IT技術の発展によって、リモートワークを推奨する企業が増えました。在宅勤務が可能となれば、通勤の負担もなくなり、時間も有効活用できることから、リモートワークで働きたいと考えるエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
今回は、ITエンジニアとしてリモートワークをする方法を解説します。リモートワークに役立つツールやアイテムについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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ITエンジニアはリモートワークが可能!実施率は7割を越える
ITエンジニアの仕事はPCひとつあれば完結することがほとんどであり、多くのIT系企業でリモートワークを導入する動きが見られています。
内閣府が公表している『第6回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査』によると、2023年3月の情報通信業(IT業界)におけるリモートワーク導入率は73.9%に達しています。
情報通信業に次いでリモートワーク導入率が高いのは、「電気・ガス・水道業」で44.3%となっています。IT業界は他業種と比較して、圧倒的にリモートワーク向きの業種といえます。
出典:「第6回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」(内閣府)
ITエンジニアがリモートワークをするメリット
ここでは、ITエンジニアがリモートワークをするメリットを4つ紹介します。
自分の好きなタイミングで働ける
エンジニアのリモートワークを推奨している企業は、始業や終業の時間を指定されないフレックスタイム制を導入しているケースが多い傾向にあります。納期さえ守れば、好きなタイミングで働けるため、「朝はゆっくり寝てから仕事を始める」「夜の用事に合わせて早めに仕事を終わらせる」といった働き方も可能です。
人間関係によるストレスが少ない
リモートワークであれば、直接、社内の人と顔を合わせることが少なくなるため、人間関係によるストレスが軽減されることがあります。苦手な人から話しかけられることもなくなるほか、人の目を気にせず仕事に集中できます。また、仕事終わりの飲み会などにも誘われることは少なくなるでしょう。
時間を有効活用できる
リモートワークになれば、通勤にかかっていた時間を別の時間に充てられます。読書や趣味の時間に使ったり、ゆっくりと朝の支度をしたりなど、時間を有意義に使えるようになります。定時になったらすぐに退社となり、プライベートの時間に切り替わるため、ワークライフバランスを実現しやすい点も魅力です。
人によっては仕事の効率がアップする
ひとりで黙々と仕事を進めたい人は、オフィスよりも自宅のほうが仕事の効率が上がることがあります。好きな音楽をかけながら作業をしたり、好きなタイミングで休憩したりと、自由度が高い点も仕事の効率が上がる要素のひとつです。
ITエンジニアがリモートワークをするデメリット
ここでは、ITエンジニアがリモートワークをするデメリットを4つ紹介します。
仕事とプライベートの切り替えが難しい
リモートワークによって仕事の効率が上がる人もいれば、プライベートとの切り替えが難しく、仕事に集中できない人もいます。
自宅で働く場合には、ゲームや漫画などの誘惑がすぐ近くにあります。自己管理が苦手な人であれば、そういった誘惑に負けてしまい、「いつまでも仕事が進まない」といった事態に陥りかねません。
仕事の評価が成果物重視になる
リモートワークの場合、仕事に向き合う姿勢や努力などが見えないことから、評価が成果物重視になる傾向にあります。いくら努力しても、成果物の質が低ければ「仕事をきちんとしていない」と評価されかねません。働く姿勢や勤務態度も見てほしい場合は、リモートワークは適していないといえます。
情報共有に苦労する
リモートワークの場合、仕事の連絡はメールやチャットツール、ビデオ通話が一般的です。質問したいことや共有事項があっても、相手がメールやチャットを読まなければ解決できません。
ビデオ通話であっても、対面でのコミュニケーションとは違って意思疎通が難しい場合があり、認識のズレが生じてしまう可能性があります。
寂しさを感じることがある
ひとりで仕事をしたい人にとって、リモートワークは便利な働き方です。とはいえ、ひとりで仕事をしていると社内の人とのコミュニケーションが減り、寂しさを感じる可能性もあります。
オフィス出社であれば、気軽に同僚や上司と話をしたり悩みを相談できたりしますが、リモートワークだとそれも難しくなります。お昼ご飯もひとりで食べることになり、飲み会などの会社の集まりも減ることから、孤独感を抱く人もいるでしょう。
ITエンジニアがリモートワークで働く方法
多くのIT企業が在宅勤務を推奨しているものの、自分が勤めている会社がリモートワークを導入していないケースもあるでしょう。そういった場合は思い切って、下記2つの方法でリモートワークを実現させてみてください。
1.「リモートワーク可」の求人に応募する
勤めている会社がリモートワークを導入していない場合は、転職するのも選択肢のひとつです。「リモートワーク可」と書かれたITエンジニアの求人に応募してみてください。
ただ、リモートワークを実施している企業に応募する場合には、サポート体制や研修制度の充実度を見ることが大切です。
リモートワークになると対面でコミュニケーションを取る機会が少なくなり、仕事を教えてもらうのが難しくなります。入社後すぐにリモートワークになるのか、研修を受けてからリモートワークになるのかなど、その会社のシステムを事前に調べてみましょう。
また、リモートワーク実施を謳っていても「在宅勤務は週2日まで」「月に1回は要出社」など条件付きにしている企業もあります。さらに、内外で「原則出社」に方向転換する企業が出てきています。将来にわたってリモートワークが実施されるかどうかは、把握しづらいのが実情です。
ミスマッチを防ぐためにも、事前に確認できる点は確認し、情勢の変化でリモートワーク廃止になっても、その会社で働き続けたいかどうかを検討しておくことをおすすめします。
2.フリーランスになる
十分なスキルや経験があれば、フリーランスとして働くのもひとつの手です。フリーランスであれば基本的にリモートワークになり、働き方の自由度も上がります。会社員と違って給料の制限もなく、働いた分だけ収入となるため、稼ぎやすい点も魅力です。
ただし、フリーランスは自分で仕事を獲得していかなければなりません。クラウドソーシングやフリーランスエージェントなどを使って案件に応募したり、企業に直接営業をかけたりする必要があります。
エンジニアとしてのスキルだけでなく、営業や会計の知識も欠かせません。エンジニアとしてのスキルが未熟であれば、いくら営業力があっても案件を獲得できないでしょう。
エンジニア経験が浅い場合は、すぐに独立せずに会社で実績を積み重ね、人脈を形成するのが賢明です。最速で実績を作ってフリーランスになりたい場合は、独立支援をしているスクールに通うのも有効です。
ITエンジニアのリモートワークを快適にするアイデア
最後に、ITエンジニアのリモートワークを快適にするアイデアを2つ紹介します。
自己管理に役立つツールを導入する
リモートワークになると、自分で仕事のオンオフを切り替え、集中して仕事を進める必要があります。そこでおすすめなのは、下記のような自己管理に役立つツールを導入することです。
・時間管理ツール:TimeCrowd(タイムクラウド)、Googleカレンダーなど
・タスク管理ツール:Trello(トレロ)、Stock(ストック)など
・思考整理ツール:Mindmeister(マインドマイスター)、XMind(エックスマインド)など
フリーランスになる場合、自ら確定申告をする必要があるため、会計ツールを導入するのがおすすめです。
・会計管理ツール:やよいの確定申告オンライン、会計freee(会計フリー)など
業務効率化につながるアイテムを揃える
リモートワークで効率的に業務を進めるためには、アイテムを揃えて働きやすい環境を構築するのが賢明です。下記は、リモートワークにおすすめのアイテムです。
・ドッキングステーション:さまざまなポートをもつ機器を1本で管理し、Macと接続できる
・モニターライト:手元とパソコン画面の照度を合わせられるため、目にかかる負担を軽減できる
・多機能マウス:手に負担がかからないよう設計された多機能なマウス
・外部キーボード:純正キーボードよりも安定したキー入力ができる
・左手デバイス:よく使うショートカットキーを登録してワンクリックで呼び出せる
まとめ
ITエンジニアのリモートワーク実施率は7割を超えており、多くのIT企業が柔軟な働き方を推奨しています。リモートワークを実現したい場合は、「リモートワーク可」と書かれた求人に応募するのが得策です。また、エンジニアとしてのスキルを磨いてフリーランスを目指すのもひとつです。
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