社会情勢が大きく変わる昨今、仕事の将来性に不安を抱く方も多いのではないでしょうか。特に30代の方にとって、これからのキャリアをどう築いていくかは重要なテーマです。安定した職業に就くためには、今後も需要が見込まれる資格を取得するのが一つの解決策となります。今回は、需要のある資格について解説します。
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需要のある資格とは
需要のある資格とは、すなわち「これからも安定して雇用が見込める資格」のことです。今後、成長が期待される業界に関連する資格が特に人気です。例えば、ITや医療、介護などの分野は、技術の進化や高齢化社会の進展により、今後も需要が高まると見込まれています。
ただし、資格を選ぶ際には「需要がある」という理由だけで選ぶのではなく、自分がその分野に興味を持てるか、将来的にその仕事に就きたいかどうかも考慮することが大切です。長期的に働くためには、自分に合った仕事であるかが重要です。
【IT業界】需要のある資格
IT業界では、今後もデジタル化の進展に伴い、ITやデジタルトランスフォーメーション(DX)に関わる人材の需要が高まると予想されています。企業は、IT技術を活用してビジネスの効率化を図ったり、インフラを整備したりすることに力を入れており、ITに関する資格を持つ人はますます重宝されるでしょう。
また、IT業界の発展は急速なもので、仕事の機会も多く発生します。その中で、IT関連の資格を取得することは、業界でのキャリアを始めるための良いきっかけになることでしょう。これからIT業界で働きたいと考えている人にとって、基礎知識から専門知識までを身に付けられる資格を取得することは、将来の仕事の安定にもつながります。
ここでは、IT業界で需要が高まっている3つの資格を紹介します。
1.ITパスポート(IP)【難易度:★☆☆☆】
ITパスポートは、IT初心者や未経験者向けの国家資格で、ITに関する幅広い知識を身に付けることができます。IT業界に興味があるものの、どこから始めたら良いか分からないという人におすすめです。
具体的には、PCの基礎やネットワーク、セキュリティなど、日常業務でも役立つ知識を習得できます。しかし、ITエンジニアなどの専門技術者としてのキャリアに直結する資格ではなく、ITの基礎を知りたい人に向いています。難易度は比較的低く、独学でも取得可能です。
2.基本情報技術者(FE)【難易度:★★★☆】
基本情報技術者は、ITに関する基礎知識や技術を証明する国家資格です。この資格を取得することで、プログラミングの基礎知識を持っていることを証明し、ITエンジニアとしての基礎力をアピールできます。
ITエンジニアとして働きたい人にとっての登竜門ともいわれる資格で、システム開発やネットワーク構築に携わる仕事を目指す方に適しています。難易度はやや高く、試験範囲も広いですが、取得することでIT業界に向けて踏み出す大きな一歩となることでしょう。
3.応用情報技術者(AP)【難易度:★★★★】
応用情報技術者は、基本情報技術者の上位資格で、さらに高度なITスキルや知識が求められます。この資格は、ITの技術だけでなく、マネジメントや戦略立案のスキルを持っていることを証明するもので、ITプロジェクトの管理や上流工程にも携わりたい人におすすめです。
IT業界でキャリアアップを目指したい方や、収入を増やしたい人が取得すると大きなメリットがあります。難易度は高めですがその分、取得後の仕事の幅が広がります。
【介護・福祉業界】需要のある資格
日本の高齢化が進み、介護を必要とする人が年々増加しています。この傾向は今後も続く見込みで、介護職の需要が非常に高まっています。介護や福祉分野の仕事は、無資格・未経験からでも始められるケースが多いですが、資格を取得すると給与や待遇が良くなります。
直接的に人々の生活を支えられるのも、この仕事の醍醐味です。ここでは、介護・福祉業界で特に需要のある3つの資格について紹介します。
1.介護福祉士【難易度:★★☆☆】
介護福祉士は、介護職種の中で唯一の国家資格であり、介護現場でのリーダーシップを発揮するために重要な資格です。現場での経験を積みながら資格を取得すると、チームリーダーとしての役割を担えます。
また、介護福祉士の資格を持つことで、管理職や施設の運営にも関与できるため、キャリアアップの道が広がります。難易度は比較的低く、現場経験を重ねながら学べるので、初めての方でも挑戦しやすい資格でしょう。
2.保育士【難易度:★★☆☆】
保育士は子どもの成長を支える国家資格として需要が高まっています。保育士は待機児童問題や子育て支援ニーズの増加により、今後も需要が拡大する見通しです。資格を取得することで、保育園や児童福祉施設などで働くことができ、社会に大きく貢献できます。
受験資格はおおむね短期大学卒業程度と定められていますが、社会人が保育士資格を取得する場合、実務経験を積むことで受験資格を得る方法もあります。難易度は比較的低めで、やりがいのある職業を目指す方にはおすすめの資格です。
3.社会福祉士【難易度:★★★☆】
社会福祉士は、福祉や医療に関する相談や支援を担う仕事で、国家試験に合格することで認められる専門職です。社会福祉士は、ソーシャルワーカーとしても知られ、障がい者や高齢者、生活に困っている方々の相談に乗り、支援策を考えます。
この資格を得れば、病院や介護施設、福祉団体など、幅広い場所で活躍できるチャンスが増えます。社会福祉士は慢性的に人材が不足しているため、将来的にも安定した職業の一つとして注目されています。難易度は中程度ですが、その分働ける場所の選択肢が多い点が魅力です。
【医療業界】需要のある資格
平均寿命が延びている現在、医療業界の仕事は今後さらに需要が高まると予想されています。医療や介護を必要とする人が増えるにつれ、医療従事者の数も増加が見込まれています。また、医療業界は、技術が発展しても人の手が必要な部分が多く、自動化が難しいため、安定した仕事を求める人にとって魅力的な業界です。
ここでは、医療業界で特に需要が高い2つの資格を紹介します。
1.看護師【難易度:★★★☆】
看護師は、指定された学校で3年以上の専門教育を受け、国家試験に合格することで得られる資格です。
看護師になるためには、看護系の学校や大学の看護学部を卒業する必要があります。大学卒業資格を持っている場合、3年次学士編入制度を利用して、最短2年で看護師資格を取得できることもあります。看護師は全国的に人手不足が続いており、今後も世間から求められ続ける職種といえます。
2.薬剤師【難易度:★★★★】
薬剤師は、薬剤師国家試験に合格することで取得できる国家資格です。病院や薬局で薬の調剤や服薬指導を行い、患者の健康を管理します。
また、薬剤師は病院だけでなく、製薬会社や食品メーカーなど、幅広い分野で活躍できる点が魅力です。食品の成分分析や学校での衛生管理など、薬に関する知識が必要とされる場面は多く、今後も高い需要が続くと考えられています。資格の取得には6年間の専門教育が必要で、難易度は高めですが、取得する価値のある資格です。
取得すべき資格を見極めるポイント
資格を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
その資格に興味があるか
資格を選ぶ際には、自分が本当にその分野に興味を持てるかどうかを判断することが非常に重要です。どれだけ需要がある資格でも、興味が持てない内容だと学習が苦痛になってしまうことがあります。例えば「高収入が得られる」「就職に有利そう」などの理由だけで資格取得を目指すと、結局モチベーションが続かずに途中で諦めてしまうこともあるでしょう。
逆に、興味を持てる分野であれば、学習も自然と進み、資格取得までの道のりも楽しむことができます。まずは、自分がどの分野に興味があるかをしっかり見極めることが大切です。
業界の変化に対応できるか
どの業界であっても、時代の変化とともに業務内容や求められるスキルは変わっていきます。そのため、資格を選ぶ際には、将来的にその業界の変化に対応できるかを考慮することが重要です。
特にITは、AIやIoT(インターネットを通じて、さまざまな物(機械やデバイス)がつながり、情報をやり取りする仕組み)といった新技術が次々に登場しており、変化のスピードが速い業界です。5年後や10年後を見据え、今後も伸びていく業界に対応できるスキルを身に付けられる資格を選ぶことがポイントになります。
就職・転職で有利に働くか
その資格が就職や転職の際にアピールポイントとなるかどうかも資格を選ぶ上で大切です。自分が目指している業界や職種に関連のない資格を取得しても、就職活動で有利に働かないことがあります。そのため、志望する業界や職種に必要とされている資格を調べることが重要です。
OB訪問やWeb(ウェブ)上でのリサーチを通じて、実際にその業界で働いている人から「どの資格が役立つか」「アピールできる資格は何か」を確認するのも良い方法です。
自分に合った需要のある資格を見つけて転職や就職に活かそう
需要のある資格にはさまざまなものがあり、自分のライフプランやキャリアプランに合わせて選ぶことが重要です。効率的に資格を取得し、転職や就職に役立てることで、将来の安定を図りましょう。
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自分に合ったプランを選んで、効率的にキャリアアップを目指しましょう。