手取り20万円での一人暮らしに苦労している方も多いのではないでしょうか。手取り20万円は額面では約25万円、年収に換算すると約300万円です。一人暮らしでは家賃・食費・光熱費・雑費などの出費が発生します。生活費だけでなく、突発的な出費があれば家計が圧迫され、貯蓄が思うように進まないのが実情です。
今回は、手取り20万円での一人暮らし生活を楽にするための節約術や収入アップの方法について詳しく解説します。
手取り20万円の一人暮らしは「きつい」のが実情
令和4年度の民間給与実態統計調査によると、日本の平均年収は458万円、中央値は405万円とされています。これに対し、手取り20万円という月収はこれらの基準より約100万円低く、生活が厳しくなる傾向があります。
特に、一人暮らしをしている場合、家賃や光熱費、食費、通信費といった固定費だけでなく、突発的な出費も発生するため、余裕を持った生活を送るのは難しい状況です。また、手取り20万円では貯蓄が思うように進まないケースも多く、将来のための資金計画を立てることが課題となります。
そのため、生活に少しでも余裕を持たせるためには、家計を見直し、支出を抑える工夫が必要です。具体的には、無駄な固定費を削減したり、生活必需品を安価に購入できる方法を模索したりすることが考えられます。
一方で、収入を増やす努力も検討すべきです。例えば、副業に挑戦する、スキルアップを目指して資格を取得する、または転職活動で年収アップを狙うといった選択肢もあります。このような対策を講じることで、少しずつでも現在の生活の「きつさ」を改善する可能性が広がります。
出典元:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
手取り20万円のきつい一人暮らしを乗り切るコツ
手取り20万円での一人暮らしは、毎月の支出が収入を圧迫し、貯蓄が難しいと感じることが多いでしょう。ここでは、生活費を抑えつつ暮らしやすくするためのコツを具体的に紹介します。
家賃は5~6万円に抑える
家賃は収入の1/3から1/4程度に抑えることが、手取り20万円の一人暮らしにおいて非常に重要です。月々の家賃が収入の大部分を占めてしまうと、生活費や貯蓄に回す余裕がなくなってしまいます。
東京都23区内のワンルーム相場は6~10万円程度と高いため、特に節約を重視する場合は、23区外のエリアも検討すると良いでしょう。23区外であれば4~7万円台の物件が見つかるエリアもあり、同じ生活水準を維持しつつコストを抑えることが可能です。
通信費や光熱費などの固定費を見直す
通信費や光熱費など、毎月必ずかかる固定費は、少しの見直しで大きな節約効果が期待できます。
まず、通信費に関しては、格安スマホの利用が特に有効です。大手キャリアのプランから格安SIMに変更することで、月5,000円以上の節約が可能になります。例えば、データ使用量がそれほど多くない人なら、月額2,000円程度のプランでも十分に対応できる場合があります。
次に、光熱費を抑えるためには、電力会社やガス会社のプランを見直すことが重要です。多くの電力会社が異なる料金プランを提供しています。例えば、「夜間割引プラン」など、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶとさらに節約が可能です。
さらに、電気とガスを同じ会社で契約するとセット割引が適用される場合もあるため、複数の会社やプランを比較検討することが大切です。
外食や贅沢品は限度額を決める
外食費は安価な場合でも300円以上かかるため、頻繁に利用すると1万円近い出費となります。農林水産省の調査によれば、1か月の外食費を1~3万円に抑えている人が多いようです。手取り20万円の場合、エンゲル係数(消費支出全体に対する食費の割合)から考えても、外食や贅沢品は3~4万円程度に抑えると無理なく生活ができます。
出典:農林水産省「食費支出全体と外食費」
先取り貯金をする
手取り20万円で貯蓄を目指すなら、「先取り貯金」が有効な方法です。先取り貯金とは、給料が振り込まれた段階であらかじめ決めた貯蓄額を別口座や封筒などに取り分け、貯金には手を付けないようにする方法です。
手取り20万円の場合、まずは無理のない範囲で1割、つまり2万円程度の貯金額から始めると良いでしょう。生活費を全額使い切ってしまわないためにも、銀行での「自動積立サービス」を利用すると、毎月決まった日に指定した金額が貯金用口座に移動され、手間をかけずに貯蓄が続けられます。
家計簿をつける
雑費や交通費などの支出を把握するには、家計簿が便利です。レシートを読み取ってくれるアプリや、銀行口座と連携して自動で入力されるアプリを使うと、毎月の出費を簡単に管理できます。家計簿をつけることで、無駄な支出が見える化され、より効果的な節約につながります。
手取り20万円から給料を上げるために必要なこと
生活をより楽にするためには、単に節約するだけでは不十分です。現在の収入に限界を感じている場合、副業や転職を通じて収入増加の手段を考えることが重要です。ここでは、具体的な方法と、その際に気をつけるべきポイントについて解説します。
副業を始める
収入を増やす最も直接的な方法のひとつが副業です。厚生労働省の調査によると、所得が299万円未満の方の約67.3%が副業をしているという結果が出ています。
副業を始める際は、現在勤めている企業で副業が許可されているか確認することが重要です。申請が必要な場合もあるため、ルールに従って手続きを行いましょう。
副業の手段として、できるだけ本業に支障が出にくい在宅でできる仕事を選ぶのがポイントです。具体例としては、Webライティング、データ入力、プログラミング、デザイン作成、アンケート回答など、スキルや経験に応じた選択肢が豊富にあります。
このような仕事は、スマホやPCがあれば始められるものも多く、移動時間などを有効に活用して副収入を得ることが可能です。働き方に応じて無理のない範囲で取り組むことで、安定的な収入を得られるように計画的に進めましょう。
出典:厚生労働省「副業・兼業の現状①」
関連記事:「在宅での副業で稼げるのはどんな仕事?成功するコツも紹介」
転職を検討する
副業が難しいと感じる場合、転職も有力な選択肢です。厚生労働省の調査によると、転職した人のうち37.2%が前職より年収が増加しています。これは、現在のスキルや経験を活かしながら、より高い報酬や待遇を求めることができるためです。
特に、これまでのキャリアやスキルが評価されやすい同業他社への転職は、比較的スムーズに進むことが多く、キャリアアップや給与増加を期待できます。
異業種に挑戦する場合、転職の前に強みとなるスキルや資格を取得しておくことが重要です。例えば、ITスキルやマーケティングの知識、英語力など、幅広い業界で需要があるスキルを身につけることで、未経験の職種でも採用されやすくなります。また、資格を取得することで、即戦力としての期待が高まるため、高収入の仕事に就ける可能性も広がります。
出典:厚生労働省「令和5年 雇用動向調査結果の概要」
転職に際して、需要のあるスキルについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「需要のあるおすすめの資格10選!業界別に転職や就職に役立つ資格を紹介」
まとめ
手取り20万円での一人暮らしは、生活費や突発的な出費が重なることで厳しいと感じる人も多いでしょう。今回は、生活費の見直しや固定費の削減、家計簿の活用など、無理なく節約するための工夫を紹介しました。
また、収入アップを目指すために、副業やスキルを活かした転職の方法についても解説しました。現在の生活を少しでも楽にし、自分らしいライフスタイルを築くために、できることから始めてみましょう。
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