「自分も好きなことで、自由な働き方ができたら」「もっとやりがいのある仕事で楽しくお金を稼ぎたい」と悩んでいるなら、フリーランスの動画編集者として働くのがおすすめです。
近年、動画編集の需要は急拡大していて、未経験でもフリーランスとして活躍できるチャンスが広がっています。
とはいえフリーランスとして成功するには、一定のスキルが必要です。そこで、今回はどのようなスキルが必要なのか、スキル別の平均年収や成功するための注意点などを解説します。
フリーランスの動画編集者は稼げる?
動画コンテンツの需要拡大により、フリーランスの動画編集者が稼げる時代になっています。
YouTubeやInstagram、Tiktokなど動画主体のSNSの普及で、スマートフォンで動画を楽しむ層が増えています。
この影響で、動画広告が急速に伸びてきました。今では街頭広告やイベント、結婚式などオフラインの場にも広まっています。
また、5Gの普及で大容量の動画も快適に見られるようになり、企業のホームページをはじめ多くのサイトにも用いられるようになりました。
株式会社サイバーエージェントの市場動向調査では、2022年の動画広告市場が5,601億円だったのに対し、2025年には1兆円を突破する見込みです。
AIの台頭により、動画編集の仕事がなくならないか心配されるかもしれませんが、2024年7月現在はAIに代替されていません。
人間の感性やセンスが求められる場面はAIが苦手とする分野なので、あくまで動画編集者をサポートする程度にとどまっています。
出典:サイバーエージェント「2022年国内動画広告の市場調査を実施」
【スキル別】フリーランスの動画編集者の平均年収
フリーランスの動画編集者はどのくらい稼げるのでしょうか。スキル別に、平均年収を紹介します。
・基本的な編集スキル:180~360万円
・編集以外の価値も提供できるスキル:360~1,000万
・企画・コンサルなど総合的なスキル:1,000万以上
基本的な編集スキル:180~360万円
基本的な編集スキルがあれば、月に3本程度を編集したとすると、年収180~360万円ほどを稼げます。
初めはスキルも実績も伴わないため、単価の安い案件しか受けられず年収が低くなりがちです。
年収アップには、編集スキルだけでなく自分を売り込むことも必要です。
編集以外の価値も提供できるスキル:360~1,000万
動画編集以外の価値も提供できると、年収360~1,000万ほどを目指せます。
動画編集に加え、サムネイル画像の作成や動画の撮影、ナレーション挿入など、動画に付随する周辺スキルを獲得すると単価アップが見込めます。
複数スキルを組み合わせれば、より高額な案件の受注が可能です。
企画・コンサルなど総合的なスキル:1,000万以上
企画・コンサルなど総合的なスキルを身に付ければ、年収1,000万円を超えることも可能です。
クライアントの要望や目的に応じて、効果的な映像作品を生み出す企画力や、専門家としてアドバイスできるコンサル能力があれば、ディレクターやプロデューサーなど高額な委任契約が結べるようになります。
【スキル別】フリーランスの動画編集者の単価相場
年収の目安がわかったところで、一本あたりの単価相場もスキル別に解説します。
・動画編集の基礎的なスキル:3~5万円
・動画編集+αのスキル:5万円~30万円
・動画編集者のマネジメントスキル:30万円~50万円
動画編集の基礎的なスキル:3~5万円
動画編集の基礎的なスキルが身に付けば、単価は3~5万ほどです。
具体的には、下記のようなスキルが必要です。
・カット編集
・テロップ入れ
・BGM・SE挿入
・色調補正
・画像の配置
シンプルなものほど低単価で、複雑で高度な作業・分量の多い作業ほど高単価になります。
動画編集+αのスキル:5万円~30万円
動画編集以外に、+αのスキルがあれば単価5万円~30万円ほどになります。
具体的には、下記のようなスキルが必要です。
・VSEOの知識:GoogleやYouTubeの検索結果で上位表示させられるスキル
・マーケティング視点:クライアントの意図を汲み取って編集できるスキル
・デザイン:サムネイルや動画内で使用するイラストなどを作成するスキル
多彩なスキルがあると、複数の仕事を巻き取りやすくなり単価がアップします。
動画編集者のマネジメントスキル:30万円~50万円
動画編集者のマネジメントスキルがあれば、単価30万円~50万円も目指せます。
具体的には、下記のようなスキルが必要です。
・プロジェクト管理スキル: 複数のプロジェクトやタスクの期限を効率的に管理し、優先順位をつけるスキル
・コミュニケーションスキル:要件の確認、進捗の報告、フィードバックの受け取りといったコミュニケーションをスムーズに行うスキル
・リーダーシップのスキル:効果的なチームワークを促進するために、メンバーのモチベーションを高める
特に、ディレクターとして、クライアントと動画の企画や構成など上流工程に携わり、動画編集に指示を出す立場になると単価がアップします。
具体的な仕事としては、動画編集者の進捗管理や動画の修正などが主です。
フリーランスの動画編集者になるメリット
フリーランスの動画編集者には、下記のようなメリットがあります。
・大きな収入を得られる可能性がある
・ニーズが高く案件獲得しやすい
・働く時間や場所を自由に決められる
・受注する案件を自由に選べる
大きな収入を得られる可能性がある
大きな収入を得られる可能性があり、スキル次第では年収1,000万円も目指せます。
動画編集スキルはもちろんですが、+αのスキルや広告・マーケティングの知識など、努力や工夫次第で高収入も夢ではありません。
ニーズが高く案件獲得しやすい
ニーズが高まっているため、案件を獲得しやすいです。YouTubeやTikTok、Instagramなどのショート動画が流行っているため、編集案件が豊富にあります。
例えば、下記のような方法で案件を受注できます。
・クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービス
・SNSで営業する
・知人からの紹介
受注した案件がバズれば、クライアントからリピートされやすく、安定して収益化できるのもメリットです。
働く時間や場所を自由に決められる
働く時間や場所を自由に決められるのは、フリーランスならではのメリットでしょう。
PCとインターネットさえあれば編集作業ができるので、在宅でも仕事ができ、住む場所や働く時間を仕事に左右されません。
一般的な会社員ではできない、自由な働き方が手に入ります。
受注する案件を自由に選べる
受注する案件を自由に選べるのも、フリーランスで仕事を行うメリットです。
自分の興味を持った仕事に挑戦できるので、楽しみながら仕事できたり専門性が深まったりと、充実した働き方ができます。
自分に合ったクライアントの案件を受けられます。
フリーランスの動画編集者を目指す際の注意点
フリーランスの動画編集者を目指すには、3つの注意点を押さえておきましょう。
最初は単価が低くても受注する
初心者で実績がないと、高単価の案件の受注は難しいので、最初は実績を増やすことが大切です。クライアントは実績でスキルを判断するので、アピール材料を集める段階と割り切る必要があります。
最初のうちは、単価が低くても受注するようにしましょう。動画編集の初心者が受けられる案件と単価相場の例は、下記の通りです。
・ショート動画(~3分程度)の制作:5,000~15,000円
・youtube動画(5~10分程度)の制作:10,000~30,000円(内容や編集の複雑さによっても変動します)
あまりに相場とかけ離れた低単価の案件は避けましょう。
自分の実績として公開できるか確認する
案件獲得には実績でスキルをアピールする必要がありますが、必ずしも実績として公開できるとは限りません。勝手に公開するとトラブルに発展する可能性もあるため、必ずクライアントに確認しましょう。
自分の実績として公開できる案件なのか確認しましょう。
また、あらかじめ値下げや謝礼を用意して実績公開の許可を得るケースもあります。
案件獲得ルートを確保しておく
例えば、旧知の企業や知人への営業であれば、見ず知らずの企業へ営業をかけるよりも仕事を任せてもらいやすいでしょう。
ほかにもSNSで発信したり、自分で動画を作成してアップしたりと、スキルを披露することで「何ができるのか」アピールすることも大切です。
自分なりの受注獲得ルートをつくり、受注しやすくしましょう。
未経験でフリーランスの動画編集者になる方法
未経験でフリーランスの動画編集者になるには、下記のような段階を経ます。
1.動画編集に必要な機材を用意する
2.動画の編集スキルを習得する
3.ポートフォリオを用意する
4.営業をかけて案件を獲得する
動画編集に必要な機材を用意する
まずは、動画編集に必要な機材を用意しましょう。
低スペックなPCでは快適に編集作業が行えないので、最低でも下記スペックは必要です。
・CPU:Intel Core i7以上またはAMD Ryzen 7以上
・メモリ:16GB以上
・コア数:6コア以上
・ストレージ:SSDで256~512GB以上
・GPU:CPU内蔵
また、Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなど、本格的な動画編集ソフトも購入しましょう。
Adobe Premiere Proは色調整、音声編集、エフェクト(効果)追加など豊富な機能を備えています。人気があり、利用ユーザーも多いため、ネット上で使い方の情報を多く得られるのがメリットです。初心者でも基本的な編集から高度なテクニックまで学ぶことができます。
Final Cut ProはMacユーザーに特に人気があり、使いやすいインターフェースが魅力です。直感的な操作が可能なため、初心者でも扱いやすいのがメリットです。
なお、実際に現場でよく使われているソフトには、DaVinci ResolveやAvid Media Composerがあります。どちらも高度な機能が搭載されているため、プロと同じツールを使ってみたいという方におすすめです。
動画の編集スキルを習得する
機材が揃ったら、動画の編集スキルを学びます。
動画編集者はスキルレベルで仕事量や単価が決まるため、クライアントに満足してもらえるよう腕を磨く必要があります。
書籍やYouTubeなどで身に付けることも可能ですが、効率的にプロを目指すならスクールがおすすめです。
「NINJA CODEの動画編集スクール」では、動画編集ソフトであるPremiere Proの使い方から、YouTube動画や動画CMの作り方を学べます。細やかな解説と丁寧なチャットサポートが充実しており、初心者でも着実に学びを深められます。
また、案件獲得保証プランもあるため、動画編集を仕事にしたい方におすすめです。
ポートフォリオを用意する
ポートフォリオ(作品集)を用意して、どのようなスキルをもっているか示しましょう。これまで手掛けてきた作品がない場合は、スキルを示せる動画を作成することをおすすめします。
実際に動画を掲載したり、実績を書いたりして実力を示して営業に活用します。自身のブログやnoteなどに掲載しておくと、提示しやすくなります。
営業をかけて案件を獲得する
営業には主に、下記のような方法があります。
・クラウドソーシング
・知人経由
・SNS
・エージェントサービス
・企業のサイトやSNSへ直営業
ほかにもイベントやコミュニティなどで交流して仕事獲得の機会を広げることも大切です。
まとめ
フリーランスの動画編集は、編集スキルだけでなくデザインやマーケティング、撮影など、複数のスキルを掛け合わせると高収入を目指せます。収入面以外にも、自由な働き方ができたり仕事を選べたりと、会社員にはない楽しみがあります。
独学での学習も可能ですが、最短距離でプロを目指すならスクールがおすすめです。「NINJA CODE」では無料メンター相談を受け付けているので、気軽にお申込みください。