Pythonは、初心者にも取り組みやすいプログラミング言語です。汎用性に強みがあり、現在では多くの業界で実務的に活用されています。特に、Web(ウェブ)開発やデータ分析、AI開発などの分野で需要が高い言語です。Pythonを学べばさまざまな業界に役立つスキルを習得でき、キャリアの選択肢も増えます。今回は、Pythonを使って仕事で活躍するために必要なレベルについて解説します。
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Pythonを仕事で使えるレベルの目安
実務では、Pythonの基本文法を押さえた上で、目的に合わせてさまざまな追加のツールや機能を組み合わせて使うスキルが求められます。
基本的なプログラムの書き方を理解しているだけではなく、特に、ライブラリやフレームワークという機能を活用できるスキルは必須です。ライブラリは特定の機能や処理を簡単に実装できるコードの集まり、フレームワークは開発の土台となる規則や構造を提供するツールを指し、いずれも開発効率を飛躍的に引き上げます。
あなたのPythonレベルはどのくらい?3段階に分けて解説
Pythonは幅広い用途で使われるプログラミング言語ですが、実際に仕事で活用するためにはどのくらいのスキルが必要なのでしょうか。ここでは、Pythonのスキルを3つのレベルに分けて解説します。
レベル1(基礎)|基本文法を使って簡単なプログラムが作成できる
Pythonの基本的な文法を理解し、簡単なプログラムを自分で書いて動かせるレベルです。具体的には、変数・データ型・関数・オブジェクト指向などへの理解が求められます。
これらを習得すれば、簡単なツール作成ができますが、実務レベルには達していません。
上記の用語も含め、Pythonの基本文法については、こちらの記事でも紹介しています。
レベル2(標準)|ライブラリやフレームワークを活用できる
Pythonの便利なツールであるライブラリやフレームワークを活用し、より複雑なプログラムを設計・実装できるレベルです。
ライブラリとは、特定の機能を提供するコードの集まりを指します。例えば「NumPy」や「Pandas」といったデータ処理に特化したライブラリがあります。これらを使えば、手作業でプログラムを書くよりも効率的に複雑な機能を実装できます。
一方、フレームワークとは、プログラムの土台となる構造や規則を提供するツールです。例えば、Webアプリケーションを作成する「Django」や「Flask」といったフレームワークは、開発に必要な機能を提供し、膨大な量のコードを書く手間を削減します。
Pythonのプログラマーとして転職や就職を目指すのであれば、このレベルのスキルは必須です。
レベル3(プロ)|システム全体の設計と開発を主導できる
システム全体の設計から開発、チームのマネジメントまでを担えるレベルです。大規模なプロジェクトでは、プログラミング能力だけでなく、方針を立てて全体の構成を設計し、他のエンジニアを指導しながら開発を進める能力が必要です。
この段階では、最新の技術や、セキュリティ対策といった専門性の高い知識も求められます。例えば、PythonでWebアプリケーションを作る場合、データベースの設計や、セキュリティリスクを考慮したコードの書き方などを理解していなければなりません。
PythonでWebアプリケーションを開発する方法は下記も参考にしてください。
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Pythonを仕事で使えるレベルまで高める方法
初心者がPythonを学び、実務で使えるレベルに到達するための3つのステップを紹介します。
1.文法の基礎を固める
最初に、Pythonの基本的な文法をしっかり理解することが大切です。基本文法をマスターできれば、簡単なプログラムを書けるようになり、次のステップへ進むための土台ができます。
主に学習が必要な文法は下記の通りです。
・変数
・データ型
・関数
・制御構造(if文、forループ、whileループ)
・データ構造(リスト、辞書) など
各用語については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
また、基本文法を学ぶ方法には、下記があります。
・公式ドキュメントや初心者向け教材を活用する
・オンラインの練習問題を解く
2.実務で必要なツールについて学ぶ
次のステップとして、実務レベルでも活用されているPythonのツールやライブラリ、フレームワークを学びます。ライブラリやフレームワークを学ぶ具体的な方法を、下記で紹介します。
1.目的に合ったライブラリ・フレームワークを選ぶ
まずは、開発したい分野に適したライブラリやフレームワークを選ぶことが重要です。下記は、分野ごとの代表的なツールです。
・Web開発:Django、Flask
・データ分析:Pandas、NumPy
・機械学習:TensorFlow、PyTorch
ライブラリやフレームワークが決まったら、まずは公式ドキュメントを確認しましょう。公式ドキュメントは、基本的な使い方やサンプルコードを提供しているため、習得に役立ちます。
2.実践的なチュートリアルを試す
3.開発経験を増やす
最後に、実際の開発経験を積むことが、Pythonを実務レベルに引き上げるために不可欠です。現実のプロジェクトに参加して得られる実践的な知識や問題解決力は欠かせないスキルです。
例えば、Webアプリケーション開発やデータ分析のプロジェクトに参加してみることで、実務に近い経験を積めます。コードの最適化やバグ修正などのスキルも得られるでしょう。
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Pythonを使ってできる仕事3選
Pythonのスキルを活かしやすい代表的な領域を3つ紹介します。
Webアプリケーション開発
PythonはDjangoやFlaskといったフレームワークを利用することで、効率的に機能を実装できるため、Webアプリケーションの開発にも広く使われています。
実際にPythonを使って作られた代表的なアプリケーションには、YouTubeやInstagramなどがあります。多彩なフレームワークや豊富なライブラリを学ぶことで、より効率的にWeb開発を進められるでしょう。
AI開発
Pythonは、機械学習やAI(人工知能)開発にも適している言語です。機械学習とは、大量のデータを分析し、その中からパターンを見つけ出す技術であり、AIの基礎となる部分です。例えば、Pythonの「TensorFlow」や「PyTorch」といったライブラリを使うことで、AIモデルを簡単に作成して実装できるのです。
ブロックチェーン開発
暗号通貨で活用されているブロックチェーン技術にも、Pythonが使われています。ブロックチェーンとは、暗号技術を活用し、データの安全な取引や記録を可能にする仕組みです。金融業界を中心に、さまざまな分野での活用が期待されています。
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実務に役立つPythonスキルを身に付けるなら「NINJA CODE」
Pythonを使って仕事で活躍するためには、実践的なスキルをしっかりと身に付けることが大切です。
これからPythonなどのプログラミング言語の学習を始めようと考えている方、または最近学習を始めた方がいらっしゃるかと思います。
ただ、実際学習を始めるとなると
どこをゴールにしていいかわからない…
挫折してしまわないかな…
このように不安な気持ちになる方もいますよね。
たしかに、何かわからないことが出てきたとき、エラーが解決できないとき、誰かに相談できる環境がないことが理由でプログラミング言語の学習を挫折する方が多くいます。
実際にプログラミング言語初学者が挫折をする1番の理由は「不明点が発生した際に気軽に相談できる環境がない」という実態があります。
それだけ学習する環境が大事だということです。
そんな背景があるからこそ、プログラミングの勉強をする際にスクールを選ぶ方が多いのが事実です。
プログラミングスクールに通う理由は他にもあり
・効率良く学習を進めたい
・モチベーションの維持にもつながりそう
・以前に独学で挫折した経験がある
・学習者同士でつながれるコミュニティへの招待