【Python入門】オブジェクト指向プログラミングについて解説

プログラミング言語の辞書

オブジェクト指向プログラミング(OOP)は、データとそれに関連する操作を一つの「オブジェクト」としてまとめるプログラミング手法です。PythonはこのOOPをサポートする強力な機能を提供しています。

オブジェクト指向プログラミングの基本概念

Pythonのオブジェクト指向プログラミング(OOP)は、データとそれに関連する操作を一つの「オブジェクト」としてまとめるプログラミング手法です。OOPの基本要素には「クラス」と「インスタンス」があります。クラスはオブジェクトの設計図であり、インスタンスはそのクラスから生成される具体的なオブジェクトです。

クラスは属性(データ)とメソッド(関数)を持ち、これによりオブジェクトの状態と動作を定義します。例えば、犬を表すクラス「Dog」には、名前や年齢といった属性と、吠えるといったメソッドがあります。インスタンスを生成すると、これらの属性とメソッドを持つ具体的なオブジェクトが作られます。

OOPのもう一つの重要な概念は「継承」です。継承を使用すると、既存のクラスを基に新しいクラスを作成し、既存のクラスの属性やメソッドを再利用することができます。例えば、「Animal」クラスを基に「Dog」クラスと「Cat」クラスを作成し、それぞれに固有の属性やメソッドを追加できます。

さらに、OOPには「ポリモーフィズム」という概念があります。これは、異なるクラスのオブジェクトが同じメソッドを持ち、それぞれ異なる動作をすることを意味します。例えば、犬と猫がそれぞれ「move」メソッドを持ち、犬は走り、猫は歩くといった具合です。