【Java入門】Mapの使い方とその種類を解説

プログラミング言語の辞書

Mapは、キーと値の2つの要素からなる複数のデータを格納できるデータ構造です。キーは値に名前を付ける役割を果たし、各値には対応するキーが存在します。このキーと値がペアとなっている点がMapの特徴です。そのため、Mapから値を探す際にはキーを使って効率的に見つけることができます。

Mapの基本概念

JavaのMapは、キーと値のペアを管理するデータ構造であり、効率的なデータの関連付けを行います。
Mapインタフェースは、キーと値を一対一で関連付けることができ、キーは一意でなければなりません。代表的な実装クラスにはHashMap、TreeMap、LinkedHashMapがあります。
HashMapはキーのハッシュ値を利用して高速な検索、挿入、削除を実現しますが、順序付けは保証されません。一方、TreeMapはキーを自然順序またはコンパレータによる順序で保持し、順序付きのマップが必要な場合に適しています。LinkedHashMapは挿入順序またはアクセス順序を維持し、キャッシュ実装などに役立ちます。基本的な操作には、要素の追加、削除、検索、サイズの取得などがあり、putメソッドで要素を追加し、getメソッドで値を取得し、removeメソッドで要素を削除します。さらに、containsKeyでキーの存在を確認し、containsValueで値の存在を確認できます。このように、Mapは効率的なデータ管理とアクセスを提供するため、多くのアプリケーションで広く利用されています。