Pythonは、初心者でも独学で習得しやすいプログラミング言語として人気があります。その理由は、コードがシンプルで書きやすく、多くの学習リソースが提供されているためです。今回は、独学でPythonを学ぶ方法について詳しく解説します。
Pythonは独学でも習得できる?
Pythonはそのコードが非常にシンプルで読みやすいため、初心者でも習得しやすいプログラミング言語です。特に、他のプログラミング言語と比べて文法がシンプルであり、英語の文章に近い構造を持っています。
そのため、プログラミングの基礎を学びながら実際に動くコードを書けるようになるまでのハードルが低い傾向にあります。
また、独学でPythonを学ぶための環境も非常に充実しているのも魅力です。オンラインで利用できる無料の学習リソースやチュートリアルが豊富にあり、YouTubeなどの動画サイトでは、初心者向けの講座が数多く提供されています。
さらに、オンラインのコミュニティも活発で、疑問が生じた際には簡単に情報を得ることができます。これらの環境が整っているため、独学でも十分にPythonを習得することが可能です。
Pythonを独学で勉強する方法
Pythonは初心者でも独学で学べるさまざまな方法があります。ここでは、Pythonを独学で習得するための具体的な方法について紹介します。
学習サイトで勉強する
プログラミング未経験の初心者には、学習サイトでの勉強がおすすめです。月額数千円程度で利用でき、自分のスキルレベルに合わせて学習できます。多くの学習サイトでは、無料のプランも提供しているのでお試しとして利用できます。
また、パソコンだけでなく、スマホやタブレットでも学習できるのもメリットです。まずはPythonの基礎を学び、その後に練習問題を解くことで理解度を客観的に測ることができます。このプロセスを繰り返すことで、確実に習得できるようになります。
なお、おすすめのプログラミング学習サイトは下記のとおりです。
Udemy
Progate
Paiza
Python-izm
UDACITY
参考書を併用する
通勤時間や外出中でも学習を進めたい場合、参考書を活用するのもひとつの手です。
参考書は、より深く満遍なく解説していることが多いのでPythonの知識を一通り取得することができます。
下記は初心者におすすめの参考書です。
書籍名 | 出版社 | 定価 |
Python1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ | 翔泳社 | 2178円 |
プログラミング超初心者が初心者になるためのPython入門(1) セットアップ・文字列・数値編 | – | Kindle unlimitedの場合 0円
Kindleの場合250円 |
Pythonスタートブック 増補改訂版 | 技術評論社 | 2750円 |
動画配信サイトを活用する
YouTubeには、Pythonをはじめとする初心者向けのプログラミングを学べるチャンネルが豊富に存在します。学習サイトや参考書と合わせて動画を視聴することで、知識量を増やすことができます。
動画による学習は、視覚的に理解しやすく、具体的なコードの動きも確認できるため、非常に有効です。
なお、下記のYoutubeチャンネルではPythonについて詳しく学ぶことができます。
キノコード / プログラミング学習チャンネル
いまにゅのプログラミング塾
はやたす / Pythonチャンネル
コミュニティに参加する
初心者向けのプログラミングコミュニティに参加することも、独学を進める上で重要です。SlackやDiscordなどのコミュニケーションツールを利用したコミュニティもあり、つまずいたときに質問ができる場が提供されています。
アドバイスをもらえることも多く、複数のコミュニティに参加することでより広い視点からのサポートが受けられるでしょう。
なお、日本のPythonコミュニティは下記のとおりです。
キノコード / Python.jp Discordサーバー
PyLadies Tokyo
PyCon JP
Pythonを独学で勉強する流れ
Pythonを独学で習得するための具体的なステップを紹介します。以下の手順に従って学習を進めることで、効率的にPythonをマスターできるでしょう。
1.Pythonを学ぶ目的を決める
まず、Pythonを学ぶ目的を明確にしましょう。Pythonを使って何を実現したいのか、どのようなプロジェクトを達成したいのかを考えます。例えば、AIや機械学習、ウェブ開発、データ分析など、目的によって学ぶべき内容が異なります。
場合によってはPython以外のプログラムも学ぶ必要があるかもしれません。具体的な目標を設定することで、学習のモチベーションが高まり、効率的に継続的に進めることができます。
2.Pythonの全体を確認する
次に、Pythonで何ができるのか、Pythonエンジニアの仕事など全体像を把握します。Pythonは多岐にわたる分野で活用されており、ウェブ開発、データ分析、AIや機械学習、スクリプト作成など、多くの用途があります。自分の目標に合わせて、どの分野を重点的に学ぶべきかを確認しましょう。
3.Pythonの基礎を学ぶ
Pythonの基礎をしっかりと学びましょう。基本的な文法、変数、関数、データ型、条件分岐、ループ処理など、プログラミングの基本を理解することが重要です。また、Pythonの標準ライブラリやフレームワークについても学べば、コードがより効率的に書けるようになります。
4.実際にコードを書く
学んだ内容を実際にコードに落とし込むことで理解が深まります。練習問題を解いたり、簡単なツールを作成したりして、実践的なスキルを身につけましょう。コードを書くことで、エラーの対処法やデバッグのスキルも向上します。
5.作りたいものを作るための勉強をする
次に、自分が作りたいものに合わせた勉強を進めます。例えば、AIや機械学習のプロジェクトを行いたい場合は、その分野の専門的な知識を深める必要があります。ブロックチェーンやアプリ制作、情報収集・分析など、目標に応じて必要なスキルを学びましょう。
6.作りたい制作物を実際に作る
最後に、実際に制作物を作成してアウトプットを増やします。必要な機能を実装し、発生したエラーへの対処をしながら作りたいものを形にすることで、自信がつき、スキルも向上します。
また、転職を考えている場合は、ポートフォリオを作成することも重要です。ポートフォリオには、これまでに作成したプロジェクトをまとめ、自分のスキルをアピールできるようにしましょう。
プログラミング初心者がPythonでつくれるもの
Pythonは多くの分野で利用されており、下記のようなものを作成できます。
・デスクトップアプリ
・自動化システム
・AIや機械学習ソフト
・情報収集・分析ツール
・IoTシステム
・予想プログラム
・ロボット制御システム
・Webアプリ
・ブロックチェーン など
ここでは、初心者でも比較的簡単に作れるものを紹介します。
簡単なアプリ
Pythonを使えば、ToDoアプリや電卓ツール、割り勘アプリなどの簡単なアプリを作ることができます。これらのアプリを作ることで、フレームワークやライブラリの使い方を学べるだけでなく、自作のToDoアプリを使って今後の勉強や課題の管理も行えます。アプリ開発の基礎知識が身に付き、初めて挑戦するプロジェクトとして最適です。
簡単なPCゲーム
Pythonはゲーム開発に向いている言語ではありませんが、簡単なゲーム制作なら楽しみながら学ぶことができます。例えば、おみくじやじゃんけんゲームなどを作成することで、プログラミングの基礎を楽しく学べ、モチベーションの維持にも役立ちます。
ゲーム専用のライブラリがあるので、単純なスポーツゲームやインベーダーゲームからRPG、アクションゲームなども作れるようになります。
Excelの自動化プログラム
仕事の効率化に役立つExcelの自動化プログラムもPythonで作成できます。Pythonを使えば、VBAではできない複雑な自動化が可能となり、データ処理やレポート作成を効率化することができます。
このエクセル自動化プログラムもライブラリがあるので、初心者でも作ることができます。
クローリングとスクレイピングのプログラム
Pythonでは、インターネット上のWebサイトから情報を集めるクローリングや、集めた情報の中から特定の条件で絞り込むスクレイピングのプログラムを作成することができます。これらのプログラムを使えば、買い物や探し物の情報を自動的に集めることができ、Excel自動化プログラムと組み合わせることで、集めたデータをわかりやすく整理できます。
このクローリングとスクレイピングは専用のライブラリを使用することで効率的にプログラムが作れます。このプログラムはAIを作る際の良い練習になります。
ただし、スクレイピング禁止のサイトもあるため、下記の方法で確認してから行いましょう。
・方法1:サイトのポリシーや利用規約を確認する
・方法2:対象のWebサイトのURLの末尾に「/robots.txt」と入力する
利用規約を確認する場合は、「スクレイピング」というキーワードを使用していなかったり、法律用語を用いていたりすることがあるため、注意深く読みましょう。
また、robots.txtを使用する場合は、「Allow」「Disallow」が表示されます。Allowはアクセス許可、Disallowはアクセス拒否されているページです。
簡単なWebアプリ
Pythonを使えば、日記アプリや時計アプリ、掲示板などのWebアプリを作成することも可能です。フロントエンド(※)の知識も必要であるものの、作成することでWeb開発の基礎を学ぶことができます。難易度はやや高めですが、挑戦する価値はあるといえます。
※フロントエンド:WebサイトやWebアプリなどでユーザーが直接見て、触れることができる部分
画像認識プログラム
画像から顔を認識するプログラムや特定の物を検出するプログラムもライブラリを使用すれば、Pythonで作成可能です。これには機械学習やディープラーニングの知識が必要ですが、AIを作る学習にもなります。難易度は高めなので、ある程度Pythonを習得してから挑戦するのがおすすめです。
Pythonを本格的に学習するなら「NINJACODE」がおすすめ
Pythonは独学でも簡単なシステムを作成することができますが、もっと本格的なアプリやシステム開発を目指すならプログラミングスクールで学ぶのが効果的です。
プログラミングスクールの「NINJACODE」なら、実践的なカリキュラムを組んでいるため、独学よりも効率的に学習でき、最短で目標に到達することが可能です。
また、原則無期限での動画視聴とチャットでの質問が可能なので、自分のペースで学習を進めながら、疑問点があればいつでも解決することができます。
さらに、副業や転職で収入を得たい方にも非常に役立つ内容が充実しており、キャリアアップを目指す方にもおすすめです。
なお、Pythonコースではタスク管理アプリの開発、自動化ツール(WEBスクレイピング)の開発に関する学習を通じてスキルを習得することができます。
Pythonを学びたい方は、ぜひ「NINJACODE」までお問い合わせください。
まとめ
Pythonはそのシンプルな文法と豊富な学習リソースにより、独学での習得が十分可能です。学習サイト、参考書、動画サイト、コミュニティを活用することで、効率的に学ぶことができます。具体的な目標設定から基礎学習、実践的なコード作成までのステップを踏むことで、初心者でも段階的にスキルを習得できます。また、実際にプロジェクトを作成してアウトプットを増やすことも重要です。独学の限界を感じたら、プログラミングスクールの利用も検討すると良いでしょう。