に対する住民税が発生しますが、この住民税の徴収方法によって会社に副業が知られるかどうかが変わってきます。

副業していることを会社に知られたくない場合は、確定申告を行う際に住民税の徴収方法として「普通徴収」を選択することが重要です。「普通徴収」を選択すると、住民税が直接本人に請求され、会社を通じて徴収される「特別徴収」とは異なり、会社に副業の収入が知られることはありません。

Q.育休中の副業も確定申告が必要?

育児休業中に副業を行った場合、その副業による所得が確定申告の必要なものかどうかは、所得の金額によって異なります。具体的には、副業による所得が年間48万円以上の場合、確定申告が必要となります。これは、一般的なサラリーマンや公務員などの給与所得者が副業で得た収入に対して適用されるルールです。

一方で、副業の所得が20万円以下である場合は、確定申告の必要がありません。この20万円以下という基準は、副業による収入が比較的少額である場合に、確定申告の手続きを簡略化するための措置です。ただし、副業による収入がある場合でも、育児休業給付金の受給資格に影響を与えないよう、収入の額には注意が必要です。

まとめ

今回は、育児休業給付金を受け取りながら副業で収入を得る方法、おすすめの副業の種類、そして副業をする際の注意点について解説しました。

育休中に挑戦しやすい副業は、場所や時間の縛られづらいインターネット上で行えるものが主流です。育休中に副業をする際は、育児休業給付金の支給条件や社会保険料、税金の扱いに注意し、会社の就業規則を確認することが重要になります。

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