SQLはデータベースの操作や管理に必要なスキルで、プログラミング初心者でも比較的学びやすいとされています。基本的な構文はシンプルなため、習得は難しくはありません。しかし、複雑な操作や高度なクエリ(データの問い合わせを文字で表現したもの)作成の技術を習得するには、それなりの時間と努力が必要です。
データベースの構造を深く理解し、実務で活用できるようになるために、自分に合った学習方法を見つけることが大切です。そこで今回は、SQLの難易度と初心者におすすめの学習方法について詳しく解説します。
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プログラミング初心者にとってSQLは難しい?
SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するためのプログラミング言語です。データの登録、更新、削除、検索などの操作が可能で、シンプルな構文を持っているため、プログラミング初心者にも比較的学びやすいとされています。基本的なSQL文は1行で完結することが多く、簡単なクエリを書くことはそれほど難しくありません。
ただし、SQLを使って複雑なデータ操作や条件分岐(IF文)、繰り返し処理(For文)、変数の使用などは、学習の難易度が上がります。これらの高度な操作を行うためにはデータベースの構造や論理を深く理解する必要があるため、より長い時間と努力が必要です。
基本的な構文を理解して書けるようになるまででも、20〜30時間程度の学習時間がかかります。
SQLの具体的な習得難易度
SQLは他のプログラミング言語と比較すると、習得難易度はそれほど高くないとされています。ここでは、SQLの難易度について、他のプログラミング言語と比較するとともに、資格試験の難易度も踏まえて解説します。
SQLを含むプログラミング言語の難易度
SQLは、厳密にはプログラミング言語ではなく、データベースを操作するための言語です。しかし、学習の難易度を他のプログラミング言語と比較して考えることは有益です。主要なプログラミング言語とSQLの難易度を下記で比較しました。
難易度の指標は、プログラムの構築やデータ操作の複雑さ、学習にかかる時間、利用される頻度などです。
難易度 | 言語 |
★★★★★ | C、C++ |
★★★★☆ | Java、C# |
★★★☆☆ | Ruby、PHP、Python、SQL |
★★☆☆☆ | JavaScript、VBA |
★☆☆☆☆ | HTML、CSS |
このように、SQLの難易度は中程度とされており、他の主要なプログラミング言語よりも比較的学びやすいとされています。SQLはデータベースの操作やデータ分析に特化しているため、論理的な思考ができる人は習得しやすいでしょう。
SQL資格の難易度
SQLの知識を証明するための資格は複数あります。これらの資格はSQLのスキルの証明になるため、キャリアアップに役立ちます。ここでは主要なSQL関連資格とその難易度について解説します。
Oracle Master
Oracle Masterは、Oracle Databaseの運用管理やSQLのスキルを問う資格です。SQLの基本から応用までの知識と、データベースの構築や運用管理の知識が求められます。
試験内容:Oracle Databaseの設定・管理、SQLの高度なクエリ作成など
難易度:中級から上級レベル
OSS-DB技術者認定試験
OSS-DB技術者認定試験は、オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識を評価する試験です。PostgreSQLを使用したデータベースの設計、構築、運用、トラブルシューティングなどが出題されます。
試験内容:OSS-DB(主にPostgreSQL)の設計・構築・運用、SQLの使用
難易度:中級レベル
データベーススペシャリスト
データベーススペシャリスト試験は、データベースに関する技能の専門性を評価する試験です。データベース設計、運用管理など、データベースに関連する高度な技術が問われます。
試験内容:データベースの高度な設計・運用、SQLの高度な使用
難易度:上級レベル
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本の購入やスクールへ通う前に、一度入門講座を確認しておくと、スムーズに学習を始めることができますよ。
SQLのおすすめ学習方法
SQLを学び始めるにあたって、自分に合った学習方法を見つけることが先決です。学習のスタイルや目的に応じて、書籍や学習サイトを利用する方法からプログラミングスクールに通う方法まで、さまざまな選択肢があります。
ここでは、それぞれの方法のメリットとデメリットを紹介します。
書籍や学習サイトで勉強する
書籍や学習サイトを使って独学でSQLを学ぶと、学習にかかる費用を抑えることができます。しかし、独学はモチベーションを維持するのが難しく、途中で挫折する可能性もあります。下記は、おすすめの書籍と学習サイトです。
おすすめの書籍
ここでは、おすすめの書籍を2つ紹介します。
・『SQLの絵本 第2版 データベースが好きになる新しい9つの扉』
初心者向けにSQLの基礎をわかりやすく解説した入門書です。イラストとストーリーを用いているため、SQLの基本概念やデータベースの構造を直感的に理解できます。実際のデータベース操作をイメージしやすくするために、具体例も豊富に掲載されているため、書籍での学習に慣れていない方も知識を習得しやすいでしょう。
・『スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き!』
基本的なSQL文法を一通りマスターしたい方におすすめの一冊です。基礎から応用まで、SQLの重要なテーマをわかりやすく解説しており、実務でよく使われる構文も多くカバーしています。各章末にあるドリル形式の練習問題が合計222問も収録されており、理解度を確認しながら学習を進めることができます。
おすすめの学習サイト
ここでは、おすすめの学習サイトを2つ紹介します。
・ドットインストール
ドットインストールは、プログラミング初心者向けに数多くの短い動画チュートリアルを提供しているサイトです。SQLに関するコンテンツも充実しており、1回3分程度の短い動画で基礎から応用まで効率よく学習できます。特に、短い時間で学べるため、忙しい人でも無理なく継続しやすいのが特徴です。
・Paizaラーニング
Paizaラーニングは、初心者から中級者向けに、プログラミングやSQLの学習コンテンツを提供するサイトです。独自のインタラクティブな学習システムを導入しており、実際にコードを書きながら学習を進めることができます。SQLに関する講座では、リアルタイムでクエリを実行し、その結果を確認できるため、実践的なスキルを学べます。
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SQLを勉強していると、調べれば分かることもありますが、実際に自分でアウトプットするのは難しいと感じたことはありませんか?
アウトプットするためのおすすめの方法は、「問題解くこと」です。
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プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通うことで、SQLを短期間で効率的に学ぶことができます。費用はかかりますが、プロの講師から直接指導を受けられるため、挫折しにくく、実践的なスキルをすぐに身に付けられるのがメリットです。
NINJA CODEのJavaスクールでは、業務管理システムやECサイトの開発に必要な実践的なスキルを学べます。MySQLについても学べるため、SQLの知識を深めることができます。独学プランや転職支援プランなど、自分に合ったプランを選ぶことができる上に、現役クリエイターがメンターとしてサポートするため、安心して学習を進めることが可能です。
まとめ
SQLは、データベース操作に必要なスキルであり、初心者でも比較的学びやすいプログラミング言語です。基本的な構文はシンプルで、独学でも短期間で習得できますが、複雑なクエリ作成や高度な操作にはさらに学習が必要です。資格取得やオンライン学習を通じて、SQLのスキルを効果的に向上させることができます。
まずは、自分に合った学習方法を選び、継続的に学び、実務で役立つスキルを身に付けましょう。