Web(ウェブ)サイト制作をする際は、CSSやHTMLなどの言語を習得することが欠かせません。これらのスキルを身に付けるのであれば、資格取得が役立ちます。特に、初めてエンジニアを目指す方にとっては、資格を取得することで、就職・転職時にアピールしやすくなります。
今回は、CSSやHTMLの学習に役立つ資格について詳しく解説します。
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CSS/HTMLを学ぶ人向けの資格3選
エンジニアを目指す際、CSSやHTMLの資格取得は必須ではありません。ただし、資格を取得することで、これらの基本的なスキルを持っていることの証明になります。未経験者がスキルを証明する際には、資格を持っていると信頼度が高まり、学習のモチベーションにもつながるでしょう。
ここでは、CSS/HTMLに関連するおすすめの資格を3つ紹介します。
1.Webクリエイター能力認定試験【難易度:★★☆☆】
Webクリエイター能力認定試験は、Web制作の基礎スキルを確認するための民間資格です。この資格では、主にCSSとHTMLを使ってWebページのデザインやコーディングを行う力が求められます。受験者は、実際にWebページを作成する実務スキルが試されます。
試験には「スタンダード」と「エキスパート」の2つのレベルがあり、初心者はまずスタンダードレベルから挑戦するとよいでしょう。スタンダードでは、HTMLとCSSの基本的な構文や使い方を理解しているかどうかが問われます。エキスパートレベルでは、より高度なレイアウトやWebページの設計が試験範囲となります。
この資格は、就職活動でWeb制作の基礎知識を証明するものとして評価されやすいため、IT業界でのキャリアを目指している人にはおすすめです。
資格名 | 試験範囲 | 試験日 | 受験料(税込) |
Webクリエイター能力認定試験 | HTMLとCSSの基本構文、Webページのデザイン・コーディング | 年2回 | スタンダード:6,100円
エキスパート::7,700円 |
2.ウェブデザイン技能検定【難易度:★★★☆】
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインに関する知識や技術を証明する国家資格です。1級から3級までのレベルがあり、特に未経験者はまず3級を目指すことをおすすめします。3級では、CSSとHTMLを使った基礎的なWebデザインの知識が問われ、デザインだけでなく、コンテンツの配置や色彩設計など、サイト全体の構造についても理解が求められます。
2級以上になると、より実践的なスキルが求められます。Web制作に関する基礎的な技術だけでなく、デザイン全般の知識も習得できるため、未経験者にとってキャリアの幅を広げる一助となる資格です。
資格名 | 試験範囲 | 試験日 | 受験料(税抜) |
ウェブデザイン技能検定 | CSSとHTMLを用いた基礎的なWebデザイン、サイトの構造、色彩設計 | 年4回 | 3級:学科6,000円、実技8,000円(※23歳未満の在職者は4,000円、23未満の在職者以外は6,000円)
2級:学科7,000円、実技16,000円 1級:学科8,000円、実技25,000円(ペーパー実技含む) |
3.HTML5プロフェッショナル認定試験【難易度:★★★☆】
HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5を中心としたWeb技術を理解していることを証明する民間資格です。CSSの基礎も試験範囲に含まれており、HTMLとCSSの両方を効率的に学ぶことができます。HTMLはWebページの構造を作り、CSSはページのデザイン(文字の色やサイズなど)を指定するため、この2つの技術はセットで覚える必要があります。
HTML5プロフェッショナル認定試験は、レベル1とレベル2に分かれており、初心者はまずレベル1を目指しましょう。この試験では、基本的なHTMLタグの使い方やCSSのスタイル指定、レスポンシブデザイン(スマホやタブレットで見やすいデザイン)の知識も問われます。
この資格を取得することで、Webサイト制作に必要な知識を総合的に身に付けることができ、IT業界でのキャリア形成に役立ちます。
資格名 | 試験範囲 | 試験日 | 受験料(税込) |
HTML5プロフェッショナル認定試験 | HTML5、CSS、レスポンシブデザイン、基本的なWeb技術全般 | 随時開催 | 16,500円 |
CSS/HTMLの資格を活かせる仕事
CSSやHTMLの資格を取得すると、それを活かしてさまざまな仕事に就くことが可能です。ここでは、特に未経験者が目指しやすい2つの職業を紹介します。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザインや制作を担当する仕事です。Webページの見た目や使いやすさを考慮しながら、色やレイアウトを決め、サイト全体のデザインを構築します。この過程では、HTMLでWebページの構造を作り、CSSでその見た目を整えるスキルが重要になります。
未経験からスタートしても、CSS/HTMLの基礎をしっかり身に付ければ、Webデザイナーとしてのキャリアを築くことができます。年収は300万円程度から始まり、スキルや経験が増えるにつれて、1,000万円以上の収入を得る可能性もあります。
具体的な仕事内容については、下記の記事で紹介しています。
関連記事:「Webデザイナーの仕事内容とは?年収や将来性なども含めて解説」
マークアップエンジニア
マークアップエンジニアは、デザイナーが作成したデザインを、実際のWebサイトとして形にする仕事です。デザインデータを元に、HTMLとCSSを使ってWebページをコーディングします。そのため、CSS/HTMLの知識が欠かせません。
特に、正確で効率的なコーディング技術が求められるため、細かい作業に集中できる人に向いています。年収は400万円前後から始まり、経験を積むことでさらに高収入を目指せます。
具体的な収入については、下記の記事で紹介しています。
関連記事:「マークアップエンジニアの平均年収は?将来性や年収アップの方法」
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IT業界で資格以上に重視される3つの要素
IT業界で働く上で、資格は一定の知識を証明する手段のひとつですが、必ずしも就職や転職に直結するものではありません。実際、IT業界では資格以上に重視される要素がいくつかあります。
ここでは、未経験者が知っておくべき、資格以外で評価されやすい3つの重要なポイントについて解説します。
実務能力
IT業界では、資格がない場合でも、実務能力があれば仕事を獲得することが可能です。特に、Webデザインや開発の現場では、即戦力となるスキルが求められることが多く、人手不足の状況もあり、実務経験を重視されることが一般的です。
例えば、HTMLやCSSを使ったWebページの作成スキルや、簡単なアプリケーション開発経験などがあれば、採用担当者は実務に活かせるスキルがあると判断します。未経験者でも、独学で小さなプロジェクトを実行し、その結果をまとめておくことで、自身の能力をアピールできる場が増えます。
ポートフォリオ
IT業界では、資格よりもむしろポートフォリオの内容が重視されます。ポートフォリオとは、自分のスキルや経験、実績をまとめた作品集のことです。特にWebデザインやフロントエンド(※1)開発を目指す場合、自分がどのようなWebサイトやページを作成できるのかを具体的に見せることが重要です。
例えば、HTMLやCSSを使ったシンプルなサイトをいくつか作り、それをポートフォリオとしてまとめておくことで、面接時に強い武器になります。また、デザインだけでなく、ページの構造やユーザーの使いやすさも評価されるので、実際に使ってもらえるような作品を作成することを目指しましょう。
※1:ユーザーが直接触れるWebサイトの部分のこと。画面のデザインやボタンの配置、入力フォームなどが含まれる。
コミュニケーション能力
Web開発やデザインの現場では、チームでの作業やクライアントとのやり取りが非常に重要です。特にHTMLやCSSを使う仕事では、デザインの意図やクライアントの要求を正確に把握し、それを具現化することが求められます。
例えば、デザイナーやエンジニアと協力してプロジェクトを進める際には、お互いの考えをスムーズに共有できることが必要です。また、クライアントの要望を聞き出し、その期待に応えるための提案力も評価の対象となります。そのため、実際のスキルとあわせて、コミュニケーション能力が評価される場面が多いのです。
まとめ
CSSやHTMLは初心者にとって学びやすい技術であり、習得することで簡単なWebページを制作できます。
基本的な仕組みを理解すれば、初心者でも1か月程度で基礎を身に付けられます。そのため、未経験からでも資格取得に挑戦することが十分可能です。
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