近年、働き方の多様化が進んだことにともない、在宅ワークの需要が高まっています。特に主婦の方にとって、家事や育児と両立しやすいテレワークは魅力的な選択肢のひとつです。
今回は、主婦が安全に始められる在宅ワークの種類や、スタート時のポイント、仕事の探し方について解説します。
主婦が在宅ワークを始めるときのポイント
在宅ワークを安全に始めるためには、下記の4つのポイントを意識して仕事を選ぶことが大切です。
ポイント1|報酬額は適切か
他の案件と比較した際、報酬額が極端に高い・低い場合は注意が必要です。一般的な相場と比較して、あまりにも高額な報酬を提示している場合は、高いレベルの業務を求められることが考えられます。
適切な報酬相場を知るためにも、クラウドソーシングサイトや求人サイトなどで同じような仕事を調べてみましょう。仕事内容や自分の実力に見合った報酬額で働くことで、モチベーションを保ちながら継続的に仕事に取り組むことができます。
ポイント2|別の仕事を紹介される企業に注意する
応募した先で「高収入の別の仕事がある」と勧誘されることがありますが、なかにはマルチ商法や違法な仕事への誘導であるケースもあります。このような案件を引き受けてしまうと、自分の希望する仕事に就くことができないばかりか、最悪の事態に巻き込まれることも想定されるため、細心の注意を払いましょう。
健全な在宅ワークであれば、最初に提示された仕事内容から大きく逸脱することはありません。安全に働くためには、信頼できる企業から仕事を引き受けることが重要です。
ポイント3|初期費用がかかり過ぎる仕事は避ける
在宅ワークを始める際、登録料や教材費、備品など過度に高額な初期費用を要求される仕事には要注意です。
例えば、高額な教材や機材の購入を強制される場合、支払いをしても仕事をもらえない、費用を回収できない、連絡がとれず返金されないこともあり得ます。
怪しいと感じたときは、すぐに求人情報の掲載元企業や消費者センターに相談しましょう。
ポイント4|企業の評判や具体的な仕事内容を確認する
雇用契約を結ぶ前に、企業の評判や具体的な仕事内容をしっかりと確認することが大切です。
会社の評価は、インターネットで「企業名+口コミ」または「企業名+評判」などで検索するとヒットします。検索結果で悪いレビューが多い場合は、働きにくい職場であることが考えられます。
また、募集要項に「簡単に稼げる」「月に◯万円以上」などの記載はあるものの、具体的な仕事内容が書かれていないものはおすすめしません。このような求人の場合、アダルトコンテンツや詐欺、違法性のある業務に従事させられることがあります。
疑問点や不明点がある場合には、躊躇せずに企業に問い合わせましょう。
主婦が安全にできる在宅ワークの仕事7選
在宅ワークの求人を探すうえでのポイントを理解したところで、ここからは主婦の方が安心して始められるテレワークを7つ紹介します。
プログラマー
プログラミングのスキルを有している場合には、プログラマーとしての在宅ワークがおすすめです。Web(ウェブ)サイトやアプリ、決済サービスをはじめとする各種システムなど、私たちの身の回りにある多くのものにはプログラミングが活用されています。そのため、サイト開発からアプリケーションの作成まで、求人の種類も多岐に渡るのが特徴です。
特におすすめなのが高単価かつ求人数が豊富なWebサイト制作案件です。Webサイト制作の求人は単価報酬が約10万円~15万円と高い傾向にある一方で、その分さまざまな工程が発生します。下記はWeb制作の際に生じる作業の一部です。
・HTMLを使用してWebページの基本構造を作成する
・CSSを用いてWebサイトのレイアウトやスタイルを定義する
・色彩設計、フォントの指定、レスポンシブデザインの実装などを行う
また、プログラミングスキルはもちろんのこと、Webデザインのスキルもあわせて習得することで、より高収入を得られます。
なおプログラミング初心者の場合、月額の報酬は約40万円程度です。経験を積むと70万円、80万円などの高額報酬も目指せます。
Webデザイナー
デザインセンスとWebの知識を活かせるWebデザイナーの仕事も、主婦の方に人気があります。Webデザイナーとは、Webサイトのレイアウトや装飾を考える仕事です。「Webサイト」と一口にいってもECサイトや企業のホームページなど、種類が豊富にあります。
Webデザインをする際は、UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)を考慮することが重要です。UIとは、消費者が直接製品やサービスを使用する際の接点、UXはユーザーが製品・サービスを利用した際に得られる体験のことを指します。「デザインがオシャレで見ていて飽きない」「欲しい商品がすぐに見つかる」などはUXの一例です。
ワイヤーフレームやサイトの全体的なレイアウト、色使い、タイポグラフィなど、Webサイトの要素に気を配ることでユーザーにより良い体験を提供することができます。
また、視覚的な表現だけでなく上記で紹介したようなプログラミングスキルや、マーケティングのノウハウを持ち合わせていると、より高単価の案件を獲得することも可能です。
フリーランスで働くWebデザイナーの案件単価の相場は月50万円~100万円ですが、初心者の場合は月10万円程度からのスタートになります。
動画編集
SNSの普及によって動画編集の需要は高まっており、企業のプロモーション動画やYouTube動画などの編集業務を依頼する求人も多くあります。
業務内容は案件によって多岐に渡ります。例えば、企業のPR動画編集を行う場合は、ストーリーボードの作成やカット編集、エフェクト追加などです。
また、YouTube動画の編集作業の場合は、視聴者の興味を引く導入部分の作成や、内容を分かりやすく伝えるための本編の構成考案なども手掛けます。
ある程度知識が必要な仕事ではあるものの、案件によってはスマートフォンだけで完結するものもあります。また、高い編集スキルや文章力がなくても挑戦できる求人もあるため、業務を通して編集ソフトの使い方を学んだり、クリエイティブなセンスを磨いたりすることも可能です。
動画編集の報酬は1本あたりおよそ5,000円〜15,000円ほどですが、金額は編集スキルや動画の長さによっても変動します。なお、初心者の場合は3,000円程度が目安です。
データ入力・文字起こし
特別なスキルがなくても始められる仕事として、データ入力や文字起こしがあります。
データ入力は、紙の書類やスキャンされた画像の情報をコンピューターに入力する作業です。具体的には、顧客情報、アンケート結果、商品在庫などを、指定のソフトに入力します。報酬は低めですが、未経験から始めやすいことに加え、経験を積めば収入アップも可能な仕事です。1文字あたりの単価は0.1~1円であるため、5000文字入力した場合は5000円程度の収入が見込まれます。
また、文字起こしは音声や動画の内容を文字に起こし、WordやGoogleDocumentなどのソフトに打ち込んでいく仕事です。この場合、内容をすべて書き出すパターンと、要約しながら記述するパターンがありますが、いずれにせよ聞き取り能力と素早いタイピングスキルが求められます。なお、文字単価の相場は0.5~1円で時間単価にすると3,000円~4,000円程度です
どちらも空き時間を活用しやすい仕事なので、家事や育児の合間に取り組むことができます。
Webライター
文章を書くことが好きな方には、パソコンさえあればすぐに始められるWebライターの仕事がおすすめです。
多くみられる求人は企業ブログの記事作成で、商品やサービスの紹介、業界のトレンド解説、ハウツー記事など、さまざまなテーマで記事を執筆することができます。
また、記事を作る際は、Googleなどの検索エンジンで上位を獲得するための施策である「SEO(検索エンジン最適化)」を意識しながら、読者に価値ある情報を提供することが必須です。
さらに、医療やビジネスなど、特定の分野に詳しい方は、その知識を活かして専門性の高い記事を書くことで、高単価の仕事を獲得できます。なお、文字単価は1~3円が相場です。
オンライン家庭教師
教育に関心がある主婦の方には、オンライン家庭教師が適しています。小学生から高校生まで、幅広い年齢層の生徒に対して授業を行う仕事ですが、オンラインでの業務になるため、カメラが内蔵されているパソコンと安定した通信環境が必要です。
この仕事は自身の得意科目を教えることができるだけでなく、子育ての経験を活かした教育をすることもできます。また、時給も1,000円~2,000円であるため、安定した収入を得たい方におすすめです。
ただし、指導する曜日や時間帯が固定されることが多いため、ある程度決まった時間に予定を開けられる方に向いています。
コールセンター・アポインター
在宅でのコールセンター業務やアポインターの仕事も、主婦の方に人気です。電話やチャットを通じて顧客対応を行ったり、商品の案内や予約の受付を担当したりします。
コミュニケーション能力を活かせる仕事で、家事の合間に短時間で働くことも可能です。ただし、時間帯によっては子どもの声が入らないよう配慮しなければなりません。
また、仕事をするためにはPCをはじめ、マイクやヘッドホンなどの機器を揃える必要があります。
なお、平均時給は800円~1,200円です。
オンライン秘書
オンライン秘書は、インターネットを通じて企業や個人事業主のサポートを行う仕事です。主な業務には、スケジュール管理、メール対応、データ入力、予約管理などがあります。
平均時給額は1,000円程度ですが、秘書経験がなくても、PCスキルとコミュニケーション能力があれば始められるのが魅力です。
なお、必要なPCスキルとしては、チャットツールやビデオ会議ツール、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートが最低限操作できることが求められます。
アンケートモニター
アンケートモニターは、企業や研究機関が実施するアンケートに回答することで報酬を得る仕事です。特別なスキルや経験が不要で、スマートフォンやPCがあれば誰でも始められます。
報酬単価は1アンケートにつき数円~数百円が相場であるものの、日用品のモニターや新商品のテストなど、アンケート以外の案件もあるため、さまざまな体験ができるのも楽しみのひとつです。
主婦が安全にできる在宅ワークの探し方
ここでは、主婦が安全にできる在宅ワークを探す方法をいくつか取り上げてみました。
クラウドソーシングサイトを活用する
クラウドソーシングサイトとは、企業や個人がインターネットを介して仕事を発注する仕組みを有したサイトを指します。
主婦向けに特化したものもあり、自分のスキルや興味に合った仕事を見つけやすいのが特徴です。主婦におすすめのクラウドソーシングサービスとして、業界最大手の「クラウドワークス」や主婦の在宅ワークに特化した「shufti」などがあげられます。
なかにはシステム利用料が発生するサイトもありますが、報酬の未払いを防げるほか、自分のペースで仕事ができることから、家事や子育てで忙しい主婦の方に人気があります。
なお、上記で取り上げたクラウドソーシングサービスのシステム利用料は、クラウドワークスが5%~20%(報酬額によって変動)、Shuftiで10%です。
求人サイトやアプリで検索する
求人サイトやアプリで在宅ワークを検索してみるのもおすすめです。有名なサイトとしては「タウンワーク」や「求人ボックス」などがあげられます。主婦向けの在宅勤務に関する求人を探す場合は「主婦 在宅勤務」「在宅ワーク 主婦歓迎」などを条件に設定しましょう。
なお、スキルに自信がないときは「未経験者歓迎」などのキーワードを加えて探してみるのもひとつの手です。
また、最近では顔出しせずにライブ配信をして収入が得られる「IRIAM(イリアム)」や、ポイントを稼ぐことができる「モッピー」など、ジャンル特化型のアプリも登場しています。興味のある分野のアプリをダウンロードして、お仕事を探してみましょう。
企業の応募ページをチェックする
企業のWebサイトで直接、在宅ワークの募集を探すのも良い方法です。特に、大手企業や知名度の高い企業の場合、自社サイトで在宅ワーカーを募集していることがあります。
興味のある会社のキャリアページや採用情報を定期的にチェックしてみましょう。
まとめ
在宅ワークを選ぶ際は安全に始めるためのポイントを押さえ、自分に合った仕事を選ぶことが重要です。家庭と仕事の両立を図りながら、自己実現や収入アップを目指してチャレンジしてみましょう。着実に経験を積むことで、充実した在宅ワークライフを送ることができるはずです。
また、高収入が目指せるプログラマーやWebデザイナーなどのIT系職種でテレワークを始めたいなら、NINJACODEの副業支援コースをご検討ください。
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