Pythonエンジニアの仕事内容と年収は？必要なスキルや学習方法も解説

Pythonエンジニアの仕事や将来性に魅力を感じている方は多いのではないでしょうか。有名企業のサービスにも多く使われているPythonは、近年需要が高まっており、Pythonエンジニアの求人数も増えています。

今回は、Pythonエンジニアに興味がある方に向けて、仕事内容や将来性、必要なスキル・学習方法について詳しく解説します。

Pythonエンジニアの仕事内容

Pythonエンジニアの主な仕事内容は、下記の通りです。

・Web（ウェブ）アプリの開発
・AIの開発
・データ収集・データ分析
・ゲーム開発
・自動運転システム開発
・IoT開発

それぞれ詳しく解説します。

Web（ウェブ）アプリの開発

Pythonエンジニアの仕事のひとつが、Webアプリの開発です。Webアプリとはインストール不要で動くアプリのことで、YouTubeやInstagramなどが該当します。

ほかのプログラミング言語でもWebアプリの開発は可能ですが、ライブラリやフレームワークが豊富なPythonはそれ以外の言語に比べて有利なためよく使われます。

AIの開発

Pythonエンジニアは、AIの開発も行います。PythonはAIのライブラリやフレームワークが豊富なため、AIの開発に採用されやすい言語です。

現在、AIはPCやスマートフォン、スマート家電（スマートフォンと連携ができる家電）など幅広い活用が進んでいます。身近な製品の多くに、Pythonエンジニアは携わっているのです。

データ収集・データ分析

データの収集や分析もPythonエンジニアの仕事です。

企業はマーケティングの一環でWebから情報を収集することがありますが、効率良く情報を集めて分析をするためにはツールが欠かせません。Pythonエンジニアは、情報収集をするためのツールの開発が可能です。

開発したツールを使ってデータの分析を行い、企業に解決策を提示する場合もあります。現在、ビッグデータの活用が注目されているため、データ分析の需要は今後も高まっていくといえるでしょう。

ゲーム開発

Pythonエンジニアは、ゲーム開発を行う場合もあります。Pythonのライブラリやフレームワークは、ゲーム開発に利用できるものも多くあるため幅広いジャンルのゲームが制作可能です。

特に2Dゲームの開発に向いており、有名なゲームの中にはPythonで開発されたものも数多く存在します。

自動運転システム開発

自動運転システムの開発にもPythonは利用されています。

自動運転は人命に関わるため、正確さと安全性が欠かせません。自動運転の精度を高めるためには、数えきれないほどのシミュレーションが必要です。

しかし、実際の自動車を使ってシミュレーションを行うと、膨大なコストが発生してしまいます。そのため、多くの場合はPythonを使った機械学習を活用して、仮想空間でシミュレーションします。

IoT開発

IoT（モノのインターネット）の開発も、Pythonが得意とする分野です。ロボット掃除機やセンサーライトなどの、センサーや無線通信を搭載したスマート家電の制御にPythonは利用されています。

IoTは将来的な需要も高いと見込まれている分野です。IoT開発を行うPythonエンジニアの需要もさらに増していくといえるでしょう。

Pythonエンジニアの年収

Pythonエンジニアになると、どれくらいの年収が期待できるのでしょうか。全体と職業別の平均年収について解説します。

全体の平均年収

Pythonエンジニアの平均年収は600万円と、一般的な会社員の年収と比べると高額です。1,000万円を超える場合もあり、稼ぎたいと考えている方には向いているといえるでしょう。Pythonエンジニアの仕事は幅広いため、何を行うかで年収は大幅に変化します。

職種別平均年収

Pythonエンジニアの職種別の平均年収は、下記の表の通りです。

Webエンジニア	581万円
AIエンジニア	600万円
データサイエンティスト	696万円
システムエンジニア	608万円

 

それぞれの職種の仕事内容について解説します。

Webエンジニア

Webエンジニアとは、主にWebアプリの開発を行うエンジニアです。Pythonエンジニアのなかでは、やや年収が低めです。しかし、年収800万円以上の求人を出している企業も存在します。

AIエンジニア

AIエンジニアとは、AIの開発を行うエンジニアです。平均年収は600万円程度ですが、開発するAI技術によっては1,000万円を超えるケースもあります。

データサイエンティスト

データサイエンティストはビッグデータを分析して、処理するエンジニアです。ビッグデータとは大量の画像やWebページなどを指します。Pythonエンジニアのなかでは平均年収が高く、700万円程度となっています。

システムエンジニア

システムエンジニアとは、システムの設計や開発を行うエンジニアです。平均年収は608万円程度であり、上流工程に行くほど上昇する傾向にあります。

システムエンジニアの年収についての詳細を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

「システムエンジニア（SE）の年収はいくら？収入アップのためには？」

Pythonエンジニアに必要なスキル

Pythonエンジニアとして働くためには、下記のスキルや知識が必要です。

・Pythonのプログラミングのスキル
・Pythonのフレームワークを使うスキル
・Pythonのライブラリを使うスキル
・サーバーサイドのスキル
・機械学習などAIに関する知識
・計算のスキル

それぞれ詳しく解説します。

なお、Pythonエンジニアとして働く際に、有利になる資格について知りたい方は、下記をご覧ください。
「【Pythonの資格一覧】各資格の特徴と選び方をわかりやすく解説」

Pythonのプログラミングのスキル

Pythonエンジニアとして働くためには、Pythonのプログラミングのスキルは必須です。基本的な文法やアルゴリズムを理解し、実際に記述できる状態にしておかなければいけません。

ゼロからプログラミングスキルを身に付ける場合は、参考書を丸暗記するのではなく、簡単なWebアプリの開発を通してアウトプットを積極的に行うのがおすすめです。

Pythonのフレームワークを使うスキル

Pythonにはさまざまなフレームワークがあり、それらの理解もPythonエンジニアにとって必要です。

特に​​DjangoやFlaskなどのフレームワークはWeb開発で頻繁に使われているので、使い方を必ず理解しておきましょう。

Pythonのライブラリを使うスキル

Pythonのライブラリを理解していると、開発スピードの向上に繋がります。正規表現（※）機能を提供するreモジュールやOS依存の機能を提供するosモジュールなどは、Pythonの代表的な標準ライブラリであるため、必ず理解しておきましょう。

※正規表現…文字列の抽出・置換を行う記述方法のこと。

サーバーサイドのスキル

Webアプリを開発する際は、サーバーサイドの処理を実装しなければいけません。Webアプリを問題なく動作させるためには、サーバーに負荷がかからないプログラムを開発する必要もあります。

そのため、Pythonエンジニアはサーバーに関する知識を身に付けておくことも重要です。

機械学習などAIに関する知識

Pythonエンジニアとして仕事の幅を広げるのであれば、機械学習やAIに関する知識も必要です。機械学習やディープラーニング、ニューラルネットワークなどのAIに関する知識は理解が難しいため、身に付けるのは容易ではありません。

AIエンジニアとして働きたいのであれば、Webエンジニアとしてスキルを高めつつ、機械学習などのAIに関する知識を身に付けていくのがおすすめです。

計算のスキル

AI開発やデータ分析を行う際は、高度な計算の知識が必要になります。線形代数や微分積分などの大学レベルの数学の知識が求められるため、勉強しておきましょう。ただWebアプリ開発においては、数学の知識が求められないケースも多くあります。

希望のキャリアに応じて、スキル習得の計画を立てていきましょう。

未経験からPythonエンジニアになるための学習方法

ここでは、Pythonエンジニアに必要なスキルや知識を身に付けるための学習方法について解説します。

独学で学習する

書籍やインターネット上の教材などを活用すれば、独学でPythonを扱うスキルや知識を身に付けることが可能です。独学でPythonを学ぶメリット・デメリットについて解説します。

メリット

自分の学びたい内容を好きなタイミングで学習できるのが独学のメリットです。学習する場所を選ばないため、通勤中や休憩時間などを有効活用できます。マイペースに学習を進めたいと考えている方にはおすすめです。

デメリット

書籍を使って学習するのが一般的なため、情報が古い場合があるのがデメリットです。わからないことがあっても質問ができないため、勉強が順調に進まない可能性もあります。

集中して学習できる環境を整える必要があるのもデメリットのひとつです。学習環境が整っていないと、長時間勉強しても知識が身に付かないかもしれません。

プログラミングスクールに通う

Pythonの学習方法でおすすめなのが、プログラミングスクールの利用です。

メリット

プログラミングスクールは学習のサポートが受けられるため、挫折しづらいのがメリットです。就活のサポートもしてくれるため、Pythonエンジニアとして働けるか不安な方にはおすすめの学習方法です。

デメリット

プログラミングスクールを利用するのは、ほかの学習方法と比べてお金がかかります。費用をあまりかけられないという場合は、費用対効果が高く、受講料が比較的安価なスクールを選びましょう。

コスパの良いプログラミングスクールを探している方は、ぜひ「NINJA CODE」をご利用ください。受講者の都合にあわせて学習できるよう、サポートを無期限でご提供しております。経験豊富な現役エンジニアがメンターとしてつき、24時間個別サポートを受けられるため、効率良くスキルを習得できます。

Pythonコースの費用は下記の通りです。

無料体験プラン…0円
独学プラン…98,000円（税込）　※10回払い
転職支援プラン…548,000円（税込）　※20回払い

これからPythonエンジニアを目指すなら、ぜひNINJA CODEをご活用ください。

まとめ

未経験でも自分に合った方法で学習を行えば、Pythonエンジニアを目指せます。Pythonエンジニアになるために必要なスキルや仕事内容について理解した上で、Pythonの学習を進めていきましょう。

挫折することなくPythonをマスターするなら、プロのPythonエンジニアを目指せるカリキュラムとサポート体制が魅力のNINJA CODEのPythonスクールをご検討ください。