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HTMLとJavaScriptでできることは?基本とWeb開発の流れを解説 - 忍者CODEマガジン

HTMLとJavaScriptでできることは?基本とWeb開発の流れを解説

基礎知識

HTMLとJavaScriptは、Web(ウェブ)開発において欠かせない言語です。HTMLはWebページの構造を定義し、JavaScriptはそのページに動的な機能(ユーザーのアクションに応じて反応する機能)を追加します。これらを活用することで、ユーザーに対して魅力的なエクスペリエンスを提供することが可能です。

今回は、HTMLとJavaScriptを用いたWeb開発の基本や、実際の開発プロセスを解説します。

HTMLとは?

HTMLとは「Hyper Text Markup Language」の略で、Webページを構成する基本的なマークアップ言語のひとつです。マークアップ言語とは、Webページ内のテキスト情報(タイトルや段落など)に役割を与え、それをコンピュータが構造的に理解できるようにするための言語です。

例えば、HTMLを使用すると、ページの見出しや段落、リンク、画像などを適切に配置できます。そのため、ページを訪れるユーザーにとって視認性が高く、コンテンツの内容が理解しやすくなるのです。

Webページのデザインや見た目は、主にCSS(Cascading Style Sheets)というスタイルシート言語で決定されます。スタイルシート言語は、文字の色やサイズ、背景、配置などの視覚的な要素を制御するための言語です。HTMLがページの骨組みを提供し、CSSがその骨組みにスタイルを追加することで、見栄えの良いWebページが完成します。

HTMLとCSSの組み合わせにより、効率的で視覚的に優れたWebページを作成することが可能です。HTMLによって正しくマークアップされた情報は、利用者にとってわかりやすく、機能的なWebサイトを構築する基盤となります。

JavaScriptとは?

JavaScriptは、Webブラウザ上で動作するスクリプト言語のひとつであり、主に動的なWebページを作成するために使用されます。例えば、Webページにアニメーションを追加したり、ユーザーの入力に応じてページの内容を変更したりすることができます。そのため、現在ではほとんどのWebサイトでJavaScriptが使われており、インタラクティブ(※1)な機能を提供する重要な技術となっています。

JavaScriptは名前に「Java」と含まれていますが、Javaとはまったく別の言語です。Javaは、オブジェクト指向(※2)プログラミング言語として、複雑なアプリケーションやシステム開発に使用されることが多いです。

一方、JavaScriptは「オブジェクト指向スクリプト言語」と呼ばれ、より軽量で、動的なプログラムの記述や実行を簡単に行える特徴を持っています。

スクリプト言語とは、プログラムの記述や実行が容易で、主に小規模なタスクを簡単に実行するために設計されたプログラミング言語を指します。JavaScriptは、その簡便さから初心者にも学びやすく、またWeb開発の入り口として最適な言語ともいわれているのです。

このように、Webブラウザ上で直接動作するため、特別な環境を用意せずに学習や実践が可能である点も、JavaScriptの強みです。

※1:ユーザーとサービスが双方向的に反応を得られること
※2:システムの各要素を「オブジェクト」として捉え、それらを組み合わせることでシステムを構築すること

HTMLとJavaScriptでできること

ここでは、HTMLとJavaScriptを使った具体的な例を紹介します。

画面にポップアップウィンドウを表示させる

JavaScriptを使用することで、サイトの画面にポップアップウィンドウを表示させることができます。ポップアップウィンドウとは、Webページの閲覧中に自動的に開く別ウィンドウのことで、訪問者にお得な情報を伝えたり、特定のアクションを促したりする際に役立ちます。

例えば、期間限定のセール情報やニュースレターの登録を促す際にポップアップを表示することで、ユーザーの目に留まりやすくなります。

入力フォームのチェック処理を実装する

HTMLで作成した入力フォームにJavaScriptを組み込むことで、ユーザーが入力したデータをリアルタイムでチェックし、エラーがある場合に即座にフィードバックを表示することが可能です。

例えば、メールアドレスの形式が正しいか、パスワードが一定の強度を満たしているかなどを検証する機能を実装できます。この機能により、ユーザーが正しい情報を入力できるようになり、エラーを事前に防ぐことができるため、Webサイトの利便性が向上します。

動的なWebサイトの作成

JavaScriptを使うことで、動きのあるWebサイトを作成することができます。

例えば、ページ内のボタンがクリックされたときにアニメーションが実行されたり、画像が自動的にスライドショーのように切り替わったりするといったインタラクティブな演出を施すことが可能です。

ユーザーは単なる情報の閲覧だけでなく、操作に応じた視覚的な変化を楽しむことができ、Webサイトへの滞在時間が延びる効果が期待できます。

HTMLとJavaScriptをうまく組み合わせることで、Webサイトにインタラクティブな機能を追加し、ユーザーエンゲージメント(Web上におけるサービスと顧客とのつながり)を高めることができます。ユーザーエンゲージメントは、例えばX(旧Twitter)などではいいねやリポスト、リプライなどを指します。

動きのある要素やポップアップ、フォームチェックなどを適切に活用することで、企業やサービスの価値を効果的に伝えることができるでしょう。

HTMLとJavaScriptを使ったWeb開発の流れ

ここでは、HTMLとJavaScriptを使ったWeb開発の流れを具体的に解説します。

Web開発は、主に設計、コーディング、テスト・公開という3つのステップで進行します。それぞれのステップで必要な作業や手順を理解することで、効率的に開発を進めることが可能です。

1.設計書を作成

最初のステップは、Webサイトの設計を行うことです。設計書には、Webサイトの機能や構造を明確に記載し、実際のコーディング前に全体像を把握します。

設計書は大きく「基本設計書」と「詳細設計書」に分けられ、それぞれ記載する内容が異なります。

基本設計書では、機能一覧やラベル一覧、エラーメッセージの一覧などをまとめ、ユーザーがどのように操作するかを記載するものです。

次に詳細設計書では、これらの機能をどのように実現するかを技術的に細かく記載します。設計書がしっかりと作成されることで、開発効率が上がり、後のテストや公開時にも問題が発生しにくくなります。

2.コーディング

設計が完了したら、実際にHTMLとJavaScriptを使ってコーディングを開始します。コーディングは、設計書に基づいて正確に行う必要があります。

まず、HTMLの基本構造を記述します。最初に<!DOCTYPE html>を使ってWebページがHTML形式で作られていることを示します。その後に<html>タグでHTML全体を囲みます。<head>タグ内にタイトルやメタ情報を記述し、<body>タグ内に本文となるコンテンツを配置します。

次に、JavaScriptでHTMLの動作を制御するための言語を組み込みます。<script>タグ内にJavaScriptコードを書き、ユーザーの操作に応じた動作やページの自動更新など、インタラクティブな要素を追加していきます。簡単な例として、ボタンをクリックするとメッセージが表示されるスクリプトなどがあげられます。

3.テスト・公開

コーディングが終わったら、次はテストと公開の段階に進みます。テストは単体テスト、結合テスト、システムテスト、運用テストの順で行います。それぞれの内容としては、下記の通りです。

・単体テスト
個々の機能が正しく動作するかを確認する

・結合テスト
異なる機能が連携して動作するかを確認する

・システムテスト
システム全体が正しく動作していることを確認する

・運用テスト
実際の環境で運用する際に問題がないかを確認する

公開後も継続的にメンテナンスや更新が必要になるため、適切にサポートすることが求められます。

まとめ

HTMLとJavaScriptは、Web開発において不可欠な技術であり、それぞれが異なる役割を担っています。HTMLはWebページの構造を作り、コンテンツを整理します。

一方、JavaScriptはその構造に動的な要素を追加し、ユーザーの操作に応じたインタラクションを実現します。これらを組み合わせることで、より魅力的で機能的なWebサイトを構築できます。これからWeb開発に取り組む際は、HTMLとJavaScriptの基礎をしっかりと理解し、実践に活かしてみてください。

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