Web（ウェブ）エンジニアは将来性のある職種ですが、給料が上がりにくい、安定性がない、40代以降のキャリアがないなどの理由で、「やめとけ」と言われることも少なくありません。そのため、Webエンジニアにこれからチャレンジしたい人も不安になることも多いでしょう。今回は、Webエンジニアの仕事の実態や求められるスキル、向いている人の特徴について詳しく解説します。
Webエンジニアはやめとけと言われるのはなぜ？
Webエンジニアは、インターネット業界における需要の高まりとともに人気を集める職種のひとつですが、「やめとけ」といったネガティブな意見が聞かれるのも事実です。ここでは、Webエンジニアは「やめとけ」と言われる理由を解説します。
人気の職種のためライバルが多い
Webエンジニアは、他のIT職種と比べて学習のハードルが低く、比較的手軽に始められるという点から、多くの人々が目指しやすい職業です。プログラミングスクールやオンライン学習サービスが普及し、未経験からでもスキルを習得しやすい環境が整っています。しかし、この手軽さゆえに、Webエンジニアを目指す人が増加し、結果として競争が激しくなっています。
競争の激化により、企業が求めるスキルレベルが上がり、採用のハードルも高くなっています。実務経験が重視される傾向も強まっており、学習コストは低くても、実務経験を積むまでの道のりが長く感じられるかもしれません。また、フリーランスとして活動を希望する場合も、実績や実力がなければ高単価の案件を受注するのは難しく、経済的な安定を得るのに時間がかかる可能性もあります。
スピードを求められる
Webエンジニアの仕事には、品質を保ちながらスピード感を持って作業を進める能力が求められます。特に、クライアントワークでは納期が厳守されるため、急な仕様変更やバグ修正が発生した場合でも、スケジュールに余裕を持たせることが難しい場面が多々あります。このため、タイトなスケジュールの中で柔軟に対応する力や、プレッシャーに耐える力が必要です。
さらに、Web業界は技術の移り変わりが早く、常に最新技術やトレンドに適応しながら、スピーディーに開発を進めることが求められます。効率を重視するだけではなく、品質面にも注意を払わなければならないため、Webエンジニアとしての業務は多忙であり、責任も重いといえます。
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豊富な知識を求められる
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの開発全般を担当することが多いため、幅広い知識が求められます。HTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド（※1）や、サーバー、データベースなどのバックエンド（※2）といった基本的なスキルはもちろんのこと、最近ではクラウド環境の知識や、セキュリティ対策への配慮も必要となっています。
さらに、高単価な案件やキャリアアップを目指すためには、これらの基礎的なスキルに加えて、データベースの設計、サーバーサイド（※3）のプログラミング、API（※4）の構築など、専門的な技術の習得も欠かせません。技術の習得には時間と労力がかかる一方で、技術力の向上によって得られる収入やキャリアアップのチャンスも大きくなります。
※1：ユーザーが直接触れるWebサイトの部分のこと
※2：ユーザーには見えない部分で、データの処理や保存を行う部分のこと
※3：Webサイトのデータを管理しているサーバー（コンピュータ）で行われる処理のこと
※4：「アプリケーション・プログラミング・インターフェース」の略で、他のプログラムやサービスとやり取りをするための仕組みのこと
Webエンジニアとして働く実態
Webエンジニアの仕事は、時に「やめとけ」と言われることもありますが、実際には職場によって条件はさまざまです。正しい職場環境を選べば、やりがいが得られ、将来性も十分に期待できます。
仕事量は職場によってさまざま
多くの現場では、常に忙しいわけではありません。特にWebエンジニアの仕事量は職場に依存する部分が大きいため、自分のスキルや働き方にマッチする企業を見つけることで、やりがいを持って働くことが可能です。
また、プロジェクトごとに仕事量やペースが異なるため、特定の時期に集中して忙しくなる場合もありますが、年間を通して安定した働き方ができる環境も多く存在します。
仕事とプライベートは両立できる
Webエンジニアとしてキャリアを築くためにはスキルアップが重要ですが、趣味の時間やプライベートを犠牲にしなければならないわけではありません。計画的に学習しながら仕事を進めれば、十分にバランスの取れた生活が可能です。
自己成長を図るために学習の時間は必要ですが、メリハリをつけて取り組むことで、プライベートの充実も叶えることができます。
キャリアアップのチャンスは十分にある
IT業界全体が人材不足にあるため、今後もWebエンジニアの需要は高いまま続くと考えられています。そのため、技術力や人間力を積極的に磨けば、希望する案件で働くことも十分に可能です。
また、WebエンジニアからSE（システムエンジニア）やWebコンサルタント、Webデザイナーなど、異なる職種へのキャリアアップも視野に入れることができます。こうした幅広いキャリアの選択肢がある点は、Webエンジニアという職業の魅力のひとつといえるでしょう。
関連記事：「ITエンジニアの主な4つのキャリアパス｜転職で失敗しない選び方」
Webエンジニアに向いている人の特徴
Webエンジニアには特有のスキルや適性が求められます。ここでは、Webエンジニアとして活躍しやすい人の特徴について具体的に説明します。
Webエンジニアを含む、ITエンジニアに向いている人の特徴については、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
「ITエンジニアに向いている人は？特徴や適性を知る方法も紹介」
コミュニケーション能力が高い
Webエンジニアの仕事は、プロジェクトマネージャーやデザイナー、さらにはクライアントと連携しながら進行します。そのため、技術的な内容をわかりやすく伝えたり、相手の意図を理解したりするコミュニケーション能力が重要です。
また、チームでの開発が主流であるため、メンバー間の円滑なやりとりがプロジェクトの成功に大きく関わります。こうしたスキルがあると、仕事の効率が上がり、トラブルの回避にもつながります。
作業の効率化が得意
Webエンジニアの仕事では、タスクの優先順位をつけ、効率良く進めることが求められます。プログラミングではコードの最適化や自動化など、効率化を図る手法が多く存在します。作業を効率化できるスキルがあると、より短時間で質の高い成果を出せるため、Webエンジニアとしての評価も高まるでしょう。加えて、効率的な作業はプロジェクト全体のスピードにも良い影響を与えます。
試行錯誤することにやりがいを感じる
Webエンジニアの仕事には、問題解決が不可欠です。システムのエラー解消や新機能の開発など、常に試行錯誤が求められます。この過程を楽しむことができ、解決策を見つけることにやりがいを感じられる人は、Webエンジニアに向いています。また、試行錯誤によって学びが積み重なり、自身のスキルアップにもつながるため、この姿勢は大きなアドバンテージとなります。
論理的な思考力がある
Webエンジニアには、論理的な思考力が求められます。プログラムは一つひとつのステップを論理的に組み立てる必要があり、問題解決においても論理的なアプローチが欠かせません。論理的に考える力があると、バグやエラーを効率的に解決し、開発の精度が向上します。また、論理的な思考はクライアントの要望を的確に捉える上でも役立ちます。
まとめ
Webエンジニアは需要が高い職種ですが、競争の激しさやスピード感、豊富な知識が求められるため「やめとけ」と言われることもあります。就職や転職における競争も激しく、常にスキルを磨き続ける姿勢が必要です。しかし、適切な職場を選べばキャリアアップややりがいを得られる側面もあります。スキルを磨き、Webエンジニアを目指してみましょう。
NINJACODEでは、Webエンジニアに必要なスキルを体系的に学べるプログラムを用意しています。プログラムを通じて、Web制作の基礎から実践的なスキルまでを効率良く習得することが可能です。こうした環境での学習を通じて、自分がこの職業に向いているかを見極める助けになります。
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